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La dolce fiamma [音楽鑑賞]

今日はJohann Christian Bachの話題です。
Vivaldiからの頭の切り替えはスムーズにいけました。(笑)


La Dolce Fiamma

La Dolce Fiamma

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Virgin Classics
  • 発売日: 2009/09/30
  • メディア: CD



全曲試聴できます。

宣伝用動画です。



最初の感想・・・モーツァルトに似ている!

こういうことはサリエリを聴いたときもカール・フィリップ・エマヌエル・バッハを聴いた時にも感じたことなのですが、こうして同時代の作曲家のものをいろいろ聴いてみるとその作曲家らしさ・・・というのもほとんどがその時代の流行なのではないのだろうかと思えてきます。
具体的で文章でお伝えできないのが残念ですが、細かいところのいろいろがモーツァルトがよく使うパターンです。
J.C.Bachのほうが先輩ですし、モーツァルトもかなり影響を受けているらしいですね。

よくピアノの先生などが「○○の音色」(○○は作曲家名)ということを言いたがる傾向があると思うのですが、やはりいろいろ聴いてみないとその作曲家の音色というものはわからないと思います。
とにかく固定観念で聴くこと・演奏することはよくないですね。

動画でJ.C.Bachの肖像の前のJarousskyが出てきますね。
J.C.Bachはカツラをかぶっていても(こういう顔の人がいるよなあ!)と思える顔ですね。
ロンドンのバッハとかミラノのバッハと呼ばれたらしいですが、ロンドンではヘンデルの後継者とされたそうで、ヘンデルに似たところもちょっとあるなあと思いました。
父である大バッハはプロテスタント(ルター派)ですが、ヨハン・クリスティアンはカトリックに改宗しているのですね。


Jarousskyは研究熱心な人でもあるのだなあと感じています。







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thisisajin

初めまして、U3さん経由で来ました。
動画で歌っているJaroussky(はじめて聞く名前です)さんの声に驚いています。もしこの声がラジオから流れてきたら体格が豊かな女性を思い出すに違いありません、わたしは。
by thisisajin (2010-03-14 11:04) 

fallschirmjager

クリスチャンの器楽作品については,CPOとフンガロトンレーベルの慧眼とも言うべき録音のおかげで,大半のものを聴くことが出来ますね。
彼の作品に流れる甘美さはまさにギャラント様式ですが,くどさはなく,まるであっさりした和菓子のようで,当方,妙にすっと引きつけられるものがあります。
ジャールスキーはクリスチャンのオペラ作品の録音に興味があるようですので,出来れば彼のバンドで同名の「アルタセルセ」を本当に期待したいです。
しかし,現在の古楽ムーブメントはすばらしい!ついに,バッハ父子で評価される時世となりました。
この父子の作品を聞いていると当方いつも思うのですが,4者4様,本当に個性的です。
長々と失礼いたしました。
by fallschirmjager (2010-03-14 11:55) 

U3

あ、jinさん来てる(笑)
by U3 (2010-03-14 14:44) 

U3

なるほど、いろいろな視点で見たり聞き比べてみたりしなければ分からないという事ですね。
しかし、そうなると膨大な音楽を聴く羽目に(笑)
by U3 (2010-03-14 14:46) 

arata

Cecilia 様
このCD も持っています。昨年Jaroussky のCD を4・5枚ほど購入しましたので。
J.C.Bach の作品は、Jaroussky に合ってますね。彼は、バロック最盛期の作品より、バロック最後期から古典期に移行する過渡期の時代(前古典派)の作品の方に、彼の持ち味・芸風を発揮し易いのだと思います。
C.P.E.Bach・J.C.Bach・Salieri を聴いて、Mozart に似ていると思うのは、音楽史を知らずに聴けば、そう思うのも当然でしょう。Mozart は18世紀後半の音楽家の諸先輩達のエッセンスを十二分に吸収し、更に、それらを自己の音楽に変換出来た不世出の大天才です。 彼の音楽は、18世紀の音楽の集大成とも捉えられると思います。
音楽を手掛ける人は、演奏技術だけでなく、音楽の成立過程を学ぶ必要があると思います。Jaroussky に限らず、最近の演奏家は、自分の手掛ける作品の研究にも熱心ですね。
arata
by arata (2010-03-14 19:59) 

