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Star of the Magi(ATMA) [音楽鑑賞]

ここのところフランスのキャロル中心に聴いています。

私がNAXOS MUSIC LIBRARYで気に入っているカナダのレーベルはクリスマス曲も充実していますが、さすがフランス語圏だけあってフランスのキャロルが多いからです。

プロテスタントの讃美歌にもそれらの曲のいくつかが入っているのですが、よく歌われる・・・というほどでもなく、カトリックの人にはなじみがあるのかなあ・・・と思っていました。

ところが昨日調べた限りでは、現在カトリック教会では「典礼聖歌」というものを使っていて、日本語による新しい曲(高田三郎さんとか?)が多く、グレゴリオ聖歌とかキャロルなどを歌わないようになっているらしいのですが・・・それは初耳です!!

本当ですか!?

しかもそれを歌うのは禁止されている・・・と書いてあるのが多かったのですが・・・。(古いほうは「カトリック聖歌」ということも昨日知りました。)

プロテスタントの讃美歌でも耳慣れたものがなくなったり、訳が変わったり・・・いろいろですが、改革していこう・・・という考えはわかるのですが、年配の人(特に地方の)はついていけませんし、歴史的な曲が歌われなくなるのはさびしいですね。

私は讃美歌に載っているグレゴリオ聖歌は学生時代にカトリックの先輩から教えていただいたのですが、カトリックの人は皆さん歌える(歌えていた)・・・ということなのですよね?

 


さて・・・今日のCDはまたまたATMAレーベルに戻ります。

Star of the Magi

Star of the Magi

  • アーティスト: William Byrd, Eustache du Caurroy, Nicolas-Antoine Lebegue, Tarquinio Merula, Christmas Traditional, French Traditional, Francesco Turini, Les Voix Humaines, Sylvain Bergeron, Rafik Samman
  • 出版社/メーカー: Atma Classique
  • 発売日: 1999/12/14
  • メディア: CD

これまたジャケットがNMLで出ていたものと違いますが・・・

ACD22190: STAR OF THE MAGI

題名も"L'Etoile d'Orient"になっていますが、まあ同じような意味ですよね。(確かこの前まで上の画像になっていたはずなのですが・・・。)

こちらで全曲試聴できます。

大好きなDaniel Taylor(カウンターテナー)とSuzie LeBlanc(ソプラノ)のゴールデンコンビによる歌、Les Boix Humaines(Susie NapperとMargaret Littleのヴィオラ・ダ・ガンバのアンサンブル)、Francis Colpron(リコーダー)、Rafik Samman(パーカッション)、Sylvain Bergeron(リュート)による楽しい古楽演奏のクリスマスアルバムです。

nyankomeさんPapalinさんには特にお勧めですね!

もちろん、歌のみなさまにもお勧めです!!

"There is no Rose of such Virtue"(1曲目)は無伴奏によるデュエットですが、中世の響きが心地よいです!

"Ding,Dong!Merrily on High"(2曲目)・・・これはイギリスのキャロル集には必ずと言ってよいほど入っている定番曲ですが、少年合唱+オルガンで聴くことが多いですよね。
このアルバムではSusie Napperのアレンジでヴィオラ・ダ・ガンバ、リコーダー、パーカッション・・・で一味違った演奏です!

"Joseph est bien marie"(3曲目)・・・これもSusie Napperのアレンジ。ダンドリューの曲をS.Napperがアレンジした・・・ということでしょうか?
この前の記事でもダンドリューの曲として出てきましたが、M.A.シャルパンティエの「真夜中のミサ」にも入っている曲でしたよね。

"Coventry Carol"(4曲目)・・・これはイギリスのキャロルですが、これも一味違うなあ・・・。
前にリコーダーサークルでクリスマスにやりましたが、暗い曲で最初の頃は不評でした。(後になってから皆さん良さに気が付いてくれましたが・・・。)

"Riu,Riu,Chiu"(5曲目)・・・これもSusie Napperのアレンジ。かき鳴らす音はリュート?バロックギター?(音が低いですが。上に貼り付けたLes Boix Humainesのサイトでも試聴できます。)

"Ho ch'e tempo di dormire"(6曲目)はメルーラの曲です。
どこかで聴いたことがあるぞ~!(波多野睦美さんだったかな?)
イタリア語なのでイタリアの曲なのでしょうか?(メルーラってイタリア人?)

