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最近の声楽練習 [声楽]

3~4日置きにカラオケに通ってヴァイオリン練習をしています。ここ1か月ほどスタジオの方は御無沙汰していますが、カラオケに行けなかった時期にお世話になっているためこちらにもたまには行きたいと思っています。きっと「最近来ないなあ。」と思われているはずです。

さてカラオケでの練習は主にヴァイオリンなのですが、ここのところ歌の練習にも使っています。ヴァイオリン練習の合間の短い時間ではありますが。
しかしちょっとだけ困っていることがあります。「曲の出だしの音を取りにくい。」「自分が出している音の高さを確認しにくい。」ということです。
私は声楽練習をする時はピアノがある部屋でないと本気で練習できないのですが、それが難しい今(今だけじゃないですね。)は何とかして工夫する必要があります。
ヴァイオリン練習では初めにチューナーを使って調弦し、音階練習中も時々チューナーで確認していてピアノを使う必要はありません。音感はイマイチな私ですが、ヴァイオリン練習で多少は鍛えられているようで、歌の時も出だしの音(大体合っているかな?という程度ですが)は取れることが多いのですが、一番何とかしたい高音部の音が合っているのか不安になることがあります。低音部は練習時に大体合っている程度でも本番は何とかなりますが(低レベルの練習ですね。苦笑)、高音部は大体合っていると思っていても本番で伴奏に合わせてみたらそのピッチで出すのが辛いということになりかねません。辛くても出すことができれば良いのですが。(苦笑)ピアノ(鍵盤)があればすぐに確認できるのですが、ヴァイオリン・楽譜・譜面台(卓上に置くため台の部分はなし)だけで大荷物になってしまうため、鍵盤ハーモニカすら持って行くのは困難です。そもそも歌っている最中に鍵盤ハーモニカでの確認は無理ですね。
先日別な場所でのアカペラ合唱練習(出だしの音取り)のため鍵盤アプリをインストールしてみたのですが、音が伸びないので難しいなあと思いました。自分ひとりの練習には使えるかもしれませんが。

ヴァイオリン練習と比較し圧倒的に練習時間が少ない声楽なのですが(苦笑)、もちろん歌いたくないわけではないのです。でもヴァイオリンやピアノと違い根をつめて練習するわけにいかないのが悲しいところです。自宅で思いきり声出しできたらどんなに良いか。今よりはまだ音出しできていた転居前の住宅でもご近所の目(耳?)が気になって本気練習はできませんでした。いつも利用しているカラオケは自分が使っている部屋の外への音漏れが結構ありますが、お互い様なので文句は出ないものの、行きつけであることもあって金切声は出しにくいです。下手なヴァイオリンでも歌よりはまだ気を使わないかもしれません。

                ~・~・~・~・~・~

上は二日ほど前に下書きしていたものです。この後ヴァイオリンのようにチューナーで音を確認しながら歌ってみたのですがダメでした。(苦笑)チューナーの針が動くので合わせようと必死になって喉に負担がかかってしまいました。
やはり鍵盤があるほうが良いですね。

最近コンコーネ(50番)にまじめに取り組んでみようかと思っています。というのは私はコンコーネをほとんどやっていないからなのです。YouTubeには伴奏もたくさんあがっていますが、これを使おうと思うとまた難しいです。スマホで流しながら歌おうとすると音が小さすぎて思いきり声だしできません。取り組んだことない曲を新曲視唱も兼ねて歌ってみると喉に負担が。
カラオケでなくいつも利用しているスタジオには電子ピアノあるようですが、どれくらい使えるレベルかわかりません。しかも私が使いたくないデッドな響きの部屋にあるらしいです。

今は定期的な声楽レッスンに通っておらず、去年某音楽教室(ヴァイオリンレッスンとは違う)の冬期レッスンで2回ほど見てもらった程度です。ずっとレッスンを受けていないと声の出し方を忘れてしまうような気がします。ヴァイオリンの独学も難しいですが、声楽は良いトレーナーに見てもらうことが必要ですね。発声だけの短いレッスンを受けたいなあと思います。
とりあえず、今はヴァイオリンに時間とお金をかけているため、声楽はその合間に無理なくやっています。

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ア・カペラ二重唱 [声楽]

女声二部(同声二部)のア・カペラ(無伴奏)合唱の楽譜を探しています。合唱と言っても二人で歌うため二重唱ですね。
伴奏がついている楽譜でも良いのですが伴奏がなくても形になる楽譜がほしいです。
ア・カペラの楽譜を先日大きな書店で探してみましたが意外と少なかったです。大手楽器店でも確かあまりありませんでした。しかも私が求める楽譜はまったくありません。
私が求める女性(同声)二部ア・カペラ合唱の楽譜とは、なじみ深い抒情歌(日本の曲と外国の曲)で新しい雰囲気の”オサレ”なアレンジではなく、昔ながら?のアレンジのものです。
とりあえず今は手元にあるこの楽譜を使用しています。


愛唱名歌 増訂版

愛唱名歌 増訂版

  • 出版社/メーカー: のばら社
  • 発売日: 2006/01/30
  • メディア: 楽譜



この楽譜は伴奏のために購入したものだったのですが(コード譜です。)、二重唱用の楽譜を探していた時にたまたま見ていたらこの楽譜の何曲かが二重唱になっていることを発見。これはいい!としばらくこれで楽しむ予定です。

この楽譜で同声二部(混声四部のものはカッコ書きで記載)になっている曲を挙げてみます。(同声二部用の楽譜ではないので同声とは言えないと思いますが)
※野ばら(三木露風作詞・山田耕筰作曲)
※赤とんぼ
※花(武島羽衣作詞・瀧廉太郎作曲)
※荒城の月
※浜辺の歌
※花嫁人形
※出船
※叱られて
※浜千鳥
※花の街
※春の小川
※茶摘
※夏は来ぬ
※故郷
※海(作詞・作曲者不詳。♪まつばらとおく~♪)
※うみ(林柳波作詞・井上武士作曲)
※紅葉
※どじょっこふなっこ(混声四部)
※人形
※十五夜お月さん
※きよしこの夜
※アルプス一万尺
※ピクニック
※森へ行きましょう
※山のロザリア
※庭の千草
※故郷の空
※野なかの薔薇(ウェルナーの「野ばら」)
※故郷を離るる歌
※ローレライ
※フニクリフニクラ(最後だけ二部)
※おおスザンナ(後半が混声四部)
※オールドブラックジョー(後半が二部)
※大きな古時計
※故郷の廃家
※星の界
※ドナウ川の漣

結構たくさんありますね。「ドナウ川の漣」とか「フニクリフニクラ」などのように伴奏がほしい曲も多いですが・・・。またこれ以外の曲も二重唱で歌いたいものは多いです。やりたければ自分でアレンジするしかないですね。
最近一緒に二重唱をする方はピアノを弾く方なのですが、二重唱をすると無伴奏にするしかないのです。私より声が低い方(本来ソプラノかメゾだと思いますが、昔合唱団ではアルトだったそうです。)ですが、伴奏弾きながら下のパートは難しいです。(簡単な伴奏なら遊びで歌えています。)
逆に私が簡単な伴奏を弾きながら上のパートを歌うのもありですが、とにかくしばらくア・カペラ二重唱をすることになりました。そんなに練習もできないので月一回一曲のペースですが。


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咳と無縁な日々のありがたさ [声楽]

ブログを頻繁に更新していた頃書いたことがあったかもしれませんが、私は咳が出ると止まらないことがよくありました。風邪が治ってもなかなか止まらず、耳鼻咽喉科のお世話になることが多かったです。
風邪をひくと内科に行くべきか最初から耳鼻咽喉科に行くべきかで悩みました。
この一年はマスクのおかげで風邪もひいていません。更に言うとその前の一年近くも風邪をひいておらず、二年近く咳とは無縁ですが、二年前の引っ越し直前の3月~4月に肺炎になってしまい大変な思いをしました。
私はその前の12月くらいから耳鼻咽喉科に通っていたのですが(咳が治まらず)、クリニックで薬をもらって帰宅してから寒気がして熱をはかってみると39.0度(程度)の熱があり、夜間の緊急外来(近くの大きな病院)に行きたくても自分では車を運転することが不可能な状況。娘に運転してもらうのも心配な道だったし、夫は運転しない人なので、翌日の朝になるのを待ってかかりつけ内科に自分で運転して行きました(夫の付添いつき)。
この日から熱が下がるまで数日かかりました。私は体温が低い方で35.0度~36.0度が平熱なのですが(体温計によって相当変わりますが)、この時は数日間39.0度以上でした。食いしん坊の私が殆ど何も食べられず、幼児用の小さな紙パックのりんごジュースくらいしか飲めませんでした。それも一気に飲むことができないほどでした。
結局肺炎だったのですが、理由は引っ越し前でいろいろなものを処分するために毎日のように環境センターに通っていたせいでしょうか。家の中でもだいぶ埃が立っていましたし。
あの時は引っ越しの日程に片付けが間に合うか相当心配しました。

あとその前の年の話ですが、やはり咳が止まらなかったのですが、かかりつけ内科医にグァムに行くという話をしたところ、「もしかしたら治るかも?向こうには花粉が飛んでないからね。」と言われました。本当にグァムに着いてすぐにという状況で咳が治まりました。
何か月か経ってからまた咳が止まらなくなり耳鼻咽喉科医にその話をしたところ、「グァムに行くわけにはいかないですからねえ。」と笑われました。

私はアレルギーによる気管支炎のようだったのですが、花粉症の気があったのかどうかという感じです。自然豊かなところから今のところに転居しぱたっと咳が出なくなりました。
最近はマスクをずっとつけているからそのせいもありますが、コロナが収まってもマスクを着け続けたほうが良いかも、と思っています。

そう言えばコーラス用マスクというものを購入しました。
東京混声合唱団のものとカワイが出しているものです。

YouTube動画もあるのですが、ブログに埋め込む方法を忘れました。(追記:Enriqueさんに教えていただき埋め込んでみました。)
どれくらい声が通っているかいまひとつわかりません。息苦しさはないです。そもそも私は普通のマスクに慣れてしまって普段から息苦しさを感じていないのです。東混製もカワイ製も鼻のところのワイヤーがしっかりしているため歌うときに顔の筋肉を思いっきり動かしてもずれてこないのはすごいなあと思います。自分で何とか作ってみたいと思いますがこのクオリティーはなかなか再現できないと思います。



神戸市混声合唱団の方はチェックのマスクをつけておられます。(神戸タータンマスク)
私が購入したものはこの動画で東京混声合唱団の方がつけておられる大きなサイズのものです。(届いたものは白でした。)

カワイのはこちらです。↓




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久しぶりのシューベルトとプッチーニ [声楽]

ちょっとした歌の本番が続いている私です。

先日の本番をアップしたいと思います。

久しぶりのシューベルトとプッチーニ!
シューベルトはともかくプッチーニをまともに歌うのは何年ぶりでしょうか?

