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ヴィオロン・チェロ・ダ・スパッラによる無伴奏チェロ組曲 [音楽鑑賞]

シギスヴァルト・クイケンの無伴奏チェロ組曲(J.S.バッハ)の演奏を聴いてみました。
バッハは協奏曲やカンタータなどの宗教曲中心に聴いているのですが、普段はあまり聴かない無伴奏チェロ組曲を今回は何度も聴いていました。

Bach-Cello Suites

Bach-Cello Suites

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Accent
  • 発売日: 2009/04/07
  • メディア: CD



NAXOS MUSIC LIBRARYで全曲試聴できます。→こちら

NMLの試聴もできますが、公式な動画でクイケンの演奏(無伴奏チェロ組曲)を聴くことができます。
上のCDは動画に出てくるヴィオロン・チェロ・ダ・スパッラという肩掛けチェロ(チェロの古楽器)を用いて演奏されています。

BWV1007prelude(40秒過ぎたあたりから演奏が始まります。)


BWV1007courante


無伴奏チェロ組曲の名盤をたくさんお聴きの方はこの演奏に関して思われることも多いと思うのですが、私はあまりたくさんは聴いていませんので素直に楽しめます。(・・・というか比較しようと思ってカザルスも聴いているのですがイマイチよくわからないのです。)でもこの楽器、弾きにくそうですね。クイケンは体格が良さそうなので大丈夫でしょうけれど・・・。

左のサイドバーにヴァイオリンを演奏する奏楽天使の画像を載せていますが、顎にはさまずに演奏していますよね。顎にはさまないとどうなのでしょう?顎にはさむのも痛いですけれど、はさまないと弾きにくいのでは・・・などと思ったりします。
またクイケンの動画で使っている弓、これはバロックボウというものですが、使ったことがないので弾き心地がわかりません。バロックヴァイオリンでなくて普通のヴァイオリンに使ってみたらどうなのでしょうか?


ヴィオロン・チェロ・ダ・スパッラについてこちらのサイトで寺神戸亮さんの演奏や解説を聴く事ができます。少しだけ聴いてみましたが、寺神戸さんのほうがクイケンより滑らかに弾いているように思えました。(楽器は同じ製作者らしいです。)

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緑川まり&米良美一 おしゃべりデュオコンサート [音楽鑑賞]

「緑川まり&米良美一 おしゃべりデュオ・コンサート」に行ってきました。

もちろん米良さんのファンだから行ったのですけれど、緑川さんには以前から大変興味がありましたので、かなり期待して行きました。伴奏の長町順史さんの演奏を聴くのは初めてなのでそれも楽しみでした。最近はピア二スターHIROSHIさんとか塩入俊哉さんの伴奏で聴くことが多かったですが、以前のコンサートではたいてい北原葉子さんの伴奏でした。北原さんに事情ができたのかここ2~3年以上は長町さんが伴奏されていますが、私は生で聴いたことがありませんでした。
まずは音楽的なことに関する感想から書きたいと思います。

個人的に緑川さんのソプラノが聴けて本当に良かったです。私は最前列に座っていましたが間近で歌っている姿勢や表情を眺めることができて大変勉強になりました。
コンサート前に緑川さんの写真を見ていろいろ想像していましたが、想像では明るく華やか(派手)な歌い手さんでした。実際明るく華やか(派手)な部分もあるのですが、声質は案外暗いところもあって、”底抜けの明るさ”とは質が違います。例えるならビロードのような声でしょうか。米良ファンの皆様も一様におっしゃっていましたが、「キンキンしてないので聴き易い」声でした。ドイツリート(シューベルトの「鱒」)やフランス歌曲(R.アーンの「クローリスへ」)が素晴らしく、イタリア物も良いのですが(プッチーニの「私のお父さん」やナポリ民謡「オー・ソレ・ミオ」)、私はこの方は歌曲や宗教曲が向いていると感じました。華やかな外見ですが声はとても清楚な感じでちょっとギャップも感じましたが、更に暗さ(語弊があるかもしれませんが)も感じたのですね。声質はリリコ・スピントでしょうか。トスカとかアイーダなんかを主演されているようですが。

緑川さんは歌う時にあまり顔の動きがなく、米良さんとは対照的でした。最後のほうではゼスチャーもありましたが両手を両脇に下ろしていることが多かったです。体の筋肉の動きは豪華な衣装のせいでわかりませんでしたが、とにかくいかにも体を使って歌っていますというのが見えない方でした。しかし「赤とんぼ」では本当に”支え”を使って歌っているというのがよくわかりましたね。顔の話に戻ると、無意味にニコニコしながら歌う”頬骨を上げた”歌い方でなかったです。素顔の緑川さんはとてもニコニコされているのですが、歌う時はあまりニコニコされていなかったです。もともとの骨格も良いのかもしれませんが、やや顎を引き気味にされている程度で口もあまり開いていませんでした。ある意味とても自然体な表情でした。それでも低音から高音までしっかり芯の通ったソプラノの音色でしたし、発音がまた素晴らしかったです。これは米良さん(米良さんの発音の良さも多くの方が評価されていますが)も絶賛されていましたが、知らない言葉でもわかったような気持ちにさせていただけました。聴いていて子音がとても心地よく、私が曲としてはそんなに好きでない「鱒」もとても楽しめました。緑川さんを見ていると一生懸命口を動かさなくても子音を立てた発音ができるんだなあと思います。(この件に関しては弓場徹先生もおっしゃっていたと思います。)

米良さんは童謡とか昭和歌謡中心に歌われていて、最初から脇役に徹しておられる印象でした。
二重唱は「アヴェ・マリア」(グノー)、「山の音楽家」、「アメイジング・グレイス」、「ゴンドラの唄」、「紅葉」でしたが、二人の声の質は合っていたと思います。ただ微妙に・・・本当に微妙なのですが、若干ハモれてないところがあったような気もします。長町さんの伴奏は素晴らしい伴奏でしたが、特に二重唱の時に何となく合わない箇所があったような気がします。ミスタッチなのか何なのかちょっとわかりません。いずれにしても微妙な所の話なので私の気のせいかもしれません。そうそう、ソプラノとカウンターテナーなので当然緑川さんが主旋律です。

長町さんのピアノで感心させられたのはシューマンの「献呈」のリストのトランスプリクションです。もとはシューマンの歌曲ですがリストが編曲しているものですね。ピアノだけでなく声楽も学ばれているだけあって、歌を知り尽くしての演奏で素晴らしかったです。そういえば「献呈」の最後の部分にはシューベルトの「アヴェ・マリア」の歌の出だしを思わせる旋律がありますよね。それを思い出し一人でにやけていました。また二部ではコスマの「枯葉」のジャズ編曲版(藤井英一)を弾かれたのですが、そちらも素敵でした。

そして米良さんの独唱に関してですが、この日の米良さんはとても声が乗っていたと思います(二日前にもコンサートがあったようですが)。カウンターテナーの米良さんを期待している方はちょっと残念だったと思うのですが、「もののけ姫」は4度くらい下げて歌っておられましたね。また「見上げてごらん夜の星を」もCDに収録されているものと比較して5度くらい下げて歌っておられるように思いました。「見上げてごらん夜の星を」はともかく、「もののけ姫」を低く歌うのはかなり勇気の要る決断だったと思うのですが、音楽的に歌うことを優先されたのだと思います。童謡の歌い方はかなり独特で演技が入っていました。あれもアリだと思いますが、声も乗っていたので普通に歌ったほうが良かったような気がします。米良さんの歌では「ひとり寝の子守唄」が良かったです。


以下はプログラムです。(作詞者・編曲者は省きます。)
デュエット緑川ソロ米良ソロ長町ソロ
アヴェ・マリア(バッハ・グノー)
山の音楽家(ドイツ民謡)
サッちゃん(大中恩)
ぞうさん(團伊玖磨)
たき火(渡辺茂)
献呈(シューマン・リスト)
私を泣かせてください(ヘンデル)
鱒(シューベルト)
クローリスへ(R.アーン)
アメイジング・グレイス(黒人霊歌)

~休憩~

ゴンドラの唄(中山晋平)
四季の歌(荒木とよひさ)
ひとり寝の子守唄(加藤登紀子)
見上げてごらん夜の星を(いずみたく)
ピアニッシモの秋(中田喜直)
さびしいカシの木(木下牧子)
赤とんぼ(山田耕筰)
枯葉(コスマ)
もののけ姫(久石譲)
私のお父さん(プッチーニ)
紅葉(岡野貞一)

(アンコール)
ヨイトマケの唄(丸山明宏)
オー・ソレ・ミオ(ナポリ民謡)
ふるさと(岡野貞一)←全員合唱

「私を泣かせてください」「クローリスへ」は米良さんの歌で聴きたかったですが、緑川さんの歌で満足できました。でも正直童謡と昭和歌謡ではなく芸術歌曲やアリアを歌ってほしかったと思う私です。米良さんもこのところ昭和歌謡のコンサートが多く、それはそれで素敵なのですが、緑川さんとの組み合わせで考えたらかなり不満の残る選曲でした。金太郎姿を見ることができたのはいいのですが(初めて見ました!)、ドレスの緑川さんの隣で金太郎はちょっと・・・。
緑川さんが歌われた「さびしいカシの木」ですが、私が知っている歌とは違うメロディー(木下牧子作曲)でした。
私は鮫島有美子さんのCDなどで西脇久夫作曲のほうでなじんでいました。「ピアニッシモの秋」は初めて聴きましたが素敵な曲で気に入りました。

二人とも何度もお色直しをしていて視覚的にかなり楽しめました。
緑川さんのドレスは名古屋で作られているということでしたが、この日のドレスもすべてそうでしょうか。
羽のついた茶色のドレス、中世のお姫様のような袖のパフスリーブ部分に特徴のある茶色っぽいドレス、着物地を使った黒いドレス(襟まきトカゲのような襟は膨らんでいて触ってみたかった!スカート部分は柄のついた生地と黒い生地が交互になっていてプリーツスカートのような感じになっていました。胸元には男性の羽織についているような白い房が!)、これまた中世のお姫様のような赤っぽいドレス・・・と4着ですが、素敵でした。
米良さんは最初が金太郎(!)、青いスーツ(光る素材)、赤い着物(頭には赤い花)、市松模様のスーツ(正面は赤白・背面は黒白)でした。
それぞれ順番に書いていますが、二人でその順番の組み合わせで舞台に立っているところを想像してください。

またトークですが、さすがに米良さんは慣れたものでしたね。緑川さんは歌が終わるとぽ~っとされているようでした。でも歌が素晴らしかったので良いのです!

コンサート終了後は”出待ち”をしましたが、米良さん・緑川さん・長町さんそれぞれとお話ができました。
緑川さんに言い忘れたことが一つ。「出来ることなら弟子入りしたいです。」
正直日本人ソプラノで弟子入りしたいとまで思える方にはめったにお目にかかれないのです。(単に聴く機会がないからなのですが。)

聴いてみたいです。(緑川さんが出演しているヘンツェの「午後の曳航(えいこう)」

ヘンツェ:午後の曳航 (Henze : Gogo no Eiko) (2CD) [Import CD]

ヘンツェ:午後の曳航 (Henze : Gogo no Eiko) (2CD) [Import CD]

  • アーティスト: Mari Midorikawa,Jun Takahashi,Tsuyoshi Mihara,Teruhiko Komori,Zvi Emanuel-Marial,Kwang-Il Kim,Yasushi Hirano,Hans Werner Henze,Gerd Albrecht,Orchestra Symphonica Nazionale della RAI
  • 出版社/メーカー: Orfeo
  • 発売日: 2009/11/20
  • メディア: CD



こちらで全曲試聴できます。



(追記)

アンコールの後全員合唱「ふるさと」がありましたが、9月に行ったコンサートの時の「ふるさと」は一般には高すぎ(私にはちょうど良かったけれど喉痛でまともに歌えなかったです。)でしたが、今回は一般の人に歌い易い高さでした。私には低すぎてやはりまともに歌えませんでしたが。でも緑川さん、米良さんと一緒に演奏している気分を味わうことができました。目の前に米良さんが来られたし。

noripさんも記事を書いておられます。(こちら


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シギスヴァルド・クイケン指揮ラ・プティット・バンドの「マタイ受難曲」 [音楽鑑賞]

最近我が家で家族全員がはまっている漫画があります。
中村光さんの「聖☆おにいさん」という漫画で、イエスとブッダが地上でヴァカンスを楽しんでいるという話なのですが、とても面白いギャグ漫画ですね。最初はまったく期待してなかったし、ふざけた漫画だろうと思っていたのですが、読めば読むほど中村さんが聖書をよく読んでいてキリスト教文化にも詳しいというのがよくわかります。仏教のことはよくわかりませんがそちらもそうなのではないのだろうかと思っています。それに単におもしろおかしく書いているわけでもなく、ブッダやイエスに対する愛情とか親しみが感じられ、それぞれの宗教に対する尊敬の念みたいなものも感じられます。キリスト教関係者(一般の読者でも)の間では評価は分かれるようですが、私はとても面白く読ませていただいています。ギャグ漫画ですが、(私は)結構ほのぼのとした気分になれます。
夫が購入してきたのがきっかけでしたが、長女がすでに何冊か持っていたので娘二人は知っていました。娘たちは中村光さんの「荒川アンダーザブリッジ」を読んでいて、私もそちらの題名だけは知っていたのですが、同じ作者だとは知りませんでした。しかも「聖☆おにいさん」の作者は男性だと思っていましたが、女性だったというのも驚きです。これをきっかけに「荒川アンダーザブリッジ」も読むと思います。
とにかく「聖☆おにいさん」にはまりすぎ、聖書や宗教曲に登場するイエスや弟子たちにもついつい漫画のイメージを重ね合わせてしまうという状況です。(笑)娘たちには「お母さん、洗脳されているよ。」と言われています。
まじめにキリスト教や仏教を信じている方は読まないほうが無難かもしれませんが、こういうのもアリだと思える方にはお勧めです。


聖☆おにいさん(1) (モーニングKC)

聖☆おにいさん(1) (モーニングKC)

  • 作者: 中村 光
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2008/01/23
  • メディア: コミック



さて、昨日の記事ではシギスヴァルド・クイケン指揮の「フィガロの結婚」を取り上げましたが、出演者のマリー・クイケン(ソプラノ)絡みで「マタイ受難曲」も聴いてみました。同じくシギスヴァルド・クイケン指揮ラ・プティットバンドです。


