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"Nearer,my God,to Thee" [音楽鑑賞]

前の前の記事で「主よみもとに近づかん」という有名な讃美歌の話題になりました。
♪しゅ~よ~みも~とに~、ち~か~づか~ん、の~ぼ~るみ~ちは~、じゅ~じ~かに~、あ~り~とも~など~、か~な~しむ~べき~♪の”ありとも”というのはなんだろうかと思っていましたが、「主よみもとに近づかん、昇る道は十字架にありとも、など悲しむべき、・・・」なのだということがわかりました。
曲の切れ目と詞の切れ目が一致していないためおかしかったということですね。

YouTubeに解説付きでアップされていました。


このYouTubeの演奏は古いほうの讃美歌(日本基督教団出版局の讃美歌320番)で、新しいほうの讃美歌21(434番)では歌詞が変わっています。
こちらに新しい歌詞と原語の歌詞が載っていました。
解説もありますのでご覧ください。

讃美歌21のほうがより原語に近い訳なのだと思いますが、♪あ~り~とも~など~か~な~しむ~べき~♪になじんでいるのでちょっとさびしい気が・・・。


この讃美歌は”お葬式の歌”として有名です。
讃美歌では”向上”のところに分類されているのですが、教会でも普段の礼拝では滅多に歌われず、葬儀(告別式)で歌われています。
教会によっては普段の礼拝でよく歌っているところもあるのかもしれません。
でもクリスチャンであっても多くの人はこの讃美歌を”お葬式の歌”として認識し、普段に歌うことは「縁起が悪い」と感じている人が多いような気がします。
私も自分のお葬式ではこの曲を歌ってほしいですが、この曲はお葬式のための曲ではなく殉教とか信仰上の試練を歌ったものだと思っていましたので、”お葬式の歌”という扱いをされているのが気になって気になって仕方がありませんでした。

大体、♪主よみもとにちかづかん♪・・・これだけで「私はもう死にたいです。みもとに召されたいです。」と言っているような印象がありますよね。
♪昇る道は十字架にありともなど悲しむべき♪・・・本当は「昇る道は十字架にあると言ってもどうして悲しむことがあるだろうか、いや悲しむことはない。」という意味ですが、”昇る”=「死んで天国に行く」ような感じがしますし、「など~べき」の本来の意味を知らないと”悲しむ”だけが強調されて聞こえますよね。

私はタイタニック号が沈没するときに演奏された讃美歌というところから「お葬式の讃美歌」になっていったのではないのだろうかと思っています。

ちなみにSarah Flower Adamsによって詞が書かれたのが1841年、Lowell Masonによって作曲されたのが1856年、タイタニック号の悲劇が1912年です。
宮澤賢治の「銀河鉄道の夜」では讃美歌306番と出てきますが、この「主よみもとに近づかん」ですね。(宮澤賢治の時代の讃美歌では306番だったということですね。)
この作品の初出は1934年でタイタニック号の悲劇をモデルにしたところがありますよね。

1950年代の映画でしょうか?
昔の「タイタニック」の動画から・・・。(原曲の"Nearer,my God,to Thee"が聴けます。)







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glennmie

映画のラストシーンが衝撃的。
確かに、一度この映画を観てしまうと、映像と曲のイメージが離れなくなってしまいますね・・・・
by glennmie (2010-01-20 14:05) 

Cecilia

sungenさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2010-01-20 17:37) 

Cecilia

glennmieさん、nice&コメントありがとうございます!
実は「タイタニック」は古いのも新しいのもまともに観ていません。
よい機会なので観てみたいです。
by Cecilia (2010-01-20 17:48) 

REIKO

何となく聴いた事あるような曲ですが、キリスト教式のお葬式に何度か出てるので、歌ってたのかもしれません。
歌で参加できるので、お葬式も結婚式も、キリスト教式はわりと好きなんですが、以前お葬式で賛美歌の伴奏が「ベタ打ちのMIDI」だったことがあり、歌いながら怒りがこみ上げてきました!(苦笑)

途中、フレーズの切れ目でブレスをすると、ほんの少しだけ次の出だしが遅れますよね。
それが人間にとっては「自然」なのですが、その伴奏は全くそれを考慮してないため、伴奏の方が突っ込み加減に先に出ちゃうんですよ・・・。

もしこれが自分の葬式だったら、成仏できないと思いました・・・って、キリスト教だから成仏じゃないですが。(笑)
こんなことにならないよう、伴奏のMIDIくらいちゃんとしたものを自分で打ち込んでから死ななきゃダメとも思いました・・・って、クリスチャンでもないですが。
私がベタ打ちMIDIを嫌悪するのは、そのお葬式の時の記憶があるからです。
by REIKO (2010-01-20 20:32) 

