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子供をマインドコントロールする親

昨日の記事、365記事と信じきっていましたが、356記事・・・・
勘違いしていました。
ああ~とてもショックです。
もう今更あわてて365記事にしても仕方がないので、もうこのまま行きます。
忙しかったので頭が働いていなかったのかもしれません。
この勘違いが私を物語っていますね・・・・。

毎日のようにですが、娘達とやり合っています。
主に長女なのですが、もう「口が達者」の域を超えているような気がします。
そういうところに頼もしさを感じることも多いのですが、正直親としては閉口することも多く、「マインドコントロール」できたらどんなに楽か、と思ってしまいます。

進路を決定する上で大切なのは「何になりたいか?」「何を勉強したいか?」なのですが、ここのところがはっきりしません。(一時デザイナーとか言っていましたが、それもどうだかわかりません。)
最近の進路指導では将来像をはっきりとさせる、というのが主流らしいのですが(だから「13歳のハローワーク」が受ける?)、こんなもの中二でわかるものなのでしょうか?

それは早くから将来像がはっきりしていればいろいろな意味で楽でありましょう。
勉強にも身が入るというものです。

しかし、自分や自分の周りの人間のことを思い起こすと、就職活動の直前まで悩んでいたし、就職してからも悩んでいたと思うのです。

将来像をはっきりさせろ、と強調されると、でははっきりしていない自分には問題があるのか・・・とそのような気分になるような気がします。

小さい時から「医者になりたい」「弁護士になりたい」という子は結構います。

「医者」はわかります。
病気になったときに助けてくれる、身近で素晴らしい職業。

「ピアニスト」「お花屋さん」「パティシエ(最近の子はケーキ屋とは言わない。)」・・・など、夢のあるような仕事というのもわかります。(この辺は定番ですね。)

しかし、小さい子が「弁護士になりたい。」・・・というのはどこからそういう発想が出てくるのか不思議で仕方がありません。(次女のお友達でそう言っていた子は歯医者のお嬢様でお母様はハイソな雰囲気、たぶん今頃中学受験の勉強をしているはずです。)

時々、「将来の夢」は親のマインドコントロールも影響しているのでは、と思うことがあります。

又、ピアノコンクールで賞を取る子たちを見ていて思うことがあります。

本人が頑張っている、ということもさることながら、親と先生が相当入れ込んでいます。
親の姿は中学受験に入れ込む親と重なる部分が多いですが、やはり「賞なんか取らなくてもいいよ。」という姿勢では無理、という感じがします。
そういう親にとっては子供が学校で「ピアノの伴奏」をするかどうかは非常に重要で、前の学校では伴奏のオーディションというものがあったのですが「どーして、うちの子は伴奏じゃないのですか!?」と怒鳴り込んだ親がいたとかいないとか・・・?
うちの場合はいつも伴奏に選んでいただいていましたが、もっと上手な子がいれば選ばれなくても仕方がない、と思っていました。又、転校したらその土地にはうまい子がいるかもしれないし、伴奏することもないだろう、と思っていましたが、何かあると自分から伴奏をしようと一応頑張っているみたいです。(とにかく伴奏をさせるために発破をかけたことはありません。)

賞を取る子の先生もかなりワンマンで、子供の生活にまで介入してくる方が多いように感じます。

あいにく、今までのところ幸か不幸かそう言う先生にはあたっていません。

かなり想像で物を言っている部分が多いのですが、親も先生も「賞」を取らせるために厳しくもしているでしょうけれど、「上手に持ち上げて」いると思われます。

気が強い先生と、気が強い親がセットになっていて、子供もある意味気が強いけれど、基本的には「素直」な子というのが賞を取る子に多いパターンという気がします。

「素直」な子は、親や先生の言うとおりに頑張ります。

コンクールの舞台裏で、わが子が弾いている間、拍子を取りながら緊張した面持ちで見ている母親の姿をよく見かけます。何を隠そう、私もその一人なので、人事ではないのですが、時々我に返ると、そのような姿が滑稽に思えてきてしまうのです。