St Matthew Passion

St Matthew Passion

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Challenge Classics
  • 発売日: 2010/04/13
  • メディア: CD



NAXOS MUSIC LIBRARYで試聴できます。→こちら

OVPP(One Voice Per Part)のすっきりした演奏で、冒頭の"Kommt, ihr Tochter, helft mir klagen"などは少年合唱を含む大編成の合唱で慣れ親しんでいるためはっと驚かされますが、思いのほか自然でしっくりきますね。ソプラノ二人が成熟した女性というよりも少女っぽい声だから良いのかもしれません。
NMLで聴いているためソプラノ1のガーリンデ・サマンとソプラノ2のマリー・クイケンのどちらがどこを歌っているのかわかりにくいのですが、例えば"Blute nur, du liebes Herz"(トラック8)と"Aus Liebe will mein Heiland sterben"(ディスク2のトラック20)は明らかに声が違います。前者のほうが幼い感じの声でこちらがマリー・クイケンなのでは、と思いますがどうなのでしょうか?(根拠は昨日の「フィガロの結婚」のバルバリーナのアリア。こちらもマリー・クイケンなのかはっきりしないのですがたぶんそうだろうと思います。)
「OVPPなら良い」とか「小編成なら良い」というわけではないと思いますが、このCDの演奏はおどろおどろしさがなく心なしか明るさを感じますね。耳に心地よく長時間聴いても疲れないです。「マタイは重くないと!」と思われる方にはどうかわかりませんが。
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シギスヴァルド・クイケン指揮ラ・プティット・バンドの「フィガロの結婚」 [音楽鑑賞]

シギスヴァルド・クイケン指揮ラ・プティットバンドの「フィガロの結婚」を聴いてみました。


Mozart:Le Nozze Di Figaro

Mozart:Le Nozze Di Figaro

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Accent
  • メディア: CD



NAXOS MUSIC LIBRARYで試聴できます。→こちら

部分的にアリアだけを取り出して聴いているだけでは他の演奏との違いがわかりにくいので、通して何度か聴いてみました。
まず出だしの序曲の初めで「低い!」と思いました。NMLで聴いているためブックレットを見ることができず詳細がわかりませんが、ラ・プティットバンドなので当然ピリオド楽器を使っているはずですね。私にとってラ・プティットバンドはバッハ以前の音楽のイメージが強く、モーツァルトはかなり意外だったということもあって聴いてみました。木管楽器(だけではないですけれど)の響きがモダン楽器とは違うためモーツァルトの時代の響きを再現しているという点は当然ですが、アリアよりも合唱や重唱においてラ・プティットバンドが演奏する意味があるような気がしました。アリアはピリオド楽器に合わせたピッチで歌っているということくらいしか感じられなかったのですが。あとさすがにチェンバロの♪チロリ~ン♪はモダン楽器との演奏よりしっくりきますね。
歌手もなかなか良い感じだと思います。(マリー・クイケンはシギスヴァルド・クイケンの娘さんのようですが、NMLでは何の役かわかりません。でもたぶんバルバリーナでしょう。)
CDしか出てないようなので映像を見ることができないのが残念ですがこの演奏はもしかすると演奏会形式かもしれません。(拍手があるのでライブ録音ですね。)
上で書いた合唱と重唱の件ですが、オペラの合唱というのは歌手同士の声の揺れがぶつかってハーモニーとしてはイマイチになることが多いですよね。演技とかそれぞれの歌の巧みさによって気がつかないことが多いかもしれませんが、映像なしで演奏を聴くと耐えられない方もいらっしゃるかもしれませんね。特に音律に詳しい方々には。私はそれほど鋭敏な耳を持っていませんが、それでもオペラの重唱合唱はイマイチだと感じたことが何度かあります。
その点このCDの合唱重唱は映像がなくてもハーモニーを楽しむことができるように感じました。
モーツァルトのオペラの魅力はアリアの素晴らしさはもちろんですがやはり重唱にあるように思っていますが、音として音楽として純粋に楽しむことができるように思いました。演技を見ることができればなお楽しめるのかもしれませんが。もちろん宗教曲の透明感のあるハーモニーとは質が異なりますが、私が聴いてきた「フィガロの結婚」の中ではそのような部分で傑出しているように思われます。他の音源はアリア中心に聴いてきたため、重唱をきちんと聴くことができてないとは思いますが、何度か聴いてみての感想です。

追記

NMLの試聴でどんな風に聴こえるかとチェックするため、ログアウトしてしばらく試聴で聴いてみました。
それは良かったのですが、今度もう一度ちゃんと聴こうと思ってログインしようと思ったらできません!間違ってトライアル会員で聴いてしまった場合(つまり試聴で聴くということ)、もう一度ブラウザを立ち上げればよいらしいのですが、なかなかもとに戻りません・・・。
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Marcel Ponseele&Il Gardellino [音楽鑑賞]

Cafe Zimmermannのバッハの協奏曲シリーズを聴きまくったついでにNMLで聴けるめぼしいCDをチェックしていました。以前バッハの協奏曲にはまりまくっていた時には登録されていなかったCDがたくさん増えていますがその中でもっとも気になったのはAccentレーベルのCDでした。このレーベルのことはよく知らなかったのですがラ・プティットバンドの録音で有名なレーベルだったのですね。


Oboe Concertos

Oboe Concertos

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Accent Records
  • 発売日: 2005/07/19
  • メディア: CD



NAXOS MUSIC LIBRARYで試聴できます。→こちら

Il Gardellino(イル・ガルデッリーノ)の爽やかなアンサンブル、Marcel Ponseele(マルセル・ポンセール)さんのオーボエの音色の心地よさが堪能できます。
私が知っているのはヴァイオリンは寺神戸亮さんだけで(大体寺神戸さんのことはバッハ・コレギウム・ジャパンの人だと思い込んでいました。いろいろなアンサンブルに関わっているのが古楽界の常識なのでしょう。)、このアンサンブルのことも初めて知ったのですが、HMVにある解説によると《アムステルダム・バロック・オーケストラ、ラ・プティット・バンド、シャペル・ロワイヤル&コレギウム・ヴォカーレ、BCJといった一流団体に参加する奏者たちが参加する注目のグループ》なのだそうです。
バッハオンリーのアルバムかと思ったらMarcel Ponseeleさん編曲によるマーラーの「私はこの世に捨てられて」がボーナストラックとして入っていて驚きました。バロックアンサンブルによるマーラーは珍しいですね。でも不思議と違和感なく聴くことができました。オーボエはオーボエ・ダ・カッチャらしいです。
Il Gardellinoのサイトを見たら寺神戸さん以外に日本人がいらっしゃいました。Mika Akihaさんという方ですが漢字では秋葉美果さんでしょうか?最近ではヨーロッパの素晴らしい古楽バンドで日本人がたくさん活躍していますね。珍しくもないのかもしれませんが何となくうれしいです。Marcel Ponseeleさんはなかなか恰幅が良い方ですね。この方は演奏・編曲もする上、ご自分で楽器(もちろんオーボエ)を製作されるようです。
このアルバムの最初の曲は私の大好きなオーボエ・ダモーレ協奏曲BWV1053aです。この曲ばかり聴いていたこともあるくらい大好きです。同じ曲がチェンバロ協奏曲になっていますがそちらもよく聴きますし、カンタータBWV169のシンフォニアになっていますのでそちらでもよく聴きます。とにかくこの曲を聴くと元気が出ます。)



このアンサンブルに興味を持ったのでもう一枚CDを聴いてみました。

Concertos Baroques Pour Hautbois

Concertos Baroques Pour Hautbois

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Accent
  • 発売日: 2004/01/30
  • メディア: CD



NAXOS MUSIC LIBRARYで試聴できます。→こちら

こちらにもバッハの曲がが何曲か入っていますがマルチェッロ、テレマン、ヘンデルのオーボエ協奏曲が楽しめます。バッハの曲はすべてカンタータのシンフォニアですね。このCDを聴いて私はBWV156「片足は墓穴にありてわれは立つ」のシンフォニアが上のほうのCDにも収録されているBWV1059のオーボエ協奏曲の二楽章と同じメロディーだということに気がつきました。同じアンサンブルで同じソリストなのですが、どこか違うのでしょうね。楽譜を見てないのでわかりませんが、まったく同じには聴こえません。
こちらのCDのボーナストラックはピアソラの「オブリヴィオン(忘却)」。最近たまたま伊閣蝶さんのブログでこの曲を知ったばかりなので、すごい偶然に驚きました。(笑)
Marcel Ponseeleさんの素敵なオーボエを聴いていたら、この楽器に対する憧れがますます強くなりました。
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Cambridge Buskers時代の動画 [音楽鑑賞]

現在のClassic BuskersがCambridge Buskersだった時代が好きです。”二人だけのオーケストラ”をキャッチフレーズにずっと活動しており、笛(リコーダー、フルートから変り種の笛まで何でも吹く)とアコーディオンだけでオーケストラの曲を演奏します。ただ演奏するだけではなく楽しいアレンジとコミカルな仕草や演技も魅力のうちです。その楽しさはClassic Buskersになっても変わらないのですが、私はCambridge Buskers時代が好きなのです。Classic Buskersになって名前が変わっただけでなくアコーディオン奏者が変わったのですね。現在のIan Mooreさんもなかなか達者な方なのですが、私は前のDavid Ingramさんが好きでした。David Ingramさんにしても笛のMicheal CopleyさんにしてもCambridge Buskers時代はケンブリッジ大学を卒業したて(?)で若くてフレッシュな魅力がありました。それと年齢を重ねた現在のClassic Buskersを比較するのはどうかとは思うのですが、演奏しているところを見ていて自然に笑えるのはCambridge Buskersのほうなのです。Classic BuskersもCambridge時代にはなかったネタも増えていると思いますし、演奏も円熟の境地だと思うのですが、やはり何度見てもCambridge Buskersが良いなあと思ってしまいます。
久しぶりに検索したら長い動画が出てきました。Classic Buskersの動画はたくさん出てくるのですがCambridge Buskersのものは珍しいです。埋め込みは無効なのでここにリンクしておきます。
24分ちょっとあります。長いようですが、楽しい演奏なのであっという間です。お忙しい方にも飛ばし飛ばしでも見ていただきたいですね。
Davidさんは超絶の笛吹きMichealさんを支える伴奏者です。相方を見つめているのは伴奏をする上で必要だからそうしているのですが、そのまなざしがかわいいのです。相方を尊敬する気持ちが出ているかなあ~なんて勝手に思っています。あと曲の解説は彼の役目ですが、歌声も出てきました。
この動画に出てくる曲は私が昔行ったコンサートとその時買ったレコードでおなじみの曲ばかりで懐かしくなりました。そのレコードを最後に聴いたのもだいぶ前のことですが、耳に残っている通りでうれしくなってしまいました。真似して”口笛で”吹きましたよ。(笑)

4分30秒あたりに出てくる曲(♪タッタカタッタカタ~タ~タ~タ~♪というメロディー)は Percy Graingerが編曲した"Scotch strathspey and reel(スコットランドのストラススペイとリール)"という伝承曲の中に登場しますね。
この曲、とてもはまっているので最近も聴いたところです。
また10分54秒あたりからクルムホルンが登場しますがこの曲名がずっと気になっています。レコードがあれば思い出せるのですけれど・・・。

それにしてもDavidさんは今どうしているのでしょうか・・・?

追記

ニコニコ動画にもありました。





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Cafe Zimmermannの「さまざまな楽器による協奏曲集」BOXセット [音楽鑑賞]

何気なくHMVのサイトを見ていたら、Cafe Zimmermannの「さまざまな楽器による協奏曲集」のBOXセットが発売されているということです。この記事の5日前の10月14日に発売開始されていますが、興味ある方はこちらをご覧ください。(10月19日 訂正です。HMVのサイトは10月14日付けでしたが、発売日は10月29日でした。期間限定の企画だということです。)

この「さまざまな楽器による協奏曲集」、私はすでに1~3は何度も何度もNMLで聴いています。(いくつか記事も書いています。)


Bach: Concerts a Plusieurs

Bach: Concerts a Plusieurs

  • アーティスト: Johann Sebastian Bach,Café Zimmermann,Céline Frisch
  • 出版社/メーカー: Alpha
  • 発売日: 2002/01/16
  • メディア: CD




Bach: Concertos With Many Inst

Bach: Concertos With Many Inst

  • アーティスト: Johann Sebastian Bach,Café Zimmermann
  • 出版社/メーカー: Alpha
  • 発売日: 2004/01/22
  • メディア: CD




Bach: Concertos III

Bach: Concertos III

  • アーティスト: Johann Sebastian Bach
  • 出版社/メーカー: Alpha
  • 発売日: 2007/09/01
  • メディア: CD


ほかにもいろいろ聴いていますが、Cafe Zimmermannは私が大好きな古楽バンドの一つで、このシリーズではブランデンブルグ協奏曲やチェンバロ協奏曲、オーボエ協奏曲などを聴くことができます。
今回HMVから発売されているBOXセットは6枚組で6300円!(一枚だと2940円)
お徳ですね~。6300円でも購入する時には安くないですけれど、とても爽快感のあるアンサンブルですので、購入して損はないと思います。
私ですか?
私は当分NMLで我慢しますが。(苦笑)
しかしNMLでは今の段階では6枚分聴くことができません。
HMVのサイトを見てすぐにチェックしたら5が聴けることがわかり聴いてみました。(5が聴けるのにどうして4が聴けないのでしょうか。)



Concerts Avec Plusieurs Inst

Concerts Avec Plusieurs Inst

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Alpha Productions
  • 発売日: 2011/03/08
  • メディア: CD



NAXOS MUSIC LIBRARYで試聴できます。→こちら

このCDでは「G線上のアリア」を含む管弦楽組曲第3番、チェンバロ協奏曲(BWV1056)、ブランデンブルグ協奏曲第6番、3台のチェンバロのための協奏曲(BWV1063)が聴けますね。
Cafe Zimmermannの演奏は全体的にすっきりとした爽快感のある速めの演奏で、なおかつとても優雅な音色だと思います。

4と6も聴いてみたいですね~。(6は10月22日発売予定らしいです。アマゾンのリンクが出てこないので貼り付けられません。)



Concerts avec plusieurs instruments Vol 4

Concerts avec plusieurs instruments Vol 4

  • アーティスト: Johann Sebastian Bach,Café Zimmermann
  • 出版社/メーカー: Alpha Productions
  • 発売日: 2009/03/10
  • メディア: CD