Nachtviolen(F.Schubert)



Mi chiamano Mimi(G.Puccini)



一曲目は2月にレッスンを受けているのですがその後そんなに練習していません。(苦笑)
二曲目も大昔にいろいろなレッスンを受けているのですが(なんとイタリア人のレッスンも!)ここ何年もプッチーニから遠ざかっていて久しぶりに歌いました。練習はやっぱりしていません。
そんなわけでお恥ずかしいできではあるのですが、矯正中で口の中が装置で一杯という状況で頑張りました~という記録としてアップします。

次の本番はちょっとレア(でもないのですが)、アップする予定がありません。
興味ある方は個人的に・・・。
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7年ぶりのレッスン [声楽]

前回から2ヶ月以上も経ってしまいました。
リアルな生活が忙しすぎて更新・コメントする物理的・心理的余裕がありませんでした。
(家族にPCを占領されるという問題もあったりして・・・。)
ここに書けるような大きな出来事としては、東京で声楽レッスンを受けたことが第一に挙げられるでしょう。

次女が東京に行く用があって、本当は一人で高速バスで行くはずだったのが、うちの近くで停まる便がなくなり、たまたま何の予定もなかった私は車で送って行ってもいいな、と思ったのでした。当初の予定では夜中に出発して日帰りのつもり。私はただ東京をぶらぶらするつもりだったのですが、せっかく行くのならついでにレッスンを受けられないかなと思ってしまいました。先生にメールをすると次の日なら都合がよいとのこと。「せっかく来られるのですからお会いしたいですねえ。」と添えられていました。その一言もあって、一泊してレッスンを受けることになってしまいました。
この時は45分のレッスン一回の予定(午前)で予約していたのですが、結局滞在時間が延びるということになってレッスン当日の朝お願いして更に午後5時にもいれていただくことができました。そのようなわけで1日2回のレッスンとなりました。

レッスンに行くといっても本番が近いわけでもなく特に何も練習していませんでした。自分としてはバロックオペラのアリアがよかったのですが、先生は古楽専門ではないし、ヘンデルの有名なアリアとか「マタイ受難曲」などはいけるでしょうけれど、ここは普通にドイツリートとかが良いかなあ・・・と悩みに悩んで選曲したのが次の曲。

中田喜直の「さくら横ちょう」、シューベルトの「花だいこん」、R.シュトラウスの「万霊節」。
一曲くらいオペラアリアを入れたかったのですが、単発レッスンですし欲張らずにこれらにしました。「さくら横ちょう」以外はレッスンを受けた経験のある曲ばかりです。
思えば日本歌曲のレッスンって受けたことないです。「曼殊沙華(ひがんばな)」とか「初恋」も良いなあと思ったのですが、悩んで「さくら横ちょう」にしました。
「花だいこん」(Nachtviolen)はシューベルトの歌曲ではちょっと趣が異なる曲だと思っていますが、最初のほうから2点Aが何度か出てきて、全体的に高めの音で構成されているため、出せるはずの音だけれど歌うのがきつい、という曲でした。しかもこの高音は力任せに出すのではなく繊細に出さなければなりません。
「万霊節」は先生のリサイタルで聴いていたこともあり、お得意の曲だろうからという思いもあって選曲しました。
もちろん私も大好きな曲なのですが。

午前レッスンでは主に「さくら横ちょう」と「花だいこん」、午後レッスンでは「万霊節」を加えた3曲で発声中心のレッスンをしていただきました。

主に息の通り道を作るという内容です。
ポイントは以下のとおり。(加筆訂正する可能性があります。)

①仙骨に力を入れる(でっちりにする)
②丹田を意識
③胸郭の引き上げ(鳩胸)→仙骨から胸郭に向かって矢を射抜くような感じ
④軟口蓋を挙げる
⑤舌を上げる
⑥下顎を上の顎より前にスライドさせる(受け口)
⑦足の親指を上に上げる→踵と親指の引っ張り合い

午前レッスンでは主に④についてのレッスンでした。
今まで軟口蓋を意識して挙げるということがなく、高音は勢いで出していたのですね。家の中では思い切り声出しでいないこともあって高音練習が常に不十分。たまに歌うときも勢いで何とかしようとする傾向があって、もっと出せるはずの高音が出せないというのが自分にとっての問題点でした。
午前のレッスンで高音が出にくいときに先生から「軟口蓋を挙げましょう。」と言われましたが、その時鼻を少し横に開くようにしてみました。・・・というのはどこかでそんなことを読んだような気がしたからなのですが、それを意識しただけで確かに挙がっていたようで、高音が楽に出せるようになりました。
「花だいこん」は一曲歌うと疲れて繰り返して歌えないことが多かったのですが、レッスン中はまったく大丈夫で、特に午後はまったく疲れずに何度も2点Aを出すことができました。
特に高音のための練習ということでもなくやはり「息の通り道」を作るということがまず大事なんだなあ、と思わされたレッスンでした。
自分でも「高音が楽に出せるようになった」という収穫はありましたが、先生からも「発声が整って表現に余裕ができました。」「声が引き締まった感じになりました。」「僕は今回お会いできて良かったと思います。」というように言っていただけました。

録音は午後レッスンの一部だけ行いました。スマホなので電池が気になって。
いずれ音声ファイル分割に成功したら自分の歌声だけアップするかもしれません。

この先生のレッスン、前にブログに書いたことがあるのですがもう7年も前だったのですね。
つい最近のことのように記憶しているのですが。
でもそんなに時が経ってないように感じる私でした。
これからも機会を作って見ていただきたいと思っています。

今回の先生のおっしゃったことでなるほどなと思ったこと。

《自分で「それは違うなあ」と思うようなアドヴァイスはその時には「そうですね。」と言っておいて消去してしまうほうが良いです。プレイヤー同士でもそれほど相手のことを思って言っている訳ではないです。個体としての声がどういうプロセスを経て今こういう状態にあるのかということを僕でも時間が空いてしまうとわからないです。間違ったことを言っているわけではないのだけれども「絶対こうしろ。」というアドヴァイスをされた場合は「そうですね。」と言っておいて消去したほうが良いです。発声というのは積み上げていくものですから・・・》

《歌い手はこう歌わなければならない、などと思ってしまいがちだけれど、作曲者は案外自由に演奏してほしいと思っているものです。中田喜直さんの奥様も「主人はそんなこと言ってなかったわよ~。」とおっしゃっていました。》







(加筆訂正する可能性があります。)



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PCM録音アプリを使ってみました。 [声楽]

スマホにPCM録音できるアプリをダウンロードして録音してみました。
PCへの取り込み方がわからず、とりあえずPCメールに送り、保存。
そのあとMP3変換しました。
PCM録音アプリはもちろんフリーです。(こちらです。)
変換するのも久しぶりなのですが設定は適当です。

伴奏なしで「アメイジング・グレイス」を最初のほうだけ歌ってみました。
発音がイマイチなのは矯正装置のせいということにしてください。(苦笑)
伴奏がないとアラがもろに出てしまいますね~。


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最近手に入れた本 [声楽]

あるところで手に入れた中古本。
トータルで500円!(自分で設定した値段。)


プリマドンナの声帯―音楽裏方医者のカルテから

プリマドンナの声帯―音楽裏方医者のカルテから

  • 作者: 米山 文明
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞社
  • 発売日: 1990/02
  • メディア: 単行本




私の歌唱法 -テクニックの秘密- リリーレーマン著

私の歌唱法 -テクニックの秘密- リリーレーマン著

  • 作者: リルリ・レ-マン
  • 出版社/メーカー: シンフォニア
  • 発売日: 2010/03/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)




音声学の基礎―発声の知識

音声学の基礎―発声の知識

  • 作者: 長田 淳一郎
  • 出版社/メーカー: 音楽之友社
  • 発売日: 1957/03
  • メディア: 単行本



米山文明さんの本は「声がよくなる本」を愛読していますが、多くの声楽家の喉を治療している医師(音声言語医学)としての著作は大変参考になります。「プリマドンナの~」と書いてありますがこの本ではエリーザベト・シュワルツコップなどのプリマドンナだけでなくジェラール・スゼー、マリオ・デル・モナコ、エルンスト・ヘフリガー、ハンス・ホッターなどの男性歌手についても書かれてあります。(ちゃんと読んでいませんが男性歌手のほうが多いかも?)