シズコ

「オヤスミナサイ」と書きながら、やっぱりこっちにも寄っちゃいました。
私はこの曲、好きなんですよ。
お葬式の歌って言う印象は、三浦綾子さんの小説「道ありき」で、ご主人になられる、三浦光世さんが、初めてお見舞いにいらした時歌ってくださった讃美歌がこの「主よみもとに近づかん」だったので、「あら~そうなの~」と思いました。
レオちゃんの「タイタニック」では、四人の減額走者・・・・なんか脱税者みたい・・・・弦楽奏者でした!・・・・・が、。この曲を演奏してたのが残ってますが、なかなか良いシーンだっけな、と覚えてます。

この曲は、お葬式だけの曲じゃないと思います。
今の私のように、「神さま、今、そばに行きたいの。一緒に居てケロ」と言う時に歌うと、凄く良い讃美歌だなあ~と思います。

>途中、フレーズの切れ目でブレスをすると、ほんの少しだけ次の出だしが遅れますよね。
それが人間にとっては「自然」なのですが、その伴奏は全くそれを考慮してないため、伴奏の方が突っ込み加減に先に出ちゃうんですよ・・・。

REIKOさん、初めまして、シズコと申します。
REIKOさんのコメントの、この部分に、「おおっ!」と思い、コピーさせて頂きました。
私は、MIDIって、実は良く理解してなく使ったり、聞いたりしましたが今、ウィキペディアで調べたら「MIDI(ミディ、Musical Instrument Digital Interface、電子楽器デジタルインタフェース)」の略なんだとわかりました。
その後の「日本のMIDI規格協議会(JMSC、現在の社団法人音楽電子事業協会)」を読んで、「あ、そっか~『音楽電子事業協会』と言うところ関係のものなのか」と思ったら「人間の声にはあわないんだろうな~」と、妙に
ナットクしちゃいました。
人間って機械じゃないですものね。

Ceciliaさん、これは歌詞が本当に素晴らしいですね。
文語体のよさが、ありありです。

今NHKの「SONGS」で広瀬香美さんという方の特集をしてます。
この方、私と同じ年だった!ひえ~!年上に見えるよ~!
この「SONGS」では、坂本龍一さんと、薬師丸ひろ子さんが良かったなあ。

坂本龍一さん、布施明さん、宇崎竜童さんが、もう還暦=アラカン!?(と、坂本龍一さんが言ってた)なんだと思うと、がっくーんと来ます。そりゃそうか!?
実はマツケンが56歳だと、今日テレビで知ってビックリ!
坂本龍一より若かったのかあ~!?

40才が不惑の年だなんて、大うそだと思ってる、シズコより

今度こそ、オヤスミナサイ。
by シズコ (2010-01-20 23:26) 

nyankome

私が賛美歌を聴くのはCeciliaさんのところか、教会でのお葬式に参列したときです。なので、聴いたことがあるのかも知れません。
>タイタニック号が沈没するときに演奏された讃美歌
実話なのでしょうか?
by nyankome (2010-01-21 00:57) 

arata

Cecilia 様
僕は、<主よ、御許に>の歌詞に関しては、讃美歌21の歌詞の方が好きです。言葉にリアリティを感じられるからです。
昇天に関する事を表現した歌だと思いますが、自らの思いで、天に近付くのではなく、人は、神様の恵みによって天に引き上げて頂くのだ、と僕は、この歌詞を捉えています。<主よ、御許に>は、その恵みに、感謝する歌だと思うのです。
arata
by arata (2010-01-21 02:41) 