CDタイトルの「さまざまな楽器による協奏曲集」とはHMVのサイトによると《『ブランデンブルク協奏曲集 Concerts avec plusieurs instruments』の楽譜の浄書譜に記されていたフランス語タイトル――当時のドイツ貴族たちのあいだではフランス語がお洒落な言葉だったので、バッハもそれに倣ってフランス語でこう表題を書いています。》とのことだそうです。

Cafe Zimmermannとドミニク・ヴィス(カウンターテナー)の演奏です。







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Fete Galante(Karina Gauvin) [音楽鑑賞]

Karina Gauvin(カリーナ・ゴーヴァン)の"Fete Galante"というフランス歌曲のCDをNMLで聴いています。だいぶ前から目をつけていたのですがじっくり聴くのは初めてです。CDタイトルの"Fete Galante"は「艶なる宴」と訳されることが多いのですがヴェルレーヌの詩集であって、収録曲の多くはこの詩集からインスピレーションを受けています。

伴奏はMarc-Andre Hamelin(マルク=アンドレ・アムラン)というピアニストですが、有名な人のようですね。私は初めて知りましたが。


Fete Galante

Fete Galante

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Atma Classique
  • 発売日: 2011/01/25
  • メディア: CD



NAXOS MUSIC LIBRARYで試聴できます。→こちら

私が好きな曲はフォーレの「マンドリン」「月の光」、ドビュッシーの"Fantoches(あやつり人形)"などですが、このCDに収録されている曲はどれも美しく、聴けば聴くほどお気に入りになりそうです。

Karina Gauvinはカナダのソプラノで私がNMLで聴く限りは古楽中心に活躍しています。古楽系歌手と言うと日本ではドラマティックでない歌い手を想像しますが、Gauvinはドラマティックな表現が出来る人ですね。そうでありながら多くの古楽ファンが敬遠するようなオペラ声ではなく、このフランス歌曲集も抑制の効いた声でとてもしっとり歌っています。

Marie-Nicole Lemieux(Philippe Jarousskyともよく共演しています。)とのCDがnaiveから出ていますがそちらも気になります。(金髪の人がGauvinです。)

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Salve Regina(Hail, holy Queen enthroned above) [音楽鑑賞]

修道院モノ、勢いで第3弾!(笑)

前から見たかった「天使にラブソングを」「天使にラブソングを 2」を観てみました。


天使にラブ・ソングを… [DVD]

天使にラブ・ソングを… [DVD]

  • 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
  • メディア: DVD



天使にラブ・ソングを 2 [DVD]

天使にラブ・ソングを 2 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
  • メディア: DVD



以前ゴスペルは嫌いだという話題で書いたら、何人かの方に薦められた映画です。
両方とも素直に楽しめましたよ。ここで歌われている歌は嫌いではないです。ただしやっぱりゴスペルを歌ってみたいとは思いませんが。
興味を持ったのはソロを歌っている人物が驚くほどの高音が出て皆が「うわ~っ!」と驚くところ。あの高音の出し方は研究したいかも。
1のほうで使われている"Salve Regina(Hail Holy Queen)"ですが、多くの合唱団がこの「天ラブ」ヴァージョンで歌っていますね。(最初は普通の合唱~後半はゴスペル)合唱コンクールでもよく歌われているようでYouTubeにもたくさん上がっています。「天ラブ」ヴァージョンも良いですが私はオーソドックスな合唱で聴きたいです。

"Salve Regina"も"Hail Holy Queen"も同じタイトルの曲がたくさんありYouTube検索も大変です。"Hail, holy Queen enthroned above"で検索するといろいろ出てきました。アカペラ合唱版(ゴスペルが入ってないもの)でよい演奏を探していますが、なかなか良い感じのものが見つかりません。

無伴奏のソロ(この方とても良い声ですね~。歌う前に聖母子像にお辞儀するあたり、敬虔なカトリック信者というのがよくわかります。)


オルガン演奏


どこかの教会の礼拝風景(一般の人が歌っているので合唱として質が高いというわけではないのですが、本来このような感じで歌われているのですね。カトリックではポピュラーな曲なのでしょうか。聴き覚えはあるのですがプロテスタントの讃美歌にも入っているのかどうかよくわかりません。)



ところで「天使にラブソングを」は英語では"Sister Act"なのですね。そちらのほうがしっくりくるように思います。
主演のウーピー・ゴールドバーグ、私は「カラー・パープル」で知っていたいうことに気がつきました。

カラーパープル [DVD]

カラーパープル [DVD]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: DVD


「天ラブ」とは違って重い話です。観た当時は10代でわかってないところも多かったため、もう一度観てみたいです。
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分割鍵盤のチェンバロ&バロックハープ [音楽鑑賞]

西山まりえさんのチェンバロ&バロックハープのリサイタルに行ってきました。

実を言うと西山まりえさんの演奏がすごく素晴らしいということは期待していなかったのです。バッハのゴルトベルク変奏曲を少しだけ聴いていますが思いっきりルバートしているのでイマイチのような印象がありました。もちろん全部聴いたわけではないのでちゃんとした評価はできません。
なぜ行ったかというと珍しいバロックハープの演奏が聴けるということ、行きやすい上に800円という低料金だということが理由です。

結論から言うと行って良かったです!
曲数が多かったわけではないのですが、曲の合間に必ず西山さんのレクチャーがあり、初めて聞く話題も多く勉強になりました。会場に集まった方の多くはおそらく近辺の高齢の方々で、古楽どころかクラシックにも縁がなさそうな方が多かったのですが、チェンバロとハープの響きを楽しまれていたように思います。あの中に古楽愛好家がどれだけいたかわかりませんが、古楽が好きな人にはとても興味深い話と曲ばかりでしたし、楽器が非常に珍しいもので、それだけでも聴きに行く価値がありますね。西山さんの演奏も素晴らしかったです。

まずチェンバロですが、普通は塗装されていて蓋の裏にも美しい絵が描かれていることが多いのですが、白木のような状態(まったくの白木ではなく蓋の裏は塗装されていますし、何らかの塗装はあると思います。)でした。何が凄いかと言うと、黒鍵です。そうそう・・・チェンバロってピアノとは鍵盤の色が逆で白鍵部分が黒で黒鍵部分が白であることが普通だと思いますが、このチェンバロはピアノと同じでした。ただし黒鍵部分が分割されていました。普通レ♯とミ♭は「同じ音」として扱われますが、この楽器だと「違う音」として演奏でき、ミーントーン(中全音律)での演奏が可能になります。この楽器を手に入れるのに8年かかったとおっしゃっていました。
バロックハープは弦が3列に張られているのですが、器用じゃないと演奏できない気がします。

これから用があるため詳細に書く暇がないのですが、プログラムは次の通りでした。

トッカータ(ジョヴァン二・ピッキ)
ロマネスカ上のパルティータ(ジローラモ・フレスコヴァルディ)
愛は喜びを与えてくれるが・・・(レオナルド・ダ・ヴィンチ)
ラス・フォリアス(作者不詳)

~休憩~

私の胸の奥にある苦悩は甘く(クラウディオ・モンテヴェルディ)
パッサカリア(即興演奏)
公爵のフランス風カンツォン(カルロ・ジェズアルド)
フランス風カンツォーネ第3番(ジョヴァンニ・サルヴァトーレ)
そう信じてしまうおバカさん(タルクイーニオ・メールラ)







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バッハのミサ曲(BWV233~236) [音楽鑑賞]

カウンターテナーのTerry Weyが参加しているらしいということで興味があったバッハのミサ曲のCDを聴いています。Terry WeyはMinkowski指揮の「ミサ曲ロ短調」にも参加していますし、最近彼のHPで「マタイ受難曲」のアリア"Erbarme Dich"が聴けるようになりました。(米良さんも大変こだわっているアリアですね。)
α(アルファ)レーベルから出ているミサ曲のCDが2枚NAXOS MUSIC LIBRARYで聴けますが(Raphael Pichon 指揮・Pygmalion合唱とオケ)、Terry Weyが参加しているものはこれです。


Bach: Missae Breves BWV 233 & 236

Bach: Missae Breves BWV 233 & 236

  • アーティスト: Johann Sebastian Bach,Raphael Pichon,Pygmalion,Eugenie Warnier,Terry Wey,Emiliano Gonzalez-Toro,Christian Immler
  • 出版社/メーカー: Alpha Productions
  • 発売日: 2010/11/09
  • メディア: CD



NMLで全曲試聴できます。
宣伝用動画もありました。(BWV233のGloriaですね。CDでは2曲目です。)でもこの動画(写真ばかりですが)ではTerry Weyはどこにいるのかわかりませんね。(苦笑)

ちなみにTerry WeyはBWV233のQuoniam(5曲目)をソロで歌っています。
6曲目の合唱Cum Sancto Spirituは聞き覚えがあります。バッハのカンタータのほかの曲に入っていたメロディーですね。何番か忘れましたけれど。調べればわかるでしょうね。結構好きな曲です。


上のCDで指揮者のRaphael PichonとPygmalionに興味を持ち、もう一枚のほうも聴いてみました。


Missae Breves (Dig)

Missae Breves (Dig)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Alpha Productions
  • 発売日: 2008/10/14
  • メディア: CD



NMLで全曲試聴できます。
私はBWV235のGloriaが気に入ってしまいました。(ジャケットの絵の魚みたいな生き物がとても気になります。空飛ぶ魚?天使が打ち殺そうとしているようですが悪の権化なのでしょうか。誰の絵なのかも気になります。)
それと曲はとても素晴らしいのですがGloria(神の栄光を讃える言葉です。)にしてはやけに激しいのも気になります。ジャケットのイメージもあるのですが、悪との対決みたいな感じがしますね~。


以前Minkowski指揮のミサ曲ロ短調の記事を書いたとき、バッハは好きだけれど辛気臭いイメージがあったのでミサ曲を積極的に聴いていなかった話をしましたが、このような演奏を聴くととても刺激的に感じますね。指揮者のRaphael Pichonはかなり若い人でカウンターテノールです。別なCDで声を聴いていますが、なかなかハンサムですし、古楽界のホープという感じがします。

Raphaël Pichon interviewé par Stéphane Grant 投稿者 francemusique

経歴はこちらですが、1984年生まれなのですね。これからの活躍に期待します。(指揮者としての活動が多いのでしょうか。)


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ソプラノの横山美奈さんが素晴らしかった! [音楽鑑賞]

前の記事に引き続きコンサートの話題です。

とても興味があったので青島広志さんのコンサートに行ってきました。
青島広志さんと言えば「題名のない音楽会」らしいのですが、私はこの番組をまったくと言ってよいほど見ていませんので、どんなに面白い方なのかあまりよくわからずに行きました。青島さんが面白いかどうかということよりも作曲家としての仕事を良く知りたかったというのもあります。小中学校の合唱でよく歌われる「森の狩人アレン」(When Allen A Dale Went A Hunting )の編曲を手がけたりされているあたりから興味がありました。
本当はあるところから割引価格でチケットを入手できたのですが忙しくしていて間に合わず当日券になってしまいました。コンサートの内容も「青島広志のおしゃべりコンサート」とあるだけだったので、てっきり一人でおしゃべりしながらご自分の編曲の曲などをピアノで演奏しながらのコンサートなのだろうと思っていました。また即興のテクニックなども見せてもらえるのかなあなどと想像して行きました。(ちょっとピアニスターHIROSHIさんみたいな演奏を期待して。)とにかく作曲家・編曲家としての青島さんを期待して行ったわけです。もちろん”面白い青島さん”のことも多少は期待していましたが。

会場に集まったお客のほとんどはテレビで見る青島さんを期待している人が多かったように見受けられました。音楽にはあまり馴染みがなさそうな方が半分以上だったかも?親子券があったためか小さな子供さんを連れて家族で来られている方が多かったです。おそらく”子供向けコンサート”を期待されたことでしょう。地方のホールでは地元の音楽団体(コーラスなど)を通してチケットを捌くことが多いのですが、コーラス関係者も多かったようです。(コーラスの大会の帰りという方が多かったようです。)

私の想像ではほとんどの方が”青島さんのピアノソロ”だと思ってコンサートに臨んだはずです。
ところがプログラムを見てびっくり!
ソプラノとテノールのソリストがいるではありませんか!
プログラムの流れを見ると、どう見ても”オペラの歴史”みたいな流れ。
前の記事で行ったコンサートでもオーケストラだけだと思っていたら声楽のプログラムがあって驚いたのですが、ピアノコンサートだと思って行ったらオペラアリアばかりのプログラムで大変驚きました。
私にとってはうれしいことでしたけれど。
でも実は知らない声楽家ということもあってあまり期待はしていませんでした。

プログラムは以下の通り。(ソプラノ:横山美奈  テノール:小野勉)
1.W.A.モーツァルト・・・「フィガロの結婚」序曲(ピアノ独奏)
2.G.F.ヘンデル・・・「セルセ」より「オンブラ・マイ・フ」(テノール独唱)
3.G.B.ペルゴレージ・・・「奥様女中」より「怒りんぼうさん」(ソプラノ独唱)
4.W.A.モーツァルト・・・「ドン・ジョヴァンニ」より「わが恋人を慰めて」(テノール独唱)
5.G.ロッシーニ・・・「セヴィリアの理髪師」より「今の歌声は」(ソプラノ独唱)
6.G.ドニゼッティ・・・「愛の妙薬」より「微風に聞けばよい」(二重唱)
7.G.ドニゼッティ・・・「連隊の娘」より「友よ、何と楽しい日」(テノール独唱)
8.G.ヴェルディ・・・「椿姫」より「乾杯の歌」(二重唱)
9.P.マスカー二・・・「カヴァレリア・ルスティカーナ」より間奏曲(ピアノ独奏)
10.G.プッチーニ・・・「ラ・ボエーム」より「私の名はミミ」
11.G.プッチーニ・・・「ラ・ボエーム」より「愛らしき乙女よ」(二重唱)
12.F.レハール・・・「メリー・ウィドウ」より「唇は黙っていても」(二重唱)


