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エカテリーナとポチョムキン [絵画]

昨晩は山口智子さん出演の「女帝エカテリーナ・愛のエルミタージュ」という番組を見ました。
池田理代子さんの「女帝エカテリーナ」も読んでいないし、世界史を取っていなかったこともあって、その辺の知識が不足しているのですが、非常に興味があったので、楽しみにしていました。

エルミタージュ自体は「すごい!」の一言に尽きるのですが・・・何というか非常に見ていて疲れました。

山口智子さん・・・演技派の女優さん、というイメージが強かったのですが、昨日の番組のレポート(何と言ったらよいのでしょう?)、見ていて疲れました。

不要なおしゃべりが多すぎるのです。(話し方も独特すぎて、わかりにくかったです。)

「完全復活」・・・ということで結婚なさってからあまりテレビに出ていらっしゃらなかったので、久しぶりなのかな~とは思うのですが。

出演している以上、話さなければ仕事にはならないのでしょうけれど、この番組の場合おしゃべりがないほうがよかったかも・・・と思うのです。

エカテリーナとポチョムキンが非常に愛し合った仲だったというのがわかったのですが、頻繁に出てくるどぎついラブシーンの映像!娘達も一緒に見ていたので、ドキドキしてしまいましたよ。こんなに出す必要はないと思うのですけれど。

二人の間で交わされた恋文にも「性的」な言葉があったようですが、夜9時からの番組では子供も結構見ていたのでは・・・と想像します。せめて言葉だけにとどめてほしかった・・・。(しかも山口さんの台詞が・・・・)

落ち着きのない映像も気になりました。

美術館の素晴らしい絵・・・これはじっくり見たいというのが普通だと思うのですが、美術品を見せるのが目的の番組ではなかったせいか、撮る角度も気を遣っていないようでしたし(ついでに撮ったみたいでした。)、もっとNHKの番組みたいに静かに鑑賞(?)したかったですね~!(例のラブシーンが合間にすぐ出てくる!山口智子さんがいろいろしゃべるし。)

この番組は何かの制作ドキュメントかと思ってしまいましたよ。

山口智子さんもいろいろと文献を読まれていたようですし、もう少し考えた台詞で語ってほしかったですね。

これは私だけの感想ではなく一緒に見ていた長女も同様の感想を述べていました。

山口さんがしゃべるたびに「この人うるさい~!おもしろいけれど・・・。」と。

そういえば山口さん、何曲か歌っていましたね。(お世辞にもうまくない。)

なかにし礼の曲(エカテリーナとポチョムキンのラブシーンと同時に流れていました。)は何だか日本的で画面と合いませんでしたね~!

ロシア民謡はまあいいとして・・・。

 

こんな本が出ています。

恋文 女帝エカテリーナ二世 発見された千百六十二通の手紙

恋文 女帝エカテリーナ二世 発見された千百六十二通の手紙

  • 作者: 小野 理子, 山口智子
  • 出版社/メーカー: アーティストハウスパブリッシャーズ
  • 発売日: 2006/10/19
  • メディア: 単行本

不思議な恋文―女帝エカテリーナとポチョムキンの往復書簡

不思議な恋文―女帝エカテリーナとポチョムキンの往復書簡

  • 作者: 小野 理子
  • 出版社/メーカー: 東洋書店
  • 発売日: 2001/11
  • メディア: 単行本

女帝のロシア

女帝のロシア

  • 作者: 小野 理子
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2004/02/20
  • メディア: 新書

これを早く読まなくっちゃ!

女帝エカテリーナ (1)

女帝エカテリーナ (1)

  • 作者: アンリ・トロワイヤ, 池田 理代子
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 1994/09
  • メディア: 文庫

これではポチョムキンの扱いはどうなのでしょう?

でもポチョムキンっておもしろい名前ですよね。

二人の間に生まれたらしい娘の名がチョムキナ。(たぶん彼女・・・とされている絵を見たらポチョムキンの絵と目がそっくり!)

ポチョムキンといえば戦艦の名前しか浮かんできませんでしたが・・・。

戦艦ポチョムキンの反乱

戦艦ポチョムキンの反乱

  • 作者: リチャード ハフ
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2003/10
  • メディア: 文庫

それにしても離宮が美しかったです。

あのブルーの外観と金の装飾が素晴らしい!!