REIKO

いわゆる大作曲家の名曲だけを「点」のように聴いていると、「モーツァルトと似ている」になってしまいますが、実際はモーツァルトが彼より少し前の(特にイタリア系)音楽を「パクっている」だけなので。
モーツァルトって、新しいことはほとんどやっていない作曲家ですよ。
彼は音楽的には非常に早熟で、吸収力にも優れていたと思いますが、真の意味での「オリジナリティ」はあまりない人です。
私の中では、彼は神童ではあっても天才ではなく、要領が良く運にも恵まれた作曲家というイメージ。
もし、クリスチャン・バッハとモーツァルトの生年が逆だったら、クリスチャンの方が今のモーツァルトのような評価を得ていたかも?とも思いますね。
ヘンデルやロッシーニのオペラ・セリアの復活に関連して、クリスチャン・バッハのその種のアリアも、今後録音が増えてくると思います。
このCD、欲しいのですけど、まだ持っていませんが・・・。
by REIKO (2010-03-14 20:23) 

glennmie

Jaroussky、やっぱりステキですね。

モーツァルトは、確か少年期にクリスチャン・バッハからイタリア音楽の指導を受けていますよね。

「モーツァルトの音楽、というのは存在せず、そこにあるのはモーツァルトという才能に反射した「その時代の音楽のエッセンス」に過ぎない。彼の音楽と見えるものは、すべてその時代の雑多な音楽を、彼風に濾過し蒸留したもの。」・・・これ、作曲家の吉松隆さんの言葉です。

それでも私はモーツァルトの音楽が大好きです。
特に晩年の作品群の透明感のようなもの・・・・・「天才というより、天使か阿呆」これも吉松さんの言葉です。(ひぇ~~~!)

クリスチャン・バッハのことはほとんど知らないので、このCDを聴いてみたくなりました。
動画を紹介してくださってありがとうございました。


by glennmie (2010-03-14 22:03) 

yablinsky

うちの子どもたちに見せたのですが、演奏が女性のようで、姿は男性で1回目の驚き、次に通常の話は男の声で2回目の驚きでだったようです。素人感想ですみません。
by yablinsky (2010-03-14 22:05) 

marie_therese77

昨年の9月にジャルスキーがこのディスクの曲を歌うコンサートに行き(要は新譜のプロモーションですね)、とても感動したので楽屋口で彼が出てくるのを他のお客さんたちと待ちました。

そしてご本人登場!「You've discovered another jewel of forgotten music and presented it to us tonight!」と感想を言ったら(おっと、気障な台詞だ、赤面。anotherといったのは、彼はこれまでも音楽史上の忘れられた名曲の発掘・紹介に力を入れてきたため)「そうでしょ、ヨハン・クリスチャンがいなかったらモーツアルトも存在しなかったんです!」と嬉しそうに答えてくれました。

ヨハン・クリスチャンはJ.S.バッハの息子たちの中でも異端で、イタリア音楽に入れあげたあげく、バッハ家の宗教であるルター派を捨ててカトリックに改宗しちゃったんですね。音楽的にもJ.S.バッハとは完全に断絶してるし。彼はフォルテピアノを愛好したそうですが、このディスクにある演奏会用アリアのロンド「Al mio bene」のフォルテピアノによるオブリガートの扱いは、モーツアルト作品(ピアノ協奏曲や、演奏会用アリア「Ch'io mi scordi di te?/Non temer, K.505」のオブリガートとか)に受け継がれていったのかな、と感じました。
by marie_therese77 (2010-03-14 22:16) 

nyankome

昨年来日の頃にこのアルバムが出て、もちろん購入しました。
Vivardhiではありませんが、J.C.Bachもこれから再評価が進む作曲家ですね。
by nyankome (2010-03-14 23:46) 

Cecilia

thisisajinさん、はじめまして。
nice&コメントありがとうございます!
あれ?何ヶ月か前もniceをいただいたような記憶が??
私もカウンターテナーを初めて聴いた頃は「女性のよう」と思っていました。
でも今はちょっと聴いただけで「あ、カウンターテナー!」とすぐにわかります。
女性とは違う魅力の声ですね。


by Cecilia (2010-03-15 06:32) 

Cecilia

fallschirmjagerさん、コメントありがとうございます!

