マイケル・ナイマンの「ピアノ・レッスン」と「8つのエロティックな歌」 [音楽鑑賞]
ここのところ頭の中で鳴り続けているのはマイケル・ナイマン作曲の「楽しみを希う心」(The heart asks pleasure first)。
映画「ピアノ・レッスン」(The Piano)の中でもっとも重要な曲です。
NMLでもマイケル・ナイマンの曲が聞けたはず・・・と思って検索すると彼自身のMichael Nyman Recordsというレーベルが参加していて「ピアノ・レッスン」も聴くことができました。→(こちらです)
さすがミニマル音楽の作曲家だけあってこの映画音楽の中にもたくさん反復が用いられていますね。音楽だけ聴くというのは初めてなのですが、何度か映画を観ていますので場面を思い浮かべながら、音楽の反復効果、微妙な変化を味わっています。
以前から楽譜が欲しいと思っていたのですが欲しい気持ちが募ってきました。
原作も読みたいです。
「ピアノ・レッスン」の音楽もなかなか官能的なのですが(官能的な場面もあります。)、タイトルに惹かれてついついナイマンのこんなCDも聴いてしまいました。
「8つのエロティックな歌」
NMLで全曲試聴できます。(こちら)
私はNMLで聴いているので歌詞がまったくわからないのですが(イタリア語なので何度か聴けば部分的にはわかると思いますが)、HMVのサイトに出てくる解説からかなり大胆な内容なのだろうと想像します。
ナイマンによる『カーマ・スートラ(愛の書)』 ヴェネチア・ビエンナーレ音楽祭の委嘱作品。2007年10月に作曲者自身の指揮で世界初演されました。きわめてエロティックな詩は、ルネッサンスの詩人ピエトロ・アレーティノによるもので、当時『カーマ・スートラ』ともてはやされていた、いわゆる春画にインスピレーションを得て書かれたとされています。 マリー・エンジェルは男役と女役の一人二役を歌います。いやらしいというより、むしろユニークな歌曲集となっています。(キングインターナショナル)
歌曲といってもよくあるようにピアノ伴奏ではないし、管楽器が多いバンド(マイケル・ナイマン・バンド)なのでちょっと趣が違います。
歌っているマリー・エンジェルという歌手はソプラノ歌手のようですがかなりの低音も出していますしコントラルトのような声質も出せる人なのですね。
歌詞がわからないのが残念ですが(苦笑)、官能的な作品だと思います。「ピアノ・レッスン」とはまったく違う作風ですね。「ピアノ・レッスン」はクラシック音楽というジャンルではなくイージーリスニングとか癒し系音楽というジャンルに分類されそうですが(どちらかというとポピュラー音楽)、「8つのエロティックな歌」は純粋な現代のクラシック音楽と感じます。純粋な現代のクラシック音楽は敷居が高かったり理解ができないことが多いのですが、内容が理解できないにも関わらず楽しく聴けるような気がします。
音楽は官能的ですがいやらしい感じはしません。(笑)
映画「ピアノ・レッスン」(The Piano)の中でもっとも重要な曲です。
NMLでもマイケル・ナイマンの曲が聞けたはず・・・と思って検索すると彼自身のMichael Nyman Recordsというレーベルが参加していて「ピアノ・レッスン」も聴くことができました。→(こちらです)
さすがミニマル音楽の作曲家だけあってこの映画音楽の中にもたくさん反復が用いられていますね。音楽だけ聴くというのは初めてなのですが、何度か映画を観ていますので場面を思い浮かべながら、音楽の反復効果、微妙な変化を味わっています。
以前から楽譜が欲しいと思っていたのですが欲しい気持ちが募ってきました。
ピアノソロ マイケル・ナイマン「ピアノレッスン」(改訂版) (ピアノ・ソロ)
- 作者: マイケル・ナイマン
- 出版社/メーカー: シンコーミュージック
- 発売日: 2006/08/11
- メディア: 楽譜
原作も読みたいです。
「ピアノ・レッスン」の音楽もなかなか官能的なのですが(官能的な場面もあります。)、タイトルに惹かれてついついナイマンのこんなCDも聴いてしまいました。
「8つのエロティックな歌」
