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Peter Rabbit(洋書版と歌曲) [音楽鑑賞]

私の母からもらったイギリス土産の中に大英博物館で買った・・・というピーターラビットの絵本がありました。

一見福音館の「ピーターラビットのおはなし」の英語ヴァージョンというだけかと思っていました。

私は福音館のピーターラビットシリーズは全巻持っていますし、「ピーターラビットのおはなし」に関してはアルクから出ている朗読CD付き英語ヴァージョンも持っています。

これからはWARNE社の原語版でコレクションしようと思っていたところで、お土産はありがたかったです。

・・・で何気なく見てみましたところ・・・

何かが日本語版と違うのです!

特にわかりやすいところで言うと、日本語版にはないマグレガー家の食卓の風景が描かれているのです!

日本語の台詞で言うと「おまえたちのおとうさんは、あそこでじこにあって、マグレガーさんのおくさんににくのパイにされてしまったんです」(Your Father had an accident there;he was put in a pie by Mrs.McGregor.)のところです。

この部分は日本語版ではお母さんが子供たちに言い聞かせている挿絵のページにありますね。

マグレガー家の食卓で恰幅の良い奥さんがパイを食卓に置こうとしているところの絵で、マグレガーさんはナイフとフォークを持った手だけ。
黒い犬(「パイがふたつあったおはなし」のダッチェスみたいな犬。)と小さな男の子もそばで「早く食べたいな~!」という表情で描かれています。

この本にはこれも含め6枚、日本語版にない挿絵があるのですが、The original and authorized editionとあるのでこの版だけ特別に載せているのでしょうかね?(普通の原語版を持っていないのでわかりませんが・・・)

しかしこれらの挿絵は他の通常版の挿絵とタッチが違います。

何やら解説が最初のほうに載っていますが・・・。

でも話の流れから言うとこれらの挿絵が入っているほうが自然なのでこれが本来の姿なのでしょう。(確か食卓の風景は残酷なのでカットした・・・という話を以前聞いたような・・・?)

追記:私がもらったのは2002年に出た復刻本のようです。(もともともっと残酷な挿絵もあったらしいです。何とピーターのお父さんの足が出たパイの絵があったらしい!)

ピーターラビット・・・というともうすぐ「ミス・ポター」が公開されるので楽しみです。

 

ついでに以前も載せたのですが・・・

ピーターラビットの歌曲があるのです!

Rhymes, Rêveries, Rimes

Rhymes, Rêveries, Rimes

  • アーティスト: Anonymous, W. Herbert Belyea, Georges Bizet, Johannes Brahms, Herbert Brewer, Aaron Copland, Jessie L. Gaynor, Dudley Glass, Charles Gounod, Xavier Montsalvatge
  • 出版社/メーカー: CBC
  • 発売日: 2003/10/21
  • メディア: CD

全曲試聴できます。(一曲が短いのでほとんど全部聴けます。)

歌っているのはTracy Dahlという人で去年の記事を書いた時は知らない歌手でしたが、コロラトゥーラソプラノだということがわかりました。

Glitter and Be Gay

Glitter and Be Gay

  • アーティスト: Leonard Bernstein, Leo Delibes, Gaetano Donizetti, Christoph Willibald Gluck, Wolfgang Amadeus Mozart, Jacques Offenbach, Johann II Strauss, Richard Strauss, Mario Bernardi, Calgary Philharmonic Orchestra
  • 出版社/メーカー: CBC
  • メディア: CD

SMCD5125: DELIBES / OFFENBACH / GLUCK: Songs for Coloratura Soprano

数曲試聴できます。

これを聴いての感想ですが・・・

上のピーターラビットの歌曲が入っているほうはいいのですが、このコロラトゥーラのアリア集・・・あまり好みじゃない歌い方です。

いや、うまいのですけれどね~。

こういうコロラトゥーラは好きではないです。(潤いがない感じ?)

 

 


Songs of Peter Rabbit

Songs of Peter Rabbit

  • 作者: Dudley Glass
  • 出版社/メーカー: Frederick Warne Publishers Ltd
  • 発売日: 1952/12
  • メディア: ペーパーバック

たぶんこれが「ピーターラビット」の楽譜だと思います。

 

 

 

 


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コメント 23

Cecilia

xml_xslさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2007-09-12 14:32) 

nyankome

「ミス・ポター」、最近可愛いCMが流れていますね。
テレビをあまり見ない私でも、よく見掛けます。
by nyankome (2007-09-12 20:58) 

