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”人形もの”の小品 [ピアノ]

明日は桃の節句・・・雛祭りですね。
雛祭りにちなんで”人形もの”の話題にします。(たった今思いつきました。笑)

人形と言えばまず誰もが(?)「人形の夢と目覚め」を選ぶでしょう。


エステン(=オースチン)の曲ですね。
説明するまでもない曲ですが、案外他のジャンルの人はご存じないかもしれないですね。
発表会で弾いた(聴いた)とか子供さんが弾いたとかでなければ聴かないかもしれませんし・・・。
子供の頃結構憧れの曲でした。
レッスンで見ていただくことがなかったので独学で弾いていました。
模範演奏のレコードがあるわけでなく、発表会で耳にした小さい子のたどたどしい演奏の記憶を手がかりに練習していました。
聴いたことがない曲も独学で弾いていましたが、この曲に関してはたどたどしい演奏の記憶というのはかなり鮮烈でした。
自分で弾く時もまるでそうしなければいけないかのようにたどたどしく弾いていました。(苦笑)
けして難しい曲ではないのに・・・。
大人になってからはたどたどしく弾きません。(笑)
大人になってからも大真面目でこの曲を弾く人っているのでしょうか?
もしかしたら私くらいかもしれません。
たまに無性に弾きたくなるのですが、大真面目に弾いていることを知られたくないかも?
でも大真面目に弾くのも楽しいのですよね。
子供の頃と違っていろいろなことに気をつけて弾けますし。
お人形が夢を見て、目覚めて、そして踊るところを想像しながら弾いてしまいます。


全音ピアノ名曲選集 (下巻)  全音ピアノライブラリー

全音ピアノ名曲選集 (下巻) 全音ピアノライブラリー

  • 作者: 全音楽譜出版社出版部
  • 出版社/メーカー: 全音楽譜出版社
  • 発売日: 2005/03/31
  • メディア: 楽譜



そうそう、全音ピアノ名曲選集では下巻だったのです!
下巻が一番難しいと思い込んでいたので、小さい子がこの曲を弾いているのを聴いて「天才だ!」と思っていたのです。
私が発表会で聴いたのは大抵幼稚園の子とか小学校低学年の子で大きい子が弾いているのはあまり聴いたことがないです。
大きい子でも弾くと思いますが、ちょっと幼稚っぽい曲だと思われる傾向があるのかもしれません。
小さい子で弾ける子向き・・・みたいな扱いでしょうか。
まあつまらない弾き方なら確かに幼稚っぽいですが、上手な大人が弾けば素敵な曲なのだと思います。
でも通俗的な作品に分類されますよね。(笑)

さて、この曲の話はこれくらいにして・・・

チャイコフスキーの「子供のアルバム~24の易しい小品」には人形がらみが3曲もあります。

「新しいお人形」「お人形の病気」「お人形の葬式」・・・。
この順番に連続しているのですが全部同じお人形なのでしょうか?
まったく無関係かもしれませんが・・・。(苦笑)
このうち最初の二曲を次女がグレードテストで弾いています。

「新しいお人形」


「お人形の病気」


「お人形のお葬式」


「お人形のお葬式」はショパンの「葬送行進曲」を思わせますね。
かなり似ています。

いくら簡単とは言え、さすがチャイコフスキーという感じがしますね~。
(エステンをけなしているわけではありません。)


チャイコフスキーこどものためのアルバム  全音ピアノライブラリー

チャイコフスキーこどものためのアルバム 全音ピアノライブラリー

  • 作者: 全音楽譜出版社出版部
  • 出版社/メーカー: 全音楽譜出版社
  • 発売日: 2005/07/27
  • メディア: 楽譜



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コメント 18

matcha

>大人になってからも大真面目でこの曲を弾く人っているのでしょうか?
もしかしたら私くらいかもしれません。
でも、気持ちはわかります。僕も唱歌を急に歌いたくなるときって
ありますし、子供の時と明らかに違う想いで歌っています。
しかも、大まじめに・・。結構、楽しんで・・。
by matcha (2010-03-02 12:20) 

Cecilia

artfuldodgerさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2010-03-02 17:37) 