リリー・レーマンの「私の歌唱法」。これは一昨年から去年にかけて受講したヴォーカル講座で使われた資料の参考文献になっていたこともあって読んでみたいと思っていた本です。表紙に人間の横顔(胸からうえ)と頭の上に五線譜がありますが、共鳴を図で表したものですね。声楽をする人にとって有名な絵なのかもしれませんが、お恥ずかしながら私はその講座で初めて知りました。

長田淳一郎さんの「音声学の基礎」、これは結構昔の本で初版が1957年になっています。なかなか勉強になりそうな本ですね。


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「原曲に基づく新イタリア歌曲集」 [声楽]

声楽を勉強する人が必ず使うパリゾッティ版のイタリア古典歌曲に関して19世紀的な解釈であると言う話を何度もしてきました。収められている曲は17世紀初めから18世紀終わり頃までと幅広く、マドリガーレだったりバロックオペラのアリアだったりします。つまり通奏低音の伴奏なのですが、一般的にイタリア古典歌曲を歌う際にはパリゾッティがロマン派的な音楽観でリアライズした伴奏譜に合わせて歌います。
通奏低音の演奏法に慣れていない私たちは、たいていの場合パリゾッティ版を使ってピアノ伴奏で歌うしかないのですが、同じピアノ伴奏でも通奏低音譜からきちんとリアライズした楽譜があるというのは知っていました。音楽の友社から出ている「原曲に基づく新イタリア歌曲集」(ジョン・グレン・ペートン編著)です。

原曲に基づく 新イタリア歌曲集

原曲に基づく 新イタリア歌曲集

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 音楽之友社
  • 発売日: 2007/08/29
  • メディア: 楽譜



以前ちらっと立ち読みしたことがあったのですが、今知人から貸していただいているところです。Amazonでは中古しかなくてしかも倍のお値段になっています。音友にも僅かしか残ってないようですが・・・?(こちら

例えば"Amarilli mia bella"ですが、歌詞が一部違います。パリゾッティ版では♪dubitar non ti vale(疑ってもあなたにとって甲斐がない)♪になっていますが♪Prendi quest mio strale(私の矢を取って)♪になっています。(古楽演奏ではこちらが常識になっています。)
またパリゾッティ版では4/4であるのに対しこちらは2/2です。解説を見ると、本来は4/2であるけれど「読譜を容易にするために小節線を加えて2/2にしたとのことです。ペートン氏は「4/4という不適切な拍子記号が、歌手たちにこの曲を非常にゆっくりとしたものと解釈させ、規則的な四分音符の動きは拍節感を大変厳密なものにしてしまっている。」と述べていますね。また当然装飾の付けかたが違いますし、メロディーの違いもあります。


それぞれの曲にいろいろな違いがあるのですが、"Gia il sole dal Gange"は次のような違いがありました。
(パリゾッティ版)
☆拍子・・・3/4
☆7小節の前奏(歌の初めとほぼ同じメロディー)のあと♪Gia il sole dal Gange,Gia il sole dal Gange,piu chiaro,piu chiaro sfavilla・・・♪
☆言葉を繰り返して使うことによって長いパッセージを短く切っている。

(新イタリア歌曲集)
☆拍子・・・3/2
☆前奏はほとんどなく(アウフタクトで歌が始まるが1拍目と2拍目にあるだけ)、♪Gia il sole dal Gange,Gia il sole dal Gange♪の後に再び♪Gia il sole dal Gange,Gia il sole dal Gange♪と歌う。
☆長いパッセージがある

「ガンジス川から」というのは「東方から」を意味する単なる言い回しだそうです。また、舞台は北アフリカのアルジェリアなのですね~。

この音友から出ている楽譜を手に入れている人は古楽奏法に興味のある人で限られているのではないのだろうかと言う気がするのですが、巻末の著者の略歴を見るとアメリカでは主要な音楽学校の教科書として採用されているようです。
解説も充実していますし、通奏低音譜の読み方がわからなくても通奏低音楽器が演奏できなくても普通にピアノ伴奏で弾けますし、やっぱり持っておきたいですね。


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ゴスペル体験 [声楽]

さんざん「嫌い」と言っていたゴスペルのワークショップに行ってみました。
前置きしますが、今後ゴスペル活動をする予定はまったくありません。

思ったよりもずっと楽しい時間でした。3時間近く歌いっぱなしでしたが、極端に高い音が出るところもなく楽でした。ただ、すべての曲が初見状態である上、楽譜がないのでやはり声には負担がかかっていたはずです。楽譜さえあればもっともっと歌えましたが、それでも結構歌えたでしょうか。やはり普段音楽活動をしているので慣れてないジャンルのゴスペルであっても何となく雰囲気をつかんで歌うことができました。お隣でお世話になったソプラノの方たちからは「覚えが早い」と驚かれました。特に覚えが早いということはないし音感も良くないのですが、カンで歌えました。途中からはお隣の方が手で高さを教えてくれたので更に歌いやすくなりました。

普通のコーラスで初見大会だとあまり楽しくはないのですが、まわりの皆さんは音が取れているし(初心者は私だけ。ワークショップと言っても普段の練習に初心者として参加しただけです。)、何よりも魅力的だったのは講師のアメリカ人女性の即興伴奏でした。この方歌もかなりらしいのですが、風邪をひいていらっしゃったようでした。グランドピアノを囲んで練習しましたが、彼女はまったく楽譜を見ずにすべての曲の伴奏をしました。歌の練習は1番を何度か繰り返し、彼女の指示に従って同じところを繰り返して歌ったり同じパターンを音の高さを変えて歌ったりします。何度もやっている曲で彼女にとってはもうすでに即興とは言えないのかもしれませんが、やはり即興がたくさんあったと思います。あんな伴奏が弾けたら気分が良いだろうなあと思います。ジャズピアノのソロコンサートで歌わせてもらっているような感じの練習でした。素敵な和音の使い方で次にどう歌えば良いのか見当がつくのですね。また自称ゴスペル嫌いの私が想像していたのは大勢で陶酔しきって歌っている風景だったのですが、もともともの静かな方がメンバーに多いせいかそういう雰囲気とはまったく違っていました。

それから残念だったのはどんな発声(練習)をしているのかわからなかったことです。私は事情があってちょっと遅れて行ったのですが、講師もちょっと遅れたそうで、着いたころには発声練習は終わっていたようでした。(たぶ左んそんなにリキが入ってない緩やかな発声練習だと思います。)左隣のソプラノの方は低い声は地声で高い声は裏声でしたが、右隣のソプラノの方は普通の合唱団にもいそうな感じの声でした。講師から特別声の出し方の指示はなかったのですが、今回だけのことなのかどうかよくわかりません。メンバーはうまい人はうまいけれど・・・という感じで声に関してはそれほど鍛えられてない印象でした。基本的には皆様普通の合唱団もかけもちでやっているかもしれない雰囲気の方たちで、いかにもゴスペルっぽい雰囲気をかもし出しているわけではありませんでした。

楽しい時間を過ごした後は是非入会してほしいと言っていただけうれしかったですけれど(講師からも皆様からも)、やはりあれもこれもやるわけにはいきませんので今回はゴスペルを見直した・・・というところでおしまいです。


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伴奏と伴奏譜 [声楽]

懸賞に当選しチーズが届きました。モラタメ(「もらえる」「ためせる」の略)という懸賞サイトに登録し、いくつか応募していたのですが、初めて届きました。商品は明治のボーノチーズというものなのですが、食べごろのナチュラルチーズ(チェダー・モッツァレラ)が食べ易いサイズに切られていて個包装されています。一袋4個ですが20袋入っていました。一袋170円くらいのようですね。このブログはモラタメに登録してないですし、アフィリエイト的なことをする予定はまったくありませんが、美味しかったです。家族4人で一人5袋ずつ分けましたが、娘たち二人はチェダーはイマイチのようで、モッツァレラは取られてしまいました。モラタメでは「もらえる」ほうしか応募していませんが、サイトに感想コメントを投稿するとポイントがもらえます。ブログで感想を書くほうがポイントが高いのですが。サンラブさんがよく感想を書かれているので、登録しても良いかなあと思いました。また懸賞に燃えそうな予感が・・・。

ブータン国王、素敵な人ですね!私、ファンになりそうです。(すでになっていますね。笑)王妃も美しい方で・・・二人から目が離せません。ブータンにはあまり興味がなかったのですが、ついついいろいろ調べてしまいましたよ。あの民族衣装は本当に着物に似ていますね。

さて・・・前の記事で伴奏のことを書きましたが、人に伴奏してもらうことは大きな本番以外にもよくあります。
大きな本番でない時は、細かいことには目をつぶる場合がほとんどですし、細かいことを要求できない人が伴奏を弾いてくれることのほうが多いです。まあ細かいことを要求できる相手だったとしても、要求しないことのほうが多いでしょうか?たとえちょっとした場での演奏だったとしても前の記事のAさんのような要求を出すのが普通なのでしょうか?そのような場で私の伴奏を弾いてくれる人が完璧な練習をしてくることはないのですよね。ピアノ科出身の人でもそうでなくても、主婦業が忙しかったり仕事が忙しかったりでそんなに完璧な練習はできません。こちらも事情がよくわかっているので要求できません。失敗するのは当たり前で、全体的に大きな破綻がなければ良しだと思っています。また少々ミスタッチがあったとしても上手に取り繕ってくれればまったく問題はありません。もちろん私の歌い方にばっちり合わせてもらえれば言うことはないのですが、カラオケ状態でも仕方がないと思っています。もちろん大きな本番ではもっと高いレヴェルで合わせられるようお互い気を遣います。
ちょっと前に友人が伴奏してくれた時のこと。彼女がある程度伴奏が弾けることは知っていましたが、ある曲の伴奏は彼女にとって難しいのかそうでもないのか判断しにくかったです。無理だったら歌と重なる旋律部分は弾かずに純粋に伴奏になっているところだけでいいよ、と言ったのですが、結局彼女は全部をまともに練習していました。本当にその曲が無理なら他の曲でもいいし・・・ということで候補も挙げていたのですが、その曲でいくことになりました。彼女も忙しい人で余裕のある日に集中的に練習してくれていたようなのですが、演奏当日の朝もかなり難儀していました。またその練習に使ったピアノがぼろぼろで弾きにくかったのもよくなかったのですが、本当に必死に練習してくれて申し訳ないほどでした。練習ではすらすら弾けるようになり、かなり良い線まで行ったのですが、本番では途中で大きくミスをし、私も無理やり合わせましたが、お互い悲惨だったかもしれません。まあ彼女はピアノ科の人ではないし、あまり要求はできません。でも相手がピアノ科の人でもこういうことはしょっちゅうあります。ピアノ科の人だから要求できるかと言えばできません。相手が目上ならなおさらです。小さな本番をなめているわけではないのですが、ちょっと歌うというのはなかなか気を遣うものです。
そういえばその友人と合わせた曲、20年ほど前に大学の友人の結婚披露宴で歌ったことがあるのですが(複数の結婚披露宴で歌いました。)、その時も伴奏が悲惨でぼろぼろでした。その時の伴奏は大学の職員の方(私より10歳くらい年上)で結構弾ける方だったのです。曲がポピュラーなので当然テンポなども頭に入っているはずと思い、伴奏合わせは特にしませんでした。すでに卒業していて合わせる余裕がなかったというのもあるのですが、せめて一度はすべきでした。まったくテンポが違っていて倍の速さになっていたのです!もちろんその場で一度止めて速さの指示を出しましたが、とっさに対応できなかったようで悲惨な状況になりました。(速いテンポから遅いテンポにするのは逆のことよりは簡単だと思いますが、普段歌を聴かないで練習している人には難しいかもしれません。)このようなことがあるので、どんなにポピュラーな曲でも事前の打ち合わせはある程度必要だと思います。
自分自身小さな本番で人の伴奏をすることはしょっちゅうあるのですが、反省させられることは実に多いです。簡単だと思っていたら案外難しかったりすることが多いですし。

