プーランクの「ポールとヴィルジニー」 [音楽鑑賞]
いつもNAXOS MUSIC LIBRARYでサーフィンしています。
ある目的をもって聴くこともあれば、何気なく聴くことも。
今日のCDは後者のほうで、すごい掘り出し物です。
Mélodies du côté d'Apollinaire
- アーティスト: Francis Poulenc, Philippe Guilhon-Herbert, David Lefort
- 出版社/メーカー: Saphir Productions
- メディア: CD
プーランク歌曲集。(試聴できません。)
このルノワールの絵のジャケットにふさわしいフランスの陽光の香りのするCDです。
歌っているDavid Leforet(テノール)は若手で大きな賞を受賞した人のようです。
ギョーム・アポリネールの詩による歌曲が多いようですが、私が非常に心惹かれてまず一番に聴いたのが)Paul et Virginie(ポールとヴィルジニー)です。(←これはギョーム・アポリネールではありません。)
「ポールとヴィルジニー」は小学生のときに学校の図書館でよく借りた少年少女向きの世界名作シリーズ(表紙が革表紙みたいな感じで名画が貼られていました。こちらのシリーズです。)のフランス編にありました。
もう一度読みたいのですが(以前も記事に書きました。)、なかなか見つからなくて読むことができません。(洋書で読むしかなさそうですね。)
今回いろいろ検索していたら、最初の舞台はモーリシャス島だということがわかりました。
モーリシャス島には”ポールとヴィルジニー”という名前を冠したリゾートホテルもあるのですね。
それに調べていたら昔の本の挿絵とか。
私が読んだ本でも、現代の挿絵ではなく、銅版画みたいな感じの昔っぽい挿絵でした。
それはともかくとして、この「ポールとヴィルジニー」という歌曲はレイモン・ラディゲという人の詩らしいのですが(作家は違う人)、どんな内容の詩なのかとっても気になります。
NMLで聴いていたらブックレットはないし・・・。
曲の雰囲気からすると、後半の悲しい部分ではなく、モーリシャス島で楽しく遊び戯れる少年少女・・・という感じですね。
歌もピアノ伴奏もとっても素敵な曲です。(ほかの曲も全部聴きましたが、素敵です!)
プーランク関連記事では以前「象のババール」の記事を書きました。(この記事を書いた時はNMLではATMA盤しか聴けませんでしたが、更にVOX盤が聴けるようになっています。)
追記
ギョーム・アポリネール・・・というと昔文通していた男の子が彼の詩にイラストをつけてくれたことがあります。(他に堀辰雄とか・・・。)
ギョーム・アポリネールは文通で知った詩人ですね。
御紹介のCD。まずジャケットに心奪われました。早速調べてみます。
by アートフル ドジャー (2007-08-24 20:07)
こちらで試聴できます。
http://www.amazon.fr/M%C3%A9lodies-c%C3%B4t%C3%A9-dApollinaire-Francis-Poulenc/dp/B0002BNY4Q/ref=sr_1_1/402-6021945-2429760?ie=UTF8&s=music&qid=1187965729&sr=1-1
Paul et Virginieは17曲目ですね。
プーランクの歌曲はあまり聴いたことがないのですが、詩的ですね。このCDには入っていませんが「愛の小径」("Les chemins de l'amour")は大好きな曲です。
by nyankome (2007-08-24 23:38)
「愛の小径」、この30曲目です。
http://www.amazon.co.jp/Melodies-Francis-Poulenc-Richard-Jackson/dp/samples/B000002ZHZ/ref=dp_tracks_all_1/249-4955173-6552359?ie=UTF8&qid=1187966343&sr=1-1#disc_1
by nyankome (2007-08-25 00:12)
アートフル ドジャーさん、nice&コメントありがとうございます!
NMLでタイトルで心惹かれ、ポチっとクリックしたら綺麗なジャケットが現れると「ラッキー♪」と思います。
by Cecilia (2007-08-25 09:16)
おはようございます。
プーランク、アッシジの「聖フランチェスコの四つの祈り」を聴いて、その美しさに圧倒され、その勢いで他の曲も聴きたいとCDを買ったのですが。
・・・だめでした(笑)
「アッシジ」のイメージが強すぎたのでしょうか。
なんと言う曲だったのか、今となってはCDの山の中にうずもれて確かめようもないのですが、歌曲集ではありませんでした。
でも「ポールとヴィルジニー」、聴いてみたいです。
私も同じ小学館の世界名作全集で読んだ思い出深い物語です。
全50巻のこの全集、お小遣いは要らないから、と母を拝み倒して買ってもらっていました。
月一回の配本が、待ち遠しくてたまらなかったこと!