青島さん編曲の伴奏かもしれないと思いましたが、私が聴く限りではすべてピアノ伴奏用によく出回っている伴奏とソロ用の編曲だったと思います。青島さん自身も「歌い手さんからもらった楽譜」というようにおっしゃっていましたし。
まず青島さんのピアノは”作曲家のピアノ演奏”ですね。ピアニストのピアノ演奏とは違って、悪く言えば荒っぽく、よく言えば細かいところにはとらわれず全体の雰囲気が再現できている、という感じ。
実は「奥様女中」の時だったと思いますが、横山さんと合わなくなったところがあったのですが(完璧にずれていた!他の聴衆は気づいたかどうかわかりません。)、数秒後にはちゃんと合っていましたので大丈夫でした。あれは横山さんが早く入ってしまったからなのかどうかもよくわかりませんが、とにかく一人で譜めくりしながらの演奏はなかなか大変だろうと思いました。
しかも青島さん、コンサート前後と休憩の時にCD・本の売り場でサイン会していましたし、滅茶苦茶慌しかったと思うのですね。演奏合間にはたくさん講義というかおしゃべりしていますし。演奏会後は帰らなければならない(東京にでしょうか。)ということでしたが、時間内に終わらせなければ・・・という感じが演奏に出ていたでしょうか。限られた時間内での”オペラ講座”みたいな感じで、全体的に慌しさを感じる演奏になったのはちょっと残念。例えば「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲はゆったり聴きたい曲ですものね。でも聴衆の多くは楽しい気持ちで満足されていたと思いますが。
私も基本的には満足です。とても楽しかったですし。
青島さんの講義(おしゃべり)もテノールの小野さんのコミカルな雰囲気も良かったけれど、一番の収穫はソプラノの横山美奈さんでした。
本当に素晴らしいソプラノです。
艶やかで伸びやかなソプラノ(リリコ・レジェーロだと思いますが。)にため息が出ました。青島さんのピアノを聴くつもりで行ったコンサートでまさかこのように素晴らしいソプラノに出会えるとは思いませんでしたが、一つ一つ感動しましたし、勉強になりました。
一番似合うのは「フィガロの結婚」のスザンナとか「ドン・ジョヴァンニ」のツェルリーナみたいなスーブレット系(機転の利く小間使いなどの役柄)なのでしょう。だから「奥様女中」のセルピーナが本当にぴったりでした。「愛の妙薬」のアディーナや「セヴィリアの理髪師」のロジーナも良い雰囲気でした。もちろん「ラ・ボエーム」のミミも素敵でしたが、悲劇のヒロインよりはご本人もおっしゃっているように楽しい役柄が似合う感じがします。歌っているときはとにかく笑顔ですから。聴いている(見ている)私までつられて笑顔になってしまいそうな感じでした。聴いている間は喉痛のことも忘れるくらい楽しかったのですが、どんなに頑張ってもあんな歌声は出せない上(当たり前ですけれど)、「メリー・ウィドウ」の時皆でハミングで歌う箇所があったのにハミングすら辛いという状況でとても残念でした。一緒にハミングで歌いたかったですね~。
なかなかの実力者で評価も高い方のようですね。妹さんは有名な声優さんらしいです。
小野さんもなかなか健闘していましたが、横山さんと比較して声の硬さが目立ったと思います。
演技力のある歌い手さんという感じですが、お若いようなのでこれからも頑張ってほしいです。

とにかく思いもかけずに素晴らしい歌を聴くことができた楽しいコンサートでした。


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企業のイベントのコンサート [音楽鑑賞]

知人から招待券をもらってある企業の創立記念事業のコンサートに出かけてきました。(・・・って別に伏せなくても良いのですが。)

オーケストラのコンサートって久しぶりでしたが、セントラル愛知交響楽団で指揮は松尾葉子さんでした。もっとも3月に米良さんのコンサートでこのオケを聴いているのですが、オケがメインのコンサートは久しぶりですね。
(ソリスト・・・ヴァイオリン:寺田史人、ピアノ・・・戸谷誠子、ソプラノ・・・大須賀園枝、テノール・・・中井亮一)

プログラムは以下のとおり。

(第一部)
スメタナ:交響詩「我が祖国」よりモルダウ
サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
ヴィヴァルディ:四季より「夏」~「秋」~「冬」~「春」(それぞれ1楽章)
(第二部)
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」より第1楽章
レオンカヴァルロ:歌劇「道化師」より”鳥の歌”
F.チレーア:歌劇「アルルの女」より”フェデリーコの嘆き”
レハール:オペレッタ「メリーウィドー」より二重唱曲
ホルスト:組曲「惑星」より木星
全員合唱で「ふるさと」


率直に言うと、期待していたよりもずっと良かったです!
・・・というか内容的には全く期待していなかったのです。プログラムは学校の音楽鑑賞のような感じですし、まあ企業のイベントなので一般受けする感じだなあと思っていました。オペラアリアがあるというのは意外でした。そういえばコンサートの話を前に聞いた時に歌があることを聞いてはいたのでした。今回のソリストのことを知らなかったということもあって、それ以来すっかり忘れていました。
一番本領が発揮されていたのはやはり最後の「木星」でしょうか。私の座席は3階でしたがちょっと鳥肌が立ちました。
歌のお二人もなかなかの実力と感じましたが、「鳥の歌」では歌とオケのバランスが悪く歌の内容が伝わりにくかったです。大須賀さんの声は割と好みですし、ステージマナーも好感が持てました。

バロック音楽ファンとしては「四季」が気になるところでしたが、このプログラムになると大編成から小編成になり、ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ・コントラバスの一部のメンバーだけになりました。
よく聴く演奏はピリオド楽器を使ったものでチェンバロが必ず入っていますが(コントラバスはたいていありません。)、チェンバロなしの「四季」なんておそらくはじめてかもしれません。思っていたより違和感がありませんでしたが、やはりさびしかったでしょうか。
それと今の季節が秋だからか「夏」~「春」という順番だというのもなかなか変わっていました。
抜粋で聴く事もよくありますけれど、こうしてそれぞれの1楽章だけを順番に聴くと、また不思議な感じがします。

それとこれは常識なのかもしれませんが、弦楽器パートの一番後ろには替え用の楽器が置いてありました。(専用のスタンドにぶら下がっている。)久しぶりにオケの演奏会に行って初めて見ました。演奏会の途中で弦が切れると言えば五嶋みどりさんの例もありますが、そのような事態に備えることは知っていましたが舞台上で見るのは初めてでした。

私の席はどこの部分でどの楽器が鳴っているのか視覚的に見えやすい位置で楽しかったです。ティンパニーの人がいくつもマレットを用意するなんて知りませんでした・・・。一階席だとそういうところは見えませんよね。

全員合唱「ふるさと」は風邪のせいかそれともアレルギーのせいか気管支炎になっていて声がでにくく、思い切り歌えなかったのが残念。普段の自分にはちょうど良いキーでしたが一般の人には高かったと思います。
コンサート前後に友人たちとおしゃべりし、ちょっと喉が痛いながらも大丈夫だったのに、帰り道から本格的に声が出なくなりました。超やばいです。早く治さなければ・・・。疲れが溜まっていたようです。
コンサート中も時々咳が出ましたし。今日もコンサートに行く予定ですが、飴を持って行かなければ・・・。

それにしてもこれだけポピュラーな曲ばかりの中にオペラアリアの二曲は一般の人はまったく知らない曲ではなかったでしょうか。「鳥の歌」「フェデリーコの嘆き」・・・声楽の人にはポピュラーだと思うのですが、何を隠そう、私は「鳥の歌」を覚えるほど聴いてないですし(「道化師」は”衣装を着けろ”ならよく聴くのですが。)、「フェデリーコの嘆き」は初めて聴きました。もっと一般向けの曲がたくさんあるのですが、どうしてこれを選曲したのか気になります。もちろんそれぞれ聴き栄えする曲ではあったのですが。私自身の感想としてはこの選曲で良かったと思いますが、”知っている曲”を期待する方もいらっしゃったかもしれません。


追記

このコンサートの様子をnoripさんが書いてくださいました。(こちら
行ってみたかったレストランにも行けたし、楽しかったです~!







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久しぶりにNMLで聴いたCD [音楽鑑賞]

久しぶりにNAXOS MUSIC LIBRARYでも聴いています。
・・・というかこの一ヶ月契約切れの状態で聴けませんでした。
まあ数ヶ月まともに聴くことも出来ない状態だったのですけれど。

新たに契約して手始めに聴いてみたのはFranz Xaver Richterという18世紀の作曲家によるフルートとチェロとチェンバロのためのソナタ集です。

Sonatas for Flute Harpsichord & Cello Vol. 1

Sonatas for Flute Harpsichord & Cello Vol. 1

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Naxos
  • 発売日: 2011/01/25
  • メディア: CD



こちらで全曲試聴できます。

WikipediaによるとRichterはマンハイム楽派の最も重要な作曲家の一人らしいですが、初めて聴きました。

そもそもなぜ聴いているかというと、何日か前にベスト・オブ・クラシックで偶然耳にして限りなく優雅な音楽に心惹かれたからです。番組表で確認してNAXOSのCDだとわかり、(早く再契約しないと!)と思ったわけです。(笑)
フルートは現代のフルートなのでしょうか?NAXOSでは”フルート”になっていますが、トラヴェルソだと思っていたのですが・・・。
吹いている人はPauliina Fredという女性フルート奏者。とても美しい方ですね。検索してわかりましたが、この方はブラヴァデリコーダー四重奏楽団のメンバーでリコーダーも吹いているのですね。この楽団のコンサートがFMで放送されていて、それはほとんど聴く暇がなかったのですが、偶然放送の最後の方でこのCDの曲を耳にしたわけです。(3番のイ長調)
私の大好きなC.P.E.Bachのフォルテピアノとチェンバロの二重協奏曲にちょっと似た趣の優雅さだと思います。
気持ちよく一日が過ごせそうな曲ですぐにお気に入りになってしまいました。


もう一つ聴いてみたのはちょっと前から気になっていたJohann Adolf Hasseのオラトリオ「聖ペトロと聖マリア・マグダレーナ」。カウンターテナーのTerry Weyが出ているので気になっていました。

ハッセ: オラトリオ「聖ペトロと聖マリア・マグダレーナ」(Sanctus Petrus et Sancta Maria Magdalena)

ハッセ: オラトリオ「聖ペトロと聖マリア・マグダレーナ」(Sanctus Petrus et Sancta Maria Magdalena)

  • アーティスト: Johann Adlof Hasse,Michael Hofstetter,Ludwigsburger Schlossfestspiele,Kirsten Blaise,Heidrun Kordes,Vivica Genaux,Terry Wey,Jacek Laszczkowski
  • 出版社/メーカー: Oehms
  • 発売日: 2011/02/01
  • メディア: CD



こちらで全曲試聴できます。

こちらは地味に始まるのかと思いきやいきなりドラマチックな展開に驚きました。
いきなり十字架への道行きなのでしょうか?
激しく打ち付けられるようにも感じられるSinfoniaで始まっています。
Terry Weyの声はファンなのでよくわかりますが(たぶんTrack4のアリアは彼です。これも激しいなあ。)、それ以外は初めての演奏家ですね。
女性ソプラノ・メゾソプラノに加え、カウンターテナーと男性ソプラノ(ソプラニスタ)と高音歌手ばかりの編成です。
ソプラニスタはJacek Laszczkowskiという人です。
NMLなので詳細がよくわからないのですが内容が気になる!

Jacek Laszczkowskiは普通にテノールでも歌う人のようですが、こちらで彼の一人二重唱を聴くことができます。




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"Beata Vergine"(Philippe Jaroussky) [音楽鑑賞]

昨日からこのCDを聴いています。

Beata Vergine

Beata Vergine

  • アーティスト: Giovanni Battista Bassani,Francesco Cavalli,Giovanni Paolo Colonna,Girolamo Frescobaldi,Alessandro Grandi,Ensemble Artaserse,Philippe Jaroussky,Marie-Nicole Lemieux,Yoko Nakamura,Marco Horvat
  • 出版社/メーカー: Virgin Classics
  • 発売日: 2006/02/24
  • メディア: CD



コンサートの時にサインをもらうために購入したCDです。17世紀イタリアの聖母マリアの捧げるモテット集ですね。購入してから超忙しく、また本番があったりしてほかの曲を聴く余裕もなかったため、まったく聴くことができていませんでした。このCDと中身は同じでしょうか。

Sances: Stabat Mater & Motets

Sances: Stabat Mater & Motets

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Virgin Classics
  • 発売日: 2010/04/05
  • メディア: CD



宣伝用動画をご覧ください。


昨日の夜から聴き始めているため感想を書けるほど聴き込んでいませんが、なかなか良いですね~。
大好きなSancesとかFrescobaldiの曲があるし、他の知らない作曲家の曲もなかなか良いです。

時代的に近いせいもありますが大好きなMonteverdiの"Exsulta Filia Sion"に似た雰囲気の曲が多いですね。


これから私はある会館に電話をかける予定です。
毎年夏に地元の会館でスタインウェイピアノを無料で弾かせてもらうのですが今回は自分の都合の良い日が完全にうまっていてだめでした。結構早めに電話をかけたはずなのに、予約が殺到したのでしょうか。
今回はちょっと離れた市の会館のグランドピアノ無料体験に申し込みます。
二時間弾けるのですが、ステージ上で二時間って結構しんどいものがありますが(暑いし。)
さあ、うまくいくでしょうか。
     ↓
(追記)受付開始とともに申し込み、うまくいきました。(笑)
スタインウェイも弾けるのですが、弾く機会がなかったベーゼンドルファーを選択しました。
勝手がわかりませんでしたがスタインウェイなら大ホール、ベーゼンドルファーなら小ホールらしいです。
せっかくなので行くまでに何か練習しておこうと思います。

更に追記ですがこのホールのベーゼンドルファーは275型と言って92鍵あるらしいです。低音側に広げられた鍵盤は標準音域と区別するために黒く塗られているとか。
やっぱりベーゼンドルファーにして良かった~。92鍵も必要な曲なんてあるのかどうかわかりませんが。(笑)






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Philippe Jaroussky&Ensemble Artaserse(しらかわホール) [音楽鑑賞]

おととい(7月28日)フィリップ・ジャルスキー&アンサンブル・アルタセルセの演奏会に行ってきました!
いっぺんに感想を書くことができないと思いますので、何度も追記するであろうことを、そして長大になるであろうことを予告させていただきます。

私にとっては約二年ぶりの演奏会で非常に楽しみにしていたものです。ちなみに初来日の時から欠かさず行っています。(初来日の公演二年前の公演
毎回違うアンサンブルと伴奏者で内容的にはまったく異なるのですが、しっとりとしたフランス歌曲の世界を堪能させてもらえた3年前やジャジーでクロスオーバーな古楽アンサンブルを楽しませてもらえた2年前の演奏会とはまた違う世界に浸らせてもらえました。

まずジャルスキーを初めて知った時に聴いたのはアルタセルセとの共演の演奏でした。(記事はこちら。5年前の記事になるのですね~!!)

