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渡辺茂男さんの訃報 [読書]

昨日の新聞の死亡欄を見て、渡辺茂男さんが亡くなられたことを知りました。

渡辺さんは児童書の世界では非常に有名な方で、ご存知の方は多いと思います。

うちの娘達は渡辺さんのこの本が大好きでした。

もりのへなそうる

もりのへなそうる

  • 作者: やまわき ゆりこ
  • 出版社/メーカー: 福音館書店
  • 発売日: 1971/12
  • メディア: 単行本
上のリンクでは作者:やまわきゆりこ(「ぐりとぐら」の挿絵画家)とありますが、文は渡辺茂男さんです。
てつたくんとみつやくんという二人の兄弟が森の中で出会った「かいつぶ(=怪物)」の「へなそうる」と仲良くなる・・・というお話なのですが、臆病な「へなそうる」のとぼけた感じが魅力です。
この本は何度読まされたかわかりません。
文中の遊びの真似もよくしましたね。(鉄砲ごっこで「だーんだーん」「たんたんたん」とか。)
みつやくんが幼くて言葉がおかしくなるのもおもしろく「たまご」が「たがも」になったり、「おたまじゃくし」が「おぱまじゃくし」になったり・・・。
全部真似しましたよ!
この本は私の子育ての歴史の一部です。(確か長女の6歳のお誕生日のプレゼントだったと思います。)
文中のてつた君は作者の息子さんの名前で(みつや君も息子さんなのでしょうか?)、彼が登場する絵本はほかにもあります。
てつたくんのじどうしゃ

てつたくんのじどうしゃ

  • 作者: 堀内 誠一, 渡辺 茂男
  • 出版社/メーカー: 福音館書店
  • 発売日: 2004/11
  • メディア: 大型本
ちょっと前に「二つのおやゆび姫」の記事で話題にしました堀内誠一さんの挿絵です。
(画像が出てこないのが非常に残念です。画風が全く違うので。)
てつた君は渡辺鉄太さんで、福音館書店の育児雑誌「母の友」を定期購読していた時に連載でオーストラリアでの子育てについて読ませていただいていましたが、喪主として名前が出ていますね。
緑の森のバイリンガル―多言語多文化社会での子育て、オーストラリアでの実践

緑の森のバイリンガル―多言語多文化社会での子育て、オーストラリアでの実践

  • 作者: 渡辺 鉄太
  • 出版社/メーカー: 三修社
  • 発売日: 2005/10
  • メディア: 単行本
たぶんこの表紙の絵は鉄太さんの奥様(加藤チャコさん)の絵ですね。
おおきなカエル ティダリク―オーストラリア アボリジニ・ガナイ族のお話

おおきなカエル ティダリク―オーストラリア アボリジニ・ガナイ族のお話

  • 作者: 加藤 チャコ
  • 出版社/メーカー: 福音館書店
  • 発売日: 2005/09
  • メディア: 大型本
今Amazonのリンクを検索中にセンダックの作品などの翻訳でも大きな業績があったことを再確認しました。
又近いうちに記事を書きたいと思います。
 
 
渡辺さん、思い出に残る素敵な絵本をありがとうございます。


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コメント 2

Ceciliaさんのブログで知りました!
日本の絵本の黄金時代を築いてきた方々も、そういう年代なのですね。さみしくなりますね。
「じぷた」とか「きかんぼのちいさいいもうと」とか「ハリー」とか、こんなにたくさんの絵本がまだまだ現役だってことがすごい。
ご冥福をお祈りいたします。
by (2006-11-30 18:12) 

Cecilia

まーしゃさん、nice&コメントありがとうございます!
そうですよね。さびしいですよね。
娘達にせっせと読み聞かせていた頃、よく良い絵本の目安として「出版から30年経った絵本」と言われましたが、それらの中に渡辺茂男さんが入っていますよね。
記事にも書いたように渡辺さんの他の作品についても書きたいです。
「ハリー」も大好きでしたね。
by Cecilia (2006-12-01 09:24) 

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