私とパヴァロッティ [音楽鑑賞]
パヴァロッティが亡くなりました。
とても寂しいです。
思えば声楽初歩の頃から最も長いことCDで親しんでいた方です。
三大テノールではカレーラスが一番好きな私はパヴァロッティは繊細さに欠けるような気がしていましたが、「誰も寝てはならない」はもうパヴァロッティ以外には考えられない・・・という気がします。(私が聴いた録音は彼のものが圧倒的に多く、他をあまり聴いていないという理由もあります。でもどうしてもパヴァロッティの声が基準になってしまいます。)
昨日はこんなCDをNAXOS MUSIC LIBRARYで聴きました。
Amazonでなかなか出てこないのですが、たぶんジョーン・サザーランドの引退公演(1983年)のライブ録音だと思います。
ジョーン・サザーランド(ソプラノ)とマリリン・ホーン(メゾソプラノ)との共演でリチャード・ボニング指揮エリザベス・シドニー・オーケストラとの演奏です。(2枚組)
パヴァロッティが歌っているのは・・・
「乾杯の歌(椿姫)」(サザーランドとのデュエット)
「妙なる調和(トスカ)」
"La mia letizia infondere(I Lombardi alla prima crociata)"
"Prendi l'anel ti dono(夢遊病の女)"(サザーランドとのデュエット)
"Pourquoi me reveiller(ウェルテル)"
「衣装をつけろ(道化師)」
"Sulla tomba che rinserra(ランメルモールのルチア)"(サザーランドとのデュエット)
「人知れぬ涙(愛の妙薬)」、「パリを離れて(椿姫)」(サザーランドとのデュエット)
・・・でした。(日本語に直せていないものもありますがお許しください。)
そういえば彼はサザーランドとよく共演していますよね。
NAXOS MUSIC LIBRARYで彼の声が聴けるのは今のところこれくらいですが、掘り出し物だと思っています。
以下私のパヴァロッティの思い出を書きます。
声楽を始めて二年くらいたった頃にCDプレイヤーを買いました。
それまではテープを購入して聴いていました。
パヴァロッティの「誰も寝てはならない」、「人知れぬ涙」、「夢のように」、「女心の歌」有名男性歌手のオペラアリア集で何度も聴きました。
CDプレイヤーを購入したばかりの頃、ベッリーニをやっていたのでこんなCDを買いました。
- アーティスト: Vincenzo Bellini, Giovanni Bononcini, George Frideric Handel, Ottorino Respighi, Gioachino Rossini, Alessandro Scarlatti, Paolo Tosti, Richard Bonynge, Bologna Community Theater Orchestra, Luciano Pavarotti
- 出版社/メーカー: London
- 発売日: 1990/10/25
- メディア: CD
数曲試聴できます。(うわっ!1万円以上の値段がついている!)
ベッリーニ以外にヘンデルやボノンチーニ、A.スカルラッティ、ロッシーニ、トスティ、レスピーギ・・・などが入っていますが、CDを持っていなかった頃だったのでそれこそ繰り返し何度も聴きました。
ベッリーニを歌う時に彼の癖まで真似していたので、「崩して歌うのは早すぎるよ。」と知人に言われたことを思い出します。
彼の声の伸びやかさが堪能できるCDだと思っています。
その後、何年かして懸賞に凝っていた時期があるのですが、ある時現金5000円が当たったことがあってそれで購入したもの(レーザーディスク)がこれです。
CDはこちらです。
- アーティスト: Lucio Dalla, Cesar Franck, Bob Geldorf, Patricia Kaas, Brian May, C. Neville, Mike Oldfield, Franz Schubert, Sting, Lope de Vega
- 出版社/メーカー: London
- 発売日: 1993/03/09
- メディア: CD
全曲試聴できます。
それにしてもレーザーディスクを今見れないのが残念です・・・。
オペラではこちらを購入しました。
私の大好きなフレーニとの共演。
二人は幼馴染で同じ乳母に育てられたのですよね!