>CPOとフンガロトンレーベルの慧眼とも言うべき録音

いくつか確認しています。
Opera Raraから出ているこのCDも興味深くて少しだけ聴いています。
http://ml.naxos.jp/album/ORR232

ギャラント様式、わかるようでわからなかったので確認してみました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AE%E3%83%A3%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%88%E6%A7%98%E5%BC%8F

確かにくどさがないですね。
長く伸ばす主旋律という特徴もあるのかな、と思いました。
「アルタセルセ」、私も気になっていました。
動画にもちらっと楽譜が出てきましたね。

古楽ムーブメントはどこまでいくのだろう、と思います。
最近では”再現”にとどまらない印象がありますものね。
古楽器や古楽曲を使って新しいものを生み出している演奏家が多いと感じます。
by Cecilia (2010-03-15 06:46) 

Cecilia

U3さん、nice&コメントありがとうございます!
音楽を聴くのが趣味という人や一般の人は、そんなに膨大に聴く必要はないと思います。
それを言えば私も別に聴くのは義務でも何でもないのですが(笑)、インターネットが発達していろいろと聴ける環境になったらついついいろいろ聴くようになってしまいました。
でも音楽家や音楽教師はできる限りたくさん聴く必要があるし、今はそれがしやすい時代なのですね。
当然そうされている方は多いと思いますが、あまり知らずに物を言っていると思われる人も多いのですね。
私も同じかもしれない・・・と思うと怖いですけれど。
たくさん聴いて自分で考えたいです。


by Cecilia (2010-03-15 06:52) 

Cecilia

arataさん、nice&コメントありがとうございます!
このCDもお持ちでしたか!
私もJ.C.Bach の作品はJarousskyに合っていると思いました。
まあ基本的に今出ているCDで合わないものは見当たらないような気がしますが・・・。

>彼は、バロック最盛期の作品より、バロック最後期から古典期に移行する過渡期の時代(前古典派)の作品の方に、彼の持ち味・芸風を発揮し易いのだと思います。

バロック最盛期でも持ち味を発揮しているように思えますが、長い息で伸ばす旋律(ギャラント様式の特徴なのかどうか知りませんが)はため息が出るほど美しいと思いました。

>彼の音楽は、18世紀の音楽の集大成とも捉えられると思います。

arataさんのコメントもですが他の皆様のコメントも参考になりました。
モーツァルトだけが優れているというわけではないというのはわかってはいましたが、あらためて勉強になりました。
それでもやっぱりモーツァルトのオペラ作品、アリアなど大好きです。




by Cecilia (2010-03-15 07:56) 

Cecilia

REIKOさん、コメントありがとうございます!
皆様のコメントで勉強させていただいています。
自分が”モーツァルトの音楽性”だと思っていたものが実はそうでもなかったというのがショックでもあるのですが、今度はそれはどういうところにあるのか具体的に知りたくなってきました。
運には恵まれていたのだと思いますが、要領が良いだけとは思わないので(思いたくないというのも・・・)、今後考えながら聴いていきたいと思っています。

>クリスチャン・バッハのその種のアリアも、今後録音が増えてくると思います。

fallschirmjagerさんへのレスに貼り付けたものを少しだけ聴いています。
モーツァルトとの関連から。
「ゴールのアマディ」というのがNMLで聴けます。
http://ml.naxos.jp/album/CD98.963


by Cecilia (2010-03-15 08:40) 

Cecilia

artfuldodgerさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2010-03-15 08:42) 

Cecilia

glennmieさん、nice&コメントありがとうございます!
ヨハン・クリスティアンとモーツァルトの関係は今回検索でいろいろ知りました。
今まで結びついていませんでしたが・・・。
吉松隆さんの言葉を紹介していただきありがとうございます。
なるほどなあ、と納得できますね。

以前も何度かモーツァルトの作品は話題にしていますが、私は時々出てくる茶目っ気が好きなのですが、これも誰かの影響??
”疾走する悲しみ”は今だにわかりません。

今年もJarousskyのコンサートには行く予定です。
今から楽しみです。
by Cecilia (2010-03-15 08:47) 