Ferrari: Musiche Varie a Voce

Ferrari: Musiche Varie a Voce

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Ambroisie
  • 発売日: 2003/08/12
  • メディア: CD



このCD、入手困難ですが、私はある方から譲っていただいて手に入れることができました。
お気に入りです。

ジャルスキーを知るきっかけになった演奏で共演していることもあって今年のアルタセルセとの共演を心待ちにしていました。
でもジャルスキーの演奏の中ではヴィヴァルディはあまり聴いていなかったかもしれません。ヴィヴァルディは嫌いではなくて好きなのですが、彼の演奏では自分が好きなヘンデルやモンテヴェルディ、フランス歌曲を聴くことが多かったですし。最近忙しかったこともあってほとんど予習なしで臨んだ演奏会でした。まあ予習なしでも楽しめる演奏会でしたけれど。最近になってNAXOS MUSIC LIBRARYで今回演奏された"Nisi Dominus"を聴いてみたのですが。(アンサンブル・マテウスとの共演。下に宣伝動画を貼り付けます。)

Vivaldi: Nisi Dominus . Stabat Mater

Vivaldi: Nisi Dominus . Stabat Mater

  • アーティスト: Antonio Vivaldi,Jean-Christophe Spinosi,Ensemble Matheus,Philippe Jaroussky,Marie-Nicole Lemieux
  • 出版社/メーカー: Naive
  • 発売日: 2008/02/26
  • メディア: CD




ジャルスキーのことはいつも書いていますが、今回彼とともに楽しみにしていたのはヴァイオリニストのアレッサンドロ・タンピエーリさんの演奏でした。実は彼は二年前のラルペッジャータのメンバーでもありその時の演奏が素敵だったため目をつけていました。こちらに登場するヴァイオリニストです。ラルペッジャータとの共演ですね。このチャッコーナ大好きなのです!


今回のヴィヴァルディではヴァイオリンだけでなくヴィオラ・ダモーレも弾かれていました。
二年前よりかなりスマートになられていて二重顎ではありませんでした。(笑)
上の動画でも超絶技巧がどれほどすごいかお分かりいただけると思いますが、今回も生で堪能させていただきました。
ある方の話では東京のほうが良かったとのことですが(休憩時間の話なので後半のことは含まれていません。)
、私は素直に感動していました。ただ、時々演奏中に聴衆に聴こえない程度に舞台上で調弦されていて、頻回だったことから楽器の調子がイマイチなのかもしれないとは思いました。まあ湿気のある日本ですし、私にはわかりませんがガット弦だといろいろと大変なのかもしれません。皆にわからないように舞台上で演奏中に調弦ってすごい技だと思います。

アンサンブル・アルタセルセでのタンピエーリさんをこちらで見ることができます。(敢えて貼り付けませんがジャルスキーも一緒です。)


最初に後ろを向いている人がそうですね。ちなみに今回の演奏会はアンコール以外すべてヴィヴァルディでしたがこの動画の曲は演奏していません。
今回来日したメンバーが多いですが、この動画にはファゴットの人がいますね。
今回はヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ・コントラバス・テオルボ・チェンバロで管楽器はありませんでした。
思えばバロックアンサンブルでコントラバスが入っているのを聴いた経験はないような気がします。
テオルボはリュート属で普段は低音を担当することが多いと思うのですが、大好きな♪べべ~ン!!♪という低音よりもむしろ高音部の音色が多かったように思います。低音も演奏していたのかもしれませんがコントラバスの音が目立っていました。
オーケストラや室内楽ではヴァイオリンの人は座っての演奏が基本ですが、今回はリュート・チェンバロ・チェロ以外はずっと立って演奏していました。
私は前から二列目だったのですが、なかなか迫力ありました。
ヴィオラの方など待ち時間が多くて大変そうでした。(笑)

プログラムは次の通りです。



第1部 「サクロ(神聖)」
1.モテット〈闇の恐れのあまりにも長く〉RV.629
2.ヴィオラ・ダモーレとリュートのための協奏曲 RV540
3.〈ニシ・ドミヌス〉― 主が家を建てたまわずば RV608

第2部 「プロファノ(世俗)」
4.歌劇《オルランド・フィント・パッツォ》RV.727 第1幕より アリア〈何を見るまなざしにも〉
5.歌劇《ウティカのカトーネ》RV.705 第2幕より アリア〈もしあなたの顔に吹き寄せるのを感じたなら〉
6.ヴァイオリン協奏曲 〈グロッソ・モグール〉RV.208
7.歌劇《ジュスティーノ》RV.717 第1幕より アリア〈この喜びをもって会おう〉
8.オラトリオ《勝利のユディータ》RV.644より アリア〈松明と蛇で身を護り

アンコール
ポルポラ「偉大なるジュピター」

ジャルスキーのコロラトゥーラの技巧も素晴らしかったですが、P(ピアノ)で長く伸ばす歌声の伸びやかさ、美しさにため息が出ました。
前半は「Sacro(神聖)」というテーマで宗教曲を、後半は「Profano(世俗)」というテーマでオペラアリアを演奏しましたが、宗教曲においては天に昇るような声を聴かせてもらうことができました。
よく”天使のような声”とか”天から降りそそぐような”とか言いますが、ジャルスキーの歌声には天に向けられた祈りを感じます。特に"Nisi Dominus"においては私には暗闇の中に”ヤコブの梯子”(←雲の切れ目から日が射す時に見ることができる神秘的な光のことですね。)があって地から天に向けて細く細く紡がれた祈りの歌の糸(?)が昇って行くのが見えるような気がしました。
アンサンブル・マテウスとの共演ですが、"Nisi Dominus"です。(上でリンクを貼り付けたCDです。)


コロラトゥーラの時もそうですがどうしたらこんなに長く伸ばすことが出来るのだろうと思います。しかも見ていてまったく自然体な姿勢でどこかに力を入れているとかまったくわかりません。あ、でもさすがに横隔膜が上下しているのはわかりますが。
とにかく高い声の歌い手にありがちな「聴かせてやろう」みたいな上から目線の演奏ではなく、あくまでも天を仰ぐような演奏でした。舞台でもサイン会でも謙虚な人柄がわかりますが、有名になっても驕ったところがないのは素晴らしいですね。


また前半の「Sacro(神聖)」のプログラムの中にヴィオラ・ダモーレとリュートのための協奏曲(RV540)がありましたが、第二楽章のラルゴは聴いたことがありました。昔学生時代に購入したヴィヴァルディばかりのテープに入っていた曲です。でも楽器がモダン楽器だったのに対し今回はヴィオラ・ダモーレでしたし、タンピエーリさんが全体的にたくさんの装飾をつけていましたのでまったく別な曲のようでした。テオルボ(リュート)との組み合わせが何とも言えず素敵でした!

後半「Profano(世俗)」の1曲目はこの曲ですね。


4曲目のこのアリアはお気に入りです。(こちらです。埋め込み出来ないのですがアンサンブル・マテウスとの共演です。)

5曲目もありました!カツラをかぶって演技しながらの演奏ですね。この曲も好きです。


東京公演でのフライング拍手について伊閣蝶さんも書かれていましたが、こちらでもありましたね。ただ私はそれほど気になりませんでした。慣れてしまっているということでしょうか。もしかしたら東京よりはおとなし目だったのかもしれません。私は演奏に聴き惚れてぼ~っとしていてフライング拍手につられて拍手してしまったりしたのですが(苦笑)。
二年前のラルペッジャータの時のようなスタンディングオベーションはありませんでしたが、雰囲気の違うコンサートなので当然のことですね。今回も満席にならずもったいなかったですが前よりも増えていたのではと思います。音響も良くちょうど良いホールだったと思います。
会場の拍手は暖かで良い雰囲気でしたが、アンコールが1曲だったのが残念でした。東京公演では2曲だとお聞きしていたので。これはお客が少なかったとかの問題ではないように思います。(会場とかプロモーション側の都合?)

今回サイン会のために購入したCDはこちら。

Beata Vergine

Beata Vergine

  • アーティスト: Giovanni Battista Bassani,Francesco Cavalli,Giovanni Paolo Colonna,Girolamo Frescobaldi,Alessandro Grandi,Ensemble Artaserse,Philippe Jaroussky,Marie-Nicole Lemieux,Yoko Nakamura,Marco Horvat
  • 出版社/メーカー: Virgin Classics
  • 発売日: 2006/02/24
  • メディア: CD



サイン会では下手な英語で話しかけましたが理解してもらえて感激!
まず「Bravissimo(ブラヴィッシモ)!」と言いました。(ヴラーヴォの最上級)
「名古屋であなたの演奏を聴くのは三度目です。」と言うと「四回目も会いましょう。」と言ってくれました。
来年は来日しないと思いますが次も名古屋公演を考えているということですね。
また「日本のカウンターテナーを知っていますか?」と聞くと「あ、あの小さな人・・・」と答えたので「Yoshikazu Mera」と言っておきました。
会ったことも聴いたこともないようですが、意識している存在のようです。こうして文章にしても正確にお伝えするのが難しいですが、ジャルスキーの答え方はとても好感が持てるもので、米良さんのことはよくは知らないけれど聴いてみたい、という雰囲気が伝わってきました。(私の願望もありますが。「あ~あの小さな人ね~。だから?」みたいな態度ではなかったことを強調したいです。笑)
隣に米良ファン仲間のnoripさんがいらっしゃいましたが、「私たちは彼のファンです。」というようなことを言った後「I love you!」と言ってしまった私・・・!
とにかくジャルスキーってとても良い人なのですが結構長く話してもらえました。こちらは一応プロモーションの監視にびくびくしながら遠慮がちに手短に話しかけたのですが・・・。(語学力もないですし。)

noripさんの記事はこちらです。
ちなみにnoripさんの記事に書かれてありますが、コンサート前は米良ファン仲間ジャルスキーファン仲間といろいろ語り合えて楽しかったです。
また地元(・・・と言っても私は名古屋の人ではないのですが)の知人もちらほらいた上、ブログを通して知り合いになった方の関係者も・・・。




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ジャルスキー&アンサンブル・アルタセルセの公演が近づいた [音楽鑑賞]

フィリップ・ジャルスキーとアンサンブル・アルタセルセのコンサートが近づいてきました!
ジャルスキーの演奏は2008年(ピアノ伴奏)・2009年(ラルペッジャータとのアンサンブル)に聴いていますが、去年9月に予定されていた公演は中止になっていました。約2年ぶりになります。最近知ったのですが私が行く公演のちょっと前に名古屋でフジ子・へミング(やはり同じプロモーション)のコンサートがあり、ジャルスキーがスペシャルゲストとしてアンサンブル・アルタセルセと共に出演するようなのです。一昨年ジャルスキーとラルペッジャータは東京でフジ子・へミングと共演していますが、とても気になります!お金と時間に余裕があれば行きたいのですが残念ながらその日は予定がありますし、知った時にはすでに売り切れ状態でした。今回は共演と言うよりはお客様状態ですね。ジャルスキー&アンサンブル・アルタセルセの仙台公演が中止になったので余裕ができたため急遽企画されたのでしょうか?忙しかったこともあったのですが最近まで気が付きませんでした。新聞の音楽広告は結構こまめに見ているのですが。おそらく名古屋公演に先立っての宣伝を兼ねた演奏になるのでしょうね。

ジャルスキーとアンサンブル・アルタセルセ(今回の公演はこの動画のヴィヴァルディが中心です。)

チェンバロは日本人の中村葉子さんですね。見事に演奏が終わった時のジャルスキーのジャンプ、中村さんのガッツポーズ、チェリストの笑みが良いですね!








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米良美一&塩入俊哉@名古屋Blue Note(2011) [音楽鑑賞]

名古屋ブルーノートでの米良美一さんと塩入俊哉さん(ピアノ)のコンサートに行ってきました。
去年も同じ場所での二人のコンサートに行きましたが(記事はこちら)、今年は急遽決まったもので、ピアノも最初は長町順史さんが予定されていたけれど塩入さんに変更になったというコンサートです。

去年は知っている曲のほうが多かったのですが、今年は昭和歌謡と言っても知らない曲のほうが多かったです。米良さんの歌唱力と塩入さんのピアノ編曲に酔いしれた夜でした。昭和歌謡ということで、最初から”古楽の米良さん””カウンターテナーの米良さん”を期待せずに行きましたが、本当にこの方はさまざまなジャンルの曲を「自分のものにする」天才だと思います。ブルースやジャズ(詳しい定義から言えば和製ブルース・和製ジャズになるのでしょうか。)の歌い方も素晴らしく、痺れるようでした。私がちゃんと知っているのはテレサ・テンの「つぐない」くらい(あとはお馴染み「もののけ姫」と「ヨイトマケの唄」)でしたが、”カバー”の曲であってももともと米良さんの曲だったのではと思わせる歌い方でした。これからおいおい元の歌い手による演奏を聴いてみたいと思いますが、”カバー”というのはたいていの場合”借り物”みたいな感じがしてしまう私です。たいてい元の歌い手のほうが良かったりしますよね。そのような”借り物”感がなく、心の奥底にぐっとくるようなそんな歌い方でした。
また塩入さん自身によるアレンジの伴奏は去年も書きましたがお洒落なだけのものではなく、歌い手を自由に羽ばたかせてくれるもので、より歌の世界に引き込んでくれる素晴らしいものだったと思います。私は米良さんの歌に聴きほれながら塩入さんの奏でるピアノの和音の一つ一つに耳を傾けていました。どこを切り取ってもぐっと来る和音でしたが、”哀愁”と”ノスタルジー(郷愁)”を感じますね。それから私はピアノを弾いている時の塩入さんの”音の職人”のような風貌に惹かれてしまいます。即興で弾いていらっしゃるところもあるのだろうとは思いますが、深い学びに裏打ちされたものであって、一つ一つ堅実に積み重ねての演奏なのではないのだろうかと思いました。今回のコンサートは急遽決まったものであるにも関わらず何ヶ月も前から準備されていたもののように感じられ、それがプロの技なのだとは思いますが、あらためて二人の実力を思い知ったわけです。またおそらく塩入さんほどの人ならご自分のアレンジですし譜面を見なくてもちょちょいと伴奏を即興で弾けてしまうとは思いますが、譜面台にきちんと立てて(去年は譜面台が倒れていた)慎重に、しかし大胆に米良さんをサポート・リードされていました。こんな伴奏で歌うのはどんなにか気持ちが良いだろうなあと思いながら聴いていました。