すごいですよね。
一番最近(・・・といっても13年くらい前)購入したのは三大テノールのもの。
- アーティスト: ドミンゴ(プラシド) カレーラス(ホセ), ロスアンジェルス・ミュージック・センター, カレーラス(ホセ), ロスアンジェルス・フィルハーモニック, マスネ, メータ(ズービン), ドミンゴ(プラシド), トローバ, パバロッティ(ルチアーノ), ロジャーズ, ララ, クルティス
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- 発売日: 1994/09/25
- メディア: CD
「三大テノール」が大きなアリーナで演奏することに批判的な意見も多かったようですが・・・(私の先生の一人もおっしゃっていました。)。
彼の死は本当にビックリしました。
癌だったのですね。
あのオリンピックの「トゥーランドット」が私が聞いた最後の歌声になってしまいました。
それにしても今はレイザーディスクを持っている家を探す方が難しいような気がします。
今はDVDですからね。
実家には2台あったんですよ。
あれって壊れやすいんですよね。
by imari♪ (2007-09-07 13:13)
伊万里さん、nice&コメントありがとうございます!
あの明るい雰囲気の彼が病気で苦しんでいるところは全く想像ができません。
オリンピックの演奏は昨日初めて聴きましたが、あの演奏に世界中の人々が酔いしれたことでしょうね。
レーザーディスク、はっきり言って邪魔です。
書き忘れましたが、「ボエーム」のオペラもレーザーディスクなんです。
中古でレーザーディスクのプレイヤーを買うのがよいのでしょうけれど・・・。
この前中古CD屋さんに引き取ってもらえるか問い合わせに行きました。
かなり安いお値段になってしまいそうですが、捨てるよりはいいし・・・。
お店にも結構レーザーディスクがあったので買う人はいるのですね。
あの頃必死に買い集めたのに・・・。
夫の白黒の洋画なんてほとんど見ていないのですよ~。
(今では500円で買えそうです。)
by Cecilia (2007-09-07 14:53)
きのうNHKで見ました。
by U3 (2007-09-07 18:54)
顔立ちや体型もよかったですよね。
素晴らしい歌声でした♪
by 袋田の住職 (2007-09-07 21:37)
キング・オブ・ハイC・・・去年から癌に犯されて大変だったみたいですね~。ご冥福を・・・。
by アートフル ドジャー (2007-09-07 22:07)
なんか残念ですね!3大テノールの中でもっともテノールらしいテノール、計算のない演奏、古きよき時代の面影を持っていた彼の死は、残念としか言いようがないです。クライバー・コトルバス・との「ラ・ボエーム」は最高でした。(スカラ座公演をNHKが放映)他にサコッマーニ・ネステレンコ・ルチアポップ、これ以上のメンバーは考えられません。(最近DVDをゲット)彼が多分最初に来日した時の「リゴレット」のマントバは、ピッチがいまいちだったのですが、アリアと最後の4重唱はよかったです。
by papchan (2007-09-07 23:02)
素晴らしい歌声でした。
昨夜のコンサートのテーマが「祈り」でした。
そのコンサートでパヴァロッティが亡くなられたことを聞きました。
偶然とは言え、追悼のコンサートになりました。
by nyankome (2007-09-07 23:22)
あの伸びやかで張りのある歌声はずっと語り継がれるでしょうね♪
by スザンナ (2007-09-08 00:17)
U3さん、nice&コメントありがとうございます!
これから特集番組などありそうですね。
by Cecilia (2007-09-08 07:58)
xml_xslさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2007-09-08 08:04)
袋田の住職さん、nice&コメントありがとうございます!
親しみやすい雰囲気でしたよね。
昨日もいろいろ聴きましたが、イタリアの青い海と空を想像させてくれるような明るい声、やはり魅力的です。
by Cecilia (2007-09-08 08:09)
アートフル ドジャーさん、nice&コメントありがとうございます!
調子が悪い・・・という話は何度もありましたが、声の調子は悪くならなかったのでしょうね。
トリノの時の歌、とても69歳(70歳?)には思えませんでした。
by Cecilia (2007-09-08 08:12)
papchanさん、コメントありがとうございます!
>古きよき時代の面影・・・本当にそうですよね。
いろいろ聴いてみて実感しています。
ルチア・ポップはムゼッタでしょうか?
ちょっと意外です。(大好きな歌手です。)
私が持っている「ボエーム」(↑)もこれ以上ないキャストだと思っています。
by Cecilia (2007-09-08 08:17)
nyankomeさん、nice&コメントありがとうございます!
追悼コンサートも多くなるでしょうね。
彼はダイアナ元妃とも親しかったようですが、元妃の没後10年で話題になっている時期の死、ということで思うことも多いです。
by Cecilia (2007-09-08 08:20)
スザンナさん、nice&コメントありがとうございます!
