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Trumpet Voluntary [音楽鑑賞]

この前の記事でヘンデルのLet the bright Seraphimという曲について書きました。

この曲はソプラノのアリアですが、トランペットが活躍する曲です。

イギリスのバロック音楽には同じヘンデルの「メサイア」などトランペットが活躍する曲が多いです。

さて、過去の記事で私の結婚式の時の入場曲先輩の結婚式の入場曲などについて触れました。

今日は退場の時によく演奏される曲の話です。

入場の時には比較的厳粛な感じの、ゆるやかなテンポのものがよく演奏されます。

退場の時はちょっと早めで元気のある曲がよく演奏されますね。(礼拝の形態によって多少変わりますが・・・。)

通常の礼拝でも後奏は「世の中に送り出されていく」という考えから、元気のある曲を演奏するのが普通です。

教会式で結婚式を挙げられた方ならおわかりかと思いますが、歩き方も違います。

さて、その退場の時によく演奏されるのがTrumpet Voluntary(デンマーク王子の行進曲)という曲です。(この曲もダイアナ妃とチャールズ皇太子の結婚式で演奏されたらしいですが。)

この曲はパーセルの曲と言われていましたがジェレマイア・クラークという人の曲だそうです。(私はつい先週までパーセルの曲と信じて疑っていませんでした。)

追記:Google検索したら自分の過去記事でののさんに指摘していただいていたことを思い出しました。(パーセル・トランペットヴォランタリーでしっかり引っかかりました!)

せっかく指摘していただいていたのに、頭に入っていなかったなんて・・・!!

関連記事には訂正コメントを入れておきます~!

 

 

 

一体いつからそうなったのか知りませんでしたが、私の結婚式次第では確かパーセルで載せたはずです。

知っている人は知っているのでしょうけれど、教会のオルガニストもよく勉強している人ならともかく、古い曲集しか使っていないはずですから、たぶんパーセルのままになっていることでしょう。(同様にブライダル専用チャペルでオルガンを弾く人も、実はピアノ専門の人の方が多いでしょうから、知っている人は少ないのでは・・・と想像します。そもそも教会でなければ演奏されるチャンスもないかもしれません。私はブライダル専用チャペルでこの曲を聴いたことがありません。)

Perfect Wedding

Perfect Wedding

  • アーティスト: Johann Sebastian Bach, Luigi Boccherini, Marc-Antoine Charpentier, Jeremiah Clarke, Leo Delibes, Giovanni Gabrieli, George Frideric Handel, Johann Adolf Hasse, Franz Liszt, Felix Mendelssohn
  • 出版社/メーカー: Naxos
  • 発売日: 2006/01/17
  • メディア: CD

8曲目で試聴できます。(こちらはトランペットとオルガンの二重奏。)

このようにNAXOSのWedding関係のCDにはほとんど入っているようです。

Trumpet Tunes

Trumpet Tunes

  • アーティスト: Johann Sebastian Bach, Claude-Beninge Balbastre, Jeremiah Clarke, Georges Delerue, George Frideric Handel, Henry Purcell, Henri Tomasi, Giovanni Buonaventura Viviani, Vincent Boucher, Stéphane Beaulac
  • 出版社/メーカー: Atma Classique
  • 発売日: 2006/08/22
  • メディア: CD

これはNAXOS MUSIC LIBRARYで聴けるCDですが、バロックのトランペットの曲ばかり入っています。

パーセルのTrumpet Tuneという曲も入っています。

 

 

Purcell: The Indian Queen

Purcell: The Indian Queen

  • アーティスト: Daniel Purcell, Henry Purcell, Scholars Baroque Ensemble
  • 出版社/メーカー: Naxos
  • メディア: CD

このThe Indian Queenの一番最初の曲はクラークのTrumpet Voluntaryに似ていますが、アレンジしたものでしょうね。(全曲試聴できます。)

他にもトランペットのソロが何度も出てきます。

クラークの原曲はチェンバロ曲だったようですが、NAXOS MUSIC LIBRARYではほとんどがトランペットとオルガンの二重奏です。

CDでは二重奏ヴァージョンがほとんどですが、教会ではたいていオルガンのソロ演奏ですよね。(この曲をきれいに吹ける奏者はあまりいないでしょうし。)

 

・・・ということでオルガンソロヴァージョン。

Organ Classics

Organ Classics

  • アーティスト: Johann Sebastian Bach, Leon Boellmann, Jeremiah Clarke, Sir Henry Walford Davies, Sigfrid Karg-Elert, Franz Liszt, Felix Mendelssohn, Henry Purcell, Richard Wagner, Charles-Marie Widor
  • 出版社/メーカー: Chandos
  • 発売日: 1992/10/28
  • メディア: CD

4曲目で試聴できます。

パイプオルガンはトランペットのような音が出せるので便利ですよね。

私の結婚式はリードオルガンでしたが。(これでもかなりいろいろな音が出せますが、パイプオルガンにはかないません。)

 

そして・・・ありました!!

