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弦張り替え [ヴァイオリン]

中国製ヴァイオリンを弾いていた頃、ペグがまわりにくく、弦(主にE線)がよく切れていました。
ペグが回るようにチョークを塗ったこともあります。新しいペグ・ペグソープを購入した後それらを使用しないうちに現在のヴァイオリンをヤフオクで購入したのが10年以上も前。
それから長く弾かない期間がありましたが、弦交換はE線の一回のみ。ヴァイオリンを再開後1年半近く経過し、以前より弾く頻度が大幅に増えたのですが、弦が切れることはありませんでした。

以前は”切れたら交換”でしたが、交換の目安は3か月から半年とのことで交換しなければと思っていました。ヴァイオリンケースには切れた時のために予備の弦(G・D・A線は以前ヤフオクで購入したOrient←E線は使用中でした。予備のE線はDominant。)を入れていました。
なかなか切れないということもありましたが、先生から指摘されることもなく、弦交換をしていませんでした。今回弓の試奏に行ったA店で新しい弦を4本(G・D・A・E線)購入したため交換してみました。

ヴァイオリンケースに入れていた予備弦を先に使用したかったですが、A店で購入したものを使用してみました。
A店で弦を購入した理由は、弓の試奏だけして帰るのも・・・と思ったからで、購入前に男性スタッフさんにいろいろ教えていただきました。購入しようと思ったDominantだけでもいろいろあってうっかり間違えたりしないように、と思ったからです。弦の端が輪っかになっている”ループエンド”とボールがついている”ボールエンド”の違いはもちろんわかりましたが、それ以外にも種類があり、どうしていいかわからなかったからです。
E線に関してはGoldbrokatにしてみようと思っていたので、”G・D・A線Dominant+E線Goldbrokat”の組み合わせについてもお聞きし、”定番の組み合わせ”とのことでその組み合わせで購入しました。
(最初はE線1本だけで良いと思っていましたがこの組み合わせで試してみたいという思いもあり4本購入しました。LINE登録し10%オフになり4,500円程度。)
初心者にふさわしい標準的な弦を選んでいただきました。いろいろ説明をしていただきましたが、日数経ってしまったので忘れています。思い出したらまた書きます。
DominantとGoldbrokatの組み合わせはクセがないようですね。

張り替えはもちろん経験ありますがYouTubeにも方法がアップされているので参考にさせていただきながら作業しました。まずボールの部分をアジャスターに引っ掛ける(4弦分アジャスターがついているテールピースなので)のですが、このタイプで弦交換するのは初めてでしたし、うまく引っかかっているのか不安でした。E線が一番苦労し途中で何度も外れました。
4本すべて交換するのは初めての体験でした。駒が動いてしまわないよう、一本ずつ外して付けて~の作業をしました。昔駒が完全に外れてしまったことが何度もあり、自分でこれはという位置にしていましたが、今では考えられません。最近はレッスンの時に先生が駒の傾きを直してくださることが多いのですが、おかしいなと思ったら工房に持っていこうと思っています。
とにかく動画を見ながらなんとか張替作業を終わらせましたが、4弦すべてペグ部分はきちんと整った巻き具合にしたかったのになかなか難しく、特に苦労したE線は整っていません。

張り替えてから一か月以上経過していますがボールが外れることもなく順調です。最初の頃はすぐ緩んでしまっていましたが2~3日すると安定していたと思います。

新しい弦+弓でバッハの「ガヴォットニ長調(管弦楽組曲第3番第3楽章)」(「G線上のアリア」もこの組曲ですね。このガヴォット、「まっかな秋」に似ています。笑)

(1)


(2)


(1)→(2)→(1)の順に演奏します。(2)は容量の関係で最後のほうをカットしました。


比較のために中国弓での演奏を・・・。(失敗したため途中まで。笑)


中国弓は3月21日、新しいフランス弓は4月7日の演奏です。この間にレッスンがあり、だいぶ練習したため当然うまくなっているのですが、弓の違いを感じ取っていただけると思います。
弦は両方とも新しい弦です。

スマホを置いている位置が違うため音量に差があります。フランス弓の時は楽譜の向こう側、中国弓はすぐそばです。
本当は速めのテンポで祝祭感のあるスリリング(笑)なノリノリの演奏にしたかったのですが指定の指使いでのトリルなどが弾きにくく、リズムやテンポが崩れました。
また失敗しないように、という意識が働いたせいかフランス弓の演奏はおとなしめになっているように思います。
そういうこともありますが、フランス弓のほうが上品(?)に仕上がっている気がします。中国弓で練習を重ねても4月7日にこうはならなかったと思います。


