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”遊び”で伴奏してもらうのは難しい? [ピアノ]

伴奏の話題の続きです。

娘たちのピアノの先生には一度だけ伴奏をしていただいたことがあるのですが、別な人の伴奏の話題で「声楽の人は(ピアノの人が)すぐに伴奏できるものと思っていることが多くて困る。」というような話を聞いたことがあります。

声楽の人が一つの曲の仕上げにかかる時間は、その曲の難易度にもよりますし、どんなに易しい曲でも、いくら時間をかけてもまだまだだめということはよくあるのですが、とりあえず合わせて歌えるレヴェルにするのはそう難しいことではありません。
・・・というか出来上がってない段階では伴奏の助けがないとわかりにくいことも多いですよね。
伴奏と歌(あるいはほかの楽器のメロディー)が完全に重なっている場合は伴奏がなくても練習できますが、そうでない場合は伴奏がないと困ります。
自分で弾きながら練習する場合、頭の中で伴奏を鳴らしながら練習する場合、プロのCDをカラオケ代わりに練習する場合がありますが、自分が伴奏をお願いした人にはできるだけ早くできるようになってほしいと思うものです。(そして早くから合わせたい!)
伴奏者がものすごく実力のある人なら初見でもかなりのレヴェルで弾いてもらえるのですが(曲にもよりますが、私がかつてお願いした伴奏専門の人たちは難しい曲でも最初からバリバリ弾いていました。)、普通はちょっと難しい曲には時間がかかるものですよね?
それにピアノの人の場合、初見で曲想がつかめてある程度弾けたとしても、指遣いを考えたりしなければならないし、合わせるレヴェルにするのに時間がかかるのだと思います。(それが早いかどうかは実力次第ですが。)

すとんさんとのやり取りの中で、アンサンブルをして”遊ぶ”仲間がほしいという話になりました。
たとえば私はオペラアリアや歌曲などを本番の有無に関わらずいろいろやってみたいという欲があるのですが、伴奏をしてくれる人が難しい伴奏を何曲もバリバリと弾ける場合は別として、普通にピアノが弾けるレヴェルだと(それもさまざまですが)そんなに何曲も提案されたらパニックになってしまうでしょう。
本番がなければエンジンがかからないと言う人も多く、”遊び”でちょっとやるために何曲も練習するのは大変だと言う人のほうが多いですよね。
・・・というわけでなかなかこういう”遊び”は実現しないのですが(一応少しは実現しているのですが・・・。)
お願いする立場なので無理は言えません。
たとえ本番がない”遊び”だとしても負担に感じないで共に楽しんでくれる仲間がいると良いのですが。

娘たちの先生に伴奏を依頼したのは”遊び”ではなく本番のためでしたが、最初に提案した曲(「ドン・ジョヴァンニ」の"Batti,batti")は練習する時間がなくて難しいので・・・ということで曲を変更し、"Vedrai Carino"になったといういきさつがありました。
私からすればその先生なら充分弾けるだろうという感覚だったのですが(その先生は本番ではショパンのScherzo No.2を弾かれるくらいですからね。)、ご自分のレッスンの曲なども抱えていて大変だったのでしょう。

それからその先生には最初から「お仕事としてお願いします。」と申し上げていました。
内心お金はかからないほうが良かったのですが(本音)、お仕事を抱えている中で自分のために時間を割いていただくわけですし、(ただで弾けって言うの?)と思われないために最初からそう申し上げておきました。
ところが先生は、「私は充分なことができないかもしれないし・・・。」ということで一応その話は取り消しになって、あくまでも生徒の親のためご好意で弾いてくださるという形になりました。(結局後でお礼をさせていただきました。商品券で。)

今まで関わった音楽関係のサークルでは家で充分練習できないという人が多かったです。
どこでもそうなのでしょうか。
自分自身もそういう傾向がありますが、子育て中の主婦は子育てや家事を言い訳にすることが多いのです。
まあ何度も集まることができるサークルなら、その場で練習すれば良いのですが。
そういうことを考えると、自分は家でそんなに必死に練習しているわけでもないのに”遊び”のために伴奏の人に必死に練習させると言うのは酷な話ということになります。
それでも好きで好きで練習が苦にならない・・・と言う方が身近にいたらいいなあ、と思いますがそううまくはいきませんよね。(苦笑)
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glennmie

面白い記事ですね。

私は遊びでいいなら伴奏させてもらいたいんですけど、「あなたはいいわ」と何度断られたことか・・・・
世の中、なかなかいまくいかないものですね。(笑)
by glennmie (2010-04-21 13:20) 

Cecilia

glennmieさん、nice&コメントありがとうございます!
glennmieさんに伴奏していただいてバッハの曲を歌いたいものです。
「あなたはいいわ」と何度も断られてしまったのですか?
相手がプロだったとか・・・?
glennmieさんに伴奏してほしいと思う人は多いと思いますよ。
by Cecilia (2010-04-21 18:03) 

Daddy恭男

Ceciliaさん、コメントありがとうございました。
サークルが長い期間メンバーの入れ替えがなければ、お抱えの伴奏者を皆で共有するという事もありかと思うのですが、なかなか難しいですよね!
by Daddy恭男 (2010-04-21 18:13) 

nyankome

伴奏は主ではないし、それよりも歌い手をのせることも必要ですよね。
ソロとは全く違いますよね。
でも、2人で演奏するって楽しいですね。
by nyankome (2010-04-22 00:34) 