Cecilia

REIKOさん、コメントありがとうございます!
ベタ打ちのMIDIというのはおそらくHymn Playerだと思われます。
http://www.kyobunkwan.co.jp/HP/index.html
これも出たばかりの頃からだいぶ改良が重ねられているはずですが、お金持ちの教会でもなければそんなに買い換えることもないでしょうから、古いものをずっと使い続けている教会も多いことでしょう。
そもそもお金持ちの教会(都会の大教会で、高収入の信徒が多い。要するに献金がそれなりに多い。)ならHymn Playerではなくパイプオルガンを弾ける人も多いですから不要なのですが、何かの野外集会などのために備えているところも多いはずです。
地方の小さな教会はオルガンを弾ける人がいなかったり、オルガンやピアノがなかったり・・・でHymn Playerに頼らざるを得ない事情もあるのですね。
Hymn Playerでなくても、まったく歌のことをわかってない奏楽者の伴奏だと本当に歌いにくいです。
これは特に音大で伴奏の勉強をしているとかは関係ないと思うのですが、最近は讃美歌をゆっくりすぎる歌い方で歌わないようにしようという傾向があるのは良いことなのですが、私が通っていたある教会の一人のオルガニストのおばさんは、ブレスのことなどまったく考えずにちゃっちゃっと弾かれたので非常に歌いにくかったです。
かえってゆ~っくりの伴奏のほうがどれだけ歌いやすいか!
その方、その地方では合唱指導も出来る”先生”として通っています。
はい、私は聖歌隊(クリスマスだけの俄聖歌隊)の練習をめぐってそのおばさんと大喧嘩をしたことがあります。
偉い方なので皆その方を”先生”と呼んでいましたし、その方が意見を言うと逆らえない雰囲気があったのですが、私にとっては先生ではないし、単に教会の先輩でしかなかったし・・・。

by Cecilia (2010-01-21 08:41) 

Cecilia

シズコさん、コメントありがとうございます!
三浦綾子さんの小説は一時期はまりました。
クリスチャンでないある友人が三浦綾子・光世夫婦の大ファンで、お子様にもそれにちなんだ名前をつけています。

>四人の減額走者・・・・なんか脱税者みたい・・・・

この手の変換をいつも楽しませていただいています。(笑)
gooブログのサイドバーにそういう変換のことが書いてありませんでした?
あれ、シズコさんがご自分で書かれたのかと思ってしまいましたが(笑)、unaたんのブログにもあったので、ちがうんだということがわかりました。

>「神さま、今、そばに行きたいの。一緒に居てケロ」

「一緒に居てケロ」って何だか味があっていいですね~。
うちのカエルのぬいぐるみを持っていきたいです。(笑)
最近カエルグッズが増えています。(次女が好きなので・・・)

私もMIDIのことはよくわかりませんでしたが、いろいろなところで使われているし、もはや欠かせないものになっていますよね。
先日のオルゴールのCDにしても・・・。
レヴェルの高いものとそうでないものがありますが、技術の進歩がすごいと思うし、REIKOさんはじめ上手な方のものはやはり素晴らしいですよ。
それとREIKOさんへのレスに貼り付けましたがHymn Playerご存知ですか?
あれがMIDIですよね。

マツケンこと松平健さんのことは「草燃える」から注目していました。
私が中1だった頃の大河ドラマですが、マツケンも若かった!!
OPが懐かしいかもと思っていたらありました。
http://www.youtube.com/watch?v=hxyu_YL-wVc&feature=related

こちらでマツケンの若い頃がちらっと見れるかも?
たぶんそうかな・・・というのは見たけれど瞬間的でわかりにくいです。
http://www.youtube.com/watch?v=y-mfJ_39mwQ
by Cecilia (2010-01-21 09:36) 

Cecilia

袋田の住職さん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2010-01-21 09:44) 

Cecilia

yablinskyさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2010-01-21 09:45) 

Cecilia

nyankomeさん、nice&コメントありがとうございます!
ここは讃美歌の話題が多いですものね。(笑)
信仰深いからではなく音楽としても興味があるからなのですが、「宗教臭い」と思われてないか心配です。(笑)
でも結局は自分の興味関心に従って書くしかないのですけれど・・・。

タイタニックで演奏されたというのが実話なのかどうかはよくわかりませんが日本のウィキペディアよりもこちらのほうが詳しいですね。
辞書片手に調べないとわかりにくいところもありますが、とりあえず貼り付けておきます。
http://en.wikipedia.org/wiki/Nearer,_My_God,_to_Thee
by Cecilia (2010-01-21 09:58) 

Cecilia

arataさん、nice&コメントありがとうございます!
私も、讃美歌21の歌詞の方が言葉にリアリティがあるし原語に忠実な訳だと思うのですが、言葉の感じは古いほうが好きです。
文の切れ目、音楽の切れ目が合わないのはつくづく残念ですが・・・。

”昇天”の理解も難しいです。
私たちは実に簡単に死んだら”昇天”なのだという理解をしていますが、実際にはまだ天に昇ってないのでは・・・、永眠という言葉のほうがよいのでは・・・と思ったりします。
死者が”昇天”したとか「みもとに召された」・・・と表現するほうが美しいとは思うのですが・・・。
こんな風に理屈っぽく考えるのはいけないのでしょうか?
まあ教会の聖書研究会では当たり前に出てくる疑問の一つだと思うのですが、こうしてブログに書くといろいろな立場の方の反響があるので気を遣います。


