Orfeo Fantasia [音楽鑑賞]
- アーティスト: Margaret Little, Susan Napper, Anonymous, Giulio Caccini, John Dowland, Pierre Guedron, Tobias Hume, Claudio Monteverdi, Giovanni Picchi, Sigismondo d'India
- 出版社/メーカー: Atma Classique
- 発売日: 2005/09/27
- メディア: CD
私がMonteverdiのOrfeoが好きなことは以前も書きました。
このCDもだいぶ前から気になっていたものです。
最近話題にしたMonteral Baroqueの演奏ですが、Orfeoの何曲かがバラバラに入っている上、順番どおりではありません。
そして合間にはCacciniやDowland、Hume、Guedron、Picchiなどの曲が入っています。
1番最初のPavan Lacrimae(Dowland)は普通リュートですがこのCDでは前の記事で話題にしたSkip Sempeがチェンバロで演奏しています。
このPavan Lacrimaeは中間にも登場し、Nigel North とSylvain Bergeronのリュート二重奏になっています。
最後も同じDowlandのFlow, my tearsで終わる・・・という趣向です。(テノールのCharles DanielsとMontereal Baroqueによる演奏。)
ちょっとおもしろいCDだと思います。
Pavan Lacrimae(涙のパヴァーヌ)とFlow,my tears・・・同じ曲(?)とは思っていましたが、やはり同じメロディーですよね。
どうやって使い分けているのでしょうか?
面白いCDですね。こちらで試聴できます。
http://www.cduniverse.com/search/xx/music/pid/6944777/a/Orfeo+Fantasia+-+Monteverdi,+Hume,+et+al+%2F+Daniels,+et+al.htm
"Flow my tears"はDowlandのリュート・ソングですが、当時も大ヒットした曲だそうです。Dowland自身も気に入っていたようで、リュート・ソロや合奏曲集を残しています。他の作曲家による編曲もたくさん残されています。
歌曲では歌詞の冒頭がタイトルになっていることが多いのですが、"Flow my tears"は歌曲のみに使われています。
器楽曲では"Lachrimae"が使われていますが、Paduana=Pavane=PavanだったりGalliardだったりします。Dowlandはこのメロディでリュート・ソロとして、有名なPavaneとGalliardを残しています。
by nyankome (2007-08-15 11:38)
Krauseさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2007-08-16 06:13)
nyankomeさん、nice&コメントありがとうございます!
詳しい解説をありがとうございます。
Dowlandは同じATMAからダニエル・テイラーが歌っているものが2枚ほどあり、又取り上げる予定です。
nyankomeさんの記事でお馴染みのリュート奏者が出てくるとうれしくなります。
by Cecilia (2007-08-16 06:22)
xml_xslさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2007-08-16 06:22)
この作品は・・・勉強不足で、まったく知りませんでした。今度探して聞いてみます。
by アートフル ドジャー (2007-08-16 19:25)
アートフル ドジャーさん、nice&コメントありがとうございます!
たぶんその辺には出回ってないのでは・・・という気がします。
by Cecilia (2007-08-18 08:44)
合間に入っている曲・・・、
こういう構成を考えて演奏するってセンスですね。
by Papalin (2007-08-21 06:54)
Papalinさん、nice&コメントありがとうございます!
構成を考える人はどういう風にして決めているのでしょうね。
by Cecilia (2007-08-21 21:08)