伴奏の話のついでに最近伴奏譜に関して思っていることを一つ。
歌曲の伴奏は作曲家の指示通りに弾くべきでしょう。問題はアリアなどですが、伴奏譜に歌の旋律が入っている場合、それは何が何でも弾かなくても良いのではと思うようになりました。
独唱場面ではなく、複数の人に歌っていただく場合(いわゆる合唱ではないです。)、伴奏に歌の旋律を入れたほうが親切なのですよね。私たち歌の人間(演奏に慣れている人間)は伴奏に旋律が入っていなくても簡単に歌えます。それにないほうが良いと思うことも多いです。
伴奏の練習をしている時には歌の旋律があるほうが楽しい気持ちがしますが、歌の旋律+伴奏部分を二本の手で弾くと言うのは曲にもよりますがやはり難しいです。オペラのアリアなどはもともとオーケストラが伴奏なのですから、ピアノ伴奏化する際、歌の旋律をわざわざ入れなくても良いのではないのでしょうか?(歌と同じ旋律の楽器が入っているのかもしれませんが・・・)
私は複数の人に歌っていただく時に純粋に伴奏だけの伴奏譜(くどい言い方ですね。笑)に手を加えて歌の旋律を入れることが多いのですが、結構難しいと感じることが多いです。

話は戻りますが、そう気張った場所でもない限り、伴奏者の仕上がりがイマイチだったとしてもせっかく練習してくれているものを「弾かなくていい。」とは私には言えません。(私はそれに近いことをAさんから言われたわけですが。そのことで傷ついたりはしていませんけれど。)場合によっては、そう言ってあげることが”思いやり”かもしれませんが、”完璧”を要求する場でなければ(まあ仕方ないか。)で終わります。でも”完璧”じゃなくても良いけれど、どんなささやかな場であっても最善を尽くす必要はあると思います。


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音楽性の違い・発声の違い [声楽]

この夏に地元の声楽関係の知り合い(Aさん)ができましたが、その後私の伴奏で歌っていただく機会が何度かありました。
Aさんは高校の音楽の先生をされていて、合唱指導ではかなりの実績のようです。(某音大声楽科出身)
何度か歌っていただいたうちの一つは前日に曲が決まり、しかも細かい注文が多く、非常に大変な思いをしました。他の曲の伴奏は私もある程度弾き慣れたものでしたし、そんなに難しくないので何とかなったのですが、その曲はとても大変でした。
何の曲かと言うと「夏は来ぬ」です。皆様大したことないのでは、と思われるでしょう。
それがとんでもなかったのです。
合唱用の楽譜を使ったのですが、アレンジが素敵で途中転調もありました。(三枝成章さんのアレンジですね。)
歌ってくださったAさんはこの曲で某合唱団の指導をされていて、当然ですが曲が自分のものになっています。
しかし私は曲自体はよく知っていてもこのアレンジは初見です。最初から出てくる細かい注文に心の中で(私はピアノ専門じゃないのよ~!まずは弾けるまで注文待って~!)と叫んでいました。(苦笑)
次の日まで必死に練習しましたが、直前まで細かい注文を出され続けていた私です。いや~、ここまでこだわりを持って注文する方は初めてかもしれません。もちろん合唱(独唱)を質の高いものにするために伴奏の細部までこだわるというのは当然のことです。でも伴奏専門でもない人に、しかもいきなり弾くという状況でそこまで要求する人はなかなかいないかもしれません。しかも必死に練習したのに、直前に「やっぱり私が弾きながら歌いましょうか?」と言われました。自分の要求がうまく伝わらなくてもどかしかったのでしょうね。まあそこですっぱりとあきらめて弾き歌いしてもらうと言う手もありましたが、せっかく練習したので「やっぱり弾かせてください。」とお願いしました。(披露した場所も”完璧”が要求される場ではありませんでした。)
本番は彼女の要求には応えきれてなかったと思いますが、とりあえず良い感じだったとは思います。
でも終了後に”音楽性の違い”を指摘されましたが。私もそう思うかも・・・。
まず、彼女はやっぱり”歌の人”なので伴奏にも大変なCantabile(歌うように、という意味の楽語)を要求するのですが、ピアノの特性(音が減衰する)を無視して、まるでヴァイオリンのように考えているところもあるかもしれません。(言葉は悪いですが・・・)私も”歌の人”なのでCantabileを大切にしているつもりなのですが、彼女から見ると充分ではないようです。また私はピアノ伴奏をする時には流れるように弾くだけではなくベースの動きとかリズムがくっきり出ることを重要視する傾向があります。そのあたりが彼女の音楽性とは相容れなかったのでしょう。「Ceciliaさんは古楽だからそうなのだろう。」とも言われました。ここで言う”古楽”というのはたぶんロマン派的な演奏と比較して情緒性が少ないというような意味合いであろうと思います。
確かに彼女の演奏はピアノにしても歌にしてもとてもとても情緒的で、感傷的すぎるのではと思うほどです。
とても声が美しい方で、一緒に歌っているとこちらが緊張のあまり声が出なくなるほどです。(本当にそうでした。)
まあ簡単に言ってしまえば、私が彼女の音楽性を理解して支えることができるレヴェルではなかった、ということなのですが、音楽性も確かに違うのだろうと思います。

また音楽に関してお互いの思いを語っているだけの時は良いのですが、一緒に歌うというのは今書いたばかりですが、本当に緊張するものでした。まあ緊張するようなシチュエーションが最近少ないので良い勉強になりましたが、例えば私が一声発声すると彼女の”指導”が入るのです。声楽歴は彼女のほうが長いですし(年上です。)、高校の合唱を何度も受賞させている実績があるのですから、その”指導”はありがたいものです。
ただ、自分が受けてきた指導と違うため(根本的には同じかもしれないのですが)、とっさには対応できないですよね?頭の中は今まで受けた指導や聞きかじったこととの共通点や相違を整理するのに必死!一緒に歌うとなると彼女の情緒的でいかにもなめらかなため息の出るような美声と自分の声を比較しながらになるので、緊張感MAXです!彼女のようなタイプの声はオペラアリアとか宗教曲とか外国語の歌曲では聞くことができません。
もちろんそういう曲も数多く歌っているはずですが(ご自宅にも音大時代の楽譜がたくさんありましたし。)、たぶん日本歌曲とか日本語のネオクラシック的な曲(「いつも何度でも」とか?)が向いていると思います。というかそういう系統の曲を多く歌われているのでそれ向けの発声になっている可能性もなきにしもあらずです。いずれにしても大変美しい歌声であることに変わりはありません。ついでに言うと美しい声の先生のレッスンで緊張したことはないです。

もう一人夏に知り合った合唱指導者(Bさん)がいます。合唱や歌の集まりでお会いしたのではなかったのですが、私が歌の練習をしているのを聞きつけて、”指導”してくださいました。
やはりこの時も今まで受けた指導や聞きかじったこととの共通点や相違を整理しながら聞いていました。Bさんは声楽科ではなく教育科だったと思いますが、とにかく音大で声楽を学び合唱指導されています。Aさんとは違い、ほとんど歌われなかったので緊張感は少なかったです。(笑)歌われたとしてもメゾのようなのでAさんほど緊張しなかったと思います。それと年がもっと離れていて60過ぎの方だったので、安心感がありました。Aさんも年上ですが一応同世代になりますしね。それから適度に褒めてくださるのでいい気持ちになれたというのもあります。発声法はAさんと共通する点が多かったと思います。

自分も声楽をやっていたということで歌仲間の中で優位に立っている場合、”指導”したくなるのですが、発声を教えるということは難しいと思います。AさんとBさんの”指導”は非常にありがたかったのですが、あくまでも参考程度にとどめようとして聞き流していました。教えを受ける立場であるまじきことかもしれませんが、お願いしたわけではなくあちらが勝手にそうしたわけです。(言い方悪いですね~。)その”指導”を理解できずついていけなかったとしても、ちゃんとした指導者(つまり私の声の課題をよく理解して適切なアドヴァイスを与えることができる知識と技術を持った指導者)というわけではないのだから落ち込む必要もないということです。お二人とも合唱指導には長けていると思いますが、発声指導に関してはやはりアマチュアとプロの境目かもしれません。

でもこのお二人との出会いはなかなか実りが多いものだった、ということを付け加えなければなりません。Bさんからはその後丁寧な手紙もいただきました。

楽器演奏でも流派はあると思いますが、先生ではなく先輩の教えというのは貴重ですよね。声楽でもそのような部分はありますが、ある意味危険なことも多いのではと思います。先生選びですら慎重にしなければならないことが多いのに、中途半端な技術の先輩に教えてもらうというのはかなり危険だと思います。それでも敢えて教えてもらうには、参考程度に留めておくというのが賢いやり方であると思います。先輩として教える側もこれが絶対であると言うべきではありませんね。思い返せば、私の先生でも自分のやり方を押し付けるタイプの先生はいなかったような気がします。「○○先生のレッスンではこのように教わった。」とおっしゃる先生が多かったと思います。






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声楽と歯科矯正 [声楽]

