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コンサートの記憶

私が初めて行ったクラシックコンサート・・・記憶では寺田悦子ピアノリサイタルです。
小3か小4の頃に行った記憶があります。
プロフィールを見ると1977年、第2回アルトゥール・ルービンシュタイン国際ピアノ・コンクール第3位金賞、日本ショパン協会賞受賞。1978年にはリーズ国際ピアノ・コンクール入賞、とありますがその頃ですね。

今回は寺田悦子(敬称略)のことを書きたいわけではないのですが(残念ながらその後聴く機会もなかったし・・・)、そのリサイタルの時の記憶と言えば「緊張して聴いていた」ということに尽きる・・・という話題です。

とにかくピアノの先生はちょっとのことにも厳しかったし、一緒に行った姉がちょっとでも音を立てると怖かったので、私は息も吸えないくらい緊張して聴いていたのです。
私はおとなしくてじっとしている子だったので、そこまでしなくても充分静かだったと思うのですが、とにかくお利口に聴いていたはずです。
・・・で残念ながら聴いて楽しかったとか素晴らしかったという記憶はまったくありません。
寺田悦子の演奏技術のせいではなく、緊張しすぎていて音楽に身をゆだねるとかそういう心境でなかったせいです。
そのため私はもう一度聴いてみたいものだと思っているのですが、このままだと機会はなさそうですね。
現在の演奏にも興味がありますが、当時の演奏で聴いてみたいです。

思えば娘たちもいろいろなコンサートに連れて行きましたが覚えているものは限られているのでしょうね。

大人になって自分がどうしても行きたくてわざわざ高いお金を払って行ったコンサートの内容は当然覚えていますが、偶然券を手に入れたとか、義理で行ったとか、そういうコンサートはよほどのものでないと、退屈だったという記憶のほうが多いです。

仕事していた頃がコンサートにかけるお金も多かった時期ですが、疲れて寝てしまったことも多かったです。
後に子供と行ったコンサートは音楽よりも子供の様子のほうが気になってしまったし・・・。(苦笑)

ただで行ったコンサートで(自分がまったく興味のないオーケストラ曲のプログラム)、期せずして大感激だったという経験があります。
もちろん大人になってからですし、コンサート慣れしていたし、静かに聴くのは苦痛ではなかったのですが、聴いていて心が躍ったし、自由に解き放たれるような感覚を覚えました。(曲目自体がそうだったのですが)
雑念なく聴けるコンサートというのはそう多くはないし、批判の気持ちなしに純粋に楽しめるコンサートというのも少ないです。
自分が好きな演奏家のものは楽しめますが、好きだからこそいろいろ思ってしまうときだってありますものね。

まあお世辞ではなく純粋に楽しめて感激できるコンサートというのはプロのものでもそう多くはないような気がします。

もっと書きたいような気もしますが時間がないのでこれくらいにします。

 


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コメント 10

すとん

 まあ、確かに“つきあい”で行ったコンサートとか、つまらない事が多いですね。あと、タダ券もらって行ったものも同様かな? たぶん、こっち側の問題も多々あるのだと思いますが、やはり行きたくて、がんばってチケットを入手したようなものの方が記憶に残ると思います。

 私は最近、視点を変えて、コンサートにおもしろいとかおもしろくないとか、なんかそういう価値を持ち込むのをやめました。で、何をしにコンサートに行っているかというと、専ら「音を聞くため」に行くようにしています。音を聞く? “美しい生音”って奴ですね。なんかもう、演奏そのものではなく、そこで奏でられる音を聞くために、コンサートに行っているフシがあります。

 変な趣味ですかね?
by すとん (2009-07-28 13:08) 

U3

音楽通ではないので純粋に楽しめるわたしは幸せ者です。
by U3 (2009-07-28 15:29) 

nyankome

気になることがあるとコンサートに集中できないですね。
風邪をひいていて咳が出たらどうしようとか、翌日の仕事の段取りが気になったり・・・。

私は最近、演奏を通じた演奏家と観客とのコミュニケーションを楽しみに行っているような気がします。
by nyankome (2009-07-28 19:00) 

Cecilia

すとんさん、コメントありがとうございます!
行きたくて頑張ってチケットを手に入れたコンサートがつまらなかったら悲しいですが、期待せずに手に入れたコンサートが予想以上だと本当にうれしいですよね。(めったにないですが)
地方で合唱などをやっていると、その地域のホールのコンサートのノルマがまわってくることが多いのですね。
それで義務的に買ったチケット(誰にも売れなければ自分が行くしかない!)で仕方なく行ったコンサート、やっぱりおもしろくないことが多いですね。
でもまあ勉強にならないわけではないです。

>演奏そのものではなく、そこで奏でられる音を聞くために、コンサートに行っているフシがあります

こういう考え方は初めて聞きます。
なるほど~。
by Cecilia (2009-07-29 05:32) 

Cecilia

U3さん、nice&コメントありがとうございます!
そうですね。
音楽通だったり、専門家だったりすると(私以上に)楽しめないという話をよく聞きます。
楽しめる人は幸せです!
by Cecilia (2009-07-29 05:34) 

