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初リュートレッスン [リュート]

私にとって初めてのリュート体験。
ブログでの交流やコンサートなどでだいぶなじみ深い楽器になりましたが、触るのは初めてでした。中学の頃音楽辞典の背表紙などで見かけてから憧れていた楽器です。「リュートのための古風なアリアと舞曲」をヴァイオリンで演奏しながらリュートの音色に思いを馳せていた高校時代。今回憧れの楽器を触ることができ、しかも曲を演奏することができ大感激でした。

今回の課題曲は"Go from my window"。
こんな曲です。

動画の演奏家は伴奏も含めて弾いていますが、レッスンでは二重奏ヴァージョンの楽譜を使用しまずは主旋律の1stを、慣れたところで伴奏パートの2ndを弾きました。もちろんこんなに装飾音符を付けていません。


楽譜は五線譜ではなくリュート用のタブラチュア譜(タブ譜)を使います。ギターのタブ譜も使ったことがなく、楽器だけでなく楽譜も初体験でした。
一見五線譜に見えるタブ譜は五線でなく六線です。
六線(笑)の間には音符の玉ではなくアルファベットが書かれてあります。六線はリュートの弦(複弦になっています。)を表していて、上が高い弦、下に行くほど低い弦になります。アルファベットのaは解放弦、bは1フレット、cは2フレット・・・というようになっていますが、基本的に1フレットを1の指、2フレットを2の指・・・というように演奏し、数字があればその指でフレットを押さえます。この左手の運指ですが、ついついピアノの運指でしてしまったりします。よく考えればヴァイオリンと同じなのですが手の向きが違うし、そこまで考える余裕はありませんでした。またdがひらがなの「の」を左右反対にしたような字体で、慣れるのに時間がかかりました。
音符の長さや拍子は六線の上に玉のない音符のリズム譜があるのでそれでわかります。また、アルファベットの下にスタッカートのような点があるときは右手の人差し指を、それ以外は親指で鳴らすのが基本です。慣れないと必死ですが、基本的に強拍が親指、弱拍が人差し指で、慣れると感覚的に使い分けることが可能になります。和音の時には中指や薬指も使います。
1stの時は私は比較的簡単にメロディーが弾けるようになり、先生からも「結構弾けるじゃない。」と言われたほどでしたが、さすがに2ndではかなり苦労しました。どの弦を弾いているのかわからなくなったり、どこを押さえたらよいかわからなくなったりしたからです。それでも焦らずに「どの弦を弾くか」→「どのフレットをどの指で押さえるか」→「どの指ではじくか」と順を追っていけば大丈夫です。初見では難しくても練習回数で可能になることも当然多いので、正しい弾き方で何度も練習する必要があります。
今回はまったく聴いたことがない曲で、しかも慣れない六線のタブ譜。初見の曲でも五線譜さえ見れば曲が頭に浮かんできますが、タブ譜ではまったくメロディーの想像ができません。(これも慣れでしょうね。)それでも1回通して弾いた後は雰囲気がつかめて、回数を重ねるごとに曲想を考える余裕すら出てきました。
また回数を重ねるごとに楽譜の情報を早く読み取ることが可能になり、その結果レッスン中に何度も繰り返して練習することができました。
さすがに2ndのほうは和音の流れがなかなか理解できなかったし、そもそもドレミファソラシドから入ったわけではないし、タブ譜を見てもどういう和音になるのかわかりにくいこともあって1stほど簡単にできるようにはなりませんでした。
でもこれで家にある2台のギターの調弦を変えれば一緒に受講した夫との合奏ができる、ということで先生からは何度も「二人で合奏してください。」と言われました。
教則本も購入したことですし、頑張って独習したらいつかまたレッスンを受けるときは今回よりも多くのことが学べそうですね。
でもやはり先生がそばについているというのは独習とは大きな違いがあります。私の場合は主に左右の手に関してどの指を使うかきちんと判断できているかというのがレッスンの中心だったようですが、できてないときに声をかけちょっと考えさせて・・・というのは先生側に大変な忍耐力が求められると思います。自分ならいらつくか眠くなるかだと思うのですが、先生はそんなそぶりなどまったく見せずに二人の初心者に休憩なしで付き合ってくださいました。

今回レッスンで使用したリュートは先生ご持参のもので購入時50~60万のルネサンスリュートでした。(8コースだったと思います。)
他にバロックリュート(ルネサンスのものよりずっと弦が多い。)とビウエラ(ギターのご先祖さまみたいなもの)を持参されていてそれぞれ聴かせていただきました。
レッスン時に大事な楽器に汗がついたら・・・と心配でした。先生は右の腕にアームカバー(手首側にはゴムがない)を付けていらっしゃいましたが、初体験の私たちはそのようなものは持参していません。レッスンに行く前に思い付けばよかったのですが。汗かきの夫の番の時は腕にタオルをかけてもらいましたが、リュートの扱いに慣れていないこともあってあまり意味がなかったかもしれません。しかもレッスン中緊張感からかいつもより額に汗が!楽器にぼたぼた垂れそうで心配でした。夫の額の汗をぬぐってあげる、なんていうことはしたくなかったのですが、あまりにもひどかったし、楽器を持っている夫が自分で拭うのも難しそうだったため、時々拭いてしまいました。(子供の音楽レッスンで口を出しすぎる親みたいな行為で嫌ですよね。)

爪のことも書かなくてはなりませんね。
家を出るとき私も夫も爪の確認はしていました。ギターと違って爪をきちんと切らなくてはいけないと思い、充分な状態のつもりで出かけました。でも先生からは「伸びていますね。」と言われました。深爪に近いくらい切らないとだめみたいです。爪の長さが音にも影響していたようで先生から時々指摘されました。

私が持参した通奏低音譜で先生とちょっと合わせてもみましたが(私は歌)、リュートソングの弾き歌いができたら良いな、と思います。リュートで弾き歌いする演奏家は日本ではあまりいないようですが。


★さっき一度記事を完成させてアップしようとした段階でだめになりました。これは2回目に書いたものです。
最初に書いたものと比較し簡単な文章になってしまいました。追記・補足などするかもしれません。
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