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"Midsummer Night's Dream"と"Infelice"(Mendelssohn) [音楽鑑賞]

一日一記事が原則(?)なのですが、どうしても今日のうちに書きたいのでもう一記事。

これもメンデルスゾーンネタです。(笑)

実は昨日は「宗教改革」以外にもメンデルスゾーンを聴きまくっていました。
交響曲、ピアノ曲・・・などいろいろでしたがそれらを順番に書く前にどうしても書きたいこのCDの記事を書くことにします。

ちょっと宗教絡みのお堅い真面目~な曲ばかり聴いていましたが、ちょっとだけ気になったので「真夏の夜の夢」を聴いてみることにしました。

この中の”結婚行進曲”はあの♪パパパパ~ン!パパパパ~ン!パパパパン、パパパパン、パパパパン、パパパパン、パパパ、パ~ンパ~パ、パ~ラッパンパン・・・♪のほうの行進曲で有名ですよね!

ワーグナーの”(ローエングリンの)結婚行進曲”は入場用、メンデルスゾーンのは退場用・・・に使われますよね。
私はどちらも使いたくなかったので、入場にはバッハ退場にはクラークを使いましたが・・・。

「真夏の夜の夢」(Midsummer Night's Dream)は真夏ではなく夏至なのですよね。

書きたい事はいろいろあるのですが、とりあえずCDです。

Mendelssohn: A Midsummer Night's Dream; Infelice

Mendelssohn: A Midsummer Night's Dream; Infelice

  • アーティスト: Felix Mendelssohn,Christian Pollack,Denisa Slepkovska,Razumovsky Symphony Orchestra,Adriana Kohutkova
  • 出版社/メーカー: Amadis
  • 発売日: 2001/10/16
  • メディア: CD




NAXOS MUSIC LIBRARYの試聴リンク

こんなにおもしろくてお茶目な曲だとは!
他のメンデルスゾーンの作品とは雰囲気が違う気がしました。
メンデルスゾーンを嫌いだ・・・という人はまずいないでしょうけれど、”アクのない聴きやすいメロディー重視の曲を作る作曲家”、”宗教曲に隠れた名曲が多い作曲家”、”恵まれた生活を送った作曲家なのであまり大物だと思われていない作曲家”、”ユダヤ人”、”バッハなどの作曲家の曲を復活させたり、世の中にもう一度認めさせたり・・・という働きをした人”・・・というように思われているのでしょうけれど、メンデルスゾーンはモーツァルトに匹敵するくらい(それ以上?)チャーミングな曲を作れる作曲家で、本当に幼い時から才能があったんだぞ~って皆に触れ回りたい気分です。(笑)

このCDの1曲目は「真夏の夜の夢」序曲ですがOp.21で17歳の時の作品だそうです。
彼はもともと姉のファニーとピアノの連弾するためにこの曲を作ったそうなのですが、これが素晴らしいのですね!
後に続くOp.61(CDでは2~14曲目)はこの曲が素晴らしいので作るようにと言われて作曲した続編(?)です。
くわしくはこちらをご覧ください。

お聴きいただければわかると思いますが、ヴァイオリンの細やかな動きがいかにも妖精らしいです。
私これを聴いて、(あれ?どこかで聴いた事が・・・!)って思いましたが、有名だからどこかで耳にしているのでしょうけれど、ちょっと思い出せないのです。
一度聴いたら忘れられそうにない名曲ですね。

それで思ったのですが、聴いた事があるのはもしかしたらバレエ付きだったのかもしれません。
バレエのステップ(エシャペとか・・・)が目に浮かぶような曲なので。

”結婚行進曲”も単独で聴くよりもこうして全体の中で聴くといい感じです。


この「真夏の夜の夢」は全く関連はないのですけれど、私の中ではシューベルトの「ロザムンデ」と同じ香りがします。(夏の夜の爽やかな風の香りが・・・)
「ロザムンデ」はオーケストラで演奏した経験がある曲ですが、「真夏の夜の夢」はオケの一員として演奏したらとても楽しいのでしょうね!!(声楽ソロや合唱も!)



それからもう1つ付録のように収録されている"Infelice"というアリアがいいです!(素晴らしい!素敵!)
これ、あまり録音がないようですが、Cecilia Bartoliの新しいCDにも収録されているようです。


Maria

Maria

  • アーティスト: Luca Pisaroni,Cecilia Bartoli,Daniel Pezzotti,Robert Pickup,Vincenzo Bellini,Gaetano Donizetti,Manuel Garcia,Fromental Halevy,Johann Nepomuk Hummel,Maria Malibran,Felix Mendelssohn,Giovanni Pacini,Giuseppe Persiani,Lauro Rossi,Gioachino Rossini,Adam Fischer,Benjamin Forster,International Chamber Soloists,Maria Goldschmidt,Claudio Mermoud
  • 出版社/メーカー: Decca
  • 発売日: 2007/10/16
  • メディア: CD



こちらで全曲試聴できます。

でも実は私Bartoliはイマイチなのですが・・・。(ここのブログで交流させていただいている方々にもBartoliファンが多いので書きにくいですが・・・。)
少なくともメンデルスゾーンの"Infelice"に関しては上のAmadis盤のAdriana Kohutkovaの歌い方・声が好きです。(公式サイトで上のCDの中の"Infelice"の違う部分が試聴できます。ついでに言うとCDでは「真夏の夜の夢」のほうのソロも歌っています。・・・公式サイトでは動画も見れます!)