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弓購入 [ヴァイオリン]

またまた間が開いてしまいました。でもこの間数回下書き記事を書いていました。
ちょっと書き加えようとしている間にほかに書きたいことが増え、書き加えては削除を繰り返していました。別に深刻な内容ではなく、ヴァイオリン弓の購入にまつわる話です。
以下それをまとめた記事になります。(結局すべて削除しあらたに書きました。笑)

結論から先に言うとついに新しい弓を購入しました。5万5千円程度でフェルナンブーコ材のフランス製弓です。(Ary France)
3店で試奏させていただき、結局は以前弓の選定会で勧められ自分でも良いと思っていたものに落ち着きました。
今回弓探しをして店舗によって置いてある弓が違うことに気が付きました。なので弓のメーカー名を出すとどこで購入・試奏したかばれそうなのですが、今回の弓は全国チェーンの某楽器店で購入しました。

私が持っている楽器は鈴木ヴァイオリン(No.300←弓などすべてセットになったアウトフィットヴァイオリンの番号で実はNo.310のヴァイオリンとのことです。)なので、鈴木の弓も検討しました。また鈴木と同じく愛知県の弓メーカーの杉藤も検討しました。が両方とも私が行った店舗では試奏できず。日本の有名メーカーですし試奏できないことはないと思ったのですが。ちなみに杉藤はネットでいったん購入し自宅で試奏後返却できるというシステムがあります。
鈴木・杉藤あたりのお手頃価格を試奏せずに購入することも考えたのですが(できればフェルナンブーコ材というこだわりはありました。)、先生から試奏してからの購入を勧められたといういきさつもあり、自分が行きやすい3店で試奏させていただき、その中で決めたというわけです。ほかにも行けないことはなかったのですが、行くだけで疲れてしまうというのもあり(楽器を背負って都会に行くだけで疲れます。)、そこで決めました。
ネットで購入検討した中で、以前ヴァイオリンケースを購入したネットショップ(弦楽器専門)の商品が最後まで候補だったのですが、試奏できないためやめました。鈴木や杉藤の弓も公式ショップで購入するより安いです。ただ公式のほうがメンテナンスなど安心かなと思いました。もちろんこのショップでもメンテナンスはしてもらえますし、評価が高いのと以前買い物をしたことから信頼できるということでずっと悩んでいました。鈴木や・杉藤以外にオリジナル商品が魅力的でだいぶ悩みました。フェルナンブーコ材の弓が格安だったのです。
ネットで見かけて気になった弓をどこかのお店で試奏できれば良かったのですが、先ほども触れたように鈴木・杉藤ですらどこでも試奏できるわけではないのでネットショップのオリジナル商品は試奏できるわけがありません。

さて、最初に試奏に行ったのは全国主要都市に店舗がある弦楽器専門店(A店)。希望(高くても数万。フェルナンブーコ材)をお伝えするとまずSforzandoという台湾製の弓を2本出してくださいました。これはブラジルウッド材でランクの違うものでしたが2本の大きな違いは感じられませんでした。
店舗で試奏するのはお客が少なくても緊張しますね。ひたすら今やっているバッハの「ブーレ」(無伴奏チェロ組曲第3番)の出だしを弾いてみました。30年以上使っていた中国製弓と比較したらもちろん弾きやすかったのですが次に出してもらったドイツ製Roderich Paesoldは重音がとても出しやすいと思いました。これもブラジルウッドの低価格のものでしたが(4万4千円くらい。)、ここで購入するならそれでも良いかなと思いました。
弓購入はしませんでしたが弦を4本購入して帰りました。(G・D・A線はDominant、E線はGoldbrokat)今回は弓についての記事なので弦購入・弦交換についてはまた次回にでも書きたいと思います。
弓試奏でお世話になった女性スタッフも弦選びでお世話になった男性スタッフも非常に丁寧に説明してくださったと思います。今回ははじめての買い物でLINE登録して10%オフでした。弦楽器フェア中に買い物したらまた10%オフになることもあり、ここでドイツ製を購入しても良いかなと思ったのでした。


