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Pavane:The Earle of Salisburyを弾いてみました。 [ピアノ]

最近William Byrd(ウィリアム・バード)にはまっておられる方もいらっしゃるので・・・。

以前も記事で書いた「ソールズベリ伯爵に捧げるパヴァーヌ」(Pavane:The Earle of Salisbury)です。



高校生の頃からのお気に入りの曲なのですが、いざアップしようと思うとなかなかいい感じになりません。

トリルやモルデントがなければうまくできそうなところももたついてしまいます。

ピアノの楽譜にはpとあるのですが、いつも弾いているピアノの消音のチェンバロモードだとぶつけたような感じになってしまいます。

YouTubeでもいろいろな人がピアノやギターでの演奏をアップしています。
それらを聴いているとあまり細かいことに神経質にならなくてもいいんだろうな~、と開き直れる気分になります。

楽譜をお持ちの方でピアノの先生をしていらっしゃる方には残している音、切る音でなってないところを見破られそうです・・・。(笑)

手持ちのカワイの楽譜にはこの曲の背景が書かれてあり、勉強になります。
13歳頃のエリザベス一世の肖像画(可愛らしい!)が載っていて、この曲を聴くとこの絵が頭に浮かびます。
またヴァージナルの写真もあり、それで音色に思いを馳せていたのですが、昔は学校のおんぼろピアノでヴァージナルを奏でている気分だったのですが、思えば聴いたことはなかったはずなのに(ラジオで聴いた?)、想像上の音色と実際の音色に相違がないのが不思議・・・。
エリザベス一世はヴァージナルを愛し、しかも上手に演奏したそうです。


私の弾きかたがパヴァーヌらしいかどうかは疑問です。
一応楽譜どおりに弾こうとはしています。

楽譜を見てわかったのですが、「フィッツ・ウィリアム・ヴァージナル・ブック」の中の一曲だったのですね!
この曲集のCDでTon Koopmanの演奏のものを少しだけ聴いています。


Fitzwilliam Virginal Book

Fitzwilliam Virginal Book

  • アーティスト: Anonymous,John Bull,William Byrd,Giles Farnaby,Orlando Gibbons,Thomas Morley,Peter Philips,Giovanni Picchi,Ton Koopman
  • 出版社/メーカー: Capriccio
  • 発売日: 1992/11/12
  • メディア: CD



NAXOS MUSIC LIBRARYの試聴リンク

残念ながら私が演奏したパヴァーヌは収録されていませんが、別なパヴァーヌなら収録されています。

このCD、この前シェイクスピアソング関連でいろいろ聴いていた時に発見しました。
モーリーとかプレイフォードとか・・・興味深いです。

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コメント 14

すとん

 私はパヴァーヌが何だかは実は知りませんでした。でもね、Ceciliaさんのこの演奏を聞いて思うところがあり、思わずウィキで調べてみたら…パヴァーヌって、行列舞踏ってやつで、いわゆる“かしこまった行進”なんだね。

 ははーん、だからだね。Ceciliaさんの演奏を聞いていると思わず、足を運びたくなったのは。おまけにバードって、パヴァーヌがリアルに人気があった時代の人なんだね。たぶん、この曲でお貴族様たちがパヴァーヌを踊っていたんだろうね。

 ラベルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」だと歩けないけれど、このバードのパヴァーヌだと、優雅に歩けそう。おもしろいなあ…。
by すとん (2009-05-20 19:07) 

nyankome

パヴァーヌはクジャクが羽根を広げたような優雅な踊りだという説をきいたことがあります。イタリアのパドゥア風舞曲とも。
それはさておき、エリザベス朝の雰囲気を持った曲ですね。
ダウランドのパヴァーヌと同じ雰囲気があります。
エリザベスⅠはリュートも上手に弾いたそうです。
ところでこの曲の構成はAABB’でしょうか?
by nyankome (2009-05-20 20:22) 

REIKO

この曲、楽譜は持ってましたが、ちゃんと弾いたことはありませんでした。
見た目よりずっと難しい・・・普通に古典派やロマン派中心の練習してると、バッハってすごく弾き辛いですが、バードはもっと弾き辛い・・・(苦笑)
でも装飾音の感じや、ひきずるようなリズム、雰囲気が良く出ている演奏ですね♪

この時代の音楽、曲の終わり方(終止和音)が独特で、そこが素敵だと思います。
by REIKO (2009-05-20 22:18) 

Wちゃん

ほんとにほんとにありがとうございます。m(_ _)m

「Amazon UKなら安くCDを買えるかもしれない」と思い"Pavan Salisbury"で検索してみたら、Glenn Gouldの"Byrd/Gibbons/Sweelinck: Keyboard Works"というのもリストに出ていました。

そこではたと、ずいぶん前にGouldの"The Complete Original Jacket Collection"なるものを買っていたことを思い出し、押入れをゴソゴソ探したところ、ビニールが破られていない「CD入りの箱」が出てきました。

急いでCDを調べてみると、39番目のCDにGibbonsという人の"Lord of Salisbury" Pavan and Galliardというのが入っています。

いま聞いてみたところですが、専門的なことは僕にはさっぱりわからんですが、CeciliaさんのByrdのSalisburyパヴァーヌのほうが僕はいいですね~  いやいや、ほんとのことですよ。(^^) 何が好みですかということは、極めて個人的なことですからね。

今日は午前会社を休んで車で病院へ行ってきましたが、道中でつけていたラジオでプーランクという人の「カルメル派修道女の会話」なるものが放送されていました。音楽は兎も角、フランス革命の頃にこういう話もあったのか!と浅学な僕はもうびっくり。自分にとっての新しい発見は平凡な日々に彩を添えてくれますね。(あ、僕は「平凡な日々」の価値を積極的に評価しています。) 最近のByrdの件も、僕にとってはそういう存在です。
by Wちゃん (2009-05-20 23:47) 

Wちゃん

すみません。「会話」→「対話」でした。
by Wちゃん (2009-05-20 23:52) 

Cecilia

すとんさん、コメントありがとうございます!