以前ナチスが略奪した琥珀を追跡し、琥珀宮(・・・というのでしたっけ?)を復元する作業のドキュメントを見たことがありますが、どれだけ財力があったのかと驚きます。

ロシアの秘宝「琥珀の間」伝説

ロシアの秘宝「琥珀の間」伝説

  • 作者: 重延 浩
  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2003/09/27
  • メディア: 単行本

↑たぶんその番組の本ですね。

エルミタージュ美術館のサイトです。

こちらのサイトでは番組中のあの時を告げる黄金の孔雀の映像を見ることが出来るのですが、有料だそうです。いきなり公式オーケストラの「ドン・ジョヴァンニ」の序曲が流れてきます。ご注意を!
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Kazoo

この番組は外出していたため残念ながら観ることができなかったのですが、家にいたら観たかったです。
3年前にサンクトペテルブルグに行った時、エルミタージュにも行きました。
とても豪華で、「ほんとにここはロシア?」と思ったほど。
エルミタージュや離宮と一般人の住んでいるいるところとの差が凄すぎて、虚しささえ覚えたことを思い出します。
by Kazoo (2006-10-25 11:38) 

ヴァランシエンヌ

お久しぶりです。
私も、この番組楽しみにしていたんですけど…ホントにちょっとだけ観て、すぐに消してしまいました。もし、そのまま我慢してみていたら、ceciliaさんと同じことを書いていたかもしれません(^^;
全く同感です。一緒に観ていた主人も呆れていました。

最近つくづく感じますが、こういう教養番組の質が低下しているように思います。せっかく貴重な美術品や建物が、いながらにして観られるチャンスなのに、何故かレポーターの顔ばかり映しているカメラワークにも、疑問を感じます。

番組の作り方も、特に高尚にして欲しいとかいうわけではありませんが、なんでもかんでも「愛だの恋だの」に結び付けたがるのも、なんだかなぁって感じがしますね。

nice!機能がソネット以外のユーザーは使えないのが残念!ひとつ、付けたい気分です(^^;
by ヴァランシエンヌ (2006-10-25 11:48) 

Cecilia

Kazooさん、nic&コメントありがとうございます!
ご覧になれなくて残念・・・いや実物をみていらっしゃるのなら見なくてよかったと思いますよ。(理由は記事の通り。ヴァランシエンヌさんも書かれていますが。)

ヴェルサイユ宮殿とは又違った豪華さですよね!
あの独特の色彩が何とも言えません。
床の組木(?)も素敵でした。

私は帝政ロシア最後の皇族にも関心があり、図書館で写真集も見たのですが、惨めで悲しいですよね。(大和和紀の「虹のナターシャ」「はいからさんが通る」を読んで興味を持ちました。虹ナタは声楽の漫画でおもしろいですよ。)
by Cecilia (2006-10-25 12:32) 

Cecilia

ヴァランシエンヌさん、お久しぶりです。
コメントありがとうございます!
久々の辛口記事になってしまい、一瞬とまどったのですが(本当は他の記事の前置きにするはずでしたし。)、書かずにはいられませんでした。
あのラブシーンの映像もはじめだけなら耐えられたのですが、繰り返し何回出てきたことでしょう?
小野理子さんはきちんとした研究者なのに、それがうまく伝わらない番組になってしまったような気がします。
さっきほかの方のブログでも、情感のない朗読(山口さんの手紙の朗読)と批判されていましたよ。
久しぶりにテレビに出て来られた方を批判したくないのですが(どちらかというと応援したいですが)、あの朗読、あの語り・・・いただけません。

私も特に高尚にして欲しいわけでもないのですが、今回はNHK的な教養番組のほうが良いと心から思いました。
確かに性愛的な部分もあったのでしょうけれど、それだけを強調してほしくはないですよね。(それだけを強調しているわけではありませんでしたが、そのように取れる番組でした。)
by Cecilia (2006-10-25 12:45) 

nyankome

1200超nice!おめでとうございます。
先日行ってきました『プラド美術館展』で、「ロシア大使ピョートル・イワノヴィッチ・ポチョムキン」(カレーニョ・デ・ミランダ)という絵をみました。同じ人物でしょうかね。
映画『戦艦ポチョムキン』は古い?『アンタチャブル』の乳母車階段落ちのシーンは『戦艦ポチョムキン』のパクリなのですよね。
by nyankome (2006-10-25 19:46) 