私が行ったのはセカンド・ステージで21時過ぎからでした。2000円程度の洋風プレートをいただきながらファン仲間とおしゃべりを楽しみ、そしていよいよ塩入さんのソロで始まりました。
米良さんは前半は紫の着物(鳳凰のような柄が・・・。)に金の帯(鯱にちなんで)、”金髪”に紫の大きな花を飾られていました。3月の一宮でのコンサートの時も同じように赤い花を髪につけていらっしゃいましたが、あの時は(七五三みたい・・・)と思ってしまいました。今回は見慣れたせいかまったく自然に見えましたし、(似合っている!)とさえ思ってしまいました。(笑)
後半はピンクを基調とした虹色のスーツ姿(縦じま)。途中で羽のショール(ピンク)を羽織っていらっしゃいました。

曲名が正確に書けないのですが、元の歌手とか手がかりになることを括弧内に書きます。

(ピアノソロ)
1・喝采
2・君待てども(平野愛子)
3・港が見える丘(平野愛子)
4・つぐない(テレサ・テン)
5・一人静か(ちあきなおみ)
6・わすれな草をあなたに(菅原洋一)
(ピアノソロ)「ラストコール~記憶を消して」
1・港町ブルース(森進一)
2・伊勢佐木町ブルース(青江三奈)
3・涙じゃないのよ(?アルジェリアとかマロニエとかシャンゼリゼという言葉が出てきました。)
4・こんな女に誰がした
5・赤いハンカチ(石原裕次郎)
6・君こそわが命(水原弘)

☆アンコール
ありのままで(米良さんのために作詞作曲された曲)
もののけ姫(米良美一)
ヨイトマケの唄(丸山明宏)


全体的なテーマは”ノスタルジア日本”だったようですが、大震災の被災地を意識した選曲もありました。(「港町ブルース」など)
失恋したり悲しいことがあってもカーッとしたりせず、自分を大切にしていきたいという主旨のことを語られていました。
あの震災の日はテーブルにもぐりながら「私の心が悪いから神様許して!」と祈っておられたようですが、自分にできることをほがらかに行っていきたいとおっしゃっていました。

忙しい日々の中の楽しいひとときで、これからの活力を与えていただき、自分がやってみたいことへのヒントもいただきました。


去年も載せた塩入さんの動画です。


ヤマハのサイトで塩入さんが「音楽は哀しみを癒すもの」ということを語っています。(米良さんのコメントも!)上の動画もヤマハのです。
このサイトで塩入さんが「それから自分の曲の楽譜が作れたらいいな。僕の曲って結構弾きやすいと思うし。(笑)誰かにピアノを聴いてもらいたいと思った時にぜひ使って欲しいんです。難しい曲はたくさんあるけれど、気持ちを簡単に込められる曲ってそう多くはないでしょ?探すのも大変だし。ぜひ僕の曲をみんなに弾いて欲しい!・・・」と語られていますが、私楽譜あったらほしいです!特に「ヨイトマケの唄」の伴奏。


今も頭の中には昨夜の「つぐない」が流れています。記憶ではタンゴ・ハバネラのアレンジです。
昔父がよく聴いていたカラオケ用カセットテープに「さざんかの宿」「Love is over」「北酒場」と共に入っていて、大学受験の頃嫌と言うほど聴かされた記憶があります。(苦笑)テレサ・テンも素晴らしいけれど、昨日の米良&塩入ヴァージョン、良かったです。






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He was despised [音楽鑑賞]

前の記事でヘンデルの「メサイア」の話をしましたが、BCJの「メサイア」(米良さんはソリストの一人)で何度も聴いています。

ヘンデル:メサイア (2CD)

ヘンデル:メサイア (2CD)

  • アーティスト: 鈴木雅明(指揮)バッハ・コレギウム・ジャパン,George Frideric Handel,Masaaki Suzuki,Bach Collegium Japan,Midori Suzuki,John Elwes
  • 出版社/メーカー: Bis
  • メディア: CD



NMLで試聴できます。
米良さんが歌った"He was despised"はDisc1の最後です。(1曲30秒までなので米良さんの歌の部分を試聴していただけないのが残念です。)

YouTubeでここに貼り付けることが可能なものを探しました。
ABC ClassicsのCD&DVDの宣伝の動画ですが埋め込み無効になっていますので、こちらからご覧ください。
歌っているのはAlexandra Shermanという歌手で、私が大好きなAntony Walkerの指揮による演奏ですね。
ABC Classicsはオーストラリアのレーベルで、NMLで全曲試聴できます。
Alexandra Shermanが歌う"He was despised"は先日の米良さんヴァージョン(BCJヴァージョン)とは違う、私が昔参加した「メサイア」ヴァージョンで中間部の激しい部分がありません。


歌詞を載せてみます。
He was despised and rejected of men; a man of sorrows, and acquainted with grief.
(彼は軽蔑され、人々に見捨てられ、多くの痛みを負い、病を知っていた。)・・・イザヤ書53-3

米良さんヴァージョン(BCJヴァージョン)では中間部に次の歌詞が入ります。中間部の後は上のイザヤ書53-3の歌詞に戻ります。
He gave His back to the smiters, and His cheeks to them that plucked off the hair: He hid not His face from shame and spitting.
(彼は彼を打とうとする者にその背中をまかせ、彼のひげを抜こうとする者にはその頬をまかせた。彼は顔を隠さずに、嘲りを唾を受けた。)・・・イザヤ書50-6

"r"のところ、米良さんの巻き舌が強烈でした。Alexandra Shermanはそれほどでもないですし、米良さんもBCJとの録音ではもう少しおとなしいです。

「メサイア」全曲の歌詞はこちらで見ることができます。


米良さんヴァージョン(BCJヴァージョン)と同じ中間部がある演奏(カウンターテナー)が見つかりました!










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米良美一withセントラル愛知交響楽団 [音楽鑑賞]

更新が滞っていましたが、ブログは毎日チェックしていました。
実家のほうも震災で大変な状況だったりして更新する気になれなかったというのが一番大きな理由です。
被災地域が広範囲で、大変なのは実家のほうだけではないので、何か書くにも言葉を選ばなければという思いもありました。しかし、私の住む地域はまったく(でもないですが)のどかな日常だったりします。
今日は予定していたコンサートに行ってきました。

コンサートは米良美一さんとセントラル愛知交響楽団のスプリング・コンサートで、愛知県一宮で行われました。
ファン仲間でお食事を楽しみ、”出待ち”のための楽屋出口もチェック。
米良さんのコンサートは特に音楽通でなくても楽しめる選曲であるのが普通ですが、今回もそうでした。私にとってはオケとのコンサートは初めてだと思います。

1・「フィガロの結婚序曲」(W.A.モーツァルト)

オケは総合的にはなかなか良い感じでした。でもこの曲はもっと刺激的に演奏して欲しかったです。オペラの内容を暗示する序曲です。主人公のフィガロ、機知に富んだ役柄ですからね~。(間抜けなところもありますが。)

2・「彼は蔑まれ、人々に見捨てられ」(G.F.ヘンデル・オラトリオ「メサイア」より)

私が合唱で参加した「メサイア」でのソリストは今日米良さんが歌ったアリアの中間部を演奏していませんでした!米良さんはBCJとの録音でも今日のように中間部を歌っていたように思います。もう一度CDを聴いてみます。この曲になったら管楽器の人たちがほとんど退場し、ファゴットだけになりました。(後は弦楽器)米良さんはいつも思うことですが巻き舌がかなりしっかりしていて、英語であってもかなり巻いて発音しています。♪He was despised,despised and rejected~~♪という歌詞なのですが、rejectedのrは恐ろしく巻いていました。あとで曲の解説がありましたが、言葉をかなり強調して歌っているのがよくわかりました。中間部以外は普通流れるように歌われているように思うのですが、米良さんは言葉を強調し切り気味だったように思います。”攻め”のエネルギーを感じたし、非常に伝わるものがありました。折りしも受難節ですから、時期的にもぴったりでしたね。選曲した時点ではまさか震災があるなどとは思われなかったでしょうけれど、神のひとり子イエス・キリストが罪なくして人々から蔑まれるこの場面の曲を選択されたということを、私は「神は苦しむ人々と共にある。」というメッセージとして受け止めました。古楽好きの私としてはちょっとだけ古楽の米良さんが戻ってきてくれたようでうれしかったです。音楽的にも”攻め”のエネルギーが満ちていたように思います。後のトークで「もう40になります。カウンターテナーをやるのは正直きついです。」とおっしゃっていましたが、でもまだ若いし”守り”に入るのは早すぎます。確かに20代と同じことはできないでしょうけれど、私は心からうれしい気持ちで聴きました。ファン仲間も同様に感じられたようでうれしかったです。


3・「アメイジング・グレイス」

ちょっと前に今「アメイジング・グレイス」の映画が上映されていることを知りました。すぐに(見たい!)と思った私ですが、このサイトに米良さんの言葉も出ていますね。
「メサイア」とは全く違うソウルフルな歌い方。どうしてこのようにいろいろな音楽様式に対応できるのでしょうか。
もちろん「メサイア」もある意味ソウルフルなのですが。


4・交響曲第7番1楽章(L.V.ベートーヴェン)

「のだめ」で有名になった曲ですね。若い指揮者(角田鋼亮さん)の後姿がドラマの千秋様のようでした。(笑)

前半の米良さんは運を呼び込みそうな真っ赤な衣装でした。(ドレス?)


~休憩~

後半の米良さんは蛍光色のようなオレンジと黄緑色の衣装(水玉模様のカジュアルな雰囲気の和服)で登場。

5・「花の街」(團伊玖磨)

米良さんの頭に赤い花飾りが・・・。ちょっとギャグっぽかった。七五三みたいではないですか!
ピアノ伴奏でない「花の街」は初めて聴きます。


6・「誰も寝てはならぬ」(G.プッチーニ・オペラ「トゥーランドット」より)

米良さんの歌を期待する人も多かったかもしれませんが、やはりオケ版でした。悪くないですけれど・・・やっぱりこの曲は歌で聴きたいと思う私です。


7・「もののけ姫」(久石譲)

CDではオケですが、コンサートで聴く時はいつもピアノでした。ハープやツリーチャイムに目が行きますね~。
CDとは違うテンポになったりしていますが、オケが米良さんに合わせるのは大変だと思います。まあプロのオケならできて当たり前でしょうけれど。合わせの時間はそんなに取れてないはずと思っている私です。
前の曲で頭についていた花飾りは帯留め風に留めてありました。


8・オペラ「カヴァレリア・ルスティカーナ」より間奏曲(P.マスカーニ)

この間奏曲の「アヴェ・マリア」を米良さんの歌で聴いてみたいです。


9・「ヨイトマケの唄」(丸山明宏)

いつも聴いているピアノ伴奏と違うアレンジ。オケ用に編曲した人は誰でしょう。新鮮な気持ちで聴けました。
打楽器や管楽器の使い方がおもしろかったです。
先ほどの花はもう付いていませんでした。


(アンコール)
「花~すべての人の心に花を」(嘉納昌吉)
「美しき青きドナウ」(J.シュトラウス)

米良さんの「花」はいつもの曲なのですが、歌詞に♪川は流れてどこどこ行くの~♪とありますよね。
その後はオケの演奏でやはり川にちなんだ曲。
思わず今回の震災の被災地・・・とくに福島第一原発周辺地域の川を含めた自然のことを考えてしまいました。

米良さんのトークは希望を感じさせてくれるものでした。
石原都知事の「天災は天罰」発言にも触れていましたが、敢えてそのとおりであると肯定していました。
私は石原都知事の発言を直接聞いていないのでなんとも言えないのですが、米良さんの言葉なら素直に聞けます。
基本的に、「何か悪いことをした人々が天罰として天災に遭うならわかる。しかしなぜ悪いことをしているわけでもない人々が天罰を受けなければならないのか。天災に遭わなければならないのか。」・・・私の思いはそこにあります。(すみません。括弧内は私の心のつぶやきです。)
聖書にも障害を持った人についてその人が罪を犯したからなのか・・・という問いがありますよね。
旧約聖書のヨブ記では義人のヨブがたくさんの災難に遭います。
米良さんのトークの主旨は聖書の中の「ただ神の栄光が表れるため」(引用ではなく、記憶のままに書いています)に近いものですね。

米良さんの自己宣伝にあたる部分で「私を使ってください。」というのがありましたが、これ私も使ってみたいと思っている台詞です。

米良さんの言葉を、自分の解釈を通してではなくありのままにここに書きたいですが、読む方に誤解されないように書かなければという思いがあります。”出待ち”の時にちょっとお話ができましたが、私は実家のほうの話をして「祈っていてくださいね。」と申し上げました。(もちろん祈っていてくださっているということはトークで充分わかっていましたが。)、米良さんからは被災地にも最近も講演等で行っていらっしゃる話をお聞きしました。「祈っています。」との力強いお言葉をいただきました。

noripさんも記事を書いていらっしゃいます。





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米良美一&HIROSHI NEW YEAR CONCERT 2011 [音楽鑑賞]

ピアニスターHIROSHIさんと米良美一さんのコンサートに行ってきました!2年前にも二人のコンサートに行っています。(記事はこちら
プログラムがなくてひたすらメモしていましたが、前のコンサートの曲目と比較すると面白いです。

メープル・リーフ・ラグ(ジョプリン)
HIROSHIさんは必ずこれで始めることにしているのですね。実はうちの長女のお気に入り曲で楽譜をほしがっていたため何ヶ月か前にIMSLPからダウンロードして練習していました。HIROSHIさんの演奏は澱みなく流れていくような感じでした。ほかの演奏もそうですが即興であっても澱みないというのがすごいですね。少々アレンジしているところもあるのかなあ・・・なんて思ったり。基本的には楽譜に忠実だったと思いますが。

愛の挨拶(エルガー)
「メープル・リーフ・ラグ」でがんがん行った後はこの曲でしっとりと。2曲目はこれでいくことになっているのですね。これはヴァイオリンで弾いてみたい曲です。楽譜なしで遊びでは弾いています。原曲はピアノ独奏曲のようですが、ピアノでも弾いてみたいです。これも楽譜に忠実な演奏だったのでしょうね。