Cecilia

yablinskyさん、nice&コメントありがとうございます!
thisisajinさんへのレスにも書きましたが、やはり女性の声とカウンターテナーでは違います。
でも聴きなれていないと「女性のようだ」と思われるのが普通ですよね。
特に米良さんやJarousskyは女性的な声のカウンターテナーですよね。
(カウンターテナーにもいろいろありますので。)
米良さんはもともとテノール、Jarousskyはバリトンです。
彼らよりももっともっと高い声が出る歌手もたくさんいます。





by Cecilia (2010-03-15 08:52) 

Cecilia

marie_therese77さん、コメントありがとうございます!
今回買ったCDの中では一番後回しの内容だと思っていましたが、思っていたよりもずっとずっと素晴らしい演奏ですね。
フィル君の長く伸ばす音は本当にため息が出るほど美しいですね。
それと私はmarie_therese77さんはフランス語が堪能な方だと思っているのですが(実際そうですよね。)、お話は英語でなさったのですか?
英語も堪能でいらっしゃるのでうらやましいです。
私の英語はもはや高校生以下・・・中学生レヴェルですが、こんな私の英語でもちゃんと言いたいことを汲み取ってにこやかに答えてくれるフィル君って本当にいい人だなあと思いました。
今年こそはフランス語で何か一言・・・と思いますが、また間に合わないのかなあ??
フィル君のその一言に、このCDにかける意気込みと言うか思いが凝縮されているように感じます。

>「Al mio bene」のフォルテピアノによるオブリガートの扱いは、モーツアルト作品(ピアノ協奏曲や、演奏会用アリア「Ch'io mi scordi di te?/Non temer, K.505」のオブリガートとか)に受け継がれていったのかな、と感じました。

ちょっと意識して聴いてみることにします。


by Cecilia (2010-03-15 09:03) 

Cecilia

nyankomeさん、nice&コメントありがとうございます!

>Vivardhi

思わず笑ってしまいました。
私も何度かこれで出してしまいました。
おかしなことに日本語で出したい時にローマ字・半角になってしまうことが多いのです。
特にブログ記事やコメントを入力中に改行すると。

今まで目立たなかった作曲家が再評価されるのはうれしいですね。
特に自分が秘かに好きだったりすると。
by Cecilia (2010-03-15 09:12) 

ながぐつ

こんにちは。
J.C.Bachは好きな作曲家です。
ながぐつは管楽器奏者なので、持っているCDは交響曲や木管合奏曲ばかりですが、オーボエの使い方がうまいです。
皆さんお書きになっているように、彼をモーツァルトが手本にしていたことは間違いないと思いますが、やはりメロディーの美しさ奥深さはモーツァルトのほうが何枚も上のような気がします。

by ながぐつ (2010-03-16 08:03) 

Cecilia

ながぐつさん、コメントありがとうございます!
すでにCDを何枚かお持ちなのですね。
何曲も聴いていないのでモーツァルトのほうが何枚も上手・・・ということはわかりません。
私はモーツァルトのすごさはやはりオペラにおいて発揮されていると思っていますが、特に重唱に現れていると思っています。

by Cecilia (2010-03-16 08:20) 

Cecilia

ponchiさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2010-03-16 08:23) 

Cecilia

matchaさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2010-03-16 21:28) 

norip

チケットの抽選はいかがでしたか?
外れた方もいらっしゃるようで恐怖しています。

by norip (2010-03-17 09:10) 

Cecilia

noripさん、コメントありがとうございます!
そろそろだと思っていたのにすっかり忘れていました。
サイドバーでちらっと「チケットの抽選は・・・」というコメントを見て全文を見ずにメールチェックしました。
抽選はずれています!!(ショック~)
by Cecilia (2010-03-17 09:47) 

アマデウス

モーツァルトは8歳~9歳の時、ロンドンでJ.C.バッハと非常に親しくなり、モーツァルトはバッハを深く尊敬し、バッハも神童の才能を高く評価し、バッハ一族の音楽の伝統とイタリアの新しい趣味やオペラを幼いモーツァルトに教えていますね★
by アマデウス (2010-03-18 11:15) 

Cecilia

アマデウスさん、nice&コメントありがとうございます!
この辺のことを日記などで確認してみたいです。
音楽史も具体的に聴きながらだとより一層理解できますね。
by Cecilia (2010-03-18 18:44) 

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