次に試奏に行ったのはA店近くのB店。本当はA店と同じ日に行きたかったのですが、ここは予約制になっていて同じ日は無理でした。A店に行った約一週間後に行くことになりました。この日は練習してから行ったため楽譜を持っていました。お店に入ると女性店長さんが数本の弓を出してくださり、「まずは値段を見ないで試奏してみてください。」と言われました。最初は楽譜を見ずに例の「ブーレ」の出だしを弾いていたのですが、比較してもはっきりした違いがわかりにくいと思っていたら「苦手な部分で比較したほうがわかりやすいですよ。」とのことで楽譜を出して試奏しました。「譜面台を使ってください。」とのことで使わせていただきました。そうそう、試奏するにあたって調弦はしていません。(苦笑)調弦したかったですが、そこで調弦に時間をかけるべきかどうか悩みましたし(調弦に時間をかけるのはずうずうしい気がしました。)大幅には狂ってないと思いました。A店でも同様です。
この店長さん、ヴァイオリンをかなり弾ける方らしいことは知っていたので、試奏はレッスンのように緊張しました。ここでなくても弦楽器専門店や楽器店の弦楽器コーナー担当の方はある程度弾ける方なのでしょうけれど、この方はかなり弾ける方のようでしたので・・・。
結局1本を除いてほかの弓は最後まで大きな違いがわからずじまいでした。1本は明らかに太く、ほかの弓より弾きにくい感じがしました。ほかの弓はフェルナンブーコでその弓はブラジルウッドでした。
ほとんど(全部?)Knollというメーカーのものでした。(これもドイツ製。ヨーロッパ製ではドイツ製がコストパフォーマンスが良いようです。)
店長さん曰く、フェルナンブーコ弓は7万以上じゃないとないとのこと。ネットで2万円台のフェルナンブーコ弓を見かけた話をしましたが、「安いからお得というわけではありません。」「お値段なりの音になります。」と言われました。私は内心(でもコストパフォーマンスは良いかもしれないし・・・)と思いながらお聞きしましたが、このお店では自信を持って出せるフェルナンブーコ弓は7万円以上なのだろうと思いながら聞いていました。
鈴木とか杉藤など日本の弓がないかお聞きするとArchetの弓を出してくだしました。Archetは以前大型楽器店(後述しますがC店)で試奏させてもらっていました。
店長さんもおっしゃってましたが、自分と自分の楽器との相性があるため、人の評価でなく自分の感覚が頼りです。今回の試奏では残念ながらビビッとくるものはありませんでした。もちろんもっと上のランクの弓でビビッとくるものはあったのかもしれませんが予算の問題があります。今回出していただいた弓はこのお店では低価格の部類ですが7万は・・・と思いました。お店のブログにもありましたが、楽器本体の1/3から1/2くらいの値段が目安だそうです。私の楽器なら25,000円から4万くらいでしょうか。楽器・弓・ケースでトータル2万円のセットの弓を30年以上使ってきた私には2万円以下の弓でも今までとはだいぶ違うと思ったので、ネットで試奏せずに2~3万台の弓を購入してもおそらく大丈夫、という自信はありましたが、先生から強く「試奏して選んで」と言われていたのが気になり、試奏して購入することにしたのでした。
そうそう、このB店で発見がありました!私が「(自分の)弓が重いんですよね。」と言ったところ、店長さんはキッチン用スケールで私の弓とほかの弓(出してくれていた数本)を比較してくださいました。そうすると意外な結果が!私の弓が一番軽かったのです!
弓の重さは60グラム±2グラムらしいですが、私の弓は55グラムくらいだったと思います。重心の問題があるようですが、選ぶ際は実際の重さより弾いた時に感じる重さで選ぶべきらしいですし、重く感じるから悪いということでもないようです。
またこの時あらためて気が付いたことがありました!30年以上も使っていてどうして気が付かなかったのでしょう!弓のフロッグ部分は黒檀が使われていることが多くたいてい黒いのですが、自分の弓のフロッグが黒くないことを知りました!(弓の色に近い色です。)ネットで弓探しをしていて黒くないのもあるんだなあとは思っていましたが、自分のがそうだということには思いが至っていませんでした。
とにかく勉強になることが多かったB店(上げ弓の力加減を指摘してくださったり)でしたが、ここでも購入はせず、楽器を拭くクロス(B店オリジナル。素敵なマーク入り)を購入して帰りました。