>天に近付くのではなく、人は、神様の恵みによって天に引き上げて頂くのだ、と僕は、この歌詞を捉えています。<主よ、御許に>は、その恵みに、感謝する歌だと思うのです。

arataさんのおっしゃることも理解できます。
旧約聖書のヤコブの梯子のところを読まなければと思いましたが、この讃美歌はそのことを歌ったものですよね。
天に引き上げていただくというのもあるし、もうすでにこの地上で天国が成っている(完全でないにしても)というのもあります。
みもとに召された時にはいよいよ親しく主の(神の)み顔を仰ぎ見ることができる・・・という理解です。


by Cecilia (2010-01-21 10:13) 

Cecilia

ながぐつさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2010-01-21 10:15) 

Cecilia

matchaさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2010-01-21 10:16) 

シズコ

Ceciliaさん、貴重なマツケンの動画ありがとうございました!
「草燃える」。タイトルだけは知っておりましたが、初めて見せてもらいました。凄くマツケンさん、若かったんですね!(びっくりした~!)
早速動画をブックマークして、何度も巻き返してマツケンが一番良く見える場面で画像をストップ!(苦笑!)そしてピッチで動画を撮影しました☆
とても満足できました。ありがとうございます。

「草燃える」私が中1の時の作品なので(あれっ!?)、なんとなくテーマソングは覚えてました。母が凄くこの番組を記憶してるようです。
でも、私は「石坂浩二さん」しか記憶に無かったですよ。マツケンの役の「北条義時(「ほうじょう・よしとき」さんって読むんですね!?)は、北条政子の弟さんだったんですね。日本史は本当に知らないです。でも、これだったらマツケンは出るし、豪華なキャストなので、楽しみながら日本史を覚えられて良いかもしれないですね☆(個人的には、かたせ梨乃さんや、松坂慶子さん、佐藤慶さん、滝田栄さんなどの演技を拝見したいです。)

キャストを見て、郷ひろみさん演じる北条頼家さんが「公暁(くぎょう)」という呼び名で呼ばれていたのを思い出しました。「確か殺されたんだよな~」と、あらすじ辿って行ったら、マツケン演じる義時さんに殺されてるんですね!わーん!結構この頃の郷ひろみさんは、若かったためか、とても好きだったんですよ。残念!でも、見たいです。
今度TSUTAYAあたりで探してみたいです。

>「一緒に居てケロ」って何だか味があっていいですね~。
うちのカエルのぬいぐるみを持っていきたいです。(笑)
最近カエルグッズが増えています。(次女が好きなので・・・)

「ケロ」へのお言葉・ありがとうございます。(^-^@)
山形弁の語尾ですね。
私もカエル好きですよ~♪だからgooブログにしたのもあります。
生のカエルも、まだ・・・・いきものの中では・・・大丈夫・・・かな~。

今日、新型インフルエンザ接種してきました。3600円也。
多少の差はあっても、そんな感じの値段のようです。「なんとなーくだるい」ので、途中でミルクティとドーナツのお昼で温まって来ました。ドーナツは「ミ☆ド」が今日100円セールだったので、人が一杯いて一杯買ってて気が引けたけど、二つだけ買って、車の中で食べました。「オールドファッションの抹茶味チョコレートかけ」(正確な名前は知らないのですが)これが美味しかったです。オールドファッション!歯ごたえがあって大好きです♪


by シズコ (2010-01-21 17:25) 

Cecilia

シズコさん、再コメントありがとうございます!
今から30年ほど前のドラマですからね~。
松平健も若いはずですよ。
あの頃は松坂慶子(相手役)も可愛らしかったし・・・。(茜という名前だった気が・・・。)
ちょっと「黄金の日々」のインパクトが強すぎて、こちらのほうが若干印象が薄いですが、ちょっと見るといろいろ蘇ってきます。
滝田栄は「徳川家康」でも活躍しましたが、こちらもよかったですね。
シズコさんは松平健のものすごいファンでいらしたのですね。
喜んでいただけてうれしいです。
TSUTAYAにはなさそうな気が・・・。
新聞にNHKから出ているものの広告が出ていますが全部買おうと思うと高いですよね。

うちは今ミ☆ドの景品がたくさんありますよ。(苦笑)
私もオールドファッションが大好きです。
ベリー系のマフィンが大好きだったのに今はないのが悲しいです。











by Cecilia (2010-01-21 19:32) 

Cecilia

Krauseさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2010-01-23 18:12) 

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