8 Lust Songs: I Sonetti Lussuriosi
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Michael Nyman
- 発売日: 2008/07/29
- メディア: CD
NMLで全曲試聴できます。(こちら)
私はNMLで聴いているので歌詞がまったくわからないのですが(イタリア語なので何度か聴けば部分的にはわかると思いますが)、HMVのサイトに出てくる解説からかなり大胆な内容なのだろうと想像します。
ナイマンによる『カーマ・スートラ(愛の書)』 ヴェネチア・ビエンナーレ音楽祭の委嘱作品。2007年10月に作曲者自身の指揮で世界初演されました。きわめてエロティックな詩は、ルネッサンスの詩人ピエトロ・アレーティノによるもので、当時『カーマ・スートラ』ともてはやされていた、いわゆる春画にインスピレーションを得て書かれたとされています。 マリー・エンジェルは男役と女役の一人二役を歌います。いやらしいというより、むしろユニークな歌曲集となっています。(キングインターナショナル)
歌曲といってもよくあるようにピアノ伴奏ではないし、管楽器が多いバンド(マイケル・ナイマン・バンド)なのでちょっと趣が違います。
歌っているマリー・エンジェルという歌手はソプラノ歌手のようですがかなりの低音も出していますしコントラルトのような声質も出せる人なのですね。
歌詞がわからないのが残念ですが(苦笑)、官能的な作品だと思います。「ピアノ・レッスン」とはまったく違う作風ですね。「ピアノ・レッスン」はクラシック音楽というジャンルではなくイージーリスニングとか癒し系音楽というジャンルに分類されそうですが(どちらかというとポピュラー音楽)、「8つのエロティックな歌」は純粋な現代のクラシック音楽と感じます。純粋な現代のクラシック音楽は敷居が高かったり理解ができないことが多いのですが、内容が理解できないにも関わらず楽しく聴けるような気がします。
音楽は官能的ですがいやらしい感じはしません。(笑)
ピアノレッスンは素晴らしい映画でした。
あの映画の素晴らしさの大半はナイマンの音楽にあったと思います。
この映画は、誠に毀誉褒貶の激しいものでしたが、映画の特製を十分に生かした作品だと私は思います。
by 伊閣蝶 (2012-10-31 00:09)
伊閣蝶さん、nice&コメントありがとうございます!
素晴らしい映画ですよね。映画の特性と言えば初めてベインズがエイダのピアノを聴く砂浜の場面で、カメラが地上から上空に変わり砂や貝殻・小石で描いたタツノオトシゴが見え、エイダとフローラの足跡が一本になっていくところ、なかなか憎い演出だと思います。
しかしやはり音楽なしにこの映画を語ることはできませんよね。エイダ役の女優が実際に演奏しているようですが、すごいですね。また子役も演技だけでなく歌・ピアノ・踊り・・・どれも素晴らしいと思います。
by Cecilia (2012-11-01 08:17)
この記事を見てから、マイケル・ナイマンに凝り始めました。
「ピアノレッスン」、「8つのエロティックな歌」をネット・図書館からと
CDも3枚組のsongを注文してしまったです。
入院たいへんですネ。お大事にしてください、、。
by takataka (2012-11-04 18:43)
takatakaさん、コメントありがとうございます!
マイケル・ナイマンに凝っていただきありがとうございます。
昨日、動画サイトで「楽しみを希う心」(The heart asks pleasure first)ギターで演奏を聴きましたよ。それもなかなか素晴らしく良かったです。私は近いうちにピアノの楽譜が欲しいのですが、takatakaさんならその楽譜でギター演奏できるでしょうね。
入院のほうはお金がかかるので痛いのですが、今はとりあえずその手術が受けられて資金繰りが何とかなった喜びが勝っています。でもやってもダメだった・・・ということにならないように願っています。こればかりはやってみないとなんとも言えず「賭け」みたいなところがありますね。
by Cecilia (2012-11-05 08:59)