インスブルックよさようなら(イザーク) [音楽鑑賞]
急に聴きたくなりました。
大学1年の時のバロック音楽の授業で聴いたことがありましたが(テキストはこのブログでお馴染みの皆川達夫さんの「バロック音楽」。)、それ以来聴く機会がなかったハインリヒ・イザークの「インスブルックよさようなら」(Innsbruck,ich muss dich lassen)です。
Oh Flanders Free: Music of the Flemish Renaissance
- アーティスト: Alexander Agricola, Anonymous, Philippe Basiron, Antoine Busnois, Gregorian Chant, Guglielmo Ebreo da Pesaro, Thomas Fabri, King of England Henry VIII, Heinrich Isaac, Josquin Desprez
- 出版社/メーカー: Naxos
- メディア: CD
12曲目で試聴できます。(1分間ですがほとんど前奏です。)
この曲、朝のひと時にも、就寝前にもいいですね。
歌詞は次の通りです。
Innsbruck, ich muss dich lassen | インスブルックよ さようなら | |
Ich fahr dahin mein Strassen | このなつかしい町をはなれて | |
Im fremde Land dahin | みしらぬ国に旅立ってゆく。 | |
Mein Freud ist mir genommen | よろこびは消えはてて | |
Die ich nit weiss bekummen | これからゆく地には | |
Wo ich im Elend bin. | 不幸のみ待っていることだろう。 | |
Meyn trost eb allen weyben | すべての乙女のうちで | |
Dein thu ich ewig pleiben | ただお前だけが私の慰め | |
stet trew der erem fri. | ||
Num muss dich Gott verwaren | ふたたび帰る日まで | |
In aller thugent sparen | み神よ、愛する者の身を | |
Biss das ich wider kum. | 守りたまえ。 |
こちらから楽譜を見ることが出来ます。
そういえば、この曲は讃美歌の♪草木も人も眠りに落ちて夜は静けし~♪の原曲だった・・・ということをたった今思い出しました。
この讃美歌は大学の夕礼拝や大学主催のキャンプの夕礼拝などでよく歌った曲でした。
他の曲も魅力的な曲のようですので、これからじっくり聴いてみます
この曲は「リュートの会」の課題曲になったことがあります。
このCDよいですね。
日本NAXOSのHPから解説のページです。
http://www.naxos.co.jp/title.asp?sno=8.554516&cod=1799
by nyankome (2007-03-28 20:35)
nyankomeさん、nice&コメントありがとうございます!
リュートでの演奏、聴いてみたいです。
このCD、私も気に入りました。
他にもこの曲を元にした宗教曲などがたくさんあるようです。
情報ありがとうございます。
by Cecilia (2007-03-29 19:27)
イザーク(Heinrich Isaac:1450?-1517)と言えば,もうこの曲ですよね。
ホモフォニックで覚えやすく,どことなく郷愁を誘ういい曲です。
当方,ロンドン中世アンサンブルの演奏のCDを持っておりますが,昔,故マンロウ盤とアーノンクルール盤(こちらはCD化されているようです。リンクさせていただきました。)
http://www.amazon.com/Music-Court-Emperor-Maximilian-I/dp/B00008ADA0/ref=sr_1_31/103-6738198-7376615?ie=UTF8&s=music&qid=1175344410&sr=1-31
のLPを持っておりました。
ルネサンス期においては,あのジョスカンと双璧をなす大作曲家とされておりますが,残念ながら録音はまだ少なく,これから高性能古楽声楽アンサンブルによる録音を期待したいところです。
by fallschirmjager (2007-03-31 21:42)
fallschirmjagerさん、コメントありがとうございます!
試聴させていただきました。
こちらのほうが音楽の授業で聴いたものに近いです。
たぶんこれだったのかな、と思います。
更に讃美歌のメロディーに近いと感じるのもこちらのほうです。
なぜか記事に載せたほうのCDだと違って聴こえます。(伴奏があるせいでしょうか?)
ジョスカンももっと聴きたくなりました。
皆川さんの本もだいぶ昔に出たものですが、録音が今よりも少なかった時代にこのような曲の紹介もされていて凄いとあらためて感じました。
by Cecilia (2007-04-01 04:58)
4月16日に、NHKのBS2でホワキン・サウラ コンサートの放送があり、たいして期待もせずに録画したのですが、今年見た音楽番組の中でも最高のお気に入りになりました。 中でも「インスブルックよさようなら」は毎日10回位聞いています。
インスブルックで2回開催された冬季オリンピックでは、いずれもこの曲が演奏されました。 2回目の時には私も聞いていたのですが、こんなに素敵な曲だとは思いませんでした。 オリンピックでは日本選手の成績が期待はずれで盛り上がらなかったせいかもしれません。
by sasarahosara (2007-04-20 23:54)
sasarahosaraさん、はじめまして。
コメントありがとうございます!
そのコンサートは知りませんでしたが、最近あったのですね!
しかも冬季オリンピックで演奏されていたとは・・・!
(インスブルックでオリンピックが開かれていたことを知らなかった私です。いつ頃ありましたっけ?)
インスブルックという地名自体、この曲で知ったので、地名を聞けばこの曲が浮かんできます。
by Cecilia (2007-04-21 06:44)
ヴィオールと何の笛でしょうか、優しい音色がなんとも素敵な演奏ですね。楽譜はIsaac自筆の楽譜すよね。この時代の楽譜は芸術品です。したに描かれた天使の絵もなんとも心を和ませてくれます。
by Papalin (2007-07-01 14:50)
Papalinさん、nice&コメントありがとうございます!
アンサンブルをしているこちらの団体のHPをご覧下さい。
http://www.capilla.be/
楽器を見ているだけでも楽しめますよね!
中世の不思議な音色に病みつきになりそうです。
by Cecilia (2007-07-02 15:15)
Promusicaさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2010-12-11 05:31)