>“かしこまった行進”

YouTubeに実際の踊りがアップされていたら見たいですね~。
先日のブーレはあったのですが・・・。
こうしていろいろ弾けそうな曲を探すと舞曲が非常に多いです。
特集したくなりますね~。
今週はマズルカ、来週はワルツ、次はレントラー・・・とか。(笑)

>Ceciliaさんの演奏を聞いていると思わず、足を運びたくなったのは。

つたない演奏でもそう思っていただけうれしいです。

>おまけにバードって、パヴァーヌがリアルに人気があった時代の人なんだね。

私の中では合唱のイメージが強い作曲家なのですが、このようにゆったりとした静かな曲だけでなく、元気な曲も聴いてみたくなりました。
今度じっくり聴いてみます。

>ラベルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」だと歩けないけれど、このバードのパヴァーヌだと、優雅に歩けそう。おもしろいなあ…。

この曲(ラヴェルのほう)、バレエの振り付けも結構あるようなのですが、どんな感じか見てみたいです。
漫画や小説に登場するのでいつも気になっていました。



by Cecilia (2009-05-21 08:22) 

Cecilia

nyankomeさん、nice&コメントありがとうございます!

>パヴァーヌはクジャクが羽根を広げたような優雅な踊り

私もそれを聞いています。
nyankomeさんに教えていただいたのかも?
これを弾くだけで気分はエリザベス朝になります。(笑)
エリザベス一世はリュートも上手だったのですね!

>ところでこの曲の構成はAABB’でしょうか?

普通に二部形式です。
AABB'でよいと思います。(AABBとも言えるでしょうか?最後の一小節だけ2番括弧になります。)

by Cecilia (2009-05-21 08:31) 

Cecilia

REIKOさん、コメントありがとうございます!
高校の頃から弾いていたのですからとっくにうまくなっていてもおかしくなかったのですが、指遣いがいい加減、譜読みも適当だったので、いざきちんと弾こうと思うと難しいです。(苦笑)
Cantabileに弾くためには指遣いは大切ですね!

>見た目よりずっと難しい・・・普通に古典派やロマン派中心の練習してると、バッハってすごく弾き辛いですが、バードはもっと弾き辛い・・・(苦笑)

そうなんですよね。
モーツァルトは非常に弾きやすいのですが・・・。(でも難しいという意見が多いですね。)

>でも装飾音の感じや、ひきずるようなリズム、雰囲気が良く出ている演奏ですね♪

つたない演奏です。
でもうれしいです♪

>この時代の音楽、曲の終わり方(終止和音)が独特で、そこが素敵だと思います。

私もそう思います。
by Cecilia (2009-05-21 08:45) 

Cecilia

Wちゃんさん、コメントありがとうございます!
絶対にアップするつもりでいたのでちょうど良いきっかけになりました。
家にある楽譜を見ていたら弾けそうな曲(これが重要!)でラモーの面白い曲がありました。
そのうちアップします。
なぜかWちゃんさんの聴きたい作曲家と私が聴きたい(弾きたい)作曲家が共通することがよくありますよね!
グールドのそのCDは私も持っているものだと思います。

>Gouldの"The Complete Original Jacket Collection"

Completeということは高そうですね!
何枚入りなのでしょう?

>急いでCDを調べてみると、39番目のCDにGibbonsという人の"Lord of Salisbury" Pavan and Galliardというのが入っています。

Gibbonsは上のKoopmanのCDにも入っていますね。

>CeciliaさんのByrdのSalisburyパヴァーヌのほうが僕はいいですね~  いやいや、ほんとのことですよ。(^^) 何が好みですかということは、極めて個人的なことですからね。

いや~ありがとうございます!
私の演奏が・・・ではなく、曲が良いのですね。
私もGibbonsよりByrdのSalisburyパヴァーヌのほうが好みです。

「カルメル派修道女の対話」、気になっていますが、覚えるほど聴いていません。
プーランクは結構好きなのですが・・・。

>フランス革命の頃にこういう話もあったのか!

その頃の話だったのですね。
カルメル会は修道会でも最も厳しい・・・と聞いていますが・・・。
カルメル会・・・というと昔学生時代(1987年頃)に新宿に見に行った「テレーズ」が忘れられません。
記事も書いています。

http://santa-cecilia.blog.so-net.ne.jp/2006-02-23


by Cecilia (2009-05-21 08:59) 

Cecilia

さとふみさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2009-05-21 09:01) 

Cecilia

エルティアさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2009-05-24 12:01) 

アヨアン・イゴカー

いい曲ですね。古風で。
雰囲気もよく出ていると思いました。
by アヨアン・イゴカー (2009-05-24 13:24) 

Cecilia

アヨアン・イゴカーさん、nice&コメントありがとうございます!
聴いてくださってありがとうございます。
古風なところが素敵な曲ですよね!
by Cecilia (2009-05-24 14:10) 

Cecilia

ヒデキヨさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2009-05-25 17:11) 

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