チェンバロソロバージョン!!

Greatest Hits: Harpsichord

Greatest Hits: Harpsichord

  • アーティスト: Mateo Albeniz, Anonymous, Johann Sebastian Bach, Ludwig van Beethoven, John Bull, William Byrd, Jeremiah Clarke, Francois Couperin, Louis-Claude Daquin, Giles Farnaby
  • 出版社/メーカー: Sony
  • 発売日: 1995/08/22
  • メディア: CD

10曲目で「デンマーク王子の行進曲」になっています。(試聴できます。)

やはり趣が違いますね~!

このCDには以前記事にしたThe Earl of Salisburyも入っていますね。

(しかもこのCDはその過去記事でも取り上げたCDでした。そちらの記事のリンクのほうが長く試聴できます。) 

 

 


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nyankome

私はホテルのブライダル専用チャペルで式を挙げたのですが、ワーグナーの結婚行進曲で入場したことぐらいしか覚えていません。
"Trumpet Voluntary"はオルガンで聴くと荘厳な感じがします。チェンバロの方は可愛い行進曲風ですね。
by nyankome (2007-03-20 21:07) 

みど

ブライダル専用チャペルでもトランペットボランタリーはよく使われますよ。まぁ、最近は威風堂々とかも多いですが。。。生ペットがで演奏したりいろいろあります。。
by みど (2007-03-21 01:28) 

Cecilia

nyankomeさん、nice&コメントありがとうございます!
私は二年ほど前に頼まれて結婚式の奏楽をしたのですが、ワグナー&メンデルスゾーンの定番の行進曲を弾きました。
個人的には他の曲にしたかったのですけれど、指定されたので・・・。
ちなみにオルガンではなくピアノでした。
山奥の会員が少ない教会でした。
普段はHymn Playerという自動賛美歌演奏機を使っているそうです。
by Cecilia (2007-03-21 06:37) 

Cecilia

みどさん、nice&コメントありがとうございます!
さすが!ブライダル専用チャペルで歌われる方の生のお声ですね。
曲目までプログラムに書かないのかもしれませんが、クラークになっているでしょうか?
記事中で教会のオルガニストについて書きましたが、都会の大教会のオルガニストさんは勉強する機会も多くご存知かもしれませんが、たぶん多くの方は私も使ったオルガン曲集を使っていらっしゃるはずで、それをご覧になっているのならパーセルのままではないかと思います。
威風堂々ですか~!
良い曲ですが、チャペルではどうなのか・・・という気が。
でも今回調べてみて、Trumpet Voluntaryも元は「デンマーク王子の行進曲」だとわかりましたので、その辺は問題ないのでしょう。
でも以前も書いたようにキリスト教式で"O mio babbino"はどうかと思いますが。(人前式なら問題はないでしょうけれど、一応チャペルですからね~。)
by Cecilia (2007-03-21 07:48) 

のの

おお、さすがCeciliaさんのリサーチ力…。
でも自分の記事がひっかかると…ちょっとショックですよね(笑)
私も最近はすべてのことが右から左です。
今朝のNHKで認知症のおばあさまがたくさんのスヌーピーのぬいぐるみを
抱っこしてかわいがっている様子に将来の自分を見ているようでした。

こちらの教会はA大先生がいらっしゃいますからね~
適切なアドバイスをいただけましたよ。
パイプオルガンって本当にすごいですよねー。昨日も圧倒されちゃって…。
Ceciliaさんと一緒に聴きたかったです。近々記事にしますね。
by のの (2007-03-21 10:54) 

Cecilia

ののさん、nice&コメントありがとうございます!
リサーチ力あります??
2年前にPCを購入したばかりの頃は(ブログを始めるちょっと前)、Googleを「ゴーグル」と読んで姉にバカにされていました。
しかもいまだにGoogle検索機能は使いこなせていません。
せいぜいオプションをつけて検索する程度です。
もっと使いこなして達人になりたいです。
検索したらCeciliaの部屋・・・と出てきて、ののさんのコメントが出てきたため、アレレ??と思った訳です。
A大先生すごいですよね~!
S大先生もすごいですし。
私がいた当時も他のパートとテノールのパートのレヴェルの差がありすぎでした。
そういえば聖歌隊にいらしたN先生はどうしていらっしゃるでしょう?
記事を楽しみにしています。
by Cecilia (2007-03-22 09:00) 

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