Cecilia

matchaさん、nice&コメントありがとうございます!
私も子供の時とは違う想いで唱歌を歌います。
でも基本的に曲の好みは昔から変わらないようにも思います。
明らかに知識などは増えていますが。
by Cecilia (2010-03-02 17:41) 

Cecilia

sungenさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2010-03-02 17:46) 

yablinsky

「新しいお人形」は新しくお人形をもらったのですね。「お人形の葬式」はお人形が壊れたのかな。でも「お人形の病気」は深いです。この子が病気になりたいのかな。そして親の気をひきたのかな。いろいろ考えさせられます。考えすぎました。
by yablinsky (2010-03-02 21:52) 

nyankome

人形、チャイコフスキーとくれば《くるみ割り人形》を思い出しますが、ピアノ曲ではなかったですね。
こういう曲って、大人が弾くのはかえって難しいかも知れませんね。
童心に返って純真な気持ちで弾きたいですね。
by nyankome (2010-03-02 21:52) 

Enrique

エステン「人形の夢と目覚め」はピアノ発表会定番曲ですが,私は弾きません。大人になってから始めたもので。。。
お子様ランチをおじさんが頼んでいる感じがします。特に中間部の目覚めのところが恥ずかしいですね。
しかし,これは人形的なつくりもの感を出すという,作曲者の深謀遠慮なのかもしれません。多くの子供に愛奏されていることからしても,名曲です。
by Enrique (2010-03-02 22:58) 

REIKO

「人形の夢と目覚め」、大人になってからも弾いてたと思います。
大真面目かどうかはわかりませんが。(笑)
眠りに落ちるところと、それに続く「夢」の部分がすごく好きです。
これくらいの技巧の曲としては、良く出来てる作品ですよね。

チャイコフスキーの三曲では、「お人形のお葬式」が特に好きでした。
子供向けピアノ曲では、異例の暗さと重厚な響きが何ともいえないです。
大作曲家とされる人の作品は、たとえ子供向けの易しい曲でも、その作曲家ならではの個性が溢れていると思います。
この曲集もそうですね。
by REIKO (2010-03-03 03:20) 

Cecilia

yablinskyさん、nice&コメントありがとうございます!
うちの次女は「お人形の病気」でカワイのグレード8級が不合格になりました。(もう一曲ありましたが。)
8級合格後に受けた7級で「新しいお人形」。
そのせいもあってお人形が病気になり死んでしまってお葬式、そして新しいお人形が来るというイメージが何となくできてしまいました。





by Cecilia (2010-03-03 08:15) 

Cecilia

nyankomeさん、nice&コメントありがとうございます!
「くるみ割り人形」が大好きで高校生の時ピアノ編曲の楽譜を買いました。
やはり全音です。
でも難しすぎてまともに弾けませんでした。
帯は黄色で中級レヴェルということになっていますが、やはりオーケストラの編曲は弾きにくいです。
by Cecilia (2010-03-03 08:17) 

Cecilia

Enriqueさん、コメントありがとうございます!
大人になってピアノを始めた方はポップス曲にいくかいきなりショパンやバッハでしょうね。
このところ書いているようなサロン音楽を敢えて選ぶ方は少ないかも。
でも女性には人気がありますし、特に高齢の女性が弾きたいと思われるかもしれません。

>お子様ランチをおじさんが頼んでいる感じがします。特に中間部の目覚めのところが恥ずかしいですね。

そんな感じがしますね。
REIKOさんがおっしゃっているように眠りにおちるところはなかなか良い感じだと思います。

>人形的なつくりもの感を出すという,作曲者の深謀遠慮なのかもしれません。

この曲や先日の「森の鍛冶屋」、「ウォータールーの戦い」などはストーリーに沿った曲の展開があるものの多くは曲想が変わるところがちょっと幼稚っぽい感じがします。
by Cecilia (2010-03-03 08:25) 

Cecilia

ユーフォさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2010-03-03 08:26) 

