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私がただで行った一流のコンサート [音楽鑑賞]

コンサートに足しげく行きたいものですが、そうもいかず悲しいです。
そもそも地方にいると、行けるものも限られてきます。
先日は家族に留守番をさせて一人で遠出をし、楽しんできました。
娘たちも大きくなり、やっと何とか留守番をさせられるようになりました。
(娘たちにすれば「鬼の母」がいないので羽を伸ばせるチャンスです。私はといえば、全く気兼ねなしに出られるわけではなく、娘たちが勉強&ピアノをさぼってないか・・・とか、留守中のことが気になります。先日は、夫が7時くらいに帰ってくれたので、助かりました。・・・とはいってもいてくれるだけなので、勉強などに対するフォローは一切なしです。)

我が家は家族4人でコンサートに行くことが多く、格安のコンサートでも結構な出費になってしまいます。3000円のチケットでも4人で12000円!!
出かければ、食費などで思いもよらない出費が・・・!
主婦としては痛いです。(しみったれた話題ですね~!)
ちなみに、先日行ったリサイタルの直前に昔声楽を一緒にやっていた友人とお食事をしましたが、豆腐の田楽のお店で990円の定食。なんて、リーズナブルなお食事でしょう・・・!
私一人なら、別に食べなくても我慢できるのですが、家族の食べる量が半端じゃないのです!
車の中で食べるものをつくればよいのでしょうけれど、我が家では運転するのはこの私!
出かける前には、雑用が多いので、そんなことしていられません。
(・・・というわけで、ドライブする時は、外食やコンビ二での買い物は当然です!)

東京にいた頃は、格安のコンサートも多かったし、オペラもすぐに観にいけました。
それと、音楽専門学校に行っていたころは「ただ券」をGetするチャンスも多かったです。
学校には、先生宛に他の音大や楽器店などから「招待券」が来ます。
しかし、先生方もいつも行けるわけではなく、そんな時は学生に下さるので、それを活用してどんどん行きました。
それで、武蔵野音大にゲルハルト・オピッツのリサイタルを聴きに行ったこともありました。
あと青山のカワイの「パウゼ」という喫茶店の中でエリザベータ・ステファンスカという人のチェンバロリサイタルがあり、それも「招待券」で行ったのですが、休憩時間に別なコンサートのチケットを先着順にいただける、ということで、ありがたく二枚Get!(もう結婚していたので。)チェンバロリサイタルも良かったのですが、この時Getしたチケットで行ったコンサートはもっとすごかったのです!

当時、池袋の芸術劇場が出来たばかりだったのですが、ちょうどバルセロナオリンピックの年でした。私は長女を身ごもっていて確か妊娠6ヶ月くらいの頃でした。
スペインのオーケストラ(名前は忘れましたが、バルセロナのオーケストラでした。)のコンサートでしたが、私は「ただ」ということもあり、期待はしていませんでした。(チケット代を払えば一人8000円でした!)
そもそもオーケストラだけのコンサートは面白くないことが多いのです。
私もオーケストラをやっていた人間ですが、大学にいた頃、寮の友だちとN響友の会に入り、定期的にコンサートに行っていました。
はっきり言って、眠いことが多かったのです。
しかし、バルセロナのオーケストラは違っていました。
音が生きている!と感じましたね。
そして、お腹の中の長女がぐりんぐりん動いて、お腹が痛くなったくらいでした!
お腹の中で感動していたのだと思いました。

長女を出産してからも、私は東京での「ただ」のコンサートライフを満喫していました。

一時期、懸賞にはまっていました。

出したら結構当たるもので、出さなきゃ損、という感じでした。
私にとって良かったのは朝日新聞の夕刊の「マリオン」というコーナーの懸賞でした。
これで、一体いくつコンサートが当たったことか!
もう一つ、当時住んでいた地域限定の新聞も毎週入っていて、それでもコンサートを当てたことがあります。

新聞で当てたコンサートは次の通りです。

・ハンス・カンのピアノリサイタル(国立であった記憶があります。)
・松居直美のパイプオルガンのリサイタル(池袋芸術劇場で。バロックに向いたオルガンと、現代曲にも向いたオルガン、ポジティブオルガンの三種のオルガンを使った意欲的なコンサートでした!
その頃は知らなかったけれど絵本作家の松居スーザンさんの挿絵のプログラムがついていて素敵でした!)
・中野振一郎のチェンバロリサイタル(出来たばかりの浜離宮朝日ホールで。二枚当たったので、友達と行きました。ヴェルサイユの音楽を聴いてリッチで優雅な気分に浸りました!)
・練木繁夫のピアノリサイタル(都合がつかず、譲ってしまいました。これも二枚だったと思います。)
・宮沢明子のピアノリサイタル(これも都合がつかず。二枚でした。)

他にもありましたが忘れました。(新聞の懸賞では他にも現金が当たったり、良かったです!)