ながぐつ

こんにちは。
伴奏を遊びでも仕事でもできるのはある意味尊敬します。
自分は2年に1度、娘のピアノ発表会の家族コーナーで妻のSAXのピアノ伴奏をやってきていましたが、1ヶ月前になっていやいや練習してやっとという感じでした。

主婦が家事や子育てを理由にする、男性が仕事の忙しさを理由にするのよりもまっとうな気がしますが・・・

by ながぐつ (2010-04-22 05:48) 

Cecilia

Daddy恭男さん、nice&コメントありがとうございます!
今関わっているサークルにはそこそこピアノが弾ける人、音大ピアノ科出身が何人かいます。
皆で伴奏を負担していますのでそう大変ではないはずですが、子育てで忙しかったり、仕事があったりで家でなかなか練習できない人のほうが多いですね。
いかなる曲でも自由自在に弾けるお抱えピアニストがいたらどんなに良いかと思いますが、贅沢は言わないことにします。


by Cecilia (2010-04-22 08:18) 

Cecilia

広島ピアノさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2010-04-22 08:19) 

Cecilia

センニンさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2010-04-22 08:20) 

Cecilia

nyankomeさん、nice&コメントありがとうございます!
確かに伴奏は主ではありません。
でも自分が伴奏する場合主張する部分も大切にしたいと思っています。
今ヴァイオリン独奏の伴奏をしていますが、ヴァイオリンのボウイングにあわせる部分と伴奏が主張したい部分が重なってちょっと悩んでいます。



by Cecilia (2010-04-22 08:25) 

Cecilia

ながぐつさん、nice&コメントありがとうございます!
私は遊びでならいくらでも(もちろん自分ができる範囲で)やりたいのですが、当然仕事では無理です。
奥様の伴奏ですか!
ながぐつさんはピアノも弾かれるのですね。
(初耳だったかも・・・?)

>1ヶ月前になっていやいや練習

いやいやでなくてもなかなかエンジンがかからないものですよね。
やることが決まった段階からこつこつと積み重ねたいのですが。

>主婦が家事や子育てを理由にする

中には本当に”仕事”レヴェルの家事&子育てをしている方もいらっしゃいますが、言い訳をする人というのは私もそうですが大した家事&子育てをしてないことが多いかもしれません。
もちろん本当に練習できない人は多いですね。
だったら公の練習時間を大切にすべきなのですが、限られた時間なのに主婦の会話が多くなってしまい練習ができないことが多いのです。
情に流されると、練習そっちのけになるパターンが多いですね。
そこで強行突破できない私ですが。
まあそういう部分も大切ですし、それもあるから良いのですけれどね・・・。

>男性が仕事の忙しさを理由にする

有職男性ばかりの音楽サークルを覗いてみたいです。
by Cecilia (2010-04-22 08:34) 

Cecilia

タケルさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2010-04-22 19:13) 

Cecilia

ユーフォさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2010-04-23 08:34) 

ことなりままっち

>「声楽の人は(ピアノの人が)すぐに伴奏できるものと思っていることが多くて困る。」

声楽の人…は、そうでもないのかな?
器楽の人でピアノが苦手な人のほうがこういう人多いです。
1週間前に、聴いたこともないトランペットとか、ホルンのソロ曲の伴奏を頼まれても…できるか~~!!(怒)と思います。

「ピアノ科はなんでも弾ける」と思っている。
できませんってば。

まぁ私は譜読みが苦手なヘタレですので、それを差し引いてですが、それでも、聴いたことのない曲の伴奏を頼まれると怖いです。
声楽はまだ、伴奏の練習しながら歌えるからマシですね。

>主婦が家事や子育てを理由にする

これはある意味仕方ない部分もありますね。
自分の用事ではない、家族の用事に振り回されてしまうことが、主婦は多々あるのではないかと思います。
私も、なるべく練習できなかった言い訳に、上のことを言わないようにしたいのですが。

時間はなくはないけど、気持ち的に余裕がないこともありますね。
(私が去年やっていた、幼稚園の役員とか)

で、これは私だけなのか、そういう方が他にもいらっしゃるのか、ちょっと分からないのですが、ある程度仕上がったらどっかで発表したいなと思ってしまうんですね。そうなると、適当ではすまないしなぁ、と、どんどん考えていってしまう…。
「聴いてくれる人がほしい」ということですね。

あわせものが楽しいといったら、「変わってるわね~」といわれたことがあります。

by ことなりままっち (2010-04-26 13:02) 

Cecilia

ことなりままっちさん、コメントありがとうございます!
確かに声楽の人のほうが管楽器の人よりはピアノの人の事情がわかっているかもしれません。
それと確かに主婦は家族のいろいろに振り回されるところがありますよね。
ワーキングマザーの方はなおさらそうなのかもしれませんが、そういう方ほど上手にいろいろこなしていらっしゃるという印象があります。

そうそう・・・ある程度仕上がったらどんどん発表したいです。
やはり自分ひとりで満足しているだけではつまらないですね。
聴いてもらえて成長できると思っています。



by Cecilia (2010-04-26 21:01) 

Cecilia

はっこうさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2010-04-30 08:15) 

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