Vivaldi~virtuoso cantatas [音楽鑑賞]
この前Jarousskyの"OPIUM"というCDの記事を書いたあともしばらくはそれを聴いていました。
忙しかったこともあって他のCDの感想記事をすぐ書ける状態でもなかったのですが、じっくり聴いて書こうと思うと、一日一枚の記事は所詮無理な話です。
それからしばらく"OPIUM"漬けだったというのもあります。
あの恍惚とした世界からVivaldiに切り替えるのにはちょっと時間が必要でした。
こちらで全曲試聴できます。
宣伝用動画です。
Vivaldiはあまり深く考えずに楽しめる作曲家だと思っています。
それからイタリア語なので声楽をやっている私には馴染み深い単語がたくさん出てくるので何となく意味はわかります。
・・・というかイタリア語のオペラアリアに出てくる単語や表現は似たようなものばかりなのですよね。
そうそう多くのことを知る必要はないのですが(もちろんちゃんと勉強する人はたくさん知る必要がありますけれど。)、私程度であっても何となくわかるというのがありがたいです。
自分が歌うわけでなくて、聴いて楽しんでいる時には言葉の意味がわからなくても語感と音楽を楽しんでいます。
イタリア語は特に楽しいですよね!
このCDでJarousskyはEnsemble Artaserseと共演しています。
このメンバーで今年の秋に来日予定です。
去年のL'Arpeggiataとはまた雰囲気の違うアンサンブルです。
私が感心するのはJarousskyの超絶技巧よりもむしろアンサンブルに溶け込んだ声です。
確かに超絶技巧も素晴らしいのですが、アンサンブルから浮いてないのですね。
これはL'Arpeggiataとの共演でも感じることです。
Jarousskyが目的で聴いているようなものなのですが、いつの間にかアンサンブルのそれぞれの楽器の魅力も気になってしまうのです。
このCDでは動画でおわかりいただけるようにバスーン、チェロ、テオルボ&バロックリュート、チェンバロで構成されています。(いつもこのメンバーというわけではないのでしょうか?他の楽器の人もいますよね?)
低音楽器が多いですね。
何度も聴いているうちにチェロソナタ(RV47)がとても気になってきました。
初めての曲なのですが、どこかで聴いた気がすると思ったのはたぶん大学1年の時に購入した「ヴィヴァルディのある部屋」で何度も聴いた曲に似ているからでしょう。
バスーンも普段なかなか意識して聴きませんが、素敵な響きで良いですね~。
テオルボも大好きな楽器です。
ヴィヴァルディはもともと好きでした。
中学で「四季」を聴いて以来好きでしたが、私がかなり影響を受けた皆川達夫さんは著書の中でも”ヴィヴァルディ嫌い”を公言されていて、「あの下品さが耐えられない。」とおっしゃっています。
私は下品だとは思っていなかったので、「どうしてヴィヴァルディがいけないのかなあ・・・?」とずっと思っていましたが、何となくわかるような気はするものの今だによくわかりません。
でも「ヴィヴァルディ大好き~!」ということを何となく言いにくいような気がするのは皆川さんの影響かもしれません。(苦笑)
このCDを聴いて、(ちょっと前から思っていましたが)イタリアバロックをいろいろ聴きたくなってきました。
コレッリとかサンマルティーニとか。
忙しかったこともあって他のCDの感想記事をすぐ書ける状態でもなかったのですが、じっくり聴いて書こうと思うと、一日一枚の記事は所詮無理な話です。
それからしばらく"OPIUM"漬けだったというのもあります。
あの恍惚とした世界からVivaldiに切り替えるのにはちょっと時間が必要でした。
- アーティスト: Emilia Gliozzi,Unspecified,Antonio Vivaldi,Philippe Jaroussky,Ensemble Artaserse,Claire Antonini
- 出版社/メーカー: Virgin
- 発売日: 2004/12/29
- メディア: CD
こちらで全曲試聴できます。
宣伝用動画です。
Vivaldiはあまり深く考えずに楽しめる作曲家だと思っています。
それからイタリア語なので声楽をやっている私には馴染み深い単語がたくさん出てくるので何となく意味はわかります。
・・・というかイタリア語のオペラアリアに出てくる単語や表現は似たようなものばかりなのですよね。
そうそう多くのことを知る必要はないのですが(もちろんちゃんと勉強する人はたくさん知る必要がありますけれど。)、私程度であっても何となくわかるというのがありがたいです。
自分が歌うわけでなくて、聴いて楽しんでいる時には言葉の意味がわからなくても語感と音楽を楽しんでいます。
イタリア語は特に楽しいですよね!
