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Swan~安曇野~中村屋 [読書]

毎年夏になると、信州に行きたくなります。(長野県ではなく、「信州」と言いたくなります。)

引っ越して行きやすくなったため、あちこち行っているのですが(・・・といってもやはり何度も行けないし、冬は自分の運転では不安なので行けません。)、おととしは安曇野に行きました。

なぜ安曇野か!?

それは漫画を読みすぎたせいです。

バレエ漫画SWAN(有吉京子)で主人公聖真澄が学校のクラスメイトと共に彫刻家について調べるために安曇野に行く場面があります。

真澄のパパは彫刻家でママの実家が松本なのです。(パパもだったかな・・・?)

たぶん都立高校だと思うけれど、調べ物のためとはいえ、わざわざ信州に行く・・・というのはかなり無理があるような気もしますけれど・・・。

安曇野で真澄たちが行ったのは碌山美術館

真澄はコンクールで受賞し、「パートナー」「留学」について考えている時期でした。

ここで荻原碌山の「デスペア(絶望)」という作品が非常に重要な役割を果たします。

恩人である相馬愛蔵の妻である黒光に恋をし、その報われない気持ちを作品にしたそうですね。

漫画の中でも真澄のママが妻のあるバレエダンサーに恋をしてぼろぼろになって帰国する場面が出てくるのですが、真澄も報われない恋をして、彼女が踊るバレエの中での恋、実生活での恋、バレエの上でのパートナー・・・ということが絡み合って話が展開されるのですが・・・

この安曇野にレオン様(レオンハルト・フォン・クライスト)がやってきます。

真澄にパートナーになってくれ、と申し込むためなのですが・・・

「誰でも腹の底には強烈な自我があるんだよ!」という台詞、心に残ります。

大王わさび農場のあたりの蕎麦屋が出てくるのですが、わさび農場・・・行きましたよ!!

漫画を読んでいると、安曇野は涼しくて気持ち良さそうに思えましたが、実際にはムシムシしていましたね~!

でもわさび農場の水・・・気持ちよかった!!(わさびソフト、わさびピザ、わさびビール・・・などわさびづくしでした!もちろんお蕎麦も食べましたけれど・・・)

それもこれもレオン様に想いを寄せるため・・・?

Swan―白鳥 (1)

Swan―白鳥 (1)

  • 作者: 有吉 京子
  • 出版社/メーカー: 秋田書店
  • 発売日: 1995/09
  • メディア: 文庫

相馬愛蔵、相馬黒光にも非常に興味があります。

中村屋とも関係が深いのですね。

娘である俊子という人もインドの独立運動をしていたボースという人と結婚したそうですが、かなり波乱万丈の人生だったようですね。

黒光たちがボースをかくまった時にボースが本格的インドカレーを作ったのが、中村屋のカレーの始まりだそうですが・・・。

中村屋というと、どうも肉まんのイメージが・・・。

是非中村屋の本店に行ってカレーを食べてみたいものです。

新宿中村屋 相馬黒光

新宿中村屋 相馬黒光

  • 作者: 宇佐美 承
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1997/10
  • メディア: 単行本

闇を照らした人々―相馬黒光・山室軍平・石井十次・井口喜源治論

闇を照らした人々―相馬黒光・山室軍平・石井十次・井口喜源治論

  • 作者: 葛井 義憲
  • 出版社/メーカー: 新教出版社
  • 発売日: 1992/01
  • メディア: -

アジアのめざめ―印度志士ビハリ・ボースと日本

アジアのめざめ―印度志士ビハリ・ボースと日本

  • 作者: 相馬 黒光, 相馬 安雄, 中山 忠直
  • 出版社/メーカー: 大空社
  • 発売日: 1995/11
  • メディア: 単行本

アンビシャス・ガール―相馬黒光

アンビシャス・ガール―相馬黒光

  • 作者: 山本 藤枝
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1983/01
  • メディア: -

黙移 相馬黒光自伝

黙移 相馬黒光自伝

  • 作者: 相馬 黒光
  • 出版社/メーカー: 平凡社
  • 発売日: 1999/05
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

相馬愛蔵も禁酒運動をしていたクリスチャンで、非常に興味深い人です。

 

 

 


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nonkumi

安曇野、信州・・という響きは素敵ですよね。昔、nonnoなどの雑誌でもよく特集されてました。高校生の頃、堀辰雄の「風立ちぬ」を読んで軽井沢などに憧れたものです。
by nonkumi (2006-06-24 10:58) 

