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マリー・アントワネットから「フィガロの結婚」まで [声楽]

子供の頃、「ベルばら」が好きだった私は(10月ごろ盛り上がりましたね!!)、ステファン・ツヴァイクの「悲劇の王妃マリー・アントワネット」を愛読していました。
「ベルばら」もこれをもとに書かれていて、主人公はオスカルではなく、もともとアントワネットだったようですね。

悲しみの王妃

悲しみの王妃

  • 作者: ツバイク, 大庭 さち子
  • 出版社/メーカー: 偕成社
  • 発売日: 1990/01
  • メディア: 単行本


マリー・アントワネット〈上〉

マリー・アントワネット〈上〉

  • 作者: シュテファン ツワイク
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1980/01
  • メディア: 文庫


マリー・アントワネット 下    岩波文庫 赤 437-2

マリー・アントワネット 下  岩波文庫 赤 437-2

  • 作者: シュテファン ツワイク
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1980/01
  • メディア: 文庫


子供のころ読んだのは上の大庭さん訳のものですね。

マリー・アントワネットがモーツァルトから求婚された話は有名ですね。
彼女の音楽の師はグルック(「オルフェオとエウリディーチェ」で有名。←その中でよく演奏されるのは「精霊の踊り」というフルートの曲)でした。
グルックは「オーリードのイフィジェニー」「トーリードのイフィジェニー」というオペラを作曲していて、パリのオペラ座で上演させるためにマリー・アントワネットに頼み込んだらしいですね。音楽の勉強を怠けていたらしい彼女も尽力したとか。
彼女は当時話題になっていたボーマルシェの「セビリアの理髪師」のロジーナになりきってお芝居を楽しみ、批判されています。(貴族社会を風刺する内容だったため。)
これらのことが本の中に書かれていたので、子供のころから「イフィジェニー」と「セビリアの理髪師」は気になっていました。

セヴィラの理髪師

セヴィラの理髪師

  • 作者: ボーマルシェ, 進藤 誠一
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1959/03
  • メディア: 文庫


「セビリアの理髪師」はロッシーニ(1792-1868)により作曲されていますが、ここで登場するロジーナが「フィガロの結婚」の伯爵夫人です。

フィガロの結婚

フィガロの結婚

  • 作者: ボオマルシェエ, 辰野 隆
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1976/01
  • メディア: 文庫


「セビリアの理髪師」ではロジーナを得るために、大変な努力をするアルマヴィーヴァ伯爵も、「フィガロの結婚」では初夜権を復活させようと企むおじさんに変わり果てています。伯爵夫人ロジーナも機知に富んだ明るさが消え、夫の心変わりを嘆く悲しい妻。

そこにフィガロ、スザンナ、ケルビーノ・・・などが加わりてんやわんやの大騒動(又の題を「たわけた一日」と言いますが、こちらの方がぴったりくる題名ですね。)が繰り広げられ、その様子をモーツァルトの巧みな音楽がテンポ良く表現していますね。
最後に伯爵が妻にわびて大団円になるのですが、その音楽の許しに満ちた美しさ!!

・・・というわけでしばらく「フィガロの結婚」をテーマにしたいと思っています。

モーツァルト:歌劇《フィガロの結婚》

モーツァルト:歌劇《フィガロの結婚》

  • 出版社/メーカー: ユニバーサルクラシック
  • 発売日: 2005/07/27
  • メディア: DVD


このDVD(我が家はビデオ)には思い出が。
初めて観たのは、結婚前に好きだった声楽家の男性に「おすすめ」として見せていただいた時。
ビデオを購入したのは結婚して間もない時の私の誕生日(結婚が12月末。誕生日は2月)に夫からのプレゼントとして・・・。

※今回の話題はすごく飛躍していますね・・・。


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コメント 7

euridice

ツヴァイクのマリー・アントワネット、夢中になった本のひとつです。中学か高校時代だったかしら・・ フェルゼン伯爵が一番興味の対象でした・・・ 年齢的に「ベルばら」がずっと後でした。こちらはうわさと、多少つまみ読みしたぐらい、ちゃんと読んだり、宝塚見たりしたことないです。
by euridice (2006-01-06 10:42) 

Cecilia

euridiceさん、早速コメントいただきありがとうございます!
この本を読んで、フェルゼン、ロザリー、ジャルジェ将軍が実在の人物であったことに感動しました!!
マリー・アントワネットは音楽の勉強は怠けていたらしいですが、ハープを演奏していたようですし、作曲した歌があるらしく池田理代子さんのCDが出ています。漫画ではポリニャック夫人が歌う場面があり、上手そうで興味があります。
by Cecilia (2006-01-06 11:00) 

サンラブ

あけましておめでとうございます。
私この時代のヨーロッパ史大好きです。勿論ベルバラもです。
ベルバラのおかげでこの辺りは、ヲタク知識と化してますよ。
池田先生は、かなり史実を勉強されてベルバラを作っていますので素晴らしいですよね。
ってことでベルバラの参考文献などにも興味が沸くヲタクで御座います(笑)
by サンラブ (2006-01-06 19:53) 

Cecilia

サンラブさん、nice&コメントありがとうございます!
本当に池田先生はすごいですよね!
私たちみたいな人も多いですよね。
3年ほど前、神戸で「ヴェルサイユ展」に行きましたし、前の年には京都でアントワネット、ポンパドール夫人、ジョゼフィーヌについての展覧会に行きました。

アントワネットは日本製の犬の置物もコレクションしていましたね。
by Cecilia (2006-01-06 21:58) 

Cecilia

今わかりましたが、2006年上演の「ベルばら」の舞台(宝塚ですよね。)でアントワネット作曲の歌曲が歌われるらしいですね。
by Cecilia (2006-01-06 22:31) 

のの

私もツヴァイクの本、愛読していました。ピンクの装丁のもの。
今回のベルばらは観にいくか考え中です。
予算は和央ようかサヨナラ関連に回すべきか…。

あ、年末に帝劇で涼風真世主演で「マリーアントワネット」上演しますね。
これは遠藤周作原作の舞台化だったかな?ベルばらよりはこっち観ようかな。
by のの (2006-01-08 18:11) 

Cecilia

ののさん、nice&コメントありがとうございます!
ピンクの装丁って、少女向けのシリーズでは?
「田園交響楽」とかありませんでしたか?
この前、神戸に行ったら、電車の中の宝塚の広告の多いこと!
娘達も「ベルばら観たい!」と言ってました。

遠藤周作の「マリー・アントワネット」、中学生の時に読みました。
by Cecilia (2006-01-09 00:24) 

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