このCDでJarousskyはEnsemble Artaserseと共演しています。
このメンバーで今年の秋に来日予定です。
去年のL'Arpeggiataとはまた雰囲気の違うアンサンブルです。
私が感心するのはJarousskyの超絶技巧よりもむしろアンサンブルに溶け込んだ声です。
確かに超絶技巧も素晴らしいのですが、アンサンブルから浮いてないのですね。
これはL'Arpeggiataとの共演でも感じることです。
Jarousskyが目的で聴いているようなものなのですが、いつの間にかアンサンブルのそれぞれの楽器の魅力も気になってしまうのです。
このCDでは動画でおわかりいただけるようにバスーン、チェロ、テオルボ&バロックリュート、チェンバロで構成されています。(いつもこのメンバーというわけではないのでしょうか?他の楽器の人もいますよね?)
低音楽器が多いですね。
何度も聴いているうちにチェロソナタ(RV47)がとても気になってきました。
初めての曲なのですが、どこかで聴いた気がすると思ったのはたぶん大学1年の時に購入した「ヴィヴァルディのある部屋」で何度も聴いた曲に似ているからでしょう。
バスーンも普段なかなか意識して聴きませんが、素敵な響きで良いですね~。
テオルボも大好きな楽器です。
ヴィヴァルディはもともと好きでした。
中学で「四季」を聴いて以来好きでしたが、私がかなり影響を受けた皆川達夫さんは著書の中でも”ヴィヴァルディ嫌い”を公言されていて、「あの下品さが耐えられない。」とおっしゃっています。
私は下品だとは思っていなかったので、「どうしてヴィヴァルディがいけないのかなあ・・・?」とずっと思っていましたが、何となくわかるような気はするものの今だによくわかりません。
でも「ヴィヴァルディ大好き~!」ということを何となく言いにくいような気がするのは皆川さんの影響かもしれません。(苦笑)
このCDを聴いて、(ちょっと前から思っていましたが)イタリアバロックをいろいろ聴きたくなってきました。
コレッリとかサンマルティーニとか。
matchaさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2010-03-13 12:14)
おっ、タイムリー。noripさんの別館のコメント欄で、このディスクおよびバスーンの話が出たばかりだったので。
皆川先生のヴィヴァルディ嫌い、筋金入りですよね。皆川先生の解説による「バロック音楽のたのしみ」を聴いていた頃にはヴィヴァルディって「四季」を作曲した派手な作風の人、というくらいの認識しかなかったのですが、その後ヴィヴァルディの声楽作品の森に足を踏み入れたら、想像以上に豊かな世界が広がっていたので大発見でした。
ご存じかもしれませんが、このサイトがヴィヴァルディの情報の宝庫ですよ:
http://homepage3.nifty.com/casavecia2/vivaldi/index.html
by marie_therese77 (2010-03-13 12:28)
marie_therese77さん、コメントありがとうございます!
noripさんの別館のコメント欄はすでに拝見させていただいていましたが、バスーンの件は今見てきました。(笑)
私は普段はファゴットと呼ぶのですが、CDのブックレットに従ってバスーンにしておきました。
チェンバロもハープシコードと書いてありましたが、前者のほうが好きなのでそのように書きましたけれど。
ご紹介のサイトは初めて知りました。
ゆっくり拝見させていただきます。
今回いろいろ検索して皆川先生の”ヴィヴァルディ嫌い”はかなり有名だということを知りました。
お好きなのはアルビノーニなのですよね。
アルビノー二もゆっくり聴きたいですが・・・。
ヴィヴァルディの声楽作品からどんどん深みにはまりそう・・・。
by Cecilia (2010-03-13 12:52)
バッハを基準に見ると,ヴィヴァルディは,通俗・軽薄ととられる面があるのかもしれませんが,バッハ自身あこがれたくらいで,それなりの魅力があるはずです。様々な楽器を活躍させるのも素敵です。ヴェネチアの猥雑なエネルギーが「下品」という形容にもなるのかも知れませんが,それはそれで楽しめば良いのだと思います。
by Enrique (2010-03-13 14:37)
Enriqueさん、nice&コメントありがとうございます!
