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うさん臭いおじさん?

追記ですが・・・

「Ceciliaの部屋」は昨日アクセス数が400,000を超えました。

ありがとうございます。


7月に家族で小旅行をしましたが・・・

その時某磁器ミュージアムに行きました。(どこの・・・と書くと、どこのミュージアムかばれてしまい、内容上ちょっとまずいので書きません。)

そこは旅行関係の雑誌などにも取り上げられているところで、陶磁器を見るのが好きな私は以前から行ってみたいと思っていました。

外観はいかにも避暑地のミュージアムという感じで素敵でした。

入場券を買おうと中に入ると・・・誰もいません・・・。

しばらくして、一人のおじさんがやってきました。

学校の宿直のおじさんみたいなイメージの方でした。

お金を払ってすぐの場所に、マリー・アントワネットやデュ・バリー夫人が愛用した磁器と同じブランドの磁器があり、見ていたらいろいろと説明をしてくれたので、「このおじさんすごいなあ。こういうところで働いていると知識が増えるんだなあ。」と思いました。

さてそのミュージアムで主に置いているのは違うブランドの磁器なのですが、いろいろ見ていたら、一級品と二級品の違いや、製造された時期・・・などについてそのおじさんが詳しく説明してくれました。

2階に上がるときも、窓に飾られたティファニーのステンドグラスに関して詳しく説明してくれたので、その時点で「このおじさん、只者じゃない。」と思ったのでした。

2階には飾りきれていないティファニーのステンドグラス、それから不要になったらしい磁器の数々・・・などがところ狭しと置かれていました。(いくつかにはかなり安い値段がついていました。だから買おうかなあと思っていました。)

ティファニーのステンドグラスには実際触らせてもらって、いくつもの層があることや微妙な色合いを感じさせてもらえました。

それにしてもすごい数の品々。

このおじさん、何者??

・・・と思って聞いたら”オーナー様”でした!!

「これだけの品を揃えるにはお金がかかるでしょう?」・・・と聞いたら、「はい。私は先祖代々の土地を売りました。」・・・とのこと。

そして更にいろいろとこだわりを聞かされました。

おじさんは話し出すと止まりません。

かなり辛抱して聞いていました。

その間、わが娘たち・・・うろうろしながら2人でひそひそ話!

小さい子じゃあるまいし、ちゃんと話を聞きなさいよ・・・と心の中で思った私です。

そうこうしていると、おじさん

「奥さん、紅茶要りますか?」と言うので、この磁器で紅茶を出してくれるのか・・・と思いきや、スリランカで大量に紅茶を買ったのでわけてあげよう・・・ということでした。

「・・・はあ。」

「じゃあ、ちょっと待ってて。」

・・・と言っておじさんは

そしておじさんは脇の小部屋へ行きました。

中からは奥さんとおぼしきおばさんの声。(奥様という雰囲気ではない!)

「あんた、紅茶あげた?」・・・こんな感じです。

その間うちの娘たちがつかつかと近づいてきて、ひそひそ声で「お母さん、紅茶もらうの?」

私:「うん、もらうよ。」

長女:「え~、このおじさん、”うさん臭さMAX”!」

私:「いや~そんなことないよ。きっと磁器が好きなんだよ。」

長女:「ここにあるものって皆本物なの~?」

 

そうしている間におじさんが紅茶の袋詰めを持って戻って来ました。

もちろんお礼を言ってありがたく受け取りました。

その後しばらく話を聞いてからそこを去ったのですが、車の中で娘たちから散々その紅茶を飲むな、捨てろ・・・と言われた私たちです。

2人:「お母さんたちが捨てないんなら私たちが捨てる。」

私:「え~、もったいないじゃない。」

長女:「だってうさん臭かったじゃない。その紅茶も怪しいよ。」

私:「おじさんはちょっと変わっていたけれど、紅茶は紅茶じゃない。紅茶に罪はないし。」

長女:「ほら~やっぱり変わっているって思ってるんじゃ~ん!」

私:(内心本当に安心して飲めるかは別だ・・・と納得しつつ)「いや、飲まなくても”紅茶染め”とかできるしね~。」

2人:「いやだよ~。捨てようよ~。うちに帰る前に捨てようよ~。」

 

・・・とこういったやり取りをうちに帰るまで何度も何度もした挙句、娘たちに嫌な思いをさせてまで飲めないし・・・と夫が捨てたのでした。


この記事を本当は旅行後に書きたかったのですが、家に帰ったらPCの画面が暗くなって見えない・・・という状況になったのです。

それでしばらく修理に出したため書けませんでした。

真っ黒な画面で必死に検索をし、どうやら他にも紅茶をもらった旅行者もいるようだということがわかりましたし、そのおじさんに「?」という感想を持った人はたくさんいることがわかりました。

本当にそのおじさんは磁器が好きで好きで仕方がないだけなのでしょうけれど、こちらが引いてしまいそうになる”何か”がある人でした。

”うさん臭さMAX”とまで言われてかわいそうだけれど、確かにそれも言えているなあ!(笑)

だって土地を全部売り払ったとしても、あれだけの品・・・手に入るのでしょうか?

食器だけじゃなくて置物もあったし・・・。

全国各地にこの手のミュージアムはあるかと思いますが、個人でやっているミュージアムですしねえ。

(どこのミュージアムか書けないのが残念。)

ただおじさんは本当に善良な人だと私は思います。

 

なお、その地域のHPみたいなものには名宝に囲まれて優雅に紅茶を飲むこともできます・・・みたいに書いてありますが、例の紅茶がその代わりだったのでしょうか?