試奏は疲れます。上級者にはどうということないのでしょうけれど、私のような初心者レベルの人には厳しいです。弓を選ぶ能力が育っていないのですから。次はC店ですが、A・B・Cの三つの店舗はかなり近くにあるにも関わらずすべて別の日に行くことになりました。特にB店は緊張しました。(一番期待していたのはB店でしたが・・・)

そして全国チェーンの大型楽器店のC店。以前弓の選定会に参加させていただいたお店ですが、結局ここで前に試奏させていただいた弓を購入したのでした。
試奏したい旨お伝えすると、弦楽器担当の男性が「今ならレッスン室が開いています。」と案内してくれました。ここでは個室で試奏できたのです!ラッキーでした。
希望の弓(以前試奏したAry FranceとArchet)を持ってきていただき、楽譜も出して(この日はその後練習予定で楽譜を持参していました。)ゆっくり試奏させていただきました。
以前の選定会の時よりは弓を選ぶ能力がそれなりに育っているわけですし(一年半くらい経過していますので)、A店・B店の後だったため違いがはっきりわかりました。私が購入したAry France(フェルナンブーコ材)は細めでしなやかだと思いました。重音はA店で試奏したRoderich Paesoldのほうが楽に弾けると思いました。
フェルナンブーコ材であり吸い付くような感覚、フランスの弓にしてはお手頃価格(A店B店ではフランスの弓は高いので候補にはしていただけませんでした。)、繊細な音が出せるということで結局Ary Franceに決定。
男性スタッフさんが弓を検品・クリーニングしてくださってから購入。持ち帰りはそのまま楽器ケースに収納でした。また試奏していますので当然松脂がついています。試奏したうえで松脂のついていないまっさらなものを渡されると思っていたのです。楽器ケースに新品を収納するのも驚きでしたが(そのほうが無駄な袋や箱はいらないので良いですが。)、松脂付きを購入することになったのも驚きです。
こういうものなのでしょうか?ネットショップで購入するときは当然まっさらなものが届くはずですが、店舗には試奏用・販売用と両方置いているわけではないのでしょうか。

もうこの先弓のグレードアップはしないであろうと思い、当初の予算(2万円以下。苦笑)よりかなり奮発しましたが、家族からのプレゼントとしてお金をだしてもらったこともあり購入できました。
この先楽器をグレードアップすることもないと思います。今の楽器はヤフオクで1万円で購入しましたが、今思うとラッキーな冒険でした。状態が良かったので。ヤフオクで弓購入も検討しましたが、結局毛替えが必要になったりすることや、保証を考えやめました。ヤフオクでも毛替え済みで良い状態で出品されている方も多いと思いますが、ネットに張り付いている暇もなく。(良いと思うものはすぐ入札されますから。)
Ary Franceの一番低価格の5万5千円ですが、私には充分すぎる弓だと思います。この先もっと欲が出ることってあるのでしょうか?もちろん上達はしたいですが。とにかくただ同然の弓から(セットで2万円ですから3千円程度?)5万5千円の弓に昇格です。
それにしても中国製弓で30年以上、よく頑張りました。以前弓の選定会で「この弓では上達するのはなかなか難しい」と言われましたが、曲がっていた(これも選定会で指摘されました。)こともあり、弾きにくかったんだと思います。
でも別な弓を試すチャンスもなく、こんなものなんだと思って使ってきました。購入してから2週間くらい経過しましたが、徐々に違いがわかってきているような気がします。徐々に、というのは新しい弓の扱いに慣れるまで少し時間がかかっているからなのでしょう。
良い弓についてよく言われることですが、今までの弓と比較するとやはり”吸い付きが良い”感じがします。また弾いているときの雑音も少なくなったような気がします。雑音についてB店で話したところ、駒の角度にも問題があるようなのですが。(言われてみて思い出しましたが、高校生の頃は今より下手だったと思いますがそれほど雑音は気になりませんでした。)
それから試奏で感じたように、弾けば弾くほどしなやかさを実感します。試奏した弓の中で一番しなやかだと思います。

ヴァイオリンケースには弓を二本収納できるようになっていて、今までの弓を収納していた下の段に新しい弓を収納(弓毛を下に)、今までの弓は上の段に収納(弓毛を上に)することにしました。(C店でそのように言われたため。)でも今までの弓を使うことはないと思います。

新しい弓で練習が更に楽しくなってきました!!(弦交換したこともあります。これについてはまた次回に。)
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