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ゴスペル体験 [声楽]

さんざん「嫌い」と言っていたゴスペルのワークショップに行ってみました。
前置きしますが、今後ゴスペル活動をする予定はまったくありません。

思ったよりもずっと楽しい時間でした。3時間近く歌いっぱなしでしたが、極端に高い音が出るところもなく楽でした。ただ、すべての曲が初見状態である上、楽譜がないのでやはり声には負担がかかっていたはずです。楽譜さえあればもっともっと歌えましたが、それでも結構歌えたでしょうか。やはり普段音楽活動をしているので慣れてないジャンルのゴスペルであっても何となく雰囲気をつかんで歌うことができました。お隣でお世話になったソプラノの方たちからは「覚えが早い」と驚かれました。特に覚えが早いということはないし音感も良くないのですが、カンで歌えました。途中からはお隣の方が手で高さを教えてくれたので更に歌いやすくなりました。

普通のコーラスで初見大会だとあまり楽しくはないのですが、まわりの皆さんは音が取れているし(初心者は私だけ。ワークショップと言っても普段の練習に初心者として参加しただけです。)、何よりも魅力的だったのは講師のアメリカ人女性の即興伴奏でした。この方歌もかなりらしいのですが、風邪をひいていらっしゃったようでした。グランドピアノを囲んで練習しましたが、彼女はまったく楽譜を見ずにすべての曲の伴奏をしました。歌の練習は1番を何度か繰り返し、彼女の指示に従って同じところを繰り返して歌ったり同じパターンを音の高さを変えて歌ったりします。何度もやっている曲で彼女にとってはもうすでに即興とは言えないのかもしれませんが、やはり即興がたくさんあったと思います。あんな伴奏が弾けたら気分が良いだろうなあと思います。ジャズピアノのソロコンサートで歌わせてもらっているような感じの練習でした。素敵な和音の使い方で次にどう歌えば良いのか見当がつくのですね。また自称ゴスペル嫌いの私が想像していたのは大勢で陶酔しきって歌っている風景だったのですが、もともともの静かな方がメンバーに多いせいかそういう雰囲気とはまったく違っていました。

それから残念だったのはどんな発声(練習)をしているのかわからなかったことです。私は事情があってちょっと遅れて行ったのですが、講師もちょっと遅れたそうで、着いたころには発声練習は終わっていたようでした。(たぶ左んそんなにリキが入ってない緩やかな発声練習だと思います。)左隣のソプラノの方は低い声は地声で高い声は裏声でしたが、右隣のソプラノの方は普通の合唱団にもいそうな感じの声でした。講師から特別声の出し方の指示はなかったのですが、今回だけのことなのかどうかよくわかりません。メンバーはうまい人はうまいけれど・・・という感じで声に関してはそれほど鍛えられてない印象でした。基本的には皆様普通の合唱団もかけもちでやっているかもしれない雰囲気の方たちで、いかにもゴスペルっぽい雰囲気をかもし出しているわけではありませんでした。

楽しい時間を過ごした後は是非入会してほしいと言っていただけうれしかったですけれど(講師からも皆様からも)、やはりあれもこれもやるわけにはいきませんので今回はゴスペルを見直した・・・というところでおしまいです。


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すとん

 不思議で興味深い体験だったようですね。

 私もゴスペルには興味がありますが…やろうという気にはなりません。ただ、やれば楽しいだろうなあとは思います。

 私が思うに、発声などの技術的なバックボーンって、ゴスペル特有なものって無いのかもしれませんね。なんかゴッチャ混ぜ? クラシックっぽい人もいれば、ポピュラー系の発声もいて、そういう統一感のない、群衆としての音楽がゴスペルなのかなって思ってます。

 教会で歌われることが多いゴスペルですが、音楽的には、劇場系の音楽で、オペラの合唱のポピュラー版って感じてます。おそらく『細かい事は横において、声を出すのが好き』って人だと、ゴスペルにはまるんだろうなあ…って思います。


by すとん (2011-11-27 08:55) 

Cecilia

すとんさん、コメントありがとうございます!
音楽的な意味で非常に楽しい体験でした。声楽面ではちょっとというかかなり物足りなかったかもしれませんが、この団体ならクラシック路線を崩さずに参加可能ではあると思います。あとで夫に確認しましたが、私が参加したから”音取り的”な練習だったわけではなく普段もそうなのだそうです。
あれほどの演奏家を講師に招いていてもったいないような気がします。まじめに即興のテクニックを教えてもらいたいと思ったほどです。
おっしゃる通りゴスペル特有の発声ってないのかもしれませんね。私がオペラっぽく歌っても絶対否定されないだろうと思いました。
でもこの団体は練習では非常に少人数で劇場系という感じはしませんでした。(笑)

by Cecilia (2011-11-27 09:14) 

U3

新鮮な経験をなされた様ですね。
by U3 (2011-11-27 09:38) 

Cecilia

U3さん、nice&コメントありがとうございます!
ゴスペル体験をすることになろうとは思っていませんでしたが、何事もやってみないとわからないものですね。
by Cecilia (2011-11-27 15:48) 

伊閣蝶

私もゴスペルは、全く体験したことがありませんが、かなり自由な雰囲気なのですね。
地声の人もヴェルカントの人も一緒に歌ってそれほどの違和感がないというのも、それだけアンサンブルの許容量が大きいのかもしれないなあと、勝手に思ってしまいました。
30年以上前に、当時の芸能山城組の方々とおつきあいさせて頂いたことがありましたが、各パートの音域をあまり広げず、余裕をもって歌えるように編曲をしておられた山城祥二さんの慧眼に感じ入ったことを思い出しました。
人の声の持つ魅力はきっとかなり幅広いものなのでしょうね。
by 伊閣蝶 (2011-11-27 16:31) 

Cecilia

伊閣蝶さん、コメントありがとうございます!
自由な雰囲気と言って良いのかわかりませんが、楽しい”音取り”練習みたいな感じでした。
ゴスペルはまったく初めての私でしたが、○○を歌いましょう、と声をかけられると皆歌詞の紙を出し、指導者が伴奏を弾き始めます。何度か歌っている人は堂々と歌えていますが、うろ覚えの人や初めての人は何度も繰り返して歌っているうちに定着するという感じです。楽譜がないので曲想は伴奏者(=指導者)任せですが、その点であまり細かい指示はありませんでした。最後まであんな感じの練習なのでしょうか。細かいことを言わなくてもあの素晴らしい伴奏がすべてをリードしているので何とかなるのでしょうか。
芸能山城組って知りませんでしたが合唱団体というわけではないのですよね??
by Cecilia (2011-11-28 09:01) 

Cecilia

モンスターハンター3gさん、はじめまして。
niceありがとうございます!
by Cecilia (2011-11-28 17:14) 

Cecilia

krauseさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2011-11-29 08:40) 

Cecilia

九子さん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2011-12-09 08:34) 

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