磁器はともかく、優雅とは程遠い雰囲気のオーナー夫妻(たぶん)だったけれど・・・。

 

 

 

 

 


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コメント 14

Papalin

知識のある方は、聴く人の興味やご都合をつど確認されながら話をしたり聴いたりされると、立派な方になるのですけれどね。難しいですね。
by Papalin (2007-11-02 12:32) 

Cecilia

Papalinさん、nice&コメントありがとうございます!
ホント、そうですね~。
私はブログでは好き勝手書いていますが、実際には”聞き役”ばかりで、なかなかここに書いてあるようなことを話す機会もありません。(相手にもよりけりですが。)
・・・でたまにいろいろ話しても「この人、こんなことに興味ないだろうなあ。」とか「手短に話さなくちゃ。」って遠慮しすぎてしまうところがあります。
もっとずうずうしくなれたら気分が楽かも・・・と思ったり。(笑)
by Cecilia (2007-11-02 13:04) 

nyankome

「うさん臭さMAX」には笑ってしまいました。
本当のところはどうなのかは分かりませんが、このおじさんよほどのマニアなのでしょうね。
私は、展示物は静かに鑑賞したいので、このおじさんのようなオーナー様はちょっと遠慮したいです。
by nyankome (2007-11-02 21:09) 

袋田の住職

400,000アクセスおめでとうございます。
私も聞き役になることが多いです。。。。
by 袋田の住職 (2007-11-02 21:49) 

Cecilia

nyankomeさん、nice&コメントありがとうございます!
はやり言葉かどうか知りませんが、娘のオリジナルかもしれません。
本当にマニアックでした。
だから本当に好きで好きでたまらなくて、「知ってほしい!」という気持ちが強い方なんだと思いましたが、おじさんの雰囲気と展示品の高級感の釣り合いが取れてなくて・・・。(苦笑)
私も博物館・美術館・・・あとお店でも静かに心置きなく回りたいほうなので、声をかけてほしくないほうです。
by Cecilia (2007-11-03 05:25) 

Cecilia

袋田の住職さん、nice&コメントありがとうございます!
前の記事のいくつかでカルトの話題に触れました。
住職さんの周りではないですか?

気が付いたら400,000アクセス!
皆様のおかげです。
by Cecilia (2007-11-03 05:28) 

U3

あはは、そんな人もおりますね。
by U3 (2007-11-03 09:02) 

YaCoHa

こんにちは。
「紅茶に罪はない」←このフレーズ最高。(笑;)
味が・・・気になりますな・・・!

私の父親(既に定年退職済)を見ていて最近気付いたのですが、年寄り(失礼;)のおせっかいって、一方的な親切の押し売りに過ぎないのですが、(良くも悪くも)悪意の無い、純粋な誠意なんですよね。きっと。娘さん達の「うさん臭さMAX」も理解できますが。。。

正直、そのおじさんのように、「好きなもの集めて、来た人に好きなだけ(自分の言いたい事を)教えてあげる」仕事って、なかなか無いかもしれませんねー。(笑;)
by YaCoHa (2007-11-03 23:01) 

Cecilia

U3さん、nice&コメントありがとうございます!
私は消して不愉快には感じませんでしたよ。
後で話のネタになりそうなおじさんですけれど。(笑)
by Cecilia (2007-11-04 08:55) 

Cecilia

Yakohaさん、nice&コメントありがとうございます!
最高ですか?・・・ありがとうございます!(笑)

そうそう・・・悪意のない、純粋な誠意を感じました。
あのおじさんがあれだけの品を集めている・・・というのも?ではあるのですが。

おじさん、お金はあまりなさそうですが、おっしゃるとおり「好きなもの集めて、来た人に好きなだけ(自分の言いたい事を)教えてあげる」仕事が出来て幸せですね!!
by Cecilia (2007-11-04 09:19) 

Papalin

> もっとずうずうしくなれたら気分が楽かも・・・と思ったり。(笑)

ずうずうしく・・・というと、負のイメージがあってよくないのですが、要は、思っていることを発信するようにしたらどうでしょう。それはずうずうしいことでもなんでもなく、そうすることによって、お互いが無駄な時間を費やすことが回避できたり、誤解を生じなくて友好的な関係を保てたり・・・。ものは考えようです。(^-^ )

ずうずうしいとは、こういうことをする人のことを指すのです。
http://grappa60.at.webry.info/200712/article_10.html
(大笑)
by Papalin (2007-11-04 10:23) 

2ndLT

そういう人って結構いるものです。
後でやっぱりうさんくさいやと思ったり、
いやいやそれが個性なんだよと思ったり、
不思議な人なんですよね・・・
by 2ndLT (2007-11-04 13:37) 

Cecilia

Papalinさん、再コメントありがとうございます!
>お互いが無駄な時間を費やすことが回避できたり・・・
本当にそうですね。(無駄な思い煩いの多い主婦@Ceciliaです。)
記事を拝見させていただきました。
またまた人がしないようなことをなさったのですね!
いつもながら本当に凄いです。
by Cecilia (2007-11-05 10:36) 

Cecilia

2ndLTさん、nice&コメントありがとうございます!
やっぱりいるものなんですね。
このおじさん”今まで私が出会った風変わりな人”の中でもトップクラスかもしれません。
by Cecilia (2007-11-05 10:41) 

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