yuko

全く同感です。私も見ていて唖然としたクチです。
エカテリーナは聡明で博学な女性だったのに、ここまで「愛」の部分に注目されては...残念ですね。そんな単純な一言で語れるものではないと思います、エルミタージュは。(番組の製作者としては、タフでスマートな彼女にこういう一面があった、と主張したいのでしょうが...)
山口智子さんですが、見た目が好きな女優さんだったのですが口を開くと知性がないことが一目瞭然でがっかりしました。
by yuko (2006-10-26 07:46) 

Cecilia

nyankomeさん1200超nice&コメントありがとうございます!
今調べてみましたが(テレビでも言っていたのですが忘れたので・・・)、グレゴリー・ポチョムキンというらしいです。(なかなか出てきませんでした!)
ポチョムキンで検索しても戦艦のことばかり!!
ちなみにこのグレゴリー・ポチョムキンにちなんだ名らしいですね。
おとといのこの番組でにわかに記事が増えたようです。
「戦艦ポチョムキン」・・・名前しか知りませんでしたが、調べてみたら共産主義のプロパガンダ的なところがあるらしく、日本でも放映禁止になっていた時期が長かったそうですね。
プロパガンダにも興味があるのですが、見てみたくなりました!!
その「アンタッチャブル」の話もさっき調べたら出てきました。(これも見ていませんが・・・)
by Cecilia (2006-10-26 08:42) 

Cecilia

yukoさん、コメントありがとうございます!
山口さん、私も滅茶苦茶好きだったわけではないのですが、(こんな感じで話すかただったけ~??)とがっかりでした。
驚いた方はかなり多かったようですよ。(検索したらいろいろなブログが出てきました。)
この記事を書いた時点ではそれらのブログを見ていなかったし、「よかった。」と思った人もいるのかな~と調べてみたのですが。
山口さんは語彙が少ないと思いました。
又ちょっと憚られる言葉をあからさまに出していらっしゃって、友達同士の会話なら良いかもしれませんが公共の放送でこれはちょっと・・・と思いました。
だいたいテレビ局も編集しないのでしょうかね~?
普通はまずい言葉などはカットするのですよね?
この番組で知らなかったこともわかり、その面では収穫がありましたが、こんなに疲れた番組を見たことがないです。
by Cecilia (2006-10-26 09:05) 

鮭

Ceciliaさんこんにちは。いつもありがとうございます。
この番組、新聞の批評欄に山口智子が企画段階から熱心に加わって・・・的に書いてあってちょっと興味をひかれたのですが、結局子供を寝かしつけるのにてこずって見られませんでした。そっかぁ見られなくても別に残念がらなくていいですね(^-^;)?!最近、テーマは良いのに変に俳優や芸人さんを使ってコケてる番組多いですよね。結局超多忙でインプットもままならない人達の言葉を聞いてもつまんないだけです。
「アンタッチャブル」の階段落ちのシーンは「ポチョムキン」のパロディ(?)です。アンタッチャブルも賛否両論かもしれませんが俳優陣がとても良いのでお時間あるときに見てください。ケビン・コスナーの出世作です。ショーン・コネリー最高。レオンカヴァッロの「衣装をつけろ」が効果的に使われてます。
都美術館の「大エルミタージュ展」12月までやってるそうなので、そっち見てきますね!
by 鮭 (2006-10-26 14:42) 

Cecilia

鮭さん、コメントありがとうございます!
まあ見たら見たで収穫はあると思うのですが、本当に残念がらなくてもいいですよ~!
山口さんにとってもせっかくのTV復帰にマイナスになる番組だったかな・・・と思います。
TV局ももっと丁寧な番組作りをするべきですよね。
鮭さんは「ポチョムキン」をご覧になったのですか?
「アンタッチャブル」も両方見たくなりました。
♪衣装をつけろ♪が出てくるのでは是非見ないといけませんね。
私も「大エルミタージュ展」が名古屋か神戸に来たら見たいです!
by Cecilia (2006-10-26 15:30) 

Cecilia

ぶんろうさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2010-06-09 16:08) 

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