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リュリのガヴォット [ヴァイオリン]

今日の話題は「リュリのガヴォット」。
この曲に関して過去記事があります。
本当の作曲者についてREIKOさんから教えていただき、当時交流あった方が演奏をアップしてくださるなど大変盛り上がった記事だったんだなあ、とあらためて思い出しました。
ヴァイオリンを習い始めてこの曲をやることになったため再び取り上げることにしました。

「リュリのガヴォット」、本当の作曲者はマラン・マレで曲名はヴィオラ・ダ・ガンバ集第一巻「組曲第2ニ短調」の24曲目のロンドです。(Marin Marais Suite No.1 en Re Mineur No.24 Rondeau)興味のある方は検索してくださいね。ヴィオラ・ダ・ガンバの演奏で聴くと「ああやっぱりマレだなあ!」と感じる曲です。ヴァイオリンよりチェロのほうが近い感じで演奏できそうですね。”ロンド形式のガヴォット”です。

この曲を弾くにあたって。
課題はトリルの弾き方。そして1の指(人差し指)から数えて5度の関係にある音を3の指を押さえたまま4の指(小指)で弾くこと。4度なら自然ですがさらに2度分(1つ上の音のこと)上がるので指を伸ばさないといけません。この曲に宿題として取り組む前はこの部分になると弾きにくかったのですが、今カイザー4番で指を伸ばす課題(2の指と4の指で5度音程とか!)に取り組んでいるためこの曲での5度音程は楽勝になってきました。5度音程のちょっと後に増2度での下降があり、音程の取り方の勉強になる曲ですね。
原曲はd-mollですが、鈴木の教本ではa-mollになっています。まだ第1ポジションのみの使用です(3巻から第3ポジション登場)のでそれで弾けるようにという配慮でしょうか?この曲の前にa-mollの音階と分散和音を弾く練習が載っていますので、この音階の勉強も兼ねているとは思います。

トリルの扱い方が私の考えとは違いますが(私の考えというわけではなくバロック曲は上の音からトリルを弾くというきまり)、とりあえず教本通りトリル記号のある音から2度上にという弾き方で弾いています(シドシドシドシドシ~ラという具合。このように弾くよう丁寧に解説あり。また素早く無数?に入れるのではなく数が決まっています。16分音符で弾きます。)。先生がトリルの扱いをどう思われているかわかりませんが、教本の通り弾くよう言われました。
ここで「バロックではこうなのでは?」とお聞きしたいところではあるのですが、ヴァイオリンの弾き方(良い音で弾けるよう)についてレッスンを受けているところなので、そこはぐっとこらえています。「この曲は本当はマレの曲で~」などという薀蓄も言わないことにしています。鈴木の3巻では「バッハのメヌエット」(実はペッツォルト作曲)も出てきますが。(笑)

先生に言われていないことで気をつけているポイントとしてはアウフタクトですね。でも自分の演奏を録音で聴いてみるとイマイチですね。音程もあやしいところが多いです。

私のヴァイオリン演奏です。


本当はレッスン直前か直後に録音をアップロードしたかったのですが、4月のレッスンはお休みになってしまいました。音楽大学の教室なのでコロナ対策に関連しての休講措置です。再開したら4月分の振り替えありますが(または返金。←先に振り込んでいるため。)。なのでまだ見ていただいていない状態です。






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伊閣蝶

「リュリのガヴォット」、恥ずかしながら聴いたのは初めてです。
まして、本当はマレの曲だったということで、奥の深い話ですね。
リュリはフランス・バロックオペラで大きな功績を残していますが、現在ではなかなか良い録音に出会えないようです。
尤も、バロックオペラは、作られた当時の形で現在聴くのはほぼ不可能だろうとは思いますが。

演奏、相変わらず素晴らしい!
トリルも決まっていますね。
私は弦楽器は縁遠いので、リコーダーかフルートで吹いてみようかなと思いました。
by 伊閣蝶 (2021-04-23 12:40) 

Enrique

4の指は大変ですね。
他を押さえたまま4でトリルというのはギターでも一番きついところです。(トリルの開始音の件は置いておくとして(笑))Ceciliaさんの演奏では指定通りきちんと行けているのではないでしょうか。音の伸びやかさも良いと思います。いずれにしても,問題意識を持って練習していらっしゃるので,更に良くなるのではないでしょうか。
コロナのちょっと前,娘の友人で某有名大オケだったすごくヴァイオリンの上手な子が家に遊びに来て,娘のピアノ伴奏で演奏しているところを聴きました。プロ並みの上手さなのですが,ちょこっと音程が甘くなるところがあって,よく観察していましたら,いずれも4の指の押弦箇所でした。


by Enrique (2021-04-23 15:36) 

REIKO

久しぶりに聴きましたが良い曲ですね!
「リュリのガボット」というマレの曲…とでもしておけば、当たり障りないかもしれません(笑)。
バロックのトリルは基本は上接音からですが、旋律の流れを重視する場合や、他声部との関係で主要音からにすることもあるようで、この曲だと主要音からでもそんなに違和感はないと思いました。
by REIKO (2021-04-24 17:30) 

Cecilia

伊閣蝶さん、音楽鑑賞が趣味の方も知らないでしょうし、合唱人の人も知らないでしょう。ピアノかヴァイオリンをやっている人にポピュラーな曲なんだと思います。
マレは”渋い大人”のイメージがあります。今回この曲をマレの原曲版で聴いて良さがわかってきたような気がします。
リュリに関して・・・「町人貴族」の序曲とか大好きです。
https://youtu.be/WEEKLmE9DXA

是非リコーダーかフルートで吹いてみてください。
by Cecilia (2021-04-25 21:15) 

Cecilia

Enriqueさん、誤解を招く書き方をしてしまっていました。
トリルの件と4の指での5度音程は切り離してください。
課題がこの二つ、ということでした。
自分の演奏を聴いてみると、音を変にふくらませてしまう時があるなあと思います。また弦によって音色が変わってしまうのはどうかなあとも思います。人の演奏を聴くと高音弦と低音弦での音色の違いが魅力に感じる時もあるのですが・・・。均一な音色で弾くことも大事かなあと思ったりします。
4の指、普通に弾くだけでもきついですが、更に伸ばすことも多く、克服課題です。

by Cecilia (2021-04-25 21:26) 

Cecilia

REIKOさん、同じようなことを専門家複数から聞いています。

>旋律の流れを重視する場合や、他声部との関係で主要音からにすることもあるようで

ヴァイオリンの練習、カラオケがしばらく休業するためしばらくできません。(涙)
しばらくは最近さぼっていたピアノを頑張りたいと思います。
「リュリのガヴォット」も弾いてみたいですね~。(笑)
by Cecilia (2021-04-25 21:32) 

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