舞曲について・・・つれづれなるままに・・・ [ピアノ]
前回の記事でMenuetのことを書きましたが、メヌエットやガボットというのは学校音楽教育で馴染み深い名前です。
私の記憶では小学校の一年の時にゴセックのガボットを音楽鑑賞で聴いたし、ボッケリー二のメヌエットもたぶん二年生くらいで聴いたのだと思います。
だから私はガボットといえばゴセック、メヌエットといえばボッケリー二がまず第一に浮かんできます。
ピアノを習っていたので、練習する曲の中でも踊りの名前はよく目にしました。
しかし多くの人がそうであったように踊りの曲だと意識して練習したことはないですし(自分では何となく意識していたつもりかもしれませんが)、ピアノの先生もそういった指導ではなく、音の間違い、指使いの間違いを正すだけだったように思います。
自分が習った曲、娘達が習った曲で言えば、まずベートーヴェンの「ト長調のメヌエット」も思い出します。(これよく「ト調のメヌエット」と書かれているのが気になります。)
・・・ということはベートーヴェンの頃もメヌエットがあったということなのでしょうか?
そしてベートーヴェンの舞曲・・・といえば「ドイツ舞曲」というのもありました。
非常に気になっているのですがドイツ舞曲とアルマンドは同じなのでしょうか?(アルマンドはドイツ風の舞曲なのですよね?)
アルマンド・・・バッハの「フランス組曲」で馴染みになる曲ですよね。
(話はメヌエットに戻りますが、メヌエットといえばバッハ作と言われていたメヌエットも忘れてはいけませんが、この曲はクリスチャン・ペッツォルトの曲でしたよね。)
「フランス組曲」ではアルマンド、クーラント、サラバンド、ガボット、ルーレ、ブーレ、ジーグ、ポロネーズ・・・などが出てくるのでこの曲でそれらの舞曲の名前を知ったという方も多いのではないでしょうか?
サラバンドといえばヘンデルのいくつかのサラバンドはリコーダーの曲集などにも入っています。(ピアノの曲集にもありますが。)
ブーレといえば、私はジョルジュ・サンドの「愛の妖精」で初めて知りました。
薄汚い格好をした「こおろぎ」のファデットがランドリーと踊る場面があるのですが、彼女は非常に踊りがうまくブーレが得意・・・とありました。(これも初めて読んだのは小学生の時でした。)
そしてポロネーズ・・・といえば、ジョルジュ・サンドと関係の深いショパンしか浮かんできません!
ショパンがワルツやマズルカ、ポロネーズ・・・などの舞曲をたくさん作曲していることは言うまでもありませんよね。
そういえば小学生の頃、ピアノで練習した曲にモーツァルトのレントラーがありました。
レントラーは「ワルツの前身」と解説が書いてあって、「前身」と言う言葉もそれで知りました。
長々と思い出話を書きましたが、こうしてみると基礎的な教育を受けている期間に実に様々な舞曲を知るのですね。
メヌエット、ガボット、レントラー、ワルツも明確な違いなどわからずに練習していて、今でもそれほどわかっているわけではありません。
調べれば定義はわかりますけれど、やはり踊ってみないとわかりにくいのでしょうね。
上で述べた舞曲について興味深いことがこちらのサイトでたくさん書かれています。
そういえば急にロンド・・・というのも思い出しました。
ロンド・・・「輪舞曲」と書いてあてることも多いですよね。(余談ですが何年か前に東海テレビの「冬の輪舞(ロンド)」というドロドロ路線の昼ドラ・・・結構はまりました!)
小学校で歌った曲で「秋風のロンド」(「そよ風のロンド」だったかも・・・)とかいう曲があったのでずっと気になっていました。
踊りのロンドとロンド形式のロンドが同じなのかずっと疑問だったのですが、前者はronde(仏)、後者はrondo(各国共通)ですね。
そしてrondoはクラヴシニスト(クラヴサン奏者のこと?)のrondeau(仏)から生まれた言葉らしいですね。(リュリやクープランなどによってクラヴサンやオペラやバレエなどのために盛んに作られたrondeauはabaca・・・・aのような形の器楽曲だったと音楽辞典にあります。・・・rondeauはもともと13~15世紀におけるフランスの重要な詩と音楽の形式の一つだったそうです。)
またまた余談ですが、娘達がバレエで”ロンドジャンブ”というのをした時、私はロンド・ジャンプだと思っていました!
正しくはロン・ド・ジャンブ(rond de jambe)でした。(ジャンプしません!)
