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大竹道哉さんのCD [音楽鑑賞]

大竹道哉さんのCDが昨日届きました。

全てバッハ・・・というプログラムです。(曲目は大竹さんのHPをご覧下さい。)

まず、一言感想を・・・。

非常に力強く重厚なバッハです!

ピアノ演奏によるバッハ・・・といえばグレン・グールドのCDくらいしか持っていないので、ほかの人の演奏はあまり持っていなかったし、NAXOS MUSIC LIBRARYでも聴けるのですが、ケンプの演奏をちょっと聴いた程度です。

バッハの演奏は主にオルガン、チェンバロで聴いていましたが(持っているCDはトン・コープマンが多いのです。)、久しぶりにピアノ演奏で聴いたので新鮮な気持ちになりました。

このCDは大竹さんがもう少しお若い頃の演奏(10年近く前の演奏です。)である上、ブリュートナーというピアノを使用しているせいもあるのでしょうけれど、とにかく力強い演奏なのです。

それと私はグールドの演奏は純粋にクラヴィーア(あるいはチェンバロ)のための曲しか聴いていなかったので、カンタータやコラール前奏曲をピアノで聴くことがなかった・・・というせいもあるでしょう。

全く聴いたことがないわけではなく、有名な「主よ人の望みの喜びよ」はウィルヘルム・ケンプの演奏でよく耳にしますし、それを言えば秋にIn dulci jubiloの特集をした時に、ケンプのCDを取り上げました。

これらのカンタータやコラール前奏曲は全てケンプの編曲によるものです。

それと「半音階的幻想曲とフーガ」・・・これはうちにある小山実稚恵さんのCDに入っていて知っていましたが、この曲(約11分)に続く「オルガンのための前奏曲とフーガ二長調」(約12分)がこの時のコンサートのプログラム(ライブ録音なので)の最後の曲でアンコール曲の「アンナ・マグダレナのためのクラヴィーア小品集」の中のメヌエット2曲(1曲はクリスチャン・ペッツォルト作)・・・大曲のあとの小品・・・ホッとしますね~!!

大竹さんほどの方でも演奏会でこういう曲を弾かれるのだなあ・・・と感動しました。(子供さんが多い演奏会だったのでしょうか?)

フランス組曲第一番のサラバンドは今までに聴いたことがないほどゆっくりの演奏でした!

それにしてもこの演奏会の会場は普通の教会で・・・私も以前そこで同じピアノで大竹さんの演奏を聴きましたが・・・それほど音響効果がよいとは思えない教会でしたが、大きなホールで弾いていらっしゃるように聴こえるCDですね~!

更にこのCDは一切の修正がないそうです。

・・・ということで本当に大竹さんの演奏の勢いを感じる一枚だと思います。

大竹さんの生の演奏を聴いた時も感動しましたが、力強く深い音色に衝撃を感じました。

ここのところフランスのロココ音楽にはまっていましたので聴いていませんでしたが、又してもバッハにはまりそうな・・・そんな気分です。

ところで演奏会でお見かけした大竹さんは演奏とは違って、非常にお優しそうな方でした。

私が行ったコンサートもチャリティーでしたが、大竹さんはフットワークが軽い・・・というか、どんな小さなコンサートでもなさる方針らしく(ピアノがグランドでなくても!)・・・私も実際そんな小さなところでそんなすごい演奏が聴けるとは思っていませんでしたので驚いたのですが・・・阪神方面の方は是非機会があったらお出かけください。

なお大竹さんの演奏はPTNAのHPからもたくさん聴くことができます。

 

 


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コメント 14

先日は、ご訪問いただきありがとうございました。
米良さんのファンでらっしゃるの!?
また、米良さんとコンタクトとれたら、記事アップしますね。

また、お邪魔させていただきますね!
by (2007-02-22 11:55) 

おおたけみちや

Cecilia様 ありがとうございました。
これらを演奏したとき、バッハという人の懐の深さに感銘を受けました。ピアノでどこまでさまざまなバッハが表現できるか、というのがこのコンサートのテーマだったと思います。
アンナマグダレーナの音楽帳からのアンコール、自分で気に入っています。ト長調のお気に入りの曲をまるで組曲のように選び、最後は眠るように終わる。そんなことを考えてアンコールを弾きました。
これからも、いろいろな作曲家のいろいろな曲に挑戦していきます。
by おおたけみちや (2007-02-22 20:35) 

nyankome

試聴しました。
>力強く深い音色
だとも思いましたが、それよりも表現、音色の多彩に耳がいきました。
バッハの音楽は表現の幅が広いように思います。↑で大竹さんが仰っている「懐の広さ」なのでしょうね。
私はカツァリスが弾くバッハのトランスクリプションを持っています。こちらは技巧の華やかさが前面に出た演奏。これも素晴らしいです。ケンプの弾くバッハには暖かさや穏やかさを感じます。
by nyankome (2007-02-22 23:22) 