Cecilia

REIKOさん、コメントありがとうございます!
私も眠りに落ちるところと夢の部分が好きです。
目覚めのところはEnriqueさんがおっしゃっているようにちょっと恥ずかしい感じ・・・ちょっと幼稚っぽいです。

チャイコフスキーの「子供のアルバム」の中の曲はピアノコンクールやグレードの課題曲に選ばれることが多いですが、短くて弾きやすいとは言え、ロマン派の様式感を学ぶには最適なのでしょうね。
子供向けでも甘くなりすぎないのが良いのかもしれません。

そうそう・・・気になっていたバルトークの曲は子供の発表会用ピアノの曲集にあったのですが、「クリスマスの魔法のうた」(Winter Solstice Song)でした。
いろいろな発想記号や音楽用語、テンポを馬鹿みたいに守って弾くと非常にカッコ良いです!(笑)
ご存知ですか?

by Cecilia (2010-03-03 08:37) 

ことなりままっち

>大人になってからも大真面目でこの曲を弾く人っているのでしょうか?
どうでしょう(笑)
うちの生徒さんたちなら弾いてくれそうな気がしないでもないのですが。

「人形の夢とめざめ」は、私も自分では全く弾いたことがないんです。多分小学校も高学年の子だと、弾くのが恥ずかしいと思うかもしれませんね。

チャイコフスキーの「人形シリーズ」(ってまとめちゃいますが、作品番号が同じです)、「新しいお人形」はカワイの「ピアノのステージ2」に載っているんですね。これと「人形のお葬式」は弾いているんですが、「病気のお人形」は弾いていません。
実はチャイコのこの曲集については書きたいことがあるんですが、音源がレコードしかなくて家では聴けず、楽譜をまだ入手していないため、入手したら書いてみようかなと思っています。

ところで、こういういわゆる「レトロ懐かしいピアノ発表会の曲」ばかりを集め、大真面目にコンサートを開くという企画を密かに暖めています。選曲が決め手ですけどね。ピアノを昔習ったことがある方には懐かしく、習ったことがない方には新鮮なプログラムを組んだら面白そうだと思いませんか?
by ことなりままっち (2010-03-04 09:53) 

Cecilia

ことなりままっちさん、コメントありがとうございます!
私も家では大真面目に弾きますが、発表会では恥ずかしいので弾きたくないです。(笑)
発表会では技術的に今の私でも弾ける大人っぽい曲が良いです。
(ピアノの本番は今のところないですが・・・。でも宅録をブログにアップするならできますね。笑)

この曲、姪が小5の時に発表会で弾くと言って夫の実家で練習していたことを思い出しました。
姪はピアノは完全にまったり組でした。
正直、小5でこの曲か・・・と思ったのも事実。
しかも譜読みの間違いが多かったし・・・。
先生が楽譜をコピーして渡していたようで、色画用紙に貼ってありましたが、「人魚の夢と目覚め」と書いてありました!(爆)
おそらく”人魚”のイメージで練習していたに違いありません。
でもこの曲では恥ずかしいと思っているようではありませんでした。

「子供のアルバム」シリーズの記事を楽しみにしています。
私は家で楽しむために楽譜を購入したいです。

「レトロ懐かしいピアノ発表会の曲」ばかりを集め、大真面目にコンサートを開くという企画、楽しそうですね!






by Cecilia (2010-03-04 10:24) 

REIKO

バルトークの「クリスマスの魔法のうた」、知っています♪
これも「子供のために」に入ってる曲です。
そんなにちゃんとではありませんが(笑)、昔何となく弾いていました。
「どんちゃん騒ぎ」と同系統の、好きなタイプの曲ですね。
クリスマスを狙って、打ち込んだものをアップしたらいいかもと、楽譜に印をつけてありますよ・・・♪

by REIKO (2010-03-05 18:45) 

Cecilia

ながぐつさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2010-03-06 10:55) 

Cecilia

REIKOさん、再コメントありがとうございます!
「クリスマスの魔法のうた」、ご存知でしたか!
いつか打ち込んでくださいね。
楽しみにしています♪
原語で検索していますが今のところ出てきません。
私も弾けるようにしておきたいです。(正確に!)

by Cecilia (2010-03-06 11:04) 

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