「子供の成功」が「自分の成功」であるかのようになっていく母親の姿に考えることは多いです。
誰もがその罠にはまっていく危険性があると思います。

誰でもはじめは「音楽を好きになってくれればそれでよい。」と欲がありませんが、ちょっと上手な子には教師の側も力が入り、真面目な親(=真面目に付き合える余裕のある親)ほど子供に頑張らせてしまう・・・ピアノというものはやればやっただけ成果があり、「練習をしていない一般の子」とは段違いに上達して行きます。

ここのところが大切なのですが、そういうところで「才能がある」「才能がない」と勘違いしている人はかなり多いです。

そして「才能がある(?)」子達はコンクールというものに出るのですが、これも結果を客観的に見ることが出来ればよいのですが、なかなか難しいですね。(高評というものをいただきますが、「こんなことを子供に要求するか?」と疑問に思うことが多いです。)

ともかく、賞をとるためには「ツボを心得た教師」に付くことは必須ですが、それで賞を得たからといって、「才能がある」と言えるのでしょうか?

以前よく言われましたが親が「ポケモン」のようにわが子を使って戦っている・・・ということは非常によく感じます。

ピアノだけでなく、中学受験、作文や夏休みの工作に至るまで、恐ろしいほど「親掛かり」のケースを見かけます。

わが子に手をかけ、知らず知らずのうちに「マインドコントロールしている」親の何と多いこと!

その期待に応え、頑張ってピアノコンクールで賞を取る子達は「音楽」に向かっているのでしょうか?

「作曲者の心」に近づいているのでしょうか?

素直であることは学ぶためには必要なことですが、「自我」が育っていない子に、「本物の演奏」ができるのでしょうか?

かといってわが娘にそれができるわけではないのですが、コンクールの舞台裏で、毎年のように考える私なのでした。

 

そして又、「好きなことをしなさい。」と言うのもある意味、非常に難しいことなのです。

家で商売をしていたり、歌舞伎役者の家のように、道が決まっているというのは不自由でしょうけれど、「楽」とも言えます。

我が家のように父親がサラリーマンだったり、母親が主婦という場合、子供に親の姿から「夢」を持たせる、というのは非常に難しいです。

自分が「自分」を生きているか・・・子育てを通してそれを問われているような気がします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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降龍十八章

『夢』を探すためにもマンガも解禁した方がよいでしょうか?
母親というのは、どうしてもそうなってしまうのでしょうね。イソップのウサギと亀で、亀を励ますためにわざと負けるウサギが母親の典型というか理想でしょうか。一方、巨人の星のように父親には厳しさが求められる。
実際には、逆のパターンが多いようですね。
by 降龍十八章 (2006-06-28 11:41) 

Cecilia

降龍十八掌さん、nice&コメントありがとうございます!
「わざと負けるウサギ」になりたいと思いますが・・・現実はなかなか難しいです。
漫画を「健全に」読んで欲しいし、ネットも使いこなして欲しいですが・・・深みにはまっていくようで心配なのです。(大丈夫という気もしますけれど。)
夫のお父様は星一徹のような人だったそうです。
亡くなった今も夫に影響を及ぼしている「すごい」存在です。
夫は同じようになるのを避けるため、子供には何も言いません。
by Cecilia (2006-06-28 13:42) 

難しい問題ですね。自由といっても、いつ獲得するのか。獲得させるためには何をしたらいいのか。
by (2006-06-28 23:01) 

Cecilia

gonさん、コメントありがとうございます!
その「自由」にもいろいろあると思っていますが、gonさんのこの二行のコメントも深い意味がありそうで、考えてしまいました。
「自由」を得るために学ぶのだと考えています。
「真理は人を自由にする」という言葉、大好きでいつも頭にあります。
まあ、今の娘の場合、多少コントロールしないとだめですね。
by Cecilia (2006-06-29 08:41) 