表紙の名画を見る楽しみもありました。
あんなに繰り返し、繰り返し読んだ全集は後にも先のも、これだけです。
今でも大切な宝物です。
by aosta (2007-08-25 09:20)
nyankomeさん、nice&二度のコメントありがとうございます!
いつも試聴できるサイトを教えてくださってありがとうございます。
今回は結構探したのに見つかりませんでしたが、フランスAmazonで試聴できたのですね。(確かはじめに探したのですが・・・)
「愛の小径」はリサイタルなどでよく歌われますよね。
特に古楽系の歌手が比較的よく歌うような気がします。
昔はプーランクに興味がありませんでしたが、フォーレから始まり、ドビュッシー、サティ、プーランク・・・とフランス近代歌曲はお気に入りですね~。
デュパルクとかもよかったし。
by Cecilia (2007-08-25 09:22)
xml_xslさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2007-08-25 09:22)
Krauseさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2007-08-25 09:23)
aostaさん、おはようございます!
コメントありがとうございます!
aostaさんも世界名作全集を読まれたのですか!
あれが全部復刊されたらいいのに・・・と思う私です。
あれで出会った作品たちが私の精神形成にかなりの割合で影響を与えているのです。
もちろん表紙の名画でもお気に入りがいくつかあり、今でも気になっています。
(旺文社文庫というのも気になっていますが・・・)
「アッシジの聖フランチェスコ~」はまだ聴いていません。
これから聴いてみますね。
プーランクではやはり「象のババール」がわかりやすくていいですね~。
それとこのCDの歌曲はどれもこれも素敵でしたよ。
(nyankomeさんが試聴できるサイトのリンクを貼り付けてくださったので是非試聴してください。)
やはり歌手にもよるのでは・・・という気がします。(他の歌手のプーランクはイマイチだった気が・・・。)
by Cecilia (2007-08-25 09:35)
おおつ!
旺文社文庫!
すでに私の中では幻の文庫となっていました。こんなところで再びその名を聞くことが出来るなんて!
あのパパーミント・グリーンの表紙。
つるつるした光沢のある表紙でしたね。
紙質も良く、何よりも、文庫なのにケースに入っている、と言うのが嬉しくて!!
でもあまり長くはありませんでしたね。
どのくらいの間発行されていたのかしら・・・
いま、私の手元にあるのは「嵐が丘」と「シュトルム詩集」の2冊だけです。
実家で発掘すれば、もう少し出てくるかもしれません。
もう一度、世界名作全集に話は戻りますが。
>あれで出会った作品たちが私の精神形成にかなりの割合で影響を与えているのです
これはもう私もまったく一緒です。
あの50巻の中に収められた古今東西の名作を繰り返し読み、長じて完訳と出会った、いわば私の読書体験の原点と言ってもいいくらい。
そうそう、もうちょっと小さい頃には、偕成社の世界少女名作全集と言うのもありました。
「あかね色の童話集」「緑色の童話集」と言った色の名を冠したシリーズも好きでした。
by aosta (2007-08-25 11:23)
フランスものに弱い私・・勉強不足でございます。ナクソスでいろいろサーフィンしていますよ~わたくしも!楽しい夜の過ごし方です^^!
by かあか (2007-08-28 15:34)
aostaさん、再コメントありがとうございます!
お返事遅くなりましたが、この前出かける前に読ませていただいて、すぐにもお返事を書きたかったのです。
旺文社文庫で読んだフランシス・ジャムの「三人の少女」について以前記事を書きました。
トマス・ハーディーの「テス」も旺文社文庫で知りました。
http://blog.so-net.ne.jp/santa-cecilia/2007-03-02
旺文社文庫の「シュトルム詩集」は中学時代、ゴミに出ていたものを拾って持っていましたが、いつの間にかどこかにいっています。
aostaさんも親しまれているのですね!
とても感激です。
偕成社のそのシリーズはうちにもあったあれかなあ~と思うのですが・・・。
毎月配本されていたものでしょうか?
「家なき少女」とか読んだのですが・・・。
久しぶりに読みたくなって少年文庫みたいな本(偕成社)を読んだら私たちの母校の先生の訳でした。
by Cecilia (2007-08-30 08:21)
かあかさん、nice&コメントありがとうございます!
昔声楽を始めたばかりのころ、フランス物ばかり歌っていらっしゃる知人がいました。
当時はイタリア物にしか興味がなかったし、シャンソンも嫌いだった(今でも「いかにもシャンソン」の歌い方はちょっと・・・)のですが、最近素敵だなあと思うことが多くって。
フォーレ・ドビュッシーあたりはもう大好きです。
by Cecilia (2007-08-30 08:42)