Cecilia

nyankomeさん、nice&コメントありがとうございます!
nyankomeさんは面白くて楽しめるコンサートにたくさん行っていらっしゃると思います。
仕事のことや生活のことでいっぱいいっぱいになっていたら楽しめないかもしれませんね。

>演奏を通じた演奏家と観客とのコミュニケーション

これを楽しめるといいですよね。
”演奏”を通じて・・・というのがポイントですよね。
by Cecilia (2009-07-29 05:37) 

かあか

楽しめる時はベストコンディションのときですね、お互い様で。

寺田さんのコンサート、私も同じ頃ピアノの先生から購入して聴きに行った記憶があります!
by かあか (2009-07-30 10:53) 

Cecilia

かあかさん、nice&コメントありがとうございます!
かあかさんも同じ時期に行かれたのですね!
記事で書き忘れましたが、ピアノの先生から購入したので当然先生も一緒でした。
この時期全国をまわっていたのですね、きっと。

コンサートは生なので当然いろいろありますよね。
歌の場合は特にコンディションの良し悪しが出てしまいますよね。
by Cecilia (2009-07-30 12:34) 

門前トラビス

こんにちは~。さきほどコメントを書き込んだのですが、うまく入らず、再度、入れなおしますね (もしかして、時間遅れで、さっき入れたコメント出るのかな?そしたら、似たコメントふたつでカッコわるいな・・・なんて思いますが気にしません)

コンサートですが、行きたい気分が盛り上がると、プロ、アマチュア問わず、けっこう集中的に行ってしまいます。幸いなことに東京は、やたらにコンサートの数が多く選ぶことだけは苦労はしません。
感動的なアマチュアのコンサートもある一方で、「昔の名前で出ています」みたいな有名来日演奏家の酷い演奏もあるのですが、それはそれでネタとして楽しめちゃうので、やっぱり実演はいいなあ、と思います。

ただ、ハードロック、へヴィメタルをメインで聴く私にとっては、クラシックコンサートの聴衆は、あまりに「行儀が良すぎる」と思っちゃいます。

クラシックにも、正座して拝聴、というタイプの楽曲もあれば、けっこうノリノリというのもあります。後者の場合は、演奏が素晴らしいほど、体がリズムにあわせて動いてしまうと思うんですよね。
(チョン・ミュンフンさん指揮の、東京フィルなどは、毎回、歌心にあふれていて、ついつい体が動いてしまう)

しかし、クラシックの観客は「彫刻状態」・・・・・

演奏家にしても、観客のノリ、で、演奏もノル、という方もいるようで、好きな音楽がバッド・レリジョン(パンク)という、ヴァイオリニスト神尾真由子さんなどは典型ではないでしょうか。

その一方、観客どうしで考えると、となりの席のおっさんがゆらゆら動くとステージに集中できない、という苦情もありましょう。
私は強拍でグッと動いたり、フレージングにあわせてグーッと頭をゆらしている方を見ると嬉しくほほえましく思うのですが、みんながみんな、そうではありませんものね。

ということで、音楽にあわせて「動きたい」私のようなタイプは、クラシックコンサートでは最後尾の座席、基本は自宅でオーディオで聴け!ということでしょうか。とほほほ。

とまた、自分だけの話で失礼いたしました!
by 門前トラビス (2009-07-31 03:55) 

Cecilia

門前トラビスさん、nice&コメントありがとうございます!
コメントがうまく入らなくて再度挑戦・・・よくあります。
長いコメントを入れたはずなのに・・・という時は非常にショックです。
ソネブロはじめた頃、コメントに失敗したと思って何度も投稿ボタンを押したら10個くらい出てしまったことも!
それにもかかわらず長いコメントをありがとうございます。

東京はコンサートが多くていいですよね~。
しかもアマチュアのコンサートで質の高いものも多いし!

>「昔の名前で出ています」みたいな有名来日演奏家の酷い演奏

ああ、わかります~。(笑)

私はノリノリになれるような古楽演奏が好きなのですが、ああいうものはクラシックでありながらそうでないようなところがありますよね。
そういう演奏は楽に聴けば良いのだと思います。
静かに聴き入るタイプの曲・演奏というのもありますよね。
素晴らしい演奏なら静かに聴くのは心地よかったりします。
「お行儀よく聴かなくちゃ・・・」という義務感を感じるだけの演奏はやはり退屈なのだと思います。


>ヴァイオリニスト神尾真由子さん

nyankomeさんがコンサートに行っていらっしゃいますね。
結構お好きだったと思います。

私は結構曲に合わせて動いてしまうほうです。(笑)
娘たちから結構言われました。
以前書いたのですが、クラシックコンサートには一人で行くほうが気楽でいいです。
誰かと一緒だと、相手の感想が気になってしまうので・・・。
http://santa-cecilia.blog.so-net.ne.jp/2006-05-30-1

ところでルイ・ロルティのショパン(エチュード)、また聴きました。
ピアノを忘れさせてくれる演奏でした!

by Cecilia (2009-07-31 08:35) 

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