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A Baroque Christmas [音楽鑑賞]

ここのところATMAレーベルから出ているクリスマスのCDがとても気に入っています。

カナダのレーベルなのでフランスのキャロルをもとにしたバロック(ロココ)のクリスマス曲が充実していて、この分野を開拓したくなりました。

A Baroque Christmas

A Baroque Christmas

  • アーティスト: Margaret Gay, Benedikt Anton Aufschnaiter, Johann Christoph Friedrich Bach, Johann Sebastian Bach, Georg Bohm, Jean-Francois Dandrieu, Michel-Richard Delalande, George Frideric Handel, James Lyon, Franz Xaver Murschhauser
  • 出版社/メーカー: Atma Classique
  • 発売日: 1999/07/13
  • メディア: CD

タイトルのとおり、バロックのクリスマス曲を集めたものです。

こちらで全曲試聴できます。(♪マークをポイントしたら聴けます。ポイントし続けないと止まってしまうので注意。結構良い音質で長く聴けます。)

このCDはフランスものばかりではなく、バッハやヘンデルの曲も入っているのですが、1曲目は"Un Flambeau,Jeannette,Isabelle"というフランスのキャロルです。

これは讃美歌では「たいまつ手に手に」(讃美歌第二編:115番)として知られているようですが(新しい「讃美歌21」にも入っています。)、私は教会で歌ったことがなく、教会に通っている人といえども知らない人が多いのではないでしょうか。

日本語で「松明を持ってきて、ジャネット、イザベル」となるこの曲の歌詞はこちらをご覧ください。

楽譜はこちらでご覧になれます。(ただし編曲者は違います。)

この曲、M.A.シャルパンティエも編曲していますが、近いうちに記事を書く予定です。

非常に牧歌的で優しい雰囲気の曲だと思います。

フランス語圏ではかなり親しまれているのでしょうね。

 

2曲目はWhile shepherds watched their flocksでこれはイギリスのキャロルで有名ですよね。

16世紀の作曲家であるChristpher Tyeという人の編曲になっていますが。

いつも聴いているの(イギリスの大聖堂での合唱)とかなり趣がちがいますね~。

 

3曲目はバッハの曲で"O Jesulein suss,o Jesulein mild"(BWV493)・・・これは「やさしくもあいらしき」(讃美歌110番)でポピュラーな讃美歌ですよね。

6曲目はおなじみヘンデルの「メサイア」の中の"Rejoice greatly~"ですが、これもかなり歌い方が違っていて新鮮です。

 

13曲目は"Une jeune pucelle"・・・これもフランス語圏では有名らしいのですが、日本ではあまり知られていないようです。

讃美歌21」の254番に「小鳥も飛び去る冬のさなか」という題で載っています。

こちらはちょっと哀愁のあるメロディーですね。

編曲はダンドリューになっていますが、以前長女がカワイのグレードで彼の「おしゃべり」という曲を弾いたことがあります。(カワイの「ピアノのステージB」に載っていますがこちらで楽譜をご覧になれます。)

追記:一番最後の"Jesous Ahatonhia"も前半が同じようなメロディーでこちらのほうが「小鳥も飛び去る冬のさなか」に近いです。

 

 

更に10曲目は以前記事で書いたJohann Christoph Friedrich Bachが編曲した「キラキラ星」のメロディーのあの曲です!

こちらはチェンバロになっています。(以前の記事ではオルガンでしたね。)

他にもラランド(12曲目)の曲などが収録されていて、古楽ファンにはたまらない一枚ではないでしょうか?

 

演奏しているのはCarolyn Sinclair(ソプラノ)、Michael Jarvis(チェンバロ)、Margaret Gay(チェロ)、Baroque Players of Hamiltonです。

 


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コメント 12

Cecilia

2ndLTさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2007-10-28 16:08) 

Cecilia

Krauseさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2007-10-28 16:09) 

chiaki

Ceciliaさん、こんにちは。

昨日は、父の死と娘の怪我について、ご丁寧なお心遣いをいただき、本当に有難うございました。

ショパン10-1の練習は、その後いかがでしょうか?

今日の日記でCeciliaさんが紹介していらっしゃる声楽曲、どれも優しく素敵な曲ばかりで聞き惚れてしまいました。
 私はピアノ専攻だったので声楽専攻の方に伴奏を頼まれることはあっても、声楽に関しては今まであまり知識がなかったのですが、Ceciliaさんのおかげで声楽曲への興味がわいてきました。
これからも色んな声楽曲を紹介してくださるのを、楽しみにしております。
by chiaki (2007-10-28 16:47) 

Cecilia

U3さん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2007-10-28 18:12) 

nyankome

試聴しました。穏やかな雰囲気のクリスマスにふさわしいアルバムです。
「松明かざして」は昨年のコンサートで聴きました。
http://blog.so-net.ne.jp/pavane/2006-12-10
"Rejoice greatly~"は森麻紀さんも録音されていて、好きな曲です。
http://www.tsutaya.co.jp/item/music/view_m.zhtml?pdid=20171326
このアルバムよいですね。
by nyankome (2007-10-28 18:16) 

aranjues

ホントにすぐクリスマスですね。名駅前も年末のイルミネーションの
準備が始まっています。毎年1枚BGM用にクリスマスソングのCDを
ゲットしてます。今年はどれにするかそろそろ考えないと、、。
by aranjues (2007-10-28 18:36) 

Cecilia

chiakiさん、コメントありがとうございます!
ピアノのほうは順調ですよ。
あの記事を書いた日にはじめ、ゆ~っくりではありますが、Op.10-1と「黒鍵」、スケ2と並行して練習しています。
ショパンはやはりいいですねえ。
でもバッハもやりたいと思う私です。

今までクリスマス・・・というとバッハなどが中心でしたが、フランスバロック(ロココ)のキャロルは本当に優雅な曲が多く、ゆったりした気分で楽しめます。
あまり宗教くさくないのがまたよかったりして・・・。
次の記事も似たような雰囲気ですが、フランスもの中心のCDの予定です。
by Cecilia (2007-10-28 21:15) 

Cecilia

nyankomeさん、nice&コメントありがとうございます!
去年の記事は覚えていましたが、アンコール曲だったのですね!
"Rejoice greatly~"は以前発表会などでも歌いましたが、このCDの歌い方は相当変わっています。
このCD、とても気に入りました。
次の記事も似たような雰囲気です。
by Cecilia (2007-10-28 21:21) 

Cecilia

aranjuesさん、nice&コメントありがとうございます!
名古屋に行くときは車で、しかも栄ばかりなので名駅方面にはめったに行きません。
イルミネーションはおととし見ましたが、とても素敵でした。
私も毎年一枚はクリスマスのCDを購入しています。
年々宝物が増えてうれしくなります。
by Cecilia (2007-10-28 21:24) 

Cecilia

xml_xslさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2007-10-29 10:53) 

Papalin

Ceciliaさんのブログのおかげで、こちらもクリスマス気分になてきました。
by Papalin (2007-10-29 12:44) 

Cecilia

Papalinさん、nice&コメントありがとうございます!
なかなかコメントが追いつかないですが、いろいろ聴かせていただいています。
Papalinさんのクリスマス関連記事が楽しみ・・・♪
このBaroque Christmasもいいですが、次の記事のCDではリコーダーが大活躍でとても素敵です。
by Cecilia (2007-10-29 13:57) 

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