私も早速、試聴してみました。透きとおるような音色の旋律がロマンチックでありながらも骨太で、パイプオルガンで味わうのとは全く違った音楽の楽しみがあって、とっても印象に残りました。ピアノの音っていいなぁ…と思いました、改めて。
演奏会のプログラム、興味深い曲ばかりで、ユニークですね!
ぜひライブで拝聴してみたいです。紹介してくださって、ありがとうございます!
by (2007-02-23 00:48) 

Cecilia

fumilinさん、nice&コメントありがとうございます!
以前も記事を拝見していましたが、舞台関係のお仕事をなさっているのでしょうか?
あの記事以外にも気になっていた記事がありますので、またコメントしに伺います。
米良さんの記事はいくつかあるのですが・・・最近のはこちらです。
http://blog.so-net.ne.jp/santa-cecilia/2006-12-17
by Cecilia (2007-02-23 08:14) 

Cecilia

大竹先生、コメントありがとうございます!
うちにはロックにアレンジされたバッハもあるのですが、本当に懐が広いですよね。
私は古楽が好きでオリジナル楽器を使ったバッハ演奏が好きですが、現代の楽器であるピアノで可能性を追求される先生の姿勢、尊敬申し上げます。
プログラム構成、本当に素敵ですね。
あのプレリュードではじまり、最後がゴールドベルグのアリアだというのが。
何度も聴いています。(今3曲目にはまっています。)
by Cecilia (2007-02-23 08:39) 

Cecilia

イリスさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2007-02-23 08:40) 

Cecilia

nyankomeさん、nice&コメントありがとうございます!
私も拙い言葉で表現し切れませんでしたが、多彩な音色・表現でしたね!
私はカツァリスは聴いたことがないので、聴いてみたいです。
バッハの鍵盤楽器のCDといえば、グレン・グールド、中野振一郎さん、トン・コープマン(チェンバロ・オルガン)・・・くらいしか持っていなくて比較のしようがなかったのですが、最近NAXOSでもいろいろ聴けるようになったことですし、それぞれの持ち味を比較しながら聴いてみたいです。
私もケンプには暖かさ・穏やかさを感じました。
by Cecilia (2007-02-23 08:48) 

Cecilia

masaさん、nice&コメントありがとうございます!
私もパイプオルガンで馴染んでいる曲をピアノで聴いて新鮮な感動を覚えました。
大竹さんは井口愛子さんの門下でいらっしゃるので、東京で門下生のコンサートに出演されたこともありますから、機会があるかもしれませんね。
オルガンの方とも共演されたことがあるようですよ。
by Cecilia (2007-02-23 08:59) 

fallschirmjager

ピアノによるバッハだと,昔はE・フィッシャーやバックハウスなんかもありましたが,当方ご紹介のケンプのLP,かつて所持していたことがあり,彼の弾くBWV147の彼の編曲は,暖かく親しみやすい演奏だったことを思い出します。
グールドのバッハ。グールドのLPで,彼がバッハを弾きながら,陶酔してハミングしているのを聴いて,もう夢中になりました。
当方好きなピアニスト(奇人?)として,グールド,ジャズのバド・パウエルそしてニューオーリンズR&Bのプロフェッサー・ロングヘアの3人おりますが,3人とも音楽ジャンルは違うものの,すべて故人という共通点はありますが,3人とも自分の演奏にのってくると,ハミングしたり,メロディを叫ぶように歌ったり,曲にあわせて口笛を吹いたり,楽器の演奏以外でも音楽している点でも共通点があります。
こういう演奏を聴くと,こちらまでノリノリで楽しくなってきますね。
by fallschirmjager (2007-02-23 22:35) 

Cecilia

fallschirmjagerさん、コメントありがとうございます!
私も一時期、グールドしか考えられない・・・という感じではまっていた時期があります。
そもそもグールドを知ったのも「バロック音楽の楽しみ」でしたね~!
録音したもの(ゴールドベルグ変奏曲)を何度も聴いていました。
グールドのハミング、本当に陶酔していますよね~!

うちの場合は夫の趣味でロックのCDが多いのですが、ELP(エマーソン・レイク&パーマー)のCDなんかにバッハを使ったものや他にもクラシックを使ったものが多いですね。

そのようなものを聴くとロックとかクラシックとか考えずに聴けます。
by Cecilia (2007-02-24 09:44) 

かあか

お近くのピアニストさんなのに演奏会とかに足を運んだことがまだないんです。機会をみつけて聴かせてもらわねば!と思っています。
by かあか (2007-02-27 23:00) 

Cecilia

かあかさん、コメントありがとうございます!
是非大竹さんの演奏会に行ってくださいね。
CDが録音された場所も加古川の近くですよね。
あそこまで聴きに行くのは大変でした~!
行きはよかったのですが、帰りは風邪のため運転がきつかった思い出が・・・。
by Cecilia (2007-02-28 08:50) 

Cecilia

glennmieさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2010-03-13 16:16) 

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