サンラブ

こんにちは
我が家は、マインドコントロール出来るならしたいぐらいが今の現状です。どうしても帰宅が遅くなったりしてしまうと食事を食べさせるだけでいっぱいいっぱい。ピアノやヴァイオリンの練習にも付き合ってあげたいのに全然出来ず野放し状態。期末テストも散々な結果で希望校には、到底無理な話です。子供は、親が有る程度のことは管理すべきだと再確認していますよ。
by サンラブ (2006-06-29 11:51) 

Olive

Ceciliaさん、初めまして。
少し前から読ませて頂いている、一児の母親です。
親のマインドコントロール・・・ 深い話題ですね!
私も音楽好きなのですが、かの有名な五嶋家族(ヴァイオリニスト)の
お二人を拝見していると、みどりさんも龍さんも
「母親に非常に感謝しています。ヴァイオリンをやっていない自分は
考えられない」 とまでの境地に達していらっしゃるようで
そのような方々を見ると、確固たるレール敷きが上手くいくことも・・・
と実感いたしますが、身近なところではやはり、一通り自分で
広い世界を見てみて・・・ という方が多い気がします。
ただ、時期をある程度みきわめないと、一生ふらふら・・・
ってことにもなりかねず、難しい問題ですよね。
「大器晩成」という言葉もありますしね・・・?
by Olive (2006-06-29 18:23) 

Cecilia

サンラブさん、nice&コメントありがとうございます!
私もマインドコントロールしたくてしょうがないのですが、娘はそういうものには引っかからないタイプのようです・・・。
勉強すれば得をする・・・とかそういうところから攻めないとダメみたいですね。
私もまだまだ管理しているほうですが、深入りしすぎるとお互いきついので、加減が難しいです。
ちょっとでもゆるめると、すぐにだれるし・・・。
のびのびと・・・って思いますが、なかなかそうはできない、というのが辛いです。
サンラブさんは本当に頑張っていると思いますよ。
by Cecilia (2006-06-29 23:23) 

Cecilia

Oliveさん、コメントありがとうございます!
五嶋節さんのことは「母と神童」でかなり熟読しました!
大好きな本です。
大変な教育ママって批判されそうですが、節さんの生き方には非常に共感します。(ブログでも何度か取り上げています。)
彼女がひいた「レール」には彼女自身の「音楽への熱い思い」とみどりさんがヴァイオリンで食べていけるように・・・という損得勘定のない愛があると思うのです。
同じように子供にレールを引き、「マインドコントロール」する親たちはどこか違うと思います。
うちの娘達・・・これからどうなるのでしょう・・・?
私も含めて多くの親は、他人がどう思うか・・なんて考えている余裕はなく、試行錯誤の毎日ですよね。
by Cecilia (2006-06-29 23:34) 

降龍十八掌

PTNA関連の記事からTBして、再び読みました。本文中、講評が高評になっていましたね。(いつも高評ならよいのですが。)

ピアノの世界も、プロ野球を目指す少年~高校野球のようなところがありますね。素人考えですが、つまるところ、やはり才能がすべてなんではないでしょうか?

猛(孟)母は三遷す?
 
by 降龍十八掌 (2008-07-19 17:18) 

Cecilia

降龍十八掌さん、コメントありがとうございます!
「高評」・・・ですが、「高い評価」という意味以外に「他人の批評」を尊敬して言っていると思うのですが・・・。(今一応確認したらそのように出て来ました。)
私も以前どちらか気になったことがあるのです。

「才能」というのもある程度作られるもので、親や教師のあり方は重要だと思います。
努力でできることを才能のせいにしてあきらめる・・・というのは残念なことではないでしょうか?
ただ努力でできることにも限界があるし、結局は本人の「好き」という気持ちが大切だと思うし、それが才能の多くを作っていると思います。
あと運も必要ですよね。
お金も馬鹿にはできず、才能もお金次第・・・という面があります。
学力や野球と同じです。(苦笑)

by Cecilia (2008-07-20 05:57) 

Cecilia

yumaさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2008-07-21 06:17) 

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