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ものを言えない雰囲気

又しても町内会の悩みで書いたことの後日談ですが、結局うちはしなくてよくなりました。

うちの娘と同じ6年生の子は中学入学という大きなイベントがある上、入学してすぐに二泊三日の合宿があるので、はじめからそれを口実に断ることも出来たのだなあ・・・と後から思いました。

やることになれば入学式の2日後に本番、その2日後に合宿・・・ですから、非常に大変なことになるところでした。

ここまでこぎつけるまで自分の中でも葛藤がいろいろありましたし、4人のうちHさんを除くほかの親とはそれぞれの事情を語り合ったりしていました。

いろいろ話し合っても先が見えず(それぞれの子供が「みんなが出るのなら・・・」という感じだったため。)、結局のところHさんから何か言われるのが怖いから出したくないけれど出すしかないか・・・というところで一致していました。

結局私がうちの宗教を理由に区長さん、氏子総代さんに直訴の手紙を書いたことで、もう一人の6年生の親御さんも言いやすくなり、二人揃って「出られない」という意思を表明することができました。(もう一人の人はお子さんが嫌がっていたのですが、家族間の話し合いで頑張って出ることになりました。)

区長さんも氏子総代さんもきちんと受け止めてくださって、結局は他の町内のお子さんが代わりに出てくれることになりました。

・・・ということで今非常にホッとしています。

うちの娘自体は結構やる気にはなっていたので、親としてもいろいろ思うことがあって複雑ですが、バレエの発表会に向けての練習も大変になってきているという事情もあって、あれもこれもやるのは大変だから・・・ということで本人も納得しました。

新中学生は合宿もあって大変・・・というもっともな理由ができたので、私が直訴の手紙に書いた宗教上の理由は町内の人たちには伏せられる・・・という配慮までしていただきました。

私自身、そんなに公表したいわけではなかったので、ありがたいですが、公表してもいいや・・・と思ったから書いていたので、そこまでしてくれなくても・・・と感じました。

今回出ないことにしたお子さんのお母様は私とは違う派のクリスチャンで、訪問伝道で有名なあの団体の方です。

それこそ戒律などないに等しい状態でいるうちとは違い、熱心にお勉強していらっしゃるはずなので(娘さんもらしいです)、神社のお祭りに参加する・・・しかも巫女として、更に親も協力しなければならない・・・というこの状況は私以上に苦痛なはずです。(苦痛だけでは済みません。)

それがわかるからこそ、なおさらうちだけの問題とは思えませんでした。

それにしても、出したくない事情がいろいろあるにも関わらず(うちの場合はまだ他にも理由があるのですが・・・)、皆がはっきり言うことができない理由に地域で暮らしていけなくなる・・・という不安があります。(我が家は永久にここに住むわけではないので気楽な立場ではあります。)

更に、例の難しいHさんが事あるごとに「ここにいるからには○○するのが当然!」と発言するので、彼女を恐れている私たちは余計物が言えなくなるのです。

巫女をやるのは名誉なことだ・・・という町内の方々の共通認識もあって、「出たくない」と言いにくい雰囲気があります。

伝統行事を守るのは大事だと思うのですが・・・苦痛に思っている少数者がいることもわかって欲しいですよね。

町内会にしてもPTA活動にしても、「ものを言えない雰囲気」が一番問題だと強く感じた出来事でした。

 

 


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nyankome

niceというのもヘンですが…、信念を持って手紙を書かれたことはよかったのではないでしょうか。
>「ものを言えない雰囲気」が一番問題
ずけずけとものを仰る方もいますが、肝心なことについては、今の日本はそういう雰囲気があります。仕事の現場では最近特にそう感じます。
by nyankome (2007-02-28 21:41) 

Cecilia

nyankomeさん、nice&コメントありがとうございます!
区長さんも氏子総代さんも「話がわかる人」・・・という確信があったので、手紙を書くことができました。
同じ地区の方々も話がわかる人が多いと思いますし、皆さん宗教もいろいろだ・・・ということもわかります。
一番怖いのがHさんが流すであろう中傷で、それも覚悟の上で今回の行動に出ました。
Hさんも表面上は「気にしないで」と言ってくれましたが。(Hさんは宗教的事情は知らないと思いますが。)

nyankomeさんのお仕事の現場でもいろいろあるだろうと想像できます。
by Cecilia (2007-03-01 08:14) 

かあか

Ceciliaさんの信念にナイスです。
真摯なお気持ちでお手紙を書かれたのでしょうね。
巫女という神道の役割りが回ってくる~町内会、子ども会を巻き込んでの一種「仕方が無いオツトメ」的なことは私も地域にもゆるやか~にあるようです。
しかし、信仰は信じている神様との関係だと思いますので、「強制」はタブーだと思います。
この地域に居るからアタリマエ~は短絡すぎと思います。
「モノと言えない雰囲気」~これは悲しいけれどドコにもある問題ですね。私も年明けから息子を取り巻く環境で色々ありました。
結局、黙ってガマンしかない~結論にしようとしましたが、旦那様が我が家の考えを表明しよう!と自ら動いてくれて解決しました。
誠心誠意、敬意を持って話すれば解ってもらえるんだな~と。
おうえんしています!
by かあか (2007-03-01 10:15) 

Cecilia

かあかさん、nice&コメントありがとうございます!
大人の間のものが言えない雰囲気は地区の子供たちの姿に悪い影響を及ぼしていると思います。
大人も子供も我慢して何とかできているうちは良いのですが、うちの地区、中学生も小学生も不登校気味の子が多いのは大人のそのような雰囲気が影響しているから・・・と感じます。
これに関してはまたいずれ書くこともあると思います。

実は私、ボギーさんのブログをちょっと前に拝見していまして、その「色々」の事情を知っていました。(それですよね?)
やはり勇気を出して動くことが必要ですよね?
そうでないと戦時下の日本みたいになってしまいますものね。
もちろん、かあかさんがおっしゃるように誠心誠意、敬意を持つことが前提ですよね。

応援ありがとうございます。
by Cecilia (2007-03-02 08:23) 

サンラブ

良かったですね。
「ものを言えない雰囲気」が辛いですよね。
強制すべきことじゃないものもすべて強制させてしまうってことですもの。
お話の分かる方がいらっしゃると助かりますね。
by サンラブ (2007-03-02 12:51) 

Cecilia

サンラブさん、nice&コメントありがとうございます!
今回のことは回覧板では何事もなかったように隣の地区の応援・・・ということで出る子の名前だけが書かれていました。
更に学校から子供たちを地域行事に出すように要請があった・・・ということも書かれていて、区長さん・氏子総代さんの配慮もあったのは事実ですが、「子供と地域」についてあらためて考えさせられています。
地域で子供を見ることは大切ですが、祭礼に宗教はつきもの。
難しいものです。
by Cecilia (2007-03-03 17:15) 

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