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共鳴を感じながらの練習 [ヴァイオリン]

きのう某所で演奏してきました。私の担当は歌・ヴァイオリン・ピアノ伴奏でほとんど出ずっぱりでした。ヴァイオリンは「浜千鳥」1曲のために持って行きました。練習する時間が少しだけあったので消音器をつけて練習。私は普段の練習に消音器を使っていないのですが、ちゃちな音だなあと思いました。
もちろん練習できないよりは良いですが、やはり消音器ばかりの練習は練習にならないと感じました。
消音器をつけて堂々と練習できたとしてもヴァイオリンの共鳴を感じる練習にはならないだろうし、消音器をつけても周りを伺いながらびくびく練習するのでは練習にならないと感じました。

昨日は二日続いた雨が上がり、ヴァイオリンの持ち運びには良かったです。帰りにふと思いついて例の音楽スタジオに寄ってみました。午前11時から午後24時まで営業しているスタジオですが、緊急事態宣言でどうなっているのか気になっていましたが、私が行った時間は営業していました。以前利用した時は電話をかけてから行っていましたが、昨日は思いつきだったためいきなり行っています。他にお客はなくすぐに入れました。すごく久しぶり(半年以上行っていません。)でしたが、オーナーさんに何か言われるということもありませんでした。
案内された部屋は以前リコーダーで使用した部屋とは違う部屋でした。ブログでこのスタジオの部屋が暗いことを何度か書いていますが、昨日のこの部屋は少し明るくいつものカラオケレベルでした。なので楽譜を見ることは可能でした。
1時間500円ですが2時間にしようかと悩み結局1時間にしました。理由はヴァイオリン練習用の楽譜を持っていなかったからです。かろうじて”名曲集”を持っていましたが(演奏メンバーにこの中の曲をコピーして渡す必要があったため)。あと、緊急事態宣言下でも営業しているならまた来ればいいや、と思ったからです。
練習用楽譜ないとやっぱり1時間でもきついです。暗譜しているカイザー1番と音階練習を行い”名曲集”の中の易しい曲を弾いてみました。今鈴木の教本で弾いている例の「(ベートーヴェンの)ト長調のメヌエット」「ボッケリーニのメヌエット」も入っています。ただ弾いてみていつもの楽譜との違いが結構あることに気が付きました。
鈴木の教本(第二巻)ではまだ第3ポジションを使っていないのですが”名曲集”では第3ポジションが出てきます。「ト長調のメヌエット」に出てくる”スラーの中のアクセント”は”名曲集”の楽譜にはありませんでした。ボウイングも違います。ですからまったく別物として練習しました。「ボッケリーニのメヌエット」も同様ですがこちらは冒頭部分の16分音符に前打音がついている(原曲はそうなっていますが鈴木の教本が簡単になっている)し、休符(ピアノ伴奏がソロになる部分)の部分が長かったりしてだいぶ違うなあと感じました。
他には「金婚式」「ゴセックのガヴォット」を中心に何曲か弾いてみましたが、1時間だけなのに妙に疲れていつも練習で得られる満足感がありませんでした。
前回最後にカラオケで練習してからちょうど一週間。その間まったく練習できていませんでしたのでそのせいもあるとは思うのですが、なんだかとても下手になったように感じました。今まで1週間練習できないことは何度もありましたが、下手になったと感じることはありませんでした。疲れた理由は今の自分に最適なレベルの楽譜でないせいもあるとは思います。でも第3ポジションやフラジオレットは一応できるし、いつもレッスンよりずっと先の曲(まだレッスンで使用していない鈴木の第3巻を最後まで弾いています。)を弾いていても特に疲れるということはありません。
疲れた最大の理由は利用した部屋が音響的にデッドな空間だからだと思いました。別な部屋でリコーダーを吹いた時はそのように感じたことはなかったのですが、ヴァイオリンの共鳴を感じることができず非常に辛い1時間でした。
帰宅してから少しだけ調べてみましたが、デッドな空間のほうが練習になるとおっしゃっている方もいらして、「え~?そうなの?」と驚きました。いつものカラオケは音響面に配慮して作られているわけではないのですが4時間の練習もあっという間に感じるほどです。それはやはり共鳴を感じて練習できるからだと思います。
緊急事態宣言下でスタジオを使用すればいいと思いましたが、あの空間で良い練習ができるとは思えませんでした。エレキギターとかドラムには良いのでしょうか。またヴァイオリンだけでなく声楽練習にも辛いかなあと思いました。
まあ他に練習できる場所をあまり知らないので時々利用すると思いますが、1時間だけにしておこうと思います。




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REIKO

ヴァイオリンや歌は、あまりデッドな空間だとキツイですよね。
ギスギスカサカサした感じになってしまって、「疲れる」というのもよく分かります。
良く響いて気分が良いだけ&上手くなったように聴こえるだけってのも困りものですが、練習していて快適でないのは辛いと思います。