"Fantasies Une Jeune fillette"(7曲目。Eustache du Caurroy作曲。)・・・これ、この前からご紹介している"Une Jeune Pucelle"(次の8曲目。ダンドリューの曲をSusie Napperがアレンジ。)と同じ曲じゃないですか!

"Les Cloches"(9曲目。Nicolas Lebegue作曲)と"Lullaby,my sweet little baby"(10曲目。W.バード作曲。Susie Napperアレンジ)、"Canzona"(11曲目。Francesco Turini作曲)、"Dieu vous garde"(12曲目)・・・これらは初めて聴きました。

 

 

 

 

 


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U3

「禁止」という言葉に敏感に反応してしまうわたしでした。(笑)
大切な事は、公に「禁止」することではなく
して良い事と、してはいけない事を個人が判断することと
良識を醸成する事だと思っているからです。
ではでは
by U3 (2007-11-07 10:45) 

Cecilia

U3さん、nice&コメントありがとうございます!
私もそう思っているのですが・・・
カトリック教会の場合、法王様もいらっしゃるし・・・事情がプロテスタントとは違うので、そこらへん感覚が違うと思うのです。
教会以外で勝手に歌うのはよいと思うのですが、教会堂では歌わない・・・ということになっているのか、あるグレゴリオ聖歌のコンサートをプロテスタントの大学のチャペルでやる羽目になった・・・とか??
こんなことあるんですか~という感じでその真偽が知りたいと思いました。
カトリック内部にもいろいろな意見があることと思われますが、とにかくネット上でもいろいろ出てきましたので、本当のことなのでしょう。
”禁止”の度合いを知りたいところです。

カトリックで禁止・・・と言えば”避妊”が禁止されているのは有名な話。
”中絶”禁止はわかりますが、”避妊”の禁止って・・・!
違反しても神様と当事者にしかわからないと思うのですが、実際どうなんでしょう?
とても気になります。
内部にいないとわからないことも多く、どなたかにコメントをいただきたいですね。
by Cecilia (2007-11-07 10:55) 

nyankome

blogのご紹介ありがとうございます。
中世のクリスマスの雰囲気がよくでたアルバムですね。
5曲目の
>かき鳴らす音はリュート?バロックギター?
ですが、ヴィオラ・ダ・ガンバですね。
by nyankome (2007-11-07 20:18) 

Cecilia

nyankomeさん、nice&コメントありがとうございます!
ロココの曲も入っていますが、アレンジが中世っぽいですね。
ヴィオラ・ダ・ガンバも”かき鳴らす”のですね!!
音が「?」でしたが、やっぱり・・・!
by Cecilia (2007-11-07 22:57) 

Papalin

教会の歌も変わっているのですね。
歌っていったら怒られましたっけ。賛美ですって。(^_^;)
by Papalin (2007-11-15 22:55) 

Cecilia

Papalinさん、nice&コメントありがとうございます!
このCDではリコーダーが楽しいです。(Papalinさん向け!)
そうそう・・・私の今の特集で書きたいのですが、保守派の人たちって「賛美」って言うのが特徴なんですよね!(ここら辺なんて表現したらよいのかわからないのですが。)
怒られちゃうんですか!?
別にそう表現しても悪いわけじゃないし・・・と思っていたのですが、なんか引っかかるんですよね~。
それから気になるのが「プレイズ」とか「ワーシップ」とかやたら横文字を使いたがる傾向が・・・。
by Cecilia (2007-11-16 02:30) 

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