今ヨハン・クリスチャン・バッハを聴いていますが、今では大して評価されてない彼も活躍した当時は大バッハよりも名声があったということで、いろいろ考えさせられます。
バッハはヴィヴァルディの作品を編曲していますよね。
>ヴェネチアの猥雑なエネルギー
アルビノー二もヴェネチアの人ですが、皆川さんがお好きらしいです。
どこから違いが来るのでしょうか。(笑)
by Cecilia (2010-03-13 16:33)
Cecilia 様
僕は、Vivaldi が大好きです。このJaroussky のCD も持っています。Vivaldi は本当に多彩な音楽を書く人で、皆川氏の言う彼の音楽の何処が下品なのか、全く判りません。彼の書いた宗教曲など、確かにヴェネツィア派らしい華麗さがありますけど、良く耳を澄まして聴くと、敬虔さを初め、様々な要素を聴き取れます。
Vivaldi は当時の音楽家に大きな影響を与え、あのJ.S.Bach も憧憬していた事は有名ですし、彼の曲を多く編曲していますね。皆川氏の見識を、僕は疑います。音楽評論家を自称している人は、個人的な好悪を公に表すべきではありません。
arata
by arata (2010-03-14 00:19)
こんばんは。
別館noripです(笑)
お、タイムリーな記事やわ~~と思ってスクロールしたら私の名前が!(爆)
うれしいですね~~~♪これからたくさん勉強できそうです♪
you tubeの見すぎで今夜は眼が痛くなりました(アセ)
またゆっくり伺いますZZZZ
by norip (2010-03-14 00:22)
vivaldi私も好きですよ♪
それにしてもこの方のアジリタには感動しました♡
しかも息すごい長いし!!!!
by みど (2010-03-14 06:00)
yablinskyさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2010-03-14 07:40)
arataさん、nice&コメントありがとうございます!
Vivaldi、お好きでしたよね。
このCDもお持ちでしたか!
Vivaldiの宗教曲はJarousskyの演奏で少しだけ聴いています。(試聴程度ですが。)
耳を澄ましてじっくり聴いたら深みにはまりそうですね。
>皆川氏の見識を、僕は疑います。音楽評論家を自称している人は、個人的な好悪を公に表すべきではありません
今回記事を書く前に少し検索をしてみてarataさんと同意見の方が多いと思いました。
良くも悪しくも評論家の影響はありますよね。
でも最近では評論家の言うことを鵜呑みにしない人も多いように思えます。
by Cecilia (2010-03-14 07:47)
noripさん、コメントありがとうございます!
私も昨日はYouTubeの見すぎだったかも・・・。(苦笑)
・・・というかいつもながらPCの調子も悪く、動画が途中で止まってしまうのです。
あ~自分専用PCが欲しい!
家族にはどんどん取り込まないでと言っているのですが・・・。
秋に向けてお互い”予習”に励みましょう♪
by Cecilia (2010-03-14 07:54)
みどさん、nice&コメントありがとうございます!
この方を初めて聴いた3年ちょっと前にはほとんど情報がありませんでした。
今ではたくさんのYouTube動画がアップされていて、たくさんの情報を見ることができます。
海外の情報でも語学力あるファンの方々が翻訳してくださるし!
この方すごいテクニックですよね~!
by Cecilia (2010-03-14 07:57)
ヴィヴァルディも最近では正当な評価を得るようになってきました。
私はずっと大好きな作曲家のひとりです。
JarousskyとEnsemble Artaserseのアルバムが再販されます。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/3790082
イタリアものです。
by nyankome (2010-03-14 23:21)
U3さん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2010-03-15 06:53)
nyankomeさん、nice&コメントありがとうございます!
再販情報をありがとうございます!
でもきっとすぐには買えませんが・・・。
nyankomeさんのブログもVivaldiの話題が多いですよね。
by Cecilia (2010-03-15 09:08)
ヴィヴァルディってそんな評価があるんですね。かなしい。
私も昔は「四季」で興味が失せてたんですが、それは偏見で、すごいセンスいい人なんスよ、彼は。なぞの死も好きですね。あの輝かしい栄光の後に彼にどんな人生があったのか。そういうのもひっくるめて魅力的です。
by 毒蜘蛛 (2010-04-06 13:41)
毒蜘蛛さん、コメントありがとうございます!
私は「四季」は大好きでしたが、さんざん聴いて食傷気味になっていたところがありました。
最近は新しい解釈の演奏が多く、面白い演奏も多いですが。
人生については一般的な知識しかありませんが、音楽は楽しいし案外奥が深いと思っています。
by Cecilia (2010-04-06 21:21)