Cecilia

nomusanさん、nice&コメントありがとうございます!
もしかしてnonnno愛読なさっていました??
堀辰雄、立原道造の世界・・・大好きです。
(結核になって高原のサナトリウムに入りたい・・・とか考えていました。)
by Cecilia (2006-06-24 13:35) 

Ceciliaさん、ご無沙汰してます。
本当に久し振りにCeciliaさんのブログを訪問したのですが、チャンドラ・ボースの名前が出てたので思わずコメントを。
ボースが関西を訪れていた際にgoshu1008の曽祖父も幾度か会ったと聞かされてます。
幕末に青春時代を送った私の曽祖父もボースの境遇や闘争に共感を持ったのかも知れないですね。
ということでgoshu1008家は四代続けて親印家です。(といってもgoshu1008の場合は食の方ですけどね)

それから安曇野の大王わさび農場も二度行ってますが、いいところですね。
黒澤明監督の映画『夢』に出てきたところですね。
昔の日本の原風景というのが残っている数少ない場所ですから・・・
by (2006-06-24 21:22) 

あかね

少し前の朝日新聞土曜版に、俊子さん、ボースさんのことが書かれてました。
本当に波瀾万丈だったようですね。
中村屋のカレーは一度だけ食べた事があります。
大昔なのでどんな味だったか?は思い出せないけど、
とてもおいしかったことだけは記憶にあります。
通販で買える「中村屋ビーフカリー」はお店の味にかなり忠実なのかな?
手軽なんだけど。
by あかね (2006-06-24 23:05) 

Cecilia

goshuさん、nice&コメントありがとうございます!
別ブログも始められたようで、時々拝見しています。
ひいおじい様、ボースに会われたのですね!
すごいです。
このたび中村屋のホームページなどから少し調べてみたら、相馬愛蔵と内村鑑三のつながりも知り、また一つ興味が湧いてきました。
わさび農場が『夢』に出てくることは知りませんでした。今度見てみたいですね。
こちらから安曇野に行く途中は木曽路・・・という感じですが、途中から「開けた」感じに変わり、葡萄畑が広がってきます。信州ワインの工場などもあり(井筒ワインとか。)、そちらのほうも興味があります。(夫が喜ぶだけかも知れませんが・・・。)
by Cecilia (2006-06-25 08:32) 

Cecilia

ぶぶりんさん、nice&コメントありがとうございます!
そうそう!私もそれを見て思い出していたのです。
記事にしよう・・・と思っていたのですけれど。
そうですよね~!
通販で買えるあのカレー、同じものなのでしょうか?
ホテルオークラのカレー・・・などでもレトルトになるとありがたみが減るような・・・。
でもついつい、パッケージにつられて買ってしまいます。

カレーといえば、去年は甲斐大泉、清里方面にまで足をのばしましたけれど、「アフガン」というところのカレーがおいしいのです。そちら方面に行くことがあったら是非・・・!!(去年の7月の記事をご覧下さい。写真がないので面白くないですが。)
by Cecilia (2006-06-25 08:38) 

nyankome

信州は、冬になるとよくスキーに出掛けていました。
(そう言えば、ここ何年かスキーから遠ざかっています。)
夏も良いでしょうね。
安曇野と言えば、安曇野ワイナリーが頭に浮かびます。
(他にも、メルシャン勝沼ワイナリーは山梨ですが、代表ワインの『信州桔梗ヶ原メルロー』や『北信シャルドネ』は信州の葡萄を使っているのですね。)
by nyankome (2006-06-25 22:57) 

Kazoo

信州、私も大好きです。
以前は、年に一度は必ず上高地に行っていました。
その時に、安曇野周辺も散策したものです。
安曇野には素敵な美術館がたくさんありますよね。
碌山美術館はもちろん、いわさきちひろ美術館にも何度か行っています。
ここ数年、信州には行っていないので、久しぶりに行ってみたくなりました。
by Kazoo (2006-06-26 00:46) 

降龍十八章

中村屋のカレー。レトルトの奴は食べたことあります。おいしいですね。
先日、アメリカの番組でSWANという番組を見ました。自分に自身のない女性達が半年かけて大変身するんです。顔を胸も矯正し、デブはダイエットしと大変な苦労です。これって、醜いアヒルの子ってことなんでしょうかね?
by 降龍十八章 (2006-06-27 00:35) 