HIROSHI特選パロディー集
上のタイトルは2年前のプログラムのように書いています。今回はプログラムがなかったので。
左手で「猫ふんじゃった」&右手で「犬のおまわりさん」は前回と同じ。チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番&「ぞうさん」、「ぞうさん」&ベートーヴェンの「悲愴」(短調の「ぞうさん」)、短調の「ちょうちょ」と「サザエさん」、琉球音階による「ぞうさん」「かえるの歌」、アラビア音階による「かえるの歌」、ロックヴァージョン「ぞうさん」、「ムーンライト伝説」&ベートーヴェンの「月光ソナタ」、「ゲゲゲの鬼太郎」&「ピンク・パンサー」、「ゲゲゲの鬼太郎」&リストの「ラ・カンパネッラ」

客席からのリクエストによる即興メドレー
しりとりメドレー
「冬のソナタ」(前回もこれから始まっていました。)→「七夕」→「誰もいない海」→「ミッキーマウス・マーチ」→「チゴイネル・ワイゼン」→「千と千尋の神隠し(いつも何度でも)」→「知床旅情」→「うみ」→「ミンストレル(ドビュッシー)」→「ルージュの伝言」

これらの曲名を弾きながら思い出すだけでも大変ですが、ある曲を弾きながら頭の中では次の曲へのつなげ方を組み立てているのですから大変ですね。ってHIROSHIさんにはできて当然のことかもしれませんが、予期しないリクエストもありますしね。

オリジナル曲「ごめんね・・・」
ピアノソロで。

ディズニー組曲超絶技巧編
「ミッキーマウス・マーチ」→「ハイ・ホー」→「ビビデ・バビデ・ブー」→「星に願いを」→「空も飛べるはず」(・・・だったと思いますが・・・?)→「おおかみなんてこわくない」→「チム・チム・チェリー」→「小さな世界」→「ミッキーマウスマーチ」
リスト風になったりショパン風(主に「英雄ポロネーズ」風)になったりのゴージャス版でした。

「ああ人生に涙あり」変奏曲
「トッカータとフーガニ短調」「ちいさい秋見つけた」「メリーさんのひつじ」「禁じられた遊び」「エリーゼのために」を織り込んだ「ああ人生に涙あり」でした。