歯の矯正は個人的にとても興味があるのですが、なかなかできずにいました。
一番のチャンスは結婚前だったのかもしれませんが、子供ができてからは自分の矯正のためにお金を使うなどとんでもない(・・・と思っていたわけでもないのですが、実際使える状況でもなかったし。)ということでこの年になってしまいました。
このブログを見ていると思いますが(笑)、姉とはざっくばらんに矯正の話をしてきました。彼女はお金をかけて最新の治療で矯正しているようです。私から見れば姉なんて矯正の必要なんかないのではと思うほど私より歯並びが良かったのですが、本人にとっては必要なことだったのでしょう。
見た目の印象ももちろん気になることではあるのですが、虫歯治療をするたびにもっと年をとってからの歯の健康状態も気になってきました。お金が有り余るほどあれば悩まず矯正すると思いますが、子供に最もお金がかかる時期になり、そう簡単に実行はできません。
ブログで話題にすることも考えていなかったのですが、最近そのことでいろいろと調べていて自分の場合は思ったよりもずっとずっと安く治療ができるということを知りました。詳しいことは書きませんけれど(ここまで書けばお察しいただけるかもしれませんね。)、実は昨日そのことで地元の病院に行ってきたところです。安くできるのならすぐにでも治療を開始したいと思うものの、私の場合は手術が必要になるのですね。家族は私が数日家を空けることに少しずつ慣れている状況ですが二週間いなかったらどうなるのでしょう?まあその時は何とかしてもらうしかないですよね。
この手術は次女の進学が決まった後などの長期の休みの時が良いかもしれないですね。(・・・と勝手に自分の中だけで考えています。)
でも手術って怖いですよね。全身麻酔をかけられるのも怖いし、終わった後痛いのが続くのもいやだなあ・・・。
昨日初めてお会いした先生、どういう先生か知らずにお会いしたのですが実はとんでもなく名医らしいということを後で知りました。しかもその病院は地元の市民病院なのですが、私はそこには健康診断で一度行ったきり。新規では受け付けてくれないようなので心配でしたが、紹介があったということと健康診断の記録があったということで診察していただけました。(夫の会社の無料の健康診断を毎年受けているのですが、その病院で受けた時は間違えて有料のほうを選択してしまったのです!一万円もかけて・・・。)
先生はとても人当たりが良い方で、ゆっくりと穏やかに話されるところからもとても信頼できる感じがしました。この先生なら手術を受けても良いかな、と思えます。ある意味その先生が地元にいらっしゃる今がチャンスとも思えます。

まあこのブログでは矯正の細かいことを書く予定はないのですが、同じような症状の方のブログやHPがたくさんあるんだなあということを知りました。手術を受けて後悔されている方はいらっしゃらないようですが、私としては少々気になる点があります。私にとっては大きい疑問かも。

プロでもない私が矯正によってよりよく歌えるかどうか気にする必要なんてないのかもしれませんが、痛い思いをして矯正するからには(ただでさえ痛いのに手術までするのですから)よりよく歌えるようにならないと意味がありません。声楽をやっている人でも同じ手術を経験している方はきっといると思い検索していますがなかなか出てきません。でもプロ(あるいはプロ志向)の人ほど歯並びの良さを追求しますから、きっといらっしゃるとは思います。
歯並びの悪い自分が声楽を始めたのはそもそも間違いだったかもしれませんが、合唱を始めた時はそんなこと考えていませんでしたからね~。手持ちの楽器がなかったからという単純な理由です。声楽にのめり込んでいって、ある声楽家の知人に「本気でやるなら矯正したほうがいいよ。」と真剣にアドヴァイスしてもらったこともあります。またその当時、虫歯治療で行ったある歯科医院で先生から矯正を薦められたことがあります。情報もなかった私は金銭的な理由から「考えられない。」と言ったのですが、非常に冷たい態度を取られ、歯科助手さんに歯磨き指導をされながら泣きじゃくったという思い出したくない過去もあります。音楽にかけるお金があるのなら矯正をすべきだったと言う意見もありそうですが、とにかく大学を出てすぐの当時の私は仕事をしながら矯正することは可能だったかもしれませんが、お給料は生活費に飛んでいましたからね~。親に頼ろうとも思っていませんでしたし。

話は飛びましたが、声楽には美しい歯並びが必要です。先日すとんさんのブログでもその話題でしたね。(笑)
今回いろいろ検索していて、声が変わるので歯石を取りたがらない声楽家もいるらしいということを知りました。本当なのでしょうか?歯石を取ることで声って変わってしまうのでしょうか?そして私は歯並びさえ良くなれば単純に歌が良くなる(主に発音と言う点で)と思っていたのですがどうでしょうか。矯正中は発声しにくいでしょうし、しかもその期間は短くないでしょうしね。手術を伴う矯正ならなおさら歌うのは大変なのではないのだろうか、と思うわけです。もちろんカラオケで軽く歌うレヴェルのことは可能だと思うのですが。
歌のためには矯正するのが良いと思うから踏み切れることだと思うのですが、矯正したために歌えなくなる(練習できない間に下手になるだけでなく発声に影響がある。)というのでは困りますよね。
まあ歌のことは別として今後のことを考えたら治療に踏み切るべきなのではないのだろうかとは思うのですが。今度病院で先生に言ってみたらどういう返事が返ってくるでしょうか。
私が歌えなくなったって誰も困らないと思うのですが、楽しい声楽ライフが自分の人生の支えになっているわけですからね。私にはやはり重要な問題です。まあ歌えなくなったらなったで他の楽器に楽しみを見出すだろうとは思いますが。
私は矯正が発声に及ぼす影響はないとは思うのですが、口の中の面積・容積の変化で音色が変わる可能性があるのでしょうか。どちらにしても良くなる分には一向にかまわないことですが。

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咳止めの薬 [声楽]

本番後も(アレルギー性)気管支炎の咳に悩まされる私です。
耳鼻咽喉科に行けば早いのですが、通院するほどひどいわけでもなく(先日の本番、その前後の時間も含め咳が出なかったのは奇跡でしたね。)、ドラッグストアで咳止めの薬を買ってきました。

咳止めにもいろいろありますが、今までは咳止めシロップを使っていました。以前コンサートを聴きに行くために咳を止めたいとブログで書いたらある方から咳止めシロップの存在を教えていただきました。それまで咳止めの薬というものを購入したことがなかったのです。(お医者様からから処方されたものは別)
今回購入したものは大正製薬のアスクロンというものです。箱には「ぜんそく・せきに~気管支を広げ、呼吸をラクにしてせきをしずめる」と書いてあります。





昨晩一度だけ飲んでみた感想ですが、即効性があると思います。顆粒タイプでなく微粒タイプなので苦いですけれど。(苦笑)
それにしても咳止めの薬もずいぶんいろいろあるのだなあ、と感心しました。

風邪をひいて鼻が詰まっていても、喉が痛くても歌声に支障が出ますが、それでも何とか出すことができる場合もあります。でも絞り出しても声が出ない時も多いですよね。私は9月のはじめはもろにそれでした。響声破笛丸料を飲んだらとても効き目があってすぐに声が出るようになり、先日の本番もうまくいきましたが、咳が完全に治っていない今の状況だと声がうまく響かないと感じます。(本番の時は結構響いていました。他の方にも言われたし。)昨日も某所で少し歌いましたが、いつもに比べて響かない感じがしました。低い音域だったのでなおさら響きにくかったです。

ドラッグストアで薬を買わずにお医者様のほうが良いことのほうが多いと思うのですが、通院しても思うように回復しないことも多いのですよね。地元の耳鼻咽喉科は声楽をやっている人が良く行くようなところではないため、そういうことはわかってもらえません。



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無事に本番が終わりました [声楽]

いろいろと忙しくしていました。
その中には歌の本番もありましたが、9月はじめに気管支炎(たぶんアレルギー性)になって声が出なくなって非常に焦りましたが、何とか咳が出ない状況で歌うことができて良かったです。その一日前にも少しだけ歌う機会がありましたが、その時はまだ胸がすっきりしない感じでした。本番でもすっきりしない状況でしたが、歌っている間はほとんど気にならなかったため気持ちよく歌えたと思います。録音を聴くまでは安心できませんが、聴衆の反応もまあまあだったかな、と思います。
ちなみに例の「響声破笛丸料」は最初の一箱しか飲んでいません。マスクも購入しましたが、もともと苦手なこともあって旅行中の一回しか使っていません。(苦笑)
咳止めシロップを購入しようかと思いましたが、結局使うことなく本番を迎えることができたので良かったです。代わりに普段は舐めないのど飴(私が一番効き目があると思っているロッテののど飴)をよく舐めました。声には良いですが、あとは舐めないようにしないといけません。・・・というのは本番直前に虫歯のために前歯が欠けたからです!ずっとやばいとは思っていましたが、前歯の欠けた自分にショックを受けました。やばいと思っていた段階で治療してもらえばよかったと思います。歯医者さんが他の歯の治療をしていてもそこを見過ごしにしているのが気になりながらも何も言わないでいたことが悔やまれます。でも歯医者さんはすごいですね。今回はとりあえず詰めるだけで終わりましたが、目立たない素材で(前歯であるため)虫歯だったことがわからない状態になりました。通院はとりあえず一回だけ。詰め物が取れたり痛みが出たらまた行かなくてはなりませんが。客席が接近した場所で歌うと口の中が見えるんじゃないかと思って緊張しますよね。歯並びが良いわけではないので嫌ですね~。歯並びが良い方というのはそれだけで自信を持って歌えるのではないのだろうかと思います。今回はそれに加え、直前までのど飴を舐めていたので舌が茶色になってないか気になって自分の2人前からはお茶を飲んで口の中をすすいでいました。(本番前に口の中を見てないですけれど。苦笑)

例のうちの近場の練習場の件ですが二回ほど使いました。三時間で470円の場所です。
友人と行く前に一人で使ってみようと行ってみましたが、まず部屋の空気が息苦しいのに閉口しました。もとはデパートだった古い建物を市が購入していろいろなことに使っているのですが、防音のために壁に貼り付けた素材の臭いが結構気になるのと、地下であるため窓を開けることもできないというのがその原因です。今までも地下で練習したことはあったと思いますが、こんなに息苦しい場所は初めてだと思いました。ドラムもある部屋ですがロックバンドの人は気にならないでしょうか?自分が気管支炎で調子が悪いのでなおさら息苦しかったです。それでも中にいる間に臭いに慣れてくるので健康な状態なら息苦しさも感じないのかもしれません。
もう一つ閉口した点ですが、ピアノがひどい状態でした。ドラムもかなり使い込んだものでしたが、誰かの寄付でしょうね。ないよりは良いですが、私が部屋の申し込みに行ったら受付の方々が「最近ピアノを使ってないけれど大丈夫かしら?」とおっしゃっていました。(この練習場はできたばかりなのですが、最初に調整してないというのはどういうことかと思いました。)ピアノの練習ではないので大丈夫と思いましたが、こんなにひどい状態のピアノは久しぶりかも?後で点検表記載の際に意見として部屋の空気の件とピアノの件は強調しておきました。友人との合わせのために伴奏もある程度練習する必要がありましたが、弾いていて自分がとても下手に思えて悲しくなりました、よく調整されたピアノだと自分が下手でも上手になったような気がしてうれしくなりますがその逆です。
まあそのような状態でもとりあえず練習には役立ちました。次に利用するのはもっと元気な時でしょうか?あ、ヴァイオリン練習ならいいかも?(笑)
3時間で970円の部屋のほうが声出しのためには良いかもしれません。




