SSブログ

岩波の子どもの本シリーズと米良さん [読書]

米良美一さんの昔のファンクラブ会報を改めて見てみたらMERABOOMというコーナーに好きな絵本が載っていました。
2000年5月14日・・・10年前の会報です。

そこに載っていた絵本は私が娘たちと共に楽しんだものでした。

ちいさいおうち (大型絵本 (3))

ちいさいおうち (大型絵本 (3))

  • 作者: ばーじにあ・りー・ばーとん
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1965/12
  • メディア: -



バートンの絵本は他にも何冊かあるのですが、この絵本を一番多く読みました。
実は洋書も持っています。


The Little House

The Little House

  • 作者: Virginia Lee Burton
  • 出版社/メーカー: Sandpiper
  • 発売日: 1978/04/26
  • メディア: ペーパーバック



田舎の静かなところに建っていた”ちいさいおうち”ですが、時が経つにつれて周りがどんどん変化していきます。
ついに”ちいさなおうち”の周りは大都会になってしまい、住む人もいなくなってしまいます。
(この辺の経過に何ページも割かれています。)
季節を感じることもできなくなってしまい、”ちいさいおうち”を振り返って見る人もいなくなります。
しかしある日、この家を建てた人の孫の孫のそのまた孫にあたる人が「私のおばあさんが小さい時に住んでいた家にそっくり。」と言い、建築屋さんに頼んで”ちいさいおうち”を田舎に運びました。
”ちいさいおうち”はきれいにしてもらって再び季節を感じながら暮らすことができるようになるのです。




27冊残っている絵本は一人っ子だったこともあって保管状態が良かったとのことです。

会報から引用します。
「世界の物語がとてもかわいい絵とともに描かれたこれらの本は、ボクの教育係のように、小さかった自分にいろんな感性をプレゼントしてくれました。」
「今、手元に残っている27冊の宝物はボクに白髪が生えても、腰が曲がっても大切に読まれていることでしょう。」


この号の読者プレゼントは「ちいさいおうち」「ひとまねこざるびょういんへいく」「じてんしゃにのるひとまねこざる」「ひとまねこざる」「ろけっとこざる」になっています。
米良さんのものではなく新品でしたが、サイン入りでプレゼントされていますね。
私は暇がなかったようで応募していませんでした。









ひとまねこざる (大型絵本)

ひとまねこざる (大型絵本)

  • 作者: H.A.レイ
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1983/09
  • メディア: -



ひとまねこざるびょういんへいく (大型絵本)

ひとまねこざるびょういんへいく (大型絵本)

  • 作者: マーガレット・レイ
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1984/01
  • メディア: -



じてんしゃにのるひとまねこざる (大型絵本)

じてんしゃにのるひとまねこざる (大型絵本)

  • 作者: H.A.レイ
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1983/09
  • メディア: -



ろけっとこざる (大型絵本)

ろけっとこざる (大型絵本)

  • 作者: H.A.レイ
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1984/03
  • メディア: -



米良さんはシリーズで読まれているようなのでシリーズの他の本も読まれていると思いますが、私が長女の3歳のプレゼントに買ったのは「たこをあげるひとまねこざる」でした。
長女は当時”ひとまねこざるのじょーじ”が大好きだったので買ったのでした。

他に思い出のある絵本として「きかんしゃやえもん」が挙げられています。
米良さんは「ちいさいおうち」「ひとまねこざる(シリーズ)」「きかんしゃやえもん」「ちびくろさんぼ」を”岩波の子どもの本”シリーズの小型絵本(縦書きです。)で持っていらっしゃるようです。
(プレゼントの写真は小型絵本のほうになっています。)
なお、私がここで貼り付けているAmazonのリンクは大型絵本のほうで、それは横書きです。
もともと横書き(英語)のものを”岩波の子どもの本”シリーズは縦書きにしています。
そうなるとレイアウトが変わってしまうし、めくり方もかわりますよね。
なのでここでは大型絵本のほうでご紹介させていただきたいと思ってそうしました。


きかんしゃやえもん (岩波の子どもの本)

きかんしゃやえもん (岩波の子どもの本)

  • 作者: 阿川 弘之
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1959/12
  • メディア: -



これはもともと日本語のせいか横書きの大型絵本になっていないようですね。(縦書きで大型になっているのでしょうか?)
会報を見て知ったことですが作者の 阿川 弘之さんは阿川佐和子さんのお父様だったのですね。
(すみません。ここのところの記事で演奏家などを”さん付け”にしなかったのにこの記事では米良さんに合わせてそうしてしまいました。誰も気にしてない??)
「ボクの仲良しの阿川佐和子さん」と書いてありますね。
阿川佐和子さんによれば「あれ、父の唯一のベストセラーなのよ!」とのこと。