前半のHIROSHIさんの衣装は白と黒のとても”フォーマルな”ものでした。(笑)

~~~~~~~~~~~~休憩~~~~~~~~~~~~~~


HIROSHIさんはグレーの落ち着いた衣装で、米良さんはピンクのスーツで登場。
プログラムは次のとおり。

「もののけ姫」
今回はこの曲から最後までマイクを使っていました。力強い歌い方だったと思います。

「アメイジング・グレイス」
今回のコンサートではこれが良かったですね~。私の最近の記事をご覧になっていた?そんなことないですが、CDとは違うヴァージョンで聴くことができてよかったです。やっぱりうまい~って素直に思えました。

冬の歌メドレー
「ふじの山」→「ゆき」→「冬景色」→「冬の夜」(ピアノソロ)→「恋人よ」(ピアノソロ)
こういう曲を持ってきてもちゃんと大人の音楽になるのはHIROSHIさんの巧みなアレンジ術のせいですね。
それとやはりこういう歌の数々で年配の人々にも楽しんでいただき、子供たちに伝えていきたいという想いが伝わってきました。
「冬の夜」は歌ってほしかったかも。「恋人よ」も・・・。(笑)


昭和歌謡シリーズ
「四季の歌」→「寒い朝」→「見上げてごらん、夜の星を」(最後は「キラキラ星変奏曲」で終わるところがにくいですね。HIROSHIさん!)

「ごめんね」
前半はピアノソロでしたが、後半では米良さんの歌で。

「ヨイトマケの歌」
何度聴いても涙が出そうになってしまいます。


(全体の感想)
米良さんはやっぱりトークがうまい!それだけでなくて会場の雰囲気を自分のものに変えるのがうまい!
前半のHIROSHIさんも独自の世界でしたけれど。
米良さんの話し方はゆっくりしていてとても聞き取りやすいです。
まあファンなのでどうしても米良さん贔屓になってしまいますが、前の時も今回もHIROSHIさんのアレンジのテクニックから勉強させてもらいたいと思いながら聴いていました。
プログラムには聴き慣れた曲が多く、クラシックファンではなさそうな聴衆でも知っているポピュラーな曲ばかり。
たぶん多くの人たちは「うわ~すごいなあ!」「おもしろいなあ」と思って聴いていたと思うのですが、わかりにくいところですごい技を使っていることに気がついている人はどれくらいいたでしょうか。後半で米良さんが「ごめんね」を歌う前に「聖母(マドンナ)たちのララバイ」を作詞した山川啓介さんの作詞ということでさわりの部分を少し歌ったのですが、途中からHIROSHIさんが伴奏入れていました。打ち合わせはあったのかなかったのかわかりませんが。これもHIROSHIさんクラスならできて当然と言えば当然なのですが、瞬時に何調かぴんと来ないとできないことですし、普段それで苦労している私からするともう神業です。

米良さんの歌は、前回のHIROSHIさんとのコンサートの時も書いていますが「力強さ」を感じました。去年の塩入さんとのコンサートで力強くなかったわけではないのですが。
今年の私の目標である”攻め”を感じました。

(1月14日追記)noripさんの記事もご覧ください。
めがねに対するチェック、さすがです。(笑)








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音楽鑑賞 [音楽鑑賞]

お正月も終わりましたが去年はクリスマスのCDを聴きまくることができなかったというか、その余裕もなかったです。
忙しかった時期(12月中旬まで)にはBGMもなかったです。(その後もその余韻で少し忙しかったのですがクリスマスのCDを聴く余裕がありませんでした。)
私はBGMがあると聴き入ってしまうほうなので、重大なことをしている時には無音状態(生活音だけ)になります。
聴きたいCD(クリスマスと無関係の)が溜まりまくっていますね~。
これからゆっくり聴こうと思います。
NAXOS MUSIC LIBRARYもほとんど聴いていませんでした。(PCの調子が悪かったというのが大きいですが。)
その間にもまた面白いレーベルが聴けるようになっていますね。

それから今年行く予定のコンサートのチケットがすでに3枚も手元にあります。
こういうことはかなり珍しいですね。
最近近場のコンサートにはほとんど行きませんし、かと言ってしょっちゅう遠征できるほど資金もないですし。
コンサートと言えば自分が出演するものでほかの参加者の演奏を聴くという感じになっているでしょうか。
あ、そう言えば秋に無料のコンサート(リュート・チェンバロ・チェロ・ソプラノ)を聴いたのでした。わざわざ出かけたのではなくそのホールに用があったためですが、もちろんとても聴きたいものだったので楽しみにしていました。
とにかくこれから行く予定のコンサート、とても楽しみです♪


余談ですが・・・
ブログの書き方を改めたいと思うのになかなか改めることができません。(苦笑)
まあブログだからいいか、と思いつつ・・・
Wordを使っていろいろな文章を書いている時にブログの書き方の癖がついつい出てしまいそうになって焦りました。
ブログでは一文一文改行してしまっていますが、作文ではそんなことしませんからね~。
最初からそうだったわけではないのですが、数年やっているうちに癖になってしまいました。
他人のブログにコメントする時もついつい改行したりして!(苦笑)
”・・・”も癖になっています。








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Canzonetta del Salvator Rosa [音楽鑑賞]

忙しかったり体調を崩したりで更新できないでいました。
ネタはたくさんあるのですけれどね~。
忙しくてもブログでやってみたいこともたくさんあるのですが、家族が誰かしら家にいるので落ち着いて作業(?)もできません。
早く夏休みが終わらないかなあと思っています。

ある理由から久しぶりにイタリア古典歌曲集の2巻に載っている"Vado ben spesso cangiando loco"(私はよく場所を変える)について調べていたら、リストが「巡礼の年」に編曲していることを知りました。

「巡礼の年~第2年~イタリア」の中の"Canzonetta del Salvator Rosa"(サルヴァトール・ローザのカンツォネッタ)という曲です。

まずは原曲のほうをお聴きください。



こちらはリストが編曲したほうです。


このCanzonettaを作曲したSalvator Rosaは画家であり詩人でもあったそうです。
イタリア古典歌曲集では誰の詩かわかりませんが彼自身の詩なのでしょうか。
リストがいろいろな歌曲のピアノトランスプリクションを書いていることを知って驚いていましたがこういう曲も編曲していたと知って更に驚いています。

実はこの曲、昔から好きだったのでちょっとうれしいのです。










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「アルルの女」と"Agnus Dei"(ビゼー) [音楽鑑賞]

「ロ短調ミサ」に引き続き、NAXOS MUSIC LIBRARYでMinkowski指揮の「カルメン」&「アルルの女」を聴いてみました。
「ロ短調ミサ」を聴いた頃はそれしか聴けなかったのですが、また更に追加されて噂の(?)ハイドンも聴けるようになっています。

まずは宣伝用動画をどうぞ。



ビゼー;「アルルの女」組曲 [Import from France] (Bizet: L'Arlesienne Suites; Carmen Suite)

ビゼー;「アルルの女」組曲 [Import from France] (Bizet: L'Arlesienne Suites; Carmen Suite)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Naive
  • 発売日: 2008/04/29
  • メディア: CD



NAXOS MUSIC LIBRARYの試聴リンク

ギロー編曲の「アルルの女」組曲第2番(17~20曲目)を聴いていて、Intermezzo(18曲目)が同じビゼーの
"Agnus Dei(アニュス・デイ)"という宗教曲と同じメロディーだと知りました。
どちらが先かわかりませんが、このメロディーはカレーラスのCDで馴染んでいました。
まさか「アルルの女」に登場するとは思いませんでしたが・・・。
そういえばこの曲、アルト・サックスがメロディーを奏でますね。
クラシックではあまり使われないサックスが活躍する曲なのでした。

「カルメン」のアラゴネーズのリズムから、「小さな木の実」の前奏が連想されて、また「美しきパースの娘」が気になってきました。
時々無性に気になるのですが、「小さな木の実」はビゼーの「美しきパースの娘」の中のアリアからの編曲らしいのですよね。
原曲が聴きたくて仕方がないのですが。

「アルルの女」にはフランス語圏のクリスマスのCDによく収録されている「3人の王の行進」が使われていますね。(5曲目、組曲1番のPreludeがそれです。)
子供の頃は本当にあの”王様”が3人行進しているのかと思っていましたが、”3人の王”というのはつまりイエス・キリストが誕生した時に東方で星を見つけ拝みに行った”3人の占星術の博士”ですよね。


"Agnus Dei"はこんな曲ですね。
ソプラノの人が歌っていますが、私はテノール(カレーラス)で馴染んでいます。





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Minkowskiの「ロ短調ミサ」 [音楽鑑賞]

早朝ドライブをしてきました。
遊びではありません。
ここから40分ほどかかる場所に次女を送ってきました。
野球部の応援に行くため集合が6時!
私は朝4時起き。
こうなることは昨日の夜まで知らず(普通に電車で行けば良いと思っていたので。先週も遠くまで行ったけれどそうだったし。)、一昨日の夜は3時間程度しか寝ていなかったのですね~。

まだ朝のこんな時間・・・。(8時過ぎ)

バッハの「ロ短調ミサ」を繰り返し聴いています。
Minkowski指揮のもの中心ですが(ルーブル宮音楽隊&Grenoble Chamber Orchestra)、ラ・プティット・バンドとかバッハ・コレギウム・ジャパンとかも少し聴きました。
NMLでは非常に多くの録音が聴けるのですが聴ききれないですね~。
それにちょっと聴いただけでは大した比較もできません。

まずは宣伝動画をどうぞ。







Mass in B Minor

Mass in B Minor

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Naive
  • 発売日: 2009/03/31
  • メディア: CD



NAXOS MUSIC LIBRARYの試聴リンク

カウンターテナーのTerry Weyがアルトパートのソロを歌っている Qui sedes ad dextram Patris(Disc1の10曲目)、Et in unum Dominum (ソプラノとの2重唱でDisc2の3曲目)を中心に聴いていました。
合唱ではなく10人のソリストの少人数アンサンブルによる演奏で、それぞれが必ず一曲はアリアを歌うようにしているようです。
知っているのはTerry WeyとNathalie Stutzmann(同じアルトですがこちらは女性)くらいですが、それぞれがソリストとしてかなりの人たちですよね?
NMLでもそれぞれが参加している他のCDを聴けますね。(名前のリンクをクリックすると出てきます。)
特にアルトの二人はすごいと思います。
Terry Weyは今までも書いてきましたが、やはり宗教曲に向いた声だと思います。
ソロのほうの試聴は前奏で終わってしまうので彼の歌を聴いていただけないので残念です。(動画でも一瞬しか顔が見えないし・・・。女性、つまりNathalie Stutzmannの隣にいますが。)
検索していたら彼はファルセットではなく実声でアルト(カウンターテナー)を歌っているので弱弱しくなく力強いのだということをおっしゃっている方がいらっしゃいました。
カウンターテナーはファルセットで歌うものだと思っていたのですが実声で歌うことができるのでしょうか?
また、米良さんやJarousskyとも声の出し方が違うのだろうか・・・と思ってしまいました。(この二人も弱弱しくはないですよね。)
確かにTerry Weyのカウンターテナーは力強いというかかっちり系かなあ・・・とは思います。
ちょっと”堅い”かな・・・と思うことも。

Nathalie Stutzmannは動画でも歌っているところが見ることができますが、彼女のようなアルトは好みです。
昔アルトはあまり好きではありませんでした。
特に日本人アルトのソリストの歌い方が嫌だったかも。
胸声で思いっきりヴィブラートをかけた歌い方が多かったからなのですが、Nathalie Stutzmannの歌い方は余計な響きを付けないように節制しているかのように見えます(聴こえます)が、女性っぽくないのが良いのかもしれません。
”合唱”の「ロ短調ミサ」も聴いてみましたが、Minkowski指揮のものは人が少ないせいもあってハーモニーの純度が高いですね。
少ない人数なのに迫力があるというのは録音のせいもあるのかもしれませんが、やはりこのソリストたちの力量によるのだと思います。
またMinkowskiならではの華やかなアンサンブルですが、だから派手派手かと言えばそうでもないですね。
静かな曲では敬虔な感じがするし、元気な曲では生き生きとした音楽を楽しむことができます。
このGrenoble Chamber Orchestraでは特に太鼓とか金管楽器が目立つような気がします。
それらがアクセントになっていて退屈せずに聴ける気がします。

今まで「ロ短調ミサ」をまともに聴いていなかった私にとっては今後この録音を基準に聴いていく事になります。
この録音が他と比べてどうかはまだよくわかりませんが、大人数の合唱版が聴けなくなりそうです。

それにしても”ロ短調”はドイツ語でh-moll、英語ではB-minor・・・何だか混乱しますよね。

あと動画を見て一人の女性ソリスト(最初の静止画像に出ている人で、女性の向かって左から2番目の・・・つまり右から2番目の人がずっと気になっていたのですが、思いっきり頬骨を上げて上の歯がむき出しになっています。(追記:この人はJoanne Lunnでした。)
他の人はそんなに頬骨を上げてないのでとても目立ちますね。
声のために良いからしているのかな・・・と気になっています。
頬骨を上げて・・・というのは発声指導でよく言われますが意見もいろいろですよね。
でも皆がそうではないのだということがこの動画でわかりますが。(他のパートの人はともかく一番端の同じ第1ソプラノの人はそうではないですものね。)

Minkowskiとルーブル宮音楽隊についてglennmieさんも書いていらっしゃいます。













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Acis and Galatea [音楽鑑賞]

前の記事で書いたように「エイシスとガラテア」を聴きました。

対訳などを見ずに”音楽”として聴いている段階です。
Les Boreades de Montrealの演奏はこれまでもBeatles Baroqueなど面白い演奏をたくさん聴いています。
Galatea役は大好きなSuzie LeBlancです。


Acis & Galatea

Acis & Galatea

  • アーティスト: George Frideric Handel
  • 出版社/メーカー: Atma Classique
  • 発売日: 2004/03/02
  • メディア: CD



NAXOS MUSIC LIBRARYの試聴リンク

楽譜を見ながらきちんと研究しているわけではないのですが、何も知らずに聴いたらオペラ(正確には”マスク”。詳しくはREIKOさんのブログをどうぞ。)ではなくてオラトリオかな・・・と思ってしまうかもしれません。
もちろんヘンデルらしい曲ではあるのですが、どことなくバッハのカンタータのような色彩が感じられるし、「メサイア」っぽいのです。
全体的に牧歌的(パストラーレ)っぽいというのがその理由です。
後ほど追記したいですがある部分では「メサイア」と同じ音型もありました。

それにしてもこのアンサンブル、じめじめを吹き飛ばす爽快感があります。
内容がわからなくても楽しめるというのは良いですね。
まあ英語なので聞き取れないことはないのですが・・・。


追記


・・・というわけで追記です。
気になる「メサイア」っぽいところですが・・・

7曲目のAct I: Aria: Shepherd, what art thou pursuing (Damon)のリズムはまさに「ハレルヤ」の♪ハ~レルヤッ!!♪になっています。
そして9曲目のAct I: Aria: Love in her eyes sits playing (Acis)のアリアの中の歌の間の間奏は「メサイア」9曲目の"O thou that tellest good tidings to Zion"(アルトのアリアとコーラス)の間奏と同じ音型になっています。
具体的には"O thou that tellest good tidings to Zion"の前奏部分(9小節目)のレ~ド♯~シ~ラ~ソ~ファ♯と下降してくるメロディーですね。
このメロディー、"O thou that tellest good tidings to Zion"の中ではその後ラ~ソ♯~ファ♯~ミ~レ~ド♯になったりしますが♪The Glory of the Lord♪という歌詞の中で使われている音型(変形も含め)です。
"O thou that tellest good tidings to Zion"も8分の6ですし、この" Love in her eyes sits playing"も8分の6で、パストラーレと言って良いと思います。(「メサイア」の中の有名なパストラーレは8分の12拍子ですが)

この曲の中でリコーダーが非常にアクセントになっていますがこのCDではLes Boreades de Montrealのメンバー(指揮者であり音楽ディレクターでもある)Francis Colpronが吹いているのではないかと思われます。
この録音の指揮者はEric Milnesですが。
詳しくはこちらをご覧ください。






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最近聴いているいろいろ [音楽鑑賞]

今年の夏はイタリアン・バロック・・・と書きながら実際にはバッハもヘンデルもゴセックもとにかくいろいろ聴いています。
どれもこれも少しずつつまみ食いなので記事にしにくいですね~。

バッハは例の「ロ短調ミサ」(naiveレーベル。Minkowski指揮のです。)
バッハの宗教曲はカンタータとオルガン曲中心に聴いていて”ミサ曲”はほとんど聴いてないです。
そもそも「プロテスタントなのになぜ”ミサ曲”なの?」って思ってしまいます。
同じバッハの「マニフィカート」は大好きですが、「ロ短調ミサ」は何だか辛気臭い音楽なのではないのだろうかという気がして長いこと聴く気も起こらなかった(”ロ短調”と”ミサ曲”それぞれに辛気臭いイメージがあったのです。好きな方、すみません・・・。)
今回聴く気になったはMinkowskiが指揮していて、カウンターテナーのTerry Weyがアルトで参加しているせいです。(私はある時期までMinkowskiとWilliam Christieが似ていると思っていました。・・・とカミングアウトします。苦笑)
まあ他の演奏を聴いてないので批評らしい批評も書けないだろうと予告しますが、いずれこれだけの記事を書きたいです。
それからMinkowskiって案外というか結構若かったのですね。
もっと年上かと思っていました。
思っていたのとは違って辛気臭くない演奏でした。
もともとそうなのかもしれませんが、Minkowskiですからね。
ミサ曲というとどうもパレストリーナとかのイメージが・・・。(パレストリーナが辛気臭いというわけではありませんが。)

ヘンデルは「ジュリアス・シーザー」にはまっているのですが、このオペラ魅力的なアリアが多く、今までアリアだけでいくつか聴いていましたが、「あ~この曲も!この曲も!」という感じで知っている曲がたくさん出てきます。
REIKOさんが全曲訳出されたので合わせて楽しんでいます。
困るのはアリアだけで素敵な演奏をいろいろ聴いているため、オペラを全曲楽しもうと思うと、肝心の歌い手がいまいちだったり(オケは良かったりする)・・・なかなかうまくいきません。
内容は詳しくはわからなくても昨日聴いた「エイシスとガラテア」(ATMA)は完全に満足できますね~。
やっぱりATMAレーベルにははずれがないです!
REIKOさんの記事であらすじがわかりました。
そうそう・・・昨日は「セメレ」も少しだけ聴きました。(Chandos)

「ゴセックのガヴォット」のゴセック、まだこだわっております。(笑)
フランス革命絡みと思われるCD(これもやはりATMAレーベル)も聴きました。
ゴセック、こんな曲も作っていたのか~という感じですね。
なお「ゴセックのガヴォット」はさっさとピアノ独奏ヴァージョンを演奏してアップしたいのですがちょっと忙しくて余裕がありません。


それぞれについて必ず一記事にしたいのですが、今日は時間もないので近況報告的な記事にしてしまいました。



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Giuseppe Sammartini [音楽鑑賞]

今年の夏はたぶん”イタリアン・バロック”一色(?)になる予感・・・。

ちょっと前にもGeminianiを聴きましたが、じめじめ気分を吹き飛ばす爽快な音楽が聴きたい気分が続いています。

余談ですが、うちの近所は苔が多いと思います。
前住んでいたところでは苔なんか見かけなかったのですが・・・。
町内の草取りの時は歩道に生えている苔まで取っていますしね。
庭もすごいですよ。
手入れをしたら素敵な苔の庭園になったりして・・・。
苔の庭園は無理でも苔をかき集めて”苔玉”ができないかなあと思っている私です。
駐車場は公のものなのですが、わかめみたいな苔(?)が生えてきます。
これ、踏みつけるとにゅるっとして滑りそうになり非常に危険です。
本当にわかめです!
またまた余談ですが、この駐車場に外部の人が勝手に駐車することがあり、そういう時は非常に腹が立ちます。
私の駐車スペースに停められても、どこの人の車か近所の誰のところのお客様なのか知る手がかりがありません。
それで私は別なところに停めなければならず、自分のせいでもないのに居心地が悪いです。
またこの駐車場の通り道のわずかな隙間に駐車されるのも困ります。
そういう時の車はたいてい大型のワゴン車などで、その脇は側溝になっているのです。
私は非常に足場の悪いところを歩く羽目になるのですが、そんな時にこのわかめみたいな苔が生えていたら!
本当にあったまに来ま~す!
今年はこのわかめが異常に多い気がしますね~。
そうそう・・・晴天がたまたま続いてわかめが干からびて喜んでいたらまたまた大雨!
わかめは更に増殖しています!!
本当にどうにかしてほしいですね~!!


・・・ということで最近聴いているのはGiuseppe Sammaritiniのリコーダー曲です。
(正確にはMatthias Mauteのも入っています。)


Flute Sonatas & Concerti

Flute Sonatas & Concerti

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Atma Classique
  • 発売日: 2003/01/01
  • メディア: CD



NAXOS MUSIC LIBRARYの試聴リンク

このレモンの絵のジャケット、ずっと気になっていました。
NMLに入会した時から気になっていたCDですが、ちょっとだけ試聴して聴けなかったCDです。
Giuseppe Sammaritiniはリコーダー二重奏をしたことがあってその曲を聴きたかったのですが、なかなかプロの演奏で聴けません。
私が聴きたいその曲はリコーダーをやっている人にはたぶん有名な曲だと思います。
Giuseppe Sammaritini自体、リコーダーをやっている人にはポピュラーな作曲家でしょうね。
NMLで検索するとき、Giovanni Battista Sammartiniもあって迷いましたが、リコーダーで有名なのはGiuseppeのほうですよね?(オーボエ奏者だったようですね。Giovanni Battistaは弟らしいです。)

レモンのジャケットから想像できるように爽快感抜群のアンサンブルですね。(Ensemble Caprice
Sophie Lariviereのリコーダーが小鳥のさえずりのようです。
Rebelというのもアンサンブルの名前なのでしょうか?
やはりどんなに期待してもはずれのないATMAレーベルです!
このCDではフルートも使われていますがトラヴェルソですよね?
(NMLだと解説がないのでよくわかりません。)

Ensemble Capriceの宣伝用動画を貼り付けておきます。
(NMLで聴けるはずですが同じカナダのAnalektaレーベルの動画です。)
Sammartiniじゃないですけれど・・・。












ところでイタリアン・バロック一色になる予感・・・と書きましたが、実際には聴きたいものが山積みです。
先ほどNMLの新着情報を確認したらnaiveレーベルの「ロ短調ミサ」が!
Minkowski指揮でTerry Weyが出演しているやつ!
待った甲斐がありました。(本当はCDでほしいけれど・・・。)
もうひとつ聴いているけれどまだ記事にできてないもので同じnaiveから出ているヴィヴァルディの「ニシ・ドミヌス」(Jarousskyが出ている!)もちょっと前からNMLで聴けるようになっています。
これらについてはまた・・・。










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Watch.me(米良美一) [音楽鑑賞]

米良美一さんの新しいCD「Watch.Me」が届きました。(私設ファンクラブ「米良組」を通して手に入れました。)
これ一曲だけのシングルCDです。(でいいですよね?サイズは普通のCDと同じですがシングルですよね?最近はシングルと言っても小さくないですよね。)
カラオケというか楽器だけのインストゥルメンタルヴァージョンも入っています。
装丁は紙ジャケ仕様で非常におしゃれです。(写真はh.Suzukiとありますが、詩を書いた写真家の鈴木弘之さんのものでしょう。鈴木さんはコシノジュンコさんのだんな様ですし・・・だからおしゃれな装丁なのでしょうか。何枚かの写真は歌のモデルとなった東京中央郵便局の時計の写真です。)
noripさんのブログでご覧いただけます。
鈴木さんの詩に米良さんが依頼されて作曲、塩入俊哉さんが編曲しています。
このCD、限定製作で店頭に並んでないのが残念です。
当然Amazonのリンクとか試聴できるサイトを貼り付けるわけにもいかず、言葉だけで説明するしかないです。
当然歌詞も書けません。

簡単に説明するともうすぐ動かなくなる時計の立場で歌っているのですが、時計は女性で、その場で仕事をする男性に恋をしていたけれど、もうそこには誰もいなくなってしまい、”私”ももう動けなくなるだろう・・・という詩です。
(まさか時計は男性で、恋の相手は女性かも・・・とも思ってしまう私です。語り手が女性っぽい語り口なのと、相手がスーツを着ているということしか性を判定する手がかりがないため時計は女性で相手は男性だろうと思ってしまうけれど、歌っているのが米良さんなだけにそういうことまで想像してしまいます。笑)

先日のコンサートで米良さん自身がおっしゃっていたように、松田聖子っぽい(松田聖子が歌いそうな)曲ですね。
ちょっぴり切ない感じのポップス調の曲です。
覚えやすい曲で、塩入さんの編曲がまた素敵です。

米良さんの作曲と言えばもう10年ほど前に作曲された"Yes"という曲(初のポップスアルバム"I'll be there"に収録されています。)を思い出します。
アルバムの中ではちょっと地味な存在の曲ですが、しみじみとした良い曲だと思います。

「もののけ姫」で有名になった頃、トップランナーに出演して歌っていた子供時代の自作の曲「歴史の歌」もポップス調でおもしろい歌でした。

やっぱり歌というのは愛されてなんぼ、覚えられてなんぼだと思います。
今回のCDの曲も特に高尚な歌ではないのかもしれませんが、非常に覚えやすいし、何度も聴きたくなる魅力がありますね。

それとやっぱり米良さんはどんな曲でもおもしろく聴かせることができる天才なんだなあと感じました。
米良さんには古楽に戻ってほしい・・・という話もよく聞きますし、私もそう思いますが、演歌を歌う米良さんもポップスを歌う米良さんも素敵。
歌声がカウンターテナーの時もそうでない時も彼の歌はとても魅力的です。










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ヘンデルの「アリア」 [音楽鑑賞]

ヘンデルの「アリア」という曲が気になっています。
一応ピアノ曲なのですが、もともとチェンバロの曲なのだろうと思います。
ピアノコンクールでは3~4年生くらいの子の課題曲になったりしているこの曲、もともとどの曲に入っているのでしょうか。
手元に楽譜があればわかるかもしれませんが、いまわかりません。


この動画の楽譜を見ればわかるのでしょうか。
作品番号まで書いてあるでしょうか。
コンクールで使われるくらいですからもともと鍵盤用(チェンバロ用)作品だと思いますが、「アリア」とか「サラバンド」だけだと曲がいろいろあるので調べる時に本当に苦労します。
作品番号がわかったらNMLなどで聴いてみたい曲の一つです。
つまり鍵盤曲だとしたら組曲になっていると思うので、全体像を知りたいのですよね。





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