色々聞き違いってあるものです。永年自身で信じてたのが実は・・・だったとか。
by アートフル ドジャー (2007-02-05 15:14)
浜中さんの本(下の方)は参考になりましたよ。
今度はDVDの方を観たいですね。
ルネッサンス・ダンスについてまとめられた本はないのでしょうか。
by nyankome (2007-02-05 20:15)
確かに!おっしゃる通り、「踊りの曲だと意識して練習したことはない」というのは自分もそうです、曲解説を読んだり、先生から聞いて、「舞曲なんだ」と分かってはいても、だからどうということもなかったです…。それにしても、余談で「冬のロンド」が飛び出してきて、笑ってしまいました。自分も遅番の時は会社でランチタイムに見てました(汗)
by (2007-02-05 23:19)
バッハのパルティータも舞曲の集まりですね。ジグ(ジーグ)などもよく聞きます。
作曲がなされた当時、これらの曲で実際に舞踊がなされていたのか、それとも、実際に舞踊のために演奏される機会は少なかったのかが気になっていたのですが、紹介されていたサイトで大まかなイメージがつかめました。
なかなか詳しいサイトですね~。
by c-tail (2007-02-06 07:45)
アートフル ドジャーさん、nice&コメントありがとうございます!
上のバレエ用語ですが、私はその当時の先生がはっきりと「ジャンプ」とおっしゃっていたと記憶しています。
まあバレエの先生と言えどもフランス語をきちんと学んでいるとは思えないので、もしかしたら先生も勘違いなさっていたのかも・・・。
by Cecilia (2007-02-06 08:41)
nyankomeさん、nice&コメントありがとうございます!
私もDVDが見たいです。
ルネサンスダンスは私も気になりますね。
パヴァーヌがどんな踊りか見たいですし、アルメインとアルマンドもどういう点が違うのか見たいです。
by Cecilia (2007-02-06 08:45)
masaさん、nice&コメントありがとうございます!
舞曲であることを意識して弾く・・・子供ができないのは当然ですよね。
教師の側の課題だと思っています。
(町の)ピアノの先生も、学校の先生も「三拍子はブン!チャッチャッ!ですよ~」と言うのが精一杯ですよね。
メヌエットもドイツ舞曲もワルツもいっしょくた!
しかし、記事に載せたサイトを見たら「ブン!チャッチャッ!」はドイツ舞曲の特徴であることがわかりました。
masaさんも「冬の輪舞」ご覧になっていたのですね!
私は「真珠夫人」「愛の嵐」にもはまりました。
結局最後まで見ていませんが、「緋の十字架」の記事を書いたこともあります。
by Cecilia (2007-02-06 09:00)
c-tailさん、1600nice&コメントありがとうございます!
パルティータの中の曲の名前を意識していませんでしたが、フランス組曲同様舞曲の集まりだったのですね!
このサイト本当に詳しいですよね!
リコーダーのサイトですが、ピアノの方などにも是非見て欲しいですよね。
バッハやモーツァルトの舞曲に関してかなり詳しく書かれているので勉強になりました。
by Cecilia (2007-02-06 09:11)
バッハの管弦楽組曲を(各パート一人だったでしょうか?)Suites for Dancingと銘打ったCDが出ております。(リンクさせていただきました。)
http://www.amazon.com/Bach-Suites-Dancing-Johann-Sebastian/dp/B000001SDO/sr=1-3/qid=1170849554/ref=sr_1_3/103-5974766-2167866?ie=UTF8&s=music
確か伝え聞くところによると,バッハはノリノリで踊るように指揮をしていたとのことでしたが,この演奏はノリノリ言うより,かなり早い!
むしろ,第1期MAK(ムジカ アンティカ ケルン)のバッハのブランデンブルグ協奏曲の第6番(BWV1051)の第1楽章のほうがDancing!
http://www.amazon.com/Bach-Brandenburg-Concerto-Overture-Orchestral/dp/B0000057FE/sr=1-8/qid=1170850044/ref=sr_1_8/103-5974766-2167866?ie=UTF8&s=music
いちに いちに まるでユーロービートのようです。
第1期MAK,かなりアヴァンギャルドな古楽バンドで,当方お気に入りだったのですが,個性が強いメンバーが多く,ついに主要メンバーが抜け,おとなしい古楽バンドになってしまいました。この点でもロックバンドのようです。
by fallschirmjager (2007-02-07 21:24)
fallschirmjagerさん、コメントありがとうございます!
試聴させていただきました。
楽しいですねえ!
このテンポだと踊りの性格もはっきりしてくるような気がします。
MAK、「バロックの森」でもおなじみです。
by Cecilia (2007-02-08 09:57)