ちびくろ・さんぼ

ちびくろ・さんぼ

  • 作者: ヘレン・バンナーマン
  • 出版社/メーカー: 瑞雲舎
  • 発売日: 2005/04/15
  • メディア: 単行本



今は瑞雲舎から出ているようですがこれも”岩波の子どもの本”シリーズでした。
黒人差別ということで絶版になっていたものですよね。
米良さんが子供の頃はまだ岩波でした。

nice!(12)  コメント(24)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 12

コメント 24

Enrique

「ひとまねこざる」はうちの年の離れた末娘の愛読書で,図書館のをほとんど読んだのだと思います。おそらくこれを翻案した,NHK Eでやっている「おさるのジョージ」も好きで,四つん這いで走っています。
by Enrique (2010-04-12 19:54) 

arata

Cecilia 様
ここに紹介されている本は、全て持っていました。良い本です。子供の頃だけでなく、大人になってから読んでも、新しい発見があり、示唆に富み、児童文学の奥深さを知りました。
arata
by arata (2010-04-12 20:05) 

ながぐつ

こんばんは。
病院の消灯時間を過ぎても寝られず、部屋の電気を消してパソコンのバックライトだけでキーボードを探って打っています。

「ちいさいおうち」、子供の頃、何十回も読みましたね。大好きな話でした。

今思うと、あの本は、「開発」や「利便性」をひたすら追求する人間自身に対する風刺だったのかもしれませんね。

by ながぐつ (2010-04-12 21:59) 

yablinsky

「ちいさいおうち」母に読んでもらったことを思い出しました。私の記憶の表層からは完全に消えていたものが、Ceciliaさんの記事のおかげで強烈に思い出されました。感謝します。
by yablinsky (2010-04-12 23:45) 

アヨアン・イゴカー

バージニア・バートンの絵本大好きです。この『ちいさいおうち』も大好きでした。
おサルのジョージのシリーズも、小学校の頃、大好きで、よく絵を眺めたりしていました。ちなみに、私の妻の愛称はジョージです。おサルのジョージのように、ちゃめっけが旺盛だからです。
by アヨアン・イゴカー (2010-04-13 00:29) 

nyankome

タイトルに聞き覚えのあるものもありますが、ほとんどが初めてです。
更に、子育ての経験がないのできびしいしいです。(^_^;)
by nyankome (2010-04-13 00:56) 

Cecilia

袋田の住職さん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2010-04-13 03:07) 

Cecilia

Enriqueさん、nice&コメントありがとうございます!
NHK Eというのはチャンネル名でしょうか。
アニメ化されているのですね。(見たことはないですがすでにアニメ化されているのだろうと思います。)
ジョージはキャラクターグッズ(キュリアス・ジョージ)も多いですし。
若者向けのカジュアルショップにいくとTシャツなどが売られていたりしますよね。
ちなみに岩波から出ているこのシリーズ、すべてが同じH.A.レイ&マーガレット・レイ(夫妻)の作品ではなく、新しいものも出ていますが私はそちらはほとんど見ていません。


by Cecilia (2010-04-13 03:19) 

Cecilia

arataさん、nice&コメントありがとうございます!
バートンの絵本では「せいめいのれきし」とか「はたらきもののじょせつしゃけいてぃー」「いたずらきかんしゃちゅうちゅう」「マイク・マリガンとスチームショベル」などを子供と共に読んでいますが、どれも非常に示唆に富んでいますね。
「ひとまねこざる」シリーズや「きかんしゃやえもん」、子供時代に我が家にはありませんでした。
学校で読ませてもらいました。
大学に入って、アメリカ人の先生に洋書をお借りしたことがあります。(フランス語)
by Cecilia (2010-04-13 03:26) 

Cecilia

センニンさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2010-04-13 03:27) 

Cecilia

ながぐつさん、nice&コメントありがとうございます!
病院の様子のブログ、拝見させていただいています。
じっとしているのも苦痛かもしれませんが、無理のないようになさってください。
でも新学期早々お休みされる羽目になっていろいろと気がかりなことも多いでしょうね。

>今思うと、あの本は、「開発」や「利便性」をひたすら追求する人間自身に対する風刺だったのかもしれませんね。

私もそう思います。
by Cecilia (2010-04-13 03:38) 

Cecilia

ユーフォさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2010-04-13 03:39) 

Cecilia

yablinskyさん、nice&コメントありがとうございます!
思い出の本だったのですね。
思い出されるきっかけになれて光栄です。
私は子供時代にこの本を知りませんでした。
読書は好きでしたが、絵本に関しては充実していなかったのが残念です。
by Cecilia (2010-04-13 03:43) 

Cecilia

アヨアン・イゴカーさん、nice&コメントありがとうございます!
バージニア・リー・バートンの絵本、「せいめいのれきし」とか「はたらきもののじょせつしゃけいてぃー」「いたずらきかんしゃちゅうちゅう」「マイク・マリガンとスチームショベル」を子供と共に読んでいますが、時間の経過が一枚の絵からもわかりますよね。
面白い挿絵だと思います。

奥様、ジョージなのですか!
茶目っ気のある方なのですね。
ちょっと意外な感じです。

by Cecilia (2010-04-13 03:48) 

