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アーミッシュを扱った児童文学 [読書]

アーミッシュに生まれてよかった

アーミッシュに生まれてよかった

  • 作者: ミルドレッド ジョーダン
  • 出版社/メーカー: 評論社
  • 発売日: 1992/09
  • メディア: 単行本

この本を今手元に置いていないので、詳しいあらすじは書けませんが、アーミッシュってご存知でしょうか?(「目撃者」という映画にも登場するらしいです。)
ペンシルバニア・ダッチ・カントリーで、18世紀の暮らしを守り続けているキリスト教の一派の人たちで、戒律がたくさんあります。
私の姉はインディアナのほうに住んでいたことがありますが、そちらのほうにもいたようです。
私の大好きな「ステラ・おばさんのクッキー」のステラおばさんもその一派らしいです。(アーミッシュにもゆるやかなところと厳しいところがあるらしい。)

主人公の女の子はアーミッシュの家庭の子。(年齢は忘れましたが、たぶんうちの娘くらいのはず。)
アーミッシュは赤などの派手な色の服を身につけてはいけません。それから、自分を飾り立てることもできません。
アーミッシュでない友達とのかかわりを通して、主人公の心が揺れ動いて行く様子が描かれています。
最後には自分がアーミッシュであることに誇りを持って、「本物のアーミッシュになってみせる!」と決断するのですが、『~してはいけない』という頑なさではなく、自由な意思が感じられるところが素晴らしいと感じました。
読んだのが数年前で記憶が不確かになってきたので、もう一度読みたいと思いますし、今度は是非娘達にも読んでほしいと思います。

アーミッシュを扱った児童文学作品に「カレジの決断」があります。

カレジの決断

カレジの決断

  • 作者: 中村 悦子, アイビーン ワイマン
  • 出版社/メーカー: 偕成社
  • 発売日: 1998/09
  • メディア: 単行本


これも読んだのがだいぶ前なのですが、アーミッシュの戒律と、自分の意思の中で迷う少女の姿を描いています。
(結論は確か自分の意思に従って生きる決心をしたのだったと思いますが、もう一度読んでみます。)

アーミッシュみたいな暮らしはなかなか出来ないと思いますし、彼らを語る時に、興味本位のものの見方しかできませんが、情報が氾濫している今の時代の便利さに慣れきった私たちの生活は豊かと言えるのでしょうか?
今大変疑問を感じています。
(私たちからみたら)不自由な暮らしをしている彼らですが、パッチワークをしたり、きちんとした食事を整えたり、本を読むとうらやましいくらい贅沢な暮らしをしているように感じてしまいます。

アーミッシュの食卓

アーミッシュの食卓

  • 作者: 菅原 千代志
  • 出版社/メーカー: 丸善
  • 発売日: 1999/05
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


ステラおばさんのアーミッシュカントリーのお菓子

ステラおばさんのアーミッシュカントリーのお菓子

  • 作者: ジョセフ・リー ダンクル
  • 出版社/メーカー: 主婦の友社
  • 発売日: 1995/12
  • メディア: 単行本


アーミッシュ・キルトと畑の猫

アーミッシュ・キルトと畑の猫

  • 作者: 菅原 千代志
  • 出版社/メーカー: 丸善
  • 発売日: 2001/05
  • メディア: 単行本

アーミッシュは結婚も早く、12、3歳ともなれば、嫁入り支度を始めるようです。(「アーミッシュに生まれてよかった」にもありました。)このように、自分の将来というものももう決まっているような彼らですが、それもある意味、うらやましいと感じてしまう今日このごろです。

私たちは大人も子供も「自由」の中で自分の進むべき方向を模索していて、今の世の中は「不安」が多いのでは、と感じています。
けして真似はできないし、そのような暮らしをすることは不可能ですが、進むべき方向が定まっていて、その中で淡々と日常生活を送っている彼らのような生活はけして否定できないもののような気がします。


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コメント 2

はじめまして。
アーミッシュの写真集なら読んだ事あります。
こんな風に静かに時間を過ごしてみたいなーと思います。
へぇ~戒律や地域差があるのですか。
by (2006-03-23 22:09) 

Cecilia

Horchさん、はじめまして。
nice&コメントありがとうございます!
高校生でいらっしゃるのですね。うれしいです。
うちの娘も吹奏楽をやっていますが、私も昔やっていましたし、同じサックスなのです!Horchさんはトロンボーンなのですね。音が大好きです。
鋼の錬金術もお好きのようで・・・うちの娘と話が合いそうですが・・・
高校生からこの記事にコメントをいただけるとは意外でした。
アーミッシュの人々は派手な色の服、飾りたてること、よそから来た人に写真を撮られること・・・などが禁じられています。
お人形に目をつけたりもしないそうです。
何だか不自由そうですが、写真を通した彼らの姿は生き生きと感じられます。
現代の生活を取り入れている派もありますけれどね。
by Cecilia (2006-03-23 22:39) 

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