Cecilia

nyankomeさん、nice&コメントありがとうございます!
私はお酒はあまり飲まないのですが(その分夫がすごいです。)、ワイナリーには興味があります。
是非行ってみたいですね。
ここの近くには高峰楽器というギターの会社があり、結構有名らしいですがご存知ですか?ここに越してから、ヴァイオリンなどを習う人が多い、と思ったら、松本(スズキメソードのおひざもと)も比較的近いし、ヴァイオリン工房が結構あるようです。マンドリンで有名な高校もあるし、リュートはどうか知りませんが、もしかしたら近辺に工房があるのかもしれません。
by Cecilia (2006-06-27 00:41) 

Cecilia

Kazooさん、nice&コメントありがとうございます!
上高地、いいですね~!!行きたいです。
いわさきちひろ美術館は東京にいた時、懸賞で当てて(いつぞや懸賞で当てたコンサートについて書きましたが・・・)、石神井にある美術館に行きました。
私としては以前行ったような音楽合宿に行きたいのですが・・・(家事から解放されて音楽三昧したいです。)、夢ですね。
松本も近くなったので、サイトウキネンとか行ってみたいですね。
by Cecilia (2006-06-27 00:48) 

Cecilia

降龍十八掌さん、コメントありがとうございます!
私もこの記事を書いてからどうしても食べたくなり、早速食べましたがおいしいですね!

その番組、私のような人の為のものですね・・・。
by Cecilia (2006-06-27 01:30) 

降龍十八章

えっ、Ceciliaさんも手術したいですか?
後で鼻がもげたりしませんか?しかし、アメリカでは多くの女性が見かけを気にする、いわば恐怖症にかかっているんですね。ちょっと、聖書でも読んで心の平安を得た方がよいのでは?と思います。
今日は蒸し暑いですね。よって今日は、手作りマーボーです。
by 降龍十八章 (2006-06-27 12:21) 

Cecilia

降龍十八掌さん、いや手術は抵抗あります。いくら見栄えが悪くても、授かったものを大切にしたいですが・・・結構気軽な感じで受けている人が多いですよね!中村うさぎでしたっけ?あの人もすごい・・・。
アメリカは「肥満」を気にする人も多いですよね。
でも私の場合は気にしないといけないようです。(毎日決心しているのですが・・・甘いものがやめられません。)
降龍さんとマーボー・・・似合いそうです。やはり中華がお好きなのですね。
by Cecilia (2006-06-27 22:07) 

降龍十八章

『いや、手術は全然抵抗ありあません』というせりふでなくて安心しました。身体髪膚、父母に受く・・・といいますからね。
フレンチは食いたしと思えど、食材はあまりに高く・・・
ただ、中華は冷えると食えないのが難点ですね。
by 降龍十八章 (2006-06-28 00:47) 

Cecilia

娘がもう今から「ピアスの穴空けたい。」なんて言います。
とんでもない!
20歳になってから、自費で空けなさい、と言っています。
一重まぶたを二重にするくらい結構誰でもやっていますが、娘がやる、と言ったら微妙ですね。
中華でも高い食材がありますよね。
フレンチも物によるではないですか。
それから家ではいくら頑張っても中華料理店のように「アツアツ」には出来ません。
by Cecilia (2006-06-28 08:31) 

かあか

昨年、上高地、安曇野、白馬に家族旅行いたしました。私は大学2年の頃から信州、それも安曇野、松本、大町、上高地あたりが好きで何回も訪れています。なんだかCeciliaさんが信州お好きと伺ってますます、お近しく思えてきました^^ずうずうしくてごめんなさい^^;
by かあか (2006-08-08 19:14) 

Cecilia

かあかさん、nice&コメントありがとうございます!
私もお近しく思え、うれしいです。
関西にいた頃は行きにくかったのですが、非常に近くなってうれしいです。
上高地、まだ一度も行っていません。この夏に行けると良いのですが。
松本は去年PTNAで行きました。この近くでやっていないものですから、名古屋に行くか、長野か・・・という感じなのです。(松本はやはり遠かった・・・!交通費もかかったし。これに関しては名古屋のほうがよかったです。)
先日、蓼科、霧が峰に行きましたが本当によかったです。
高原音楽祭・・・とか行きたいものです。
そういえば清里でやっている野外バレエが見たいですねえ。
by Cecilia (2006-08-08 19:27) 

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