あまり情報がないですが、"Infelice"は長いこと演奏されてなくて最近発掘されたようです。
題名からわかるようにイタリア語です。(不幸と言う意味)
9分半もかかる長いアリアですが、技巧を要する曲で、素晴らしい曲だと思いました。
イタリア・ベルカント・オペラのアリアは難易度は高くても音楽的に好きになれないものが多かったりするのですが、この曲は一発で好きになりました。
私は楽譜が欲しいです!(ピアノ伴奏の)



追記

もしかして・・・と思ったけれど「真夏の夜の夢」とバレエ・・・というのは本当だったかも・・・。(これをご覧ください。こんなのも出てきました。アシュトンの振り付けって好きです!)

「真夏の夜の夢」とバレエ・・・と言えばバレエ漫画「アラベスク」でノンナが妖精パックをコンクールで踊っていますしね~。(メンデルスゾーンと結びつかなかったけれど・・・)
もう1つ、「真夏の夜の夢」と言えば漫画「ガラスの仮面」も思い出します。(マヤがパック)


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コメント 19

Cecilia

Krauseさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2008-06-09 14:09) 

すとん

 「真夏の夜の夢」って、「劇音楽」でしょ。今風に言うと、映画のサントラみたいなもの。そりゃ、エンタメ全開ですよ。私も大好きです。

 元々は劇音楽ですが、今はむしろバレエ曲としての方が、利用頻度が高いのでは? 私は乃羽バレエ団が上演した奴で見ました。すっごく、おもしろいです。欠点は上演時間が短いことかな? だから、何か別の演目と組み合わせてやるのが多いと聞きました。

 ちなみに私の時は、ショパンの「レ・シルフィード」と一緒にやりました。
by すとん (2008-06-09 19:28) 

euridice

>メンデルスゾーンの真夏の夜の夢って
中学か高校のころ、LPを買って大好きだった曲のひとつです。
少年合唱だったか独唱だったかが入って、それが特に好きでした。
で、ウィーン少年合唱団のLPも買ったのでした。
さんざん聴きましたが、それっきりです。
そのLPが行方不明なのが残念・・
by euridice (2008-06-09 21:43) 

nyankome

メンデルスゾーンと言えば先ずこの曲が思い浮かぶくらい大好きな曲です。
私は最近の録音を聴いていないのですが、プレヴィンが指揮をしたCDを2枚(種類)持っています。
そう言えば映画を思い出しました。
http://pavane.blog.so-net.ne.jp/2006-12-02
by nyankome (2008-06-10 00:40) 

Cecilia

すとんさん、コメントありがとうございます!
すとんさんもバレエをご覧になるのですね。
同じ振付家の作品だと私はピーターラビットが好きですが・・・
http://santa-cecilia.blog.so-net.ne.jp/2005-07-05
確かリーズの結婚というのもアシュトンだったと思います。
ちなみに「レ・シルフィード」と「ラ・シルフィード」の違いわかりますか?(ご存知でしょうね・・・)
「真夏の夜の夢」に歌が出てくるとは・・・という感じで更に楽しめました。
当分このCDはマイブームです。(笑)


by Cecilia (2008-06-10 08:24) 

Cecilia

euridiceさん、コメントありがとうございます!
かなり聴いていらっしゃったのですね!
私はどこかで耳にはしていたようですが、まともに聴くのははじめてでした。
私も昔乏しいお小遣いで買ったレコードが聴きたくなりますが、実家が全焼した時に燃えてなくなったはずです。
ウィーン少年合唱団の「真夏の夜の夢」・・・よさそうですね!
by Cecilia (2008-06-10 08:39) 

Cecilia

nyankomeさん、nice&コメントありがとうございます!
そういえば映画の記事ありましたね!(覚えています。)
これはもう是非見てみなければ!
メンデルスゾーン以外に、プッチーニ、ヴェルディ、マスカーニが使われるのですか!(もしかして「妖精ヴィッリ」とか?)


by Cecilia (2008-06-10 08:53) 

Cecilia

アートフル ドジャーさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2008-06-10 08:55) 

れん

♪パパパパ~ン!パパパパ~ン!パパパパン、パパパパン、パパパパン、パパパパン、パパパ、パ~ンパ~パ、パ~ラッパンパン

エエです、、、これ!なんと言おうがこれです~(^^)v
by れん (2008-06-10 11:15) 

すとん

 実はバレエは自分からは、あまり見ません。よく分からないのです。

 教え子に、プロアマ有名無名問わず、バレリーナやバレエ教師が結構います。その関係で、見に行ったり、見に行かされたり、見せられたり(笑)して、なんかバレエの経験値が増えてしまっただけなのです。