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市の公共施設で音楽練習できるところが増えた [声楽]

最近最寄り駅の近くにある市の公共施設内に音楽練習できる場所ができたのは知っていたのですが、調べに行く暇もありませんでした。友人と練習する必要ができたため行ってみました。昨日は割と遅い時間だったので申し込みは無理かと思ったら、簡単に申し込むことができました。
私の住む市では公共施設で音楽練習できる場所が少ない上に借りることが難しいと言う話を何度も書いてきました。しかも市内や近隣の音楽教室のスタジオレンタルも地方にしては高額です。私は歌の練習のためにカラオケを利用しようかと思っていました。
しかし新しくできたところはすごいです。私が昨日予約した部屋は午前9時から正午まで三時間借りて470円!午後(午後1時から午後5時)や夜間(午後6時から午後9時30分)は630円だそうです。これらは市内在住の人の借り賃で、市外の人だと5割り増しだそうです。それでも安いですよね~。ピアノがある部屋でこんなに安い部屋、今まで使ったことがないです。ピアノはアップライトらしいですが、新しいのでしょうか?今度行ってみればわかりますが、ドラムセットやアンプやPAシステムなどが揃っていてバンドの練習にも良い場所です。面積は81㎡ですね。
借りるのにグループである必要もないので、今後は私の個人練習の場として活用しなくては、と思っています。
もっと大きな部屋だと倍の借り賃ですがそれでも安いですよね。
駅に近いので市外の人も利用しやすく、それが市の活性化につながるのではと思います。何と言っても駅前だというのが重要ですよね。でも個人的にはあまり知られてほしくない気が・・・。(笑)
今は市内の合唱サークルのほとんどが別な公共施設を使っています。でも私が今回借りた場所の借り賃が安いということが知れ渡ったらほかの施設を使う気がしなくなるかも・・・。まあどちらにしても合唱サークルがそんなに多いわけでもないので当分は借りたい時に借りることができると思います。どの曜日も予約がいっぱいという状況になれば市内の音楽系サークルが増えているとかレベルが高くなっているということで喜ばしいことだと思います。需要が増えれば公共の練習部屋も更に増えるかもしれませんしね。

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響声破笛丸料の効果 [声楽]

喉の痛みがだいぶ治ってきました。
一昨日はハミングすら辛い状況でしたが(注:ハミングすらと書きましたが、鼻腔とか咽喉とかすべての調子が良くないとうまくできないと私は感じています。)、響声破笛丸料がよく効いてよい感じになってきました。





この薬のことは以前も書きました。(こちら
今回ほど効果を実感したことはないですね~。まだ喉の不快感は残っているのですが、咳がひどくなることもなく、声の通りも良くなってきて、少し頑張れば元通りになれそうです。この調子で行けば耳鼻咽喉科のお世話にならずにすみそうです。
あさってから大旅行(・・・というほどでもないのですが)があるし、その後には本番も控えていますのでばっちり治したいです。ある方に車に乗せていただいての旅行になるのですが、その間おしゃべりもできないのきついですし申し訳ないですからね。

これを書きながら約一ヶ月前の本番の録音を聴いています。約10分のプログラムで3曲歌っていますが最後に撃沈して出すべき音が出せなくなった本番です。でもピッチがうわずることもなく歌えたのはよかったです。
あの時はそんなに力が入っていたとは思わなかったのですが、録音を聴くとやはりどこかに不必要な力が入っているように聴こえますね。せっかく全体的にはうまくいったのに最後に撃沈は本当に惜しいと皆様からも言われましたが、今後の糧にしたいです。あと他の人から日本歌曲の発音がわかりやすかったと評価をいただいたのは意外でしたが、自分で聴いてもそう思えましたのでうれしいです。

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この夏の思い出 [声楽]

忙しい日々ですが、9月以降はしばらく暇になる予定です。
ジャルスキーのコンサート以降は怒涛の忙しさでしたが、素敵な出会いが多く幸せでした。
声楽を趣味とするアマチュアの集いに参加したり、まったく違うジャンルの楽器の人たち(こちらもアマチュアがほとんどですがプロやセミプロもいました。)の集いに泊りがけで参加したりしていました。
まったく違う雰囲気ですが、音楽にかける熱い情熱は共通していますね。

声楽のほうはとにかくイタリア~ン!な人が多かったでしょうか。60代70代のおじさまが多かったのですが、皆様よく声が出ているのに驚きました。声楽レッスンを何らかの形で受けている人がほとんどでしたが中には習ったことなどないのにすごいテノールの方もいました。続けて歌うのにはきついオペラアリアを組み合わせる方も多く、アマチュアはこれだから怖いと思いましたが(笑)、それでも出せてしまえていることに感心しました。私自身は予想通り最後に撃沈してしまいましたが、後悔はしていません。うちうちの勉強会みたいなものですし、少々ハードルを高くしないと向上もないだろうと思いますので。ちなみに皆様からは撃沈は残念だったけれどそこまでとても良かったという評価をいただきました。そこまでは軽くすべきだったという意見もありましたが。内容的には軽くは扱えないなあというのが私の考えですが、最後に撃沈しないためにどうしたら良いかは今後の課題にしたいです。
テノールの方もすごいのですが、私としてはまるでザラストロそのもののおじさまが良かった!ファンになってしまいました。

楽器の方々とは普段やりたくてもなかなか経験できないアンサンブルをすることができて感激でした。予定していた曲はもちろんですが、遊びでもいろいろできましたし、練習なしで対応してくれる方が多かったです。(つまりそれだけ経験が豊富な人が多かったということですが。)楽器の方々や講師の方、他の声楽の方からいただいたアドヴァイスを総合すると、どうも”立派な声”を出そうとしないほうが良いらしいです。楽器とのバランス問題もあるのですが、そのほうが良い音だったりピッチだったりするようなので。声楽の人からもらった発声上のアドヴァイスはちょっと前に別な声楽仲間からもらったアドヴァイスとも共通するところがあり、今後の勉強の糧にしたいと思いました。また楽器の人や講師の方からいただいたアドヴァイスはまた違う視点からのもので大変勉強になりました。
楽器の人は夜更かしして練習していましたが、私は次の日のことを考えて早く就寝しました。そこが残念だったりして・・・。(笑)


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PCMレコーダー [声楽]

まだ使いこなせてないのですが4月の末に新しいPCMレコーダーを購入していました。

ケンウッド SDカードスロット/2GBメモリー搭載デジタルPCMレコーダー (レッド) MGR-A7-R

ケンウッド SDカードスロット/2GBメモリー搭載デジタルPCMレコーダー (レッド) MGR-A7-R

  • 出版社/メーカー: ケンウッド
  • メディア: エレクトロニクス



今まで使っていたSONYのICレコーダーは音楽専用ではなかったし、家族が頻繁に使うようになっていました。自分専用が欲しいと思っていましたが近所の電気店で10000円の値段が付けられワゴンに載せられているのを発見し、すぐに購入してしまいました。
ICレコーダーとPCMレコーダーの違いはよくわかっていませんが、こちらのほうがいかにも音質が良さそうです。
すでにいくつか録音しているのですが、PCなどに繋いで聴けてないため音質の良さは実感できていませんが。
前のICレコーダーも慣れるまで大変でしたが、暇がないこともあってせっかくこちらのほうで録音しても余分なところを切り落としたりなどの作業もできません。それとちゃんと録音できているか確かめるにもいちいちイヤホンで聴かなくてはならないのは不便ですね。ICレコーダーの時は小さいながらも聴くことができたのですぐに確認できました。まあ慣れればどうということはないのでしょうか。
慣れてしまえばいろいろと機能は充実しているようですので録音の楽しみも増えるのでしょう。

ちょっと前にあった二つの本番も録音しましたが、編集作業ができてないため聴くのも大変です。(つまり聴きたいところを聴くのに何分もかかるのです。)早く編集作業を覚えれば良いのですが、その暇もないという状況です。その前に一つの本番はDVDとMDが出来上がった上、ある方が録音をCDにしてくださいました。もう一つの本番もCDが出来る予定ですし・・・。

早く使いこなせるようになりたいですね~。

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長野県歌「信濃の国」 [声楽]

二ヶ月ほど前に福島県民の歌の話題で書きましたが最近頭の中をぐるぐるしているのは長野県の県歌の「信濃の国」です。
私は長野県民でもないですし出身者でもないのですが、この歌を歌いたいために長野県民になりたいとさえ思ってしまうほどです。



楽譜と歌詞がこちらからダウンロードできます。

まず、古い歌なので文語体の格調高い詞です。
全体的に力強いのですが途中から雰囲気が変わってゆったりとしたメロディーになっているというのも素敵ですね。この曲はもともと”地理唱歌”だったようですが、これほど長いこと愛唱され県歌になっているものは他にはないのでしょうね。

去年の冬に興味があって購入した「歌う国民」にもこの曲についての記載がありました。やはり振付けられて運動会で踊られていた時期があったようですね。



歌う国民―唱歌、校歌、うたごえ (中公新書)

歌う国民―唱歌、校歌、うたごえ (中公新書)

  • 作者: 渡辺 裕
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2010/09
  • メディア: 新書






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カラオケを活用する [声楽]

忙しかった5月も終わり6月になりました。6月も忙しくなりそうですが5月ほどではないでしょうか。

5月は大きな本番が2回あり、ばっちりではないにしても何とか無事に終わりました。
友人とデュエットした当日はカラオケで練習しました。カラオケ以外の目的で行ったのははじめてかも?
でもカラオケもしてしまいましたが。(笑)
結論から言えば、発声練習にカラオケのスタジオを使うのはなかなか良いです。
家では思い切り声を出すわけにはいきません。歌の練習ができないわけではないのですが、やはり遠慮がちになってしまうものです。
選曲しなくてもカラオケの画面から流れている音を消して、天井の照明をつけて練習しました。伴奏楽器は持たずに友人の音叉を手がかりに音を取りました。
狭い割には音が良い感じで響き(もちろんマイクは使いません。)、疲れることはありませんでした。
音楽教室のレッスン室だと1時間でも1000円以上取られるし(30分で1000円とか”×人数分”になることも!)、公民館も安いところもありますが、ピアノ使用料とか空調費とか馬鹿になりません。
ピアニストがいるのならちゃんとしたピアノがある部屋が良いですが、発声のためだけとかピアニストなしで練習するならカラオケでも充分ですね。
音取りやちょっとした合わせならキーボードを持参すれば済みますね。