Cecilia

nyankomeさん、nice&コメントありがとうございます!
子育ての経験がないと絵本に出会う機会はあまりないですよね。
好きな人もいますが。
ここに取り上げたものは大人が読んでも良い内容だと思います。
特に「ちいさいおうち」はお勧めです。



by Cecilia (2010-04-13 03:51) 

Enrique

NHK Eというのは教育テレビのことでした。土曜の朝にやっています。レイ夫妻のもののようです。
by Enrique (2010-04-13 16:46) 

Cecilia

Enriqueさん、再コメントありがとうございます!
アニメ(ですよね?)のことはよくわかっていませんが、レイ夫妻のものだけなら長く放送するには足りないような気がしますので、原作にない部分も入っているのかなと想像します。
by Cecilia (2010-04-13 17:00) 

HINAKA

HINAKAです。

Cecilia様

「ちいさいおうち」の絵本。
いったいいつまで、持っていのかわかりませんが、関係があるのか無いのか、あの絵の「おうち」そっくりの「小さいおうちだけが、中心に描かれたシチュー皿?(底の深い、汎用性の高い何でも使える、皿です)を、つい最近まで使っていました。
セットであったらしく、何枚も合った事を覚えています。

子供心に、自分は変わらないのに、周りが勝手に変わって行くのが、凄く嫌でした。
ですから、最後に場所を移して、また最初と同じ様な土地に移っても、また周囲が変わるのじゃないかと……イヤな、ガキですね!

コミケの件は、別のややこしさがあるので、後日に……メッセージ機能が使えなくなったの、ボックスだけ残すのって、有りですかね?

それでは、お邪魔しました。


by HINAKA (2010-04-13 21:26) 

Cecilia

HINAKAさん、nice&コメントありがとうございます!
「ちいさいおうち」はDisneyも映画化していますね。
"The Little House"とDisneyで検索すれば出てきますが、アニメ作品としては価値が高いと思いますが、家を擬人化しすぎているしにぎやかな感じがするので絵本のほうが好きです。
絵本でも窓がなんとなく目に見えるのですがアニメほどはっきりしていません。
「ちいさいおうち」とディズニーアニメについては福音館の松居直さんの著書でいろいろ書かれていますが、アニメ化するに際して原作の雰囲気を損なわないでほしいと感じることが多いです。
特にディズニーアニメにはそう感じることが多いです。
でもディズニーは別のものを作ったのだと思って納得するようにしていますが。
おせっかいかもしれませんがお子さんに”名作物”をディズニーアニメやアニメから作った絵本などで与えている親御さんにはなるべく原作の良い絵本(または本)を与えましょうよ・・・と言いたくなります。

>子供心に、自分は変わらないのに、周りが勝手に変わって行くのが、凄く嫌でした。
ですから、最後に場所を移して、また最初と同じ様な土地に移っても、また周囲が変わるのじゃないかと……イヤな、ガキですね!

子供の頃から鋭かったのですね。
「ちいさいおうち」のお皿ではないのだろうと思いますがもしキャラクターグッズが出ていたらほしいかも?
by Cecilia (2010-04-14 08:30) 

ピアノフォルテ

おさるのジョージ!
息子の育児で知った本ですが、実は古くからあったんですよね。
シリーズを全部息子のため父が買ってくれて大事に取ってあります。
とってもかわいくてほのぼのして、わくわくする絵本ですよね。
前の版での訳者さんが、なんと舞踊評論も書かれていた方で、私の大学院の友人がその方の奥様と知り合いだった、という話がありました!

「ちびくろさんぼ」のトラのバターがとにかく子供の頃おいしそうで、ホットケーキが食べたくて仕方なかった思い出があります。

懐かしいです~!


by ピアノフォルテ (2010-04-16 21:08) 

Cecilia

ピアノフォルテさん、nice&コメントありがとうございます!
前の版の訳者さん、誰でしょう?
光吉さんですか?
舞踊評論というのはまた意外ですね。

絵本に出てくる素敵な食べ物、再現したいです。
トラのバターは入手困難ですが(笑)、それがかかったホットケーキには憧れていました。
ぐりとぐらの”かすてら”も!(こちらは子供時代に読んでいませんが。)




by Cecilia (2010-04-16 21:30) 

ピアノフォルテ

そうです!光吉さんです。

大きな大きな卵から作るカステラ・・あれもよだれものですね。
私も息子の読んであげて初めて知りました!
おなかがすいたなあ…笑
by ピアノフォルテ (2010-04-16 23:50) 

Cecilia

ピアノフォルテさん、再コメントありがとうございます!
やはり光吉さんでしたか!
意外です。

カステラの作り方、「ぐりとぐら」の記念本にもありましたが、あれが食べたかったという人は多いようで、検索するとたくさん出てきますね。
トラのバターのケーキも絵本の中のお菓子をまとめた料理本にありましたが、これも検索したらいろいろ出てくるのでしょう。

ピアノフォルテさんならきっと創作できますね。
by Cecilia (2010-04-17 05:50) 

Cecilia

さーちゃんさん、はじめまして。
niceありがとうございます!
by Cecilia (2011-02-16 06:16) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

散歩唱歌トム・ピリビ ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。