 ですので、女の子がそこにいるだけで、バレエ経験者かどうか、見抜ける眼力が備わってしまいました、困ったもんです。

 基本的には、歌のない音楽は苦手ですから、バレエは実はかなり苦手な方なんですよ。バレエも歌ってくれたら、楽しめるんですが(って、それじゃミュージカルだな)。

by すとん (2008-06-10 20:41) 

すとん

 そうそう、レ・シルフィードとラ・シルフィードの違いは分かりません。フランス語(?)は全く分かりませんから。教えてください。

 山勘で思うところ、冠詞が違いますね。名詞の性別が違うのかな? で、名詞の性別が違うと、意味が変わるのかな? 私の山勘ではそこまでしか推測できません。
by すとん (2008-06-10 20:46) 

バル

「静かな海と楽しい航海」・「ルイ・ブラス」・「美しいメリジーネの物語」・「トランペット」等の序曲、オラトリオ「最初のヴァルプルギスの夜」、沢山ある美しい世俗歌曲(合唱曲を含む)、そして何と言っても彼の作品の中で一大勢力を誇る各種の室内楽の存在も忘れちゃなりません。
by バル (2008-06-10 22:49) 

Cecilia

れんさん、nice&コメントありがとうございます!
全体を通して聴いてみてやっと好きになれた気がします。
by Cecilia (2008-06-11 00:38) 

Cecilia

すとんさん、再コメントありがとうございます!
”Les(レ)”と”La(ラ)”の文法上の解説はこちらをどうぞ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E8%AA%9E%E3%81%AE%E9%99%90%E5%AE%9A%E8%A9%9E
大学一年のとき第二外国語はフランス語でしたが、成績は聞かないでください・・・。(苦笑)
今になって真面目にやっておけばよかった・・・と後悔・・・。
「レ・シルフィード」と「ラ・シルフィード」は又近いうちに書きたいですが、全く内容の違うバレエです。
・・・と言ってもどちらとも通して観た事はないのですが。

オペラにもバレエシーンがありますからまずはそこから楽しまれたらよいのでは・・・と思います。

by Cecilia (2008-06-11 00:51) 

Cecilia

バルさん、はじめまして。
コメントありがとうございます!
知らない曲ばかりです。
NAXOS MUSIC LIBRARYでは聴けなかったと思いますが、もう一度世俗合唱曲を探してみます。
室内楽曲のほうは交流あるブログの方が今日の記事にしていらっしゃいました。
美しい曲が多すぎて、はまってしまいますね。
by Cecilia (2008-06-11 01:01) 

すとん

(レ)と(ラ)の違いは性別の違いではなく、単数複数の違いだったのですね。ありがとうございます。「レ・シルフィード」と
「ラ・シルフィード」の違いは楽しみにして待っていることにします。
by すとん (2008-06-11 19:31) 

Cecilia

すとんさん、コメントありがとうございます!
メンデルスゾーンシリーズ(?)が終わったら書きたいです。
楽しみにするほどでもないかもしれませんが、お待ちください。(笑)
by Cecilia (2008-06-12 08:09) 

ことなりままっち

>私はどちらも使いたくなかったので

私もです。
入場は思いつかなかったので式場におまかせでした。(和装だったし)妹にやってもらった曲はクラシックじゃないし。(以前バンドをやっていたのです)

「真夏の夜の夢」は、私はバレエ向きなんじゃないかなと思っていたんです。全曲聴いたこともないのにどうしてそう思うのかなと考えたら、イメージ的に、チャイコフスキーの「くるみ割り人形」と似たような物を持っていたようです。

メンデルスゾーンの曲は実はあまり知らなくて、私はどうしても「厳格なる変奏曲」とか「無言歌集」といった、ピアノ曲を連想してしまいます。
by ことなりままっち (2008-06-12 11:41) 

Cecilia

ことなりままっちさん、コメントありがとうございます!
最近”和婚”ブームですね!
自分は関係ないけれど広告とか見ていると楽しくありませんか?
昔みたいな文金高島田ではなく、打掛を着ているのに洋風テイストが入っているのがおもしろい!
平安時代みたいな(ちょっと違うけれど)髪形の花嫁さんの写真も見ましたが、あんなのなら和装もよかったなあ・・・と思います。
・・・ということで結婚式の曲もまたいろいろなのかもしれませんね。

妹さんはどんな曲を演奏されたのでしょうか?

「真夏の夜の夢」を聴いていて、ステップが目に浮かんだと共に、”決め”のポーズも見えるようでした。
ほらパ・ド・ドゥの後にリフトなどをして上に上げたり、脇に抱えたり・・・といろいろ変化させるでしょう?
それっぽい音楽もあったので。

「春の歌」のことをブログ友のみどりのこびとちゃんが今日の記事で書いていらっしゃいますが、私もこれから書くつもりです。
「無言歌集」の中にも讃美歌になっている曲があって(次の記事にリンクするつもりですが、去年書きました。)、やはりピアノ曲も讃美歌と無縁ではありません。
「厳格なる変奏曲」もやっとゆっくり聴きましたが、コラール風のところがありますね。
by Cecilia (2008-06-12 12:02) 

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