「ただ」で素晴らしい一流のコンサートに行きまくっていましたが、長女は赤ちゃんだったので、夫に見てもらったり、夫の都合がつかない時は保育園にあずかってもらいました。大抵夜でしたが。私の親に言ったら叱られそうな感じです!

さて、転勤のために地方に引越し、夕刊がないため、「マリオン」の懸賞とは縁がなくなってしまいましたが、「ただ」の一流のコンサートはまだまだありました。

ある時、小山実稚恵さんのリサイタルがありました。
地元楽器店の主催(というかカ○イ主催)で、全国各地で小山さんのリサイタルがあったのです。
行きたいな~と思いつつ、家族4人分となると、ためらいがありました。
しかもその当時、長女は幼稚園年長組、次女は4歳でした。
昼間だったし、歩いて行けるホールだったので、行くなら私一人のつもりでした。
ある時、その楽器店の社長さんがうちに来られました。
何かと思えば、「チケットがまだたくさん余っているので、差し上げます!」とのことでした。
しかも一枚どころではなく(ペア券だったと思います。)、何枚ももらってしまいました!
うちの家族4人と、夫の知人、私の友達親子・・・他にもいたかな~?
少なくとも7人はそのリサイタルに「ただ」で行きました!
(娘たちは二人とも就学前でしたが、それまでも「就学前の子供お断り」と出てない限りどんどん連れて行っていたので、コンサート慣れしていて、おりこうさんに聴くことができました。←一応楽器店の社長さんには断りました。)

楽器店の思惑はこうでした。
楽器店主催でしているのに、空席が出来ると出演者に申し訳ないので、とにかく席をなるべく埋めたい、とのこと。
いや~すごくラッキーでした!
しかも非常に良い位置で見ることが出来たし。(自由席でした。)
小山さんって、すごく感じがいいですよね。
その時このCDを買いました。

ファンタジー

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  • アーティスト: 小山実稚恵, バッハ, モーツァルト, ショパン, シューマン, スクリャービン
  • 出版社/メーカー: ソニーミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 1999/09/22
  • メディア: CD

(その頃、その楽器店からピアノを買いましたし、一年後には長女と夫がレッスンでお世話になったので、それくらい当然ですよね!いや、でもピアノはコンサートの後だったように思います。その社長さんには声楽の先生も紹介していただきお世話になりましたね~!)


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コメント 4

スザンナ

小山さんは一流です!私も彼女のコンサート、ただで聴かせていただきました。それは近くの大学で講演コンサートがあり、関係者の方から譲っていただいたものです。テクニックも音楽の表現も音自体も、ため息が出るほど素晴らしかったです。小山さんて、楽譜が絵に見えるそうですね。リストがお得意ですけど、あの黒い楽譜wwの音符を拾っているのではなく、見開きページの絵として頭に入るんだそうです。やっぱり普通じゃないですよね~(-_-;) 
懸賞すごいですね。私も出してみようかな?
by スザンナ (2006-05-11 14:28) 

Cecilia

スザンナさん、nice&コメントありがとうございます!
私は小山さんのリサイタルで「音のない部分も音楽である。」と心から感じました。
小山さんって、非常にのびのびと育って来られたという感じがして、それが音楽になっているなあ、と感じます。
本当に才能溢れる方なのですよね。

懸賞いいですよ~!病みつきになります。
現金が当たった時は、パヴァロッティ&フレンズのレーザーディスクを購入しました。(5000円)
by Cecilia (2006-05-11 14:40) 

mokekek

Ceciliaさん、マメなんですね~!
懸賞は意外と当たる…叔母に懸賞魔がいて、
自転車やらなんやらよくゲットとしていたのですが、
とにかくマメ。マメな人は確実に何かを得るという証拠なのでしょう。
そして本当にたくさん音楽会に行かれていますね。
素晴らしい♪
お嬢さんたちもこれから自分でいろいろな音楽会に行くように
なるでしょうね。
by mokekek (2006-05-12 17:45) 

Cecilia

mokekekさん、nice&コメントありがとうございます!
私も一時期、コンサートだけでなく、いろいろ当てまくった時期がありまして・・・懸賞魔でした。本当に「出せば当たる、出さなければ当たらない!」という感じですね。
懸賞で当てたものも又いずれ特集したいです。
娘たちは好きなコンサート、と言ったら椎名林檎とかに行ってしまいそうな・・・。
そういえば、東京にいた頃(長女が赤ちゃんの時)、「あんふぁんての会」(密室育児を抜け出そう、と呼びかけていた)主催の親子コンサートに行きました。子供向けに「動物の謝肉祭」と母親向けにクララ・シューマンのピアノ曲でした。(どうしてもざわざわしてしまうので、落ち着かなかったけれど、そういうコンサートは当時少なかったのでありがたかったですね。)
親子劇場主催で辻久子さんのヴァイオリンコンサートに行ったことも。(長女は二歳、次女は0歳。音楽を好きになってもらおうと必死でした。)
by Cecilia (2006-05-13 00:39) 

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