ついでに言うと先日使ったところはドリンクバー付きでした。うちの近所のカラオケにはないですが、持込可のところなので家からお茶などを持っていけばいいですしね。
まあ一人の練習のためなら1時間でも充分すぎるでしょうか。
近所のカラオケは1時間だと700円で音楽教室のスタジオよりちょっと安いというレヴェルですね。
1時間歌いまくるとかなり疲れるし、歌の合間にピアノを弾いて楽しむというわけにもいかないので毎日行く気はしませんが、家では声が充分出せないと悶々としているよりはカラオケを積極的に使うほうが良いですね。
あ、ヴァイオリン持参で行こうかな?(笑)
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歌う時単語の途中で切るのはどうなのか [声楽]

ブレスが長続きしない私ですが、歌う時には歌詞が途中で切れないよう、ワンフレーズをきちんと歌うようにしなければならないとは思っています。
これが合唱だとごまかすこともできるのですが(カンニングブレスと言って本来すべきでないところで息継ぎをする。皆で同じところで切るのはまずいのでそうならないように相談します。笑)、ソロだとごまかすことができません。
外国語の曲だと一般の方にはわかりにくいのでごまかしやすい(本当はそれではいけないのです!)のですが、日本語だとばればれになってしまいますよね。
とにかくクラシックの歌い手は単語の途中で言葉が切れないように気をつけて歌うのが当然のことなのですが、これがポップスだと勝手が違って皆当然のように一つの単語を切っています。(例えば♪ハーモニー♪を♪ハー、モニー♪と言うように・・・。)
これがなぜなのかわかりません!
クラシックの声楽を学んで現在はシンガーソングライターをしている知人がいます。彼女の歌を聴く機会もあるのですが、やはり単語を途中で切っています。
ポップスではそうするように指導されているのかどうか知りませんが、一つ言えるのはそのようにするとポップスらしく聞こえるということです。
シンガーソングライターの彼女に一度聞いてみたいものです。受けた教育はクラシックですがどう思って途中で切っているのでしょうか。

ところで話は変わりますが、6月にバーバラ・ヘンドリックスのコンサートがあると思って楽しみにしていたら(チケットは入手していませんでしたが)中止になってしまいました。社会奉仕活動もたくさんしている歌手で、中止はしないかも・・・と期待はしていたのですが(愛知県豊田市で予定のコンサートでしたし)、やっぱり中止でした。
まあ彼女が来日を希望したとしてもノルウェー・アークティック・フィルハーモニーの考えもありますしね・・・。
非常に残念です。



また7月末にはフィリップ・ジャルスキーのコンサートに行く予定ですが、こちらは仙台公演が中止です。これはまあ仕方がないでしょうね。
下の演奏は今度一緒に来日するアンサンブル・アルタセルセではなく一昨年一緒に来日したラルペッジャータとの演奏です。実はこのCD、まだ入手していません・・・。(注:ジャルスキーはカウンターテナー歌手です。この動画では他の歌手も出てきますね。)


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「四葉のクローバー」(ルドルフ・ロイテル) [声楽]

今とてもほしい楽譜があります。
Rudolph Ernst Reuter(ルドルフ・エルンスト・ロイテル)という人が作曲した「四葉のクローバー」という曲の楽譜。旧制女学校の生徒に人気があったようです。曲名はだいぶ前から知っていたのですが(確か中学生の頃から)、最近急に思い出しどのような曲なのか気になりました。うららかな春の陽射しの中、美しい花々やクローバーの中にたたずむ信仰深い乙女の姿が浮かんでくる歌詞とメロディーです。

こちらで聴くことができます。

(日本語の歌詞・・・吉丸一昌・訳詞)
うららに照る日影に
百千(ももち)の花ほほえむ
人知らぬ里に 生うる
四葉のクローバ
三つの葉は
希望 信仰 愛情のしるし
残る一葉は幸福(さち)
もとめよ 疾(と)くその葉
希望深く 信仰固く
愛情厚くあれ
やがて汝(なれ)も 摘みてとらん
四葉のクローバー

(英語の歌詞・・・Higginson・作詞)
I know a place where the sun is like gold,
and the cherry blossoms burst with snow,
and down underneath is the loveliest nook,
where the four-leaf clovers grow.

One leaf is for hope, and one is for faith,
and one is for love, you know,
and God patterns other in good luck
If you search, you will find where they grow.

But you must have hope, and you must have faith,
you must love and be strong, and so.
If you work, if you wait, you will find the place.
there the four-leaf clovers grow.

鮫島有美子さんも歌われていますね。(試聴できます!)

旅愁 アメリカをうたう

旅愁 アメリカをうたう

  • アーティスト: 近藤玲二,和田寿三,安井かずみ,フォスター,犬童球渓,ウッド,堀内敬三,西原武三,室内オーケストラ
  • 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 1996/11/01
  • メディア: CD




この楽譜にあります。出てこないのでやむを得ず中声用を載せますが、高声用もあるのでしょうか?(ありますよね?)実は全音の似たような名歌集を持っているのですが、重なる曲が多いですね~。(笑)この曲、英語の歌詞も載っているでしょうか??


世界名歌選集 (中声用)

世界名歌選集 (中声用)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 全音楽譜出版社
  • 発売日: 1998/12/10
  • メディア: 楽譜



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発声面で課題がある曲の伴奏合わせはきつい! [声楽]

歌の伴奏合わせ、単純なものでないととても疲れます。
できないところは何度も合わせる必要がありますが、声に負担がかかりますよね。
お互い忙しいとそうそう何度も会う訳にはいかないし、少ない練習回数で成果を上げなければいけません。
私が今合わせてもらっている曲はめちゃくちゃ音が高いわけではないし、出せない音ではないのですが、非常にきついです。ちなみに一番低い音は1点E(ミ)で最高音は2点Ais(ラ♯)。2点A(ラ)が3回出てきますが、最初に登場するのが歌い始めの4小節目!しかも瞬間的ではなく3拍伸ばさなくてはなりません。出だしの音が最低音の1点E(ミ)。最初から2点A(ラ)を意識してポジションを作っておかないときついです。そしてまずここの段階で楽に発声できてないと疲れます。その次に2点G(ソ)を4拍伸ばさなくてはならない箇所が出てきます。その後伴奏あわせがちょっと大変な箇所が続き、最後にとどめの2点Ais(ラ♯)が!しかもピアニッシモで出さなければならないのです。(その音でピアニッシモはきつい!)

動画と歌詞をご覧ください。歌詞で高音が出てくるところは色分けしています。2点Gis(ソ♯)2点A(ラ)2点Ais(ラ♯)


Ich schwebe wie auf Engelsschwingen,
die Erde kaum berührt mein Fuß,
in meinen Ohren hör' ich's klingen
wie der Geliebten Scheidegruß.

Das tönt so lieblich,mild und leise,
das spricht so zage,zart und rein,
leicht lullt die nachgeklung'ne Weise
in wonneschweren Traum mich ein.

Mein schimmernd Aug' indess mich füllen
die süssesten der Melodien
sieht ohne Falten,ohne Hüllen
mein chelnd Lieb' vorüber ziehn.

まあ、何度か練習しているうちにだいぶ感覚がつかめてきましたが、発声のことばかり考えていたら失敗しそうです。
好きな曲ということ、発声面で自分の課題が盛り込まれていること・・・などからこの曲を選びました。失敗しても勉強になる曲だと思いますし・・・。
それにしても難しい~!きつい~!(2分ちょっとなのに!)






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本番が近づきました [声楽]

最近の私は”攻め”の一年にしたいという今年の目標どおりがんがん行っています。
こんなに物事がいろいろ進むという年も珍しいですね。
まあ今までが沈みすぎていましたから・・・。

先週のスーパー・オペラレッスンは前半はロドルフォをやっていたCarlos Osunaのレッスンで「カルメン」の「お前が投げたこの花は」と、後半はムゼッタをやっていたNetta Orのレッスンでシューマンの「静けさ」という歌曲でした。

眠かったので細かいところまでは記憶していないのですが(ビデオを見返す暇もないし)、Osunaがおそらくレッスンの最終日に「冷たい手を」(ロドルフォのアリア)の高音のところをもう一度歌いたい、とのことで歌っていたのが印象的でした。
高音が安定して出せるようになってうれしかったのだろうなあ・・・と、こちらも見ていてうれしくなってしまいましたよ。
Orのレッスンでは子猫の鳴き声で歌ってみたところが印象に残っています。本当に子猫みたいでした!(笑)
猫好きなので、(自分がやるとしたら)こういうレッスンは楽しく出来そうです。

眠かった上、ちょっと日にちが経っているのでこれ以上のことは書けませんが、もう一度見返して勉強したいです。
今度は「セビリアの理髪師」の「私は町の何でも屋」(フィガロのアリア)ですね~。楽しい曲なので大好きなのです!(「トムとジェリー」にも出てきます。)

本番が近づいてきましたが、忙しすぎてそのことばかり考えてはいられないのが辛いところですね。
今のところ体調は万全ですので引き続き気をつけながら曲作りをしたいです。


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自分の声種 [声楽]

なんだかんだで忙しくしていますが、ここ二日間は音楽関係であちこち飛び回っていました。
まさに”リア充”(現実生活が充実)の世界です。
そのために体調管理も必要です。じきにある本番のために万全を期したいですね。
本番で何を歌うかとかいつが本番かというのもブログでは書きにくいですし(誰がこれを書いているかばれると嫌なので。)、伴奏者や共演者がいての演奏になるのでブログでアップをする予定もありません。
今晩は「スーパー・オペラレッスン」の日ですね~。眠らないようにしなければ・・・。