記事でご紹介したパヴァロッティ・イン・コンサートというCDではヘンデルなどの古典も含まれていますが、まだ40代の頃の演奏で、端正なんです。
パヴァロッティがバロック・・・というのも不思議な感じですが、さすがベル・カントを極めた人は違うと感じさせられます。
by Cecilia (2007-09-08 08:30)
僕にとっては神さまみたいな存在ででした。ご冥福をお祈りします。
by Papalin (2007-09-08 11:57)
Papalinさん、nice&コメントありがとうございます!
男性だからなおそう思うのでしょうね。
うちにはパヴァロッティが出ているオペラは「ボエーム」しかなく、しかもLDなので見ることもできないのですが、いつか彼が実際に舞台に立っている「愛の妙薬」とか「トゥーランドット」なども見てみたいです。
考えてみたらアリア集などでしか聴いていないので。
by Cecilia (2007-09-08 12:26)
Krauseさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2007-09-08 12:27)
ともすれば、滑稽な体つきのパヴァロッティさん。
「愛の妙薬」は、はまり役だと思います。
可愛らしくてちょっと小憎らしいキャスリーン・バトルとの共演
なかなか良かったですよ。
でも、本当に見て(聴いて)いただきたいのは、
カラヤン指揮のヴェルディのレクイエムの映像。
僕はLDで持っていますが、
若い頃の緊張感溢れるパヴァロッティの本当の声が聴けます。
体も細いです。サッカー選手だった名残りがあります。
実は、やはり若かりし頃のコッソットと、ギャウロフも名唱です。
by Papalin (2007-09-08 15:41)
そうそう、ギャウロフ夫人のフレーニとパヴァロッティ。
世界を代表する歌うたいが、幼馴染。
イタリアってすごいなぁって、変な感心をしてました。(^_^;)
by Papalin (2007-09-08 15:42)
Pavarottiの死がショックで聞いた時は絶句し言葉もでませんでした。
by みど (2007-09-08 22:47)
Papalinさん、再コメントありがとうございます!
コッソットはニューイヤーオペラコンサートを見て感動しました。
http://blog.so-net.ne.jp/santa-cecilia/2007-01-04
フレーニは本当に昔から好きで影響を受けました。
http://blog.so-net.ne.jp/santa-cecilia/2005-12-09
LD、お持ちですか!?
上の「ボエーム」と「パヴァロッティ&フレンズ」・・・などもしお入用でしたらお譲りしてもいいです。(もちろんただです!)
先日、中古CD店で聴いたらせいぜい一枚100円と言われました。
捨てるよりはましなのでそのうち名古屋に売りに行こうかと思っていました。
できれば好きな方にもらっていただけるとうれしいし・・・。
(「ボエーム」はギャウロフも歌っています。)
by Cecilia (2007-09-09 00:59)
みどさん、nice&コメントありがとうございます!
ニュースを知ったとき、みどさんが悲しまれるだろうなあ・・・とすぐに思いました。
これから特集番組があったら見たいです。
by Cecilia (2007-09-09 01:23)
17日にBS2でパバロッティの「ラ・ボエーム」が朝だったかな~?観れますね^^!大好きなテノールでした。本当に残念です。巨星落つ~。ことしはいろいろ淋しいです。
by かあか (2007-09-15 14:21)
かあかさん、nice&コメントありがとうございます!
残念ながら今BS2が観れないのです。
どの「ボエーム」なのでしょうね!?
棺の上のひまわり、パヴァロッティにぴったりの花だな~と思いました。
本当に淋しいです。
by Cecilia (2007-09-15 14:47)
それは残念!フレーニとのボエームでした。
http://www.nhk.or.jp/bs/info/info.html#1
わたくしも明日観れるかはわかりませんが・・・
ひまわりの花~パヴァロッティさんにぴったりですね、でも淋しいです。
by かあか (2007-09-16 22:45)
かあかさん、再コメントありがとうございます!
そうそう!!
今は見ることができないレーザーディスクはこれなんです!
昔F村さんとお友達という私の知人に薦められて(見せてもらった。)だいぶ経ってからですが購入しました。
これDVDで手に入れようと思っています。
市原多郎さんが出演されますね~!
大好きな歌手の一人です。
by Cecilia (2007-09-17 08:55)