>デッドな空間のほうが練習になるとおっしゃっている方もいらして

私は電子ピアノを弾く時、基礎練習や練習曲、楽曲でも練習の初期段階では「アンビエンス(空間残響)」は少な目にしていますね。
楽曲はある程度仕上がりに近くなってから、少しアンビエンスを増やします。
まあなんとなくそうしている…というだけなんですが。
by REIKO (2021-05-02 00:33) 

伊閣蝶

演奏をする場所の響きは、演奏者にとってはある意味鬼門であるのかもしれません。
自分の出した音を自分で聞くときと、それを客席などで聞いてもらっている場合とでは全く違った響きになってしまいますし。
練習をするときには、なるべく録音をしてそれを聞いてチェックするべき、とよく指導されました。
指揮者の方々は、どのホールで演奏するのか、ということにかなりのこだわりを持ち、ゲネプロでは部妙な音の強弱を現場で修正したり指示したりします。
大変だなあとは思いつつ、非常にやりがいのあるお仕事だなと感じたりします。

それにしても、実感としてデッドな場所での演奏は、演奏者にとってかなり厳しいものと思います。
それゆえに「デッドな空間のほうが練習になる」というご意見も、「練習の時には安易に響きに頼るな」ということであればわかるような気もしますが、つらいところですね。

by 伊閣蝶 (2021-05-02 12:55) 

Enrique

ギターで音の連結に気を使わないで弾いていた頃は,響きが無いとアラが出まくりでしたので,響きがブツ切れの音を助けてくれました。多少それを気を使う様になってからは,デッドならばそれなりに気をつけて弾くと言う感じです。しかし,やはり響きは適度にあったほうが良いですね。
西洋楽器は響きを前提にしていると思います。単旋律を弾いても和声にしてくれますので。一方三味線などの和楽器は完全にデッドな空間前提ですので,そもそも音楽の成り立ちが違いますね。
by Enrique (2021-05-03 00:09) 

Cecilia

REIKOさん、電子ピアノ練習でもアンビエンス(空間残響)は少な目なんですね。私は以前電子ピアノで”ホールの響き”を選択していました。今使っている電子ピアノにもそういう機能はあるはずですが使っていません。
例のスタジオを使用している知人に聞いたところ、音を吸収する壁だからそういう時はマイクを使用したほうがいいよ、と言われましたが抵抗があります。ものは試しでやってみようかとも思いますが・・・。
by Cecilia (2021-05-07 06:19) 

Cecilia

伊閣蝶さん、自分の練習を録音して聴くと冷静に反省できると感じますが、楽器練習はともかく歌は「自分はこんな声で歌っているのか~。」とがっくりくることが多いです。冷静に反省、どころか落ち込むばかりですね。(苦笑)でも歌こそ録音が必要ですが。
ヴァイオリンですが、演奏時はf字孔からの響きがダイレクトに耳に伝わってくるのですが、録音を聴くともっとあっさり聴こえるので違った演奏のように感じます。
安易な響きに頼ることはよくないかもしれませんが、やはり声楽練習にはデッドな空間は無理だと思います。ピアノなどはまだ良いでしょうか。声楽やヴァイオリンには自然な響きを感じることができる程度の空間が必要だと感じます。
by Cecilia (2021-05-07 06:28) 

Cecilia

Enriqueさん、和楽器はデッドな空間前提かもしれませんが、それでも自然な響きを感じることはできます。以前”和”の空間で歌ったことがありますが(発表会)、苦にはなりませんでした。例のスタジオは不自然な”デッド空間”です。マイクを使うのが当たり前だから敢えてそうしているのかわかりませんが、おそらくロックなどの練習には良いのでしょう。80年代くらいに作ったスタジオのようですが、最新のスタジオはまた違うのかもしれません。とにかく音を吸収してしまうスタジオです。

by Cecilia (2021-05-07 06:34) 

稲葉邦司

暫くです、元気にやってますね、今年で86歳になります、ある音楽の先生がロビーコンサートをやりましょうと、音感が正しいので、歌もとやりました、今はコロナの関係で中断してまた、いつかやりますが、ブログも休みです。
by 稲葉邦司 (2022-03-04 19:09) 

稲葉邦司

以前草笛で越谷達之助の初恋を演奏してスパテイの葉で演奏したら、貴方も演奏してしてみますと、言っていました、伴奏もないのに良くテンポが取れると褒めてくれましたありがとうございます。いつまでも元気でいてね。
by 稲葉邦司 (2022-03-05 18:57) 

Cecilia

稲葉邦司さん、お久しぶりです。何年ぶりでしょうか?
コメントうれしく思います。
そちらのブログを見ることができないので(お名前のリンクをたどりましたが見ることができませんでした。)お名前でGoogle検索したらYouTubeの投稿を見ることができました。アメイジング・グレイスの演奏、素晴らしいです。
コロナのせいで音楽活動がなかなかできないのは残念ですね。
お元気そうで何よりです。活動再開できますように。
by Cecilia (2022-03-09 09:37) 

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