さて・・・最近わかったと言うか明らかになったことなのですが、私の声種は”リリコ・スピント”らしいです。
ブログで何度か書きましたが、声楽を習いたての若い頃は”リリコ・レジェーロ”と言われていました。
わからない方のために書くと、同じソプラノでも軽いものから重いものまであって、私は中間のリリコ。
でも若い頃は軽いと言われていたけれど、今は重めに(強めに)なっているということですね。
これの定義もわかるようでわかりにくかったりしますけれど。(例えば若い頃はレジェーロとコロラトゥーラは別物だと思っていましたが同じなのですよね??)また、先生によって判断が違うこともあるのだろうと思います。
どれが良いとかではなく、それぞれの持ち味があり、自分の声に合った役柄の歌を歌う必要があるということです。しかしながら自分の声種では歌えない歌の音楽性に惹かれてしまうということはよくあること。私の友人は軽い声(たぶんレジェーロ)なのにドラマティコの歌を歌いたがっていました。
重めの声種であっても・・・おそらくですが・・・若い頃には軽いものを歌うように指導されるのが普通だと思います。それから年齢と共に変わっていくというのはあると思います。
私に”リリコ・スピント”の判定を下してくださった先生にその話をしたら「レジェーロではないですね~。」とおっしゃっていました。
”リリコ・レジェーロ”だった若い頃は「フィガロの結婚」のスザンナとか「ドン・ジョヴァンニ」のツェルリーナはイマイチの役で、「フィガロの結婚」の伯爵夫人とか「トスカ」「蝶々夫人」のタイトルロール(タイトルの役)にあこがれていました。つまりドラマティックな役にあこがれていたのです。
でもいざトスカが歌える”リリコ・スピント”と言われると(軽いほうが良かったのに・・・)と思う自分がいます。
判定を下される前にもいろいろな本番でリリコ(もしくはリリコ・スピント)向けの曲を独断で歌っていました。自分でも声が昔よりは強めになっているかな・・・と思っての判断でしたが(現在独学なので。)、最近は声のために軽い曲をたくさん歌おう~なんて思っていた矢先でした。
私は軽めの声が高い声で重めの声が低いとは思わないのですが(重くても高い声が要求されることもあるし)、基準の表みたいなものを見たら軽い声種ほど高く、重い声種は低くなっていました。
ドラマティコほど低くはないですが、リリコ・スピントはその上になるのでしょうか。
アクート(高音)の壁がもうちょっとなのですが、発声練習可能な場所では特に無理をせずに3点Dまで楽に出せます。その上になると何かが邪魔をして出せるものが出せてないという状況ですが、前に出そうという意識を捨て、肩などの力みを取って縦方向を意識(わかりにくい表現ですみません。)したらまだまだ出せるとのことでした。これは某発声講座の先生にも言われたことです。また、高い声に強い息の流れが必要だと思い込んでいる体になってしまっているというのも問題なのでしょう。
まあ「スーパー・オペラレッスン」関連で書くと、私は(前から歌っていましたが)どちらかと言うとミミ向けですね。(ミミは普通のリリコがよさそうですが。)ムゼッタはレジェーロになるのでしょうか。まあたいていの人はある程度の幅の曲をこなしていると思いますが。でもムゼッタ、歌いたい~。高音がきついけれど、「出せるはず」のようですし・・・。

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スーパー・オペラレッスン(2月18日放送分) [声楽]

「スーパー・オペラレッスン」、昨夜の放送はロドルフォとミミの二重唱「愛らしい乙女よ」と最後の場面「みんな行ってしまったわね」でした。
ただし、「みんな行ってしまったわね」では、ミミはすでに息絶えて一言も言わなかったので、このタイトルは紛らわしいですね。もちろん音楽祭ではこの場面を全部やっているのでしょうけれど。

今回の放送では発声のことはほとんど出てこなくて演技や立ち位置についての指導が主でした。
二重唱では最初二人は手を取り合って前を向いて歌っていました。「このように二人が同じ方向を向いて立つとオペレッタのようになってしまいます。」とのことで向かい合って歌いました。心なしか声にも影響しているように思えた私です。更に今度は舞台に腰掛けて歌いました。ボニーの演技指導で、恋人が二人っきりになった状況になりました。方向は客席のほうを向いていますが、見つめ合ったり、ロドルフォがミミを愛撫したり、更にはロドルフォがミミの足を自分の膝にかけたり・・・!
歌い終わって二人とも汗をぬぐっていましたが(笑)、ボニーの言うとおり、恋人ならそれは自然なことですよね。けして下品にならないところが素敵だと思いました。ミミ役の人は”敬虔なお針子”という役柄にふさわしい雰囲気がありますね。

「みんな行ってしまったわね」、放送では二重唱ほど時間を割いていないのでレッスンの過程がわかりにくいですが、ボニーも目が潤んでいました。

ボニーの言葉で印象に残るのは「練習では演出家に従い、本番では思うとおりに(?)やりなさい。」です。
(ビデオを見て書かないと正確に書くことができませんが・・・)

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夜のごとく静かに [声楽]

ここのところ気になっている曲はCarl Bohm(指揮者とは違います)の「夜のごとく静かに」( ドイツ語では"Still wie die Nacht"。英語では"Calm as the night")です。昔ちょっとだけ合唱で歌ったことがあるのですが、手持ちでは鮫島有美子さんのCDに入っていて、時々頭に浮かんできます。IMSLPでも楽譜が入手でき、是非とも演奏したい曲の一つです。

テノールのJohn McCormack とヴァイオリンのFritz Kreisler(あの「愛の悲しみ」「愛の喜び」の作曲者ですね。)が共演している音源がありました。とても甘~い演奏ですね。私はもっと淡々とした渋めの演奏が好きですが、貴重な音源なので貼り付けておきます。


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「スーパー・オペラレッスン」・・・高音練習法 [声楽]

最近「スーパー・オペラレッスン」の感想(報告?)ブログと化しているかも・・・。

この前ムゼッタをやっていたNetta OrのHP
(Barbara Bonnyとの写真もありました。)

ロドルフォ役のCarlos Osunaはメキシコ人でした。当たり前ですがHigh Cでとても苦労していましたね。
こうして苦労しているところを見ることができるというのはありがたいことです。
高音の練習法が出てきましたが、最高音が出てくる箇所を5度下げて、徐々に調を上げていくというやりかたでした。具体的に言うと、ロドルフォの「冷たい手を」というアリアの♪la~ speranza~♪の箇所を、本来はAs durで歌うのを5度下げてDes durで歌っていました。(5度下げたテキストの譜例がAs durのままになっている~!)
「舌先を奥に引っ込めずに。」と言われていますね。やっぱり舌が重要なのですね。
不安なところだけを取り出して順序良くステップを踏んで練習するように言われていました。

なかなか一人でやるのは難しいですよね。
いくら声を出しても大丈夫な場所(声に良い環境)、しかるべきコーチがいないと・・・。

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歌う時の舌の状態 [声楽]

昨日は深夜に帰宅。就寝が1時で今朝は5時起き。とても眠いです。
でももう今更眠れません。今夜11時まで起きていることができるでしょうか。

今朝、先週見逃した「スーパー・オペラレッスン」を見ました。
まったくタイムリーな内容で(・・・と言ってもムゼッタを歌っているわけではないのですが)またしても良い勉強になりました。
「ムゼッタの声には優しさが必要」というのは自分にはない発想でしたが、確かにムゼッタは良い人なんですよね。人気者の女子高校生というイメージの話は笑えました。
♪Sweet(スウィート)、Sweet・・・♪で歌ってみるというのも驚きでしたが、共鳴させるためと、甘く優しいイメージを声に加えるために有効ですね。私が参加している声楽講座の先生は「Sweetじゃなくてもいいですが、そういうイメージで歌ってみるといいですね。」とおっしゃっていました。甘いチョコレートをイメージするだけでもだいぶ変わることがわかりました。

番組ではなく声楽講座に参加してわかったことなのですが、舌の形や舌根を変えることによってだいぶ変わってくるんじゃないのだろうかという気がしています。
うまくいけば未知の世界への扉を開くことができるかも?

ちょっと前に先生に口蓋垂(のどちんこ)を見ていただきましたが、私の舌根が上がっていたので「まったく見えません。」と言われてしまいました。歌う時にも舌根が邪魔をして出るものも出なかったのではと思われます。
そう言えば声楽レッスンで舌根の話が出たことがあったでしょうか?別な形で言われたかもしれませんが、それほど指導されてなかったのだと思います。
「スーパー・オペラレッスン」でも舌のことが出ていましたね。
これから自分にとって一番の課題になるのではと思っています。

今夜は「スーパー・オペラレッスン」を見逃さないようにします。(寝てしまわないように・・・)


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試してみたい呼吸法・・・ラ・ロッタ・ヴォカーレ [声楽]

先週疲れて起きることができなかったため見逃した「スーパーオペラレッスン」を今朝見ました(録画も)。今夜はムゼッタ役のレッスンなので頑張って見ようと思います。グランドピアノの上に乗ってのレッスンで楽しそうです。アリス=紗良・オットもグランドピアノに乗っていますが、何キロまで大丈夫なのでしょうか?私が乗っても大丈夫なのでしょうか?

今朝見た1月28日放送分(2月4日再放送)のレッスンはマルチェッロとロドルフォの二重唱でした。主にマルチェッロのレッスンでしたね。ボニーから指導されていることは初歩の人でも言われることが多いですが、マルチェッロ役の人もかなりのレヴェルの人なのですよね。(プロムスにも二回出演している!)でも指導を受けて更に良くなっているのがよくわかりました。ラ・ロッタ・ヴォカーレ(声の闘争)という17世紀にさかのぼる呼吸法の指導を受けていましたが、私も試してみたくなりました。喉を開けずに歌う方法で、穴が小さければ小さいほど空気圧が高くなってより多く空気を送ることができるようになると言う原理だそうです。高い音を出す時には肩を上げて首をつめたりせず、頭を引いて顎を緩めて上を向いて息を送り出すように、とのことでした。マルチェッロ役の人も高音が良く出るようになりましたね。はにかんだ表情が素敵でした。かなりのキャリアなのにそんな風に見えないところも素敵。ほかの生徒さんも全体的にそんな感じですよね。

このマルチェッロ役の人のHPがありました!(Owen Gilhoolyというバリトン歌手です。)

NMLでも彼の演奏が聴けました!(彼だけが気に入っているというわけではないのですが。笑)
こちらです。

いろいろと忙しくてブログの更新・コメントに時間を割くことができませんが、元気でいろいろやっています。
先週は本番がありましたが、”攻め”の精神で頑張りました。やっぱり大切なんだなあと実感しているところです。

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