ピアノフォルテ

ミス・ポター、「ブリジッドジョーンズの日記」女優さんがされるんですね!
大好きな映画です。
「ミス・ポター」も絶対見たい映画です。
きっと湖水地方の景色、きれいでしょうね~。
by ピアノフォルテ (2007-09-12 21:26) 

klavia

ピーターラビットシリーズを全巻お持ちで!
見てみたいものです。以前に栞の話をしましたが、本屋さんでこっそり、ピーターラビットの栞の掴み取り!を強行し、たくさん入手しました。今、私の本はピーターラビットだらけとなっております。
フェルメールっていうのも少しありますが…
歌曲まであるとは。
by klavia (2007-09-12 21:55) 

スザンナ

ピーターラビットの歌曲があったんですね~!知らなかったです。
ミス・ポター、ぜひ見に行きたいです。
ルネ・ゼルベガーのポター、楽しみです。
by スザンナ (2007-09-12 22:42) 

c-tail

ミス・ポターは私も見に行きたいですね。
「残酷な挿し絵」を削ったのが日本人としての判断なのかどうかが興味深いところですね。食べ慣れている人々からみればそれほど「残酷」というものでもないのかも?
しかし、ピーターラビットシリーズが単にメルヘンな絵本でないことは当時も認知されていたようで、私が持っている全集愛蔵版によれば、きつねどんの話が出版されたころは、「ビアトリクス・ポターはもう子供向けの絵本を書くつもりはなくなってしまったのか。」というような評判がたったほどショッキングだったそうです。
by c-tail (2007-09-12 23:24) 

Papalin

> これが本来の姿なのでしょう。

日本はどうして真実を隠したがるのだろう。
だから、隠れて××って民族になっちゃうんだよな~なんて、
読みながら思ってました。
by Papalin (2007-09-13 01:09) 

Cecilia

ayaamamiさん、はじめまして。
niceありがとうございます!
by Cecilia (2007-09-13 08:29) 

Cecilia

nyankomeさん、nice&コメントありがとうございます!
私もテレビはほとんど見ないので見たことがないのですが、CMがあるのですね。
私の姉はこの前イギリスに行く時飛行機の中ですでに見たそうです。
ピーターシリーズ、「こねこのトムのおはなし」「モペットちゃんのおはなし」「わるいねこのおはなし」「パイがふたつあったおはなし」・・・は猫のお話ですね。
他の作品でもネズミが登場するものには猫も登場します。
ぬいぐるみなどのキャラクターグッズも多いです。
by Cecilia (2007-09-13 08:34) 

Cecilia

ピアノフォルテさん、nice&コメントありがとうございます!
「ブリジッドジョーンズの日記」は見たことないのですが、ピアノフォルテさんのおススメなら是非見てみたいです。
イギリス映画で風景の美しさ、19世紀ファッションを堪能したければ何と言っても「眺めのいい部屋」ですよ!
http://blog.so-net.ne.jp/santa-cecilia/2006-03-22
そうそう・・・「テス」もそんな感じです。
http://blog.so-net.ne.jp/santa-cecilia/2006-03-23-1
by Cecilia (2007-09-13 08:48) 

Cecilia

klaviaさん、コメントありがとうございます!
ピーターシリーズの栞、たくさんゲットされたのですね~!
同じようなものでも違っていたりするのですよ。
コレクションしている人はいると思います。
私ももうちょっときれいに整理してみようかなあ!
フェルメールもあるのですか!
あの映画(「青いターバンの少女」でしたっけ?←ちょっと題名が違う気がしますが・・・。)も見たいのですが・・・。
by Cecilia (2007-09-13 08:53) 

Cecilia

スザンナさん、コメントありがとうございます!
歌曲・・・というより童謡みたいなものなのでしょうけれど、ピアノ伴奏といいメロディーといい歌曲と言って差し支えないと感じました。
日本では知られていないでしょうね。
映画、とても楽しみなので初日に行きたいと思っています。
by Cecilia (2007-09-13 08:56) 

Cecilia

c-tailさん、nice&コメントありがとうございます!
私がピーターシリーズファンと知らずに買ってきてくれた母に感謝です。
同行した姉からはちょっと前にピーターの小皿5枚(山加が出しているもの。)をもらいました。(「子供じゃあるまいしピーターラビットはいらない。」・・・なんて偉そうに言っていました。)
「残酷な場面」を削ったのはもともとWARNE社のほうだと思います。
ずっと削られた状態で出版されていてこの復刻版に載せたのでしょう。
シリーズのどの本を読んでも登場する動物たちが命をかけるほどの大冒険をしていますよね!
日本の多くの絵本・・・子供向けの”甘さ”が嘘っぽく感じられてなりません。
by Cecilia (2007-09-13 09:06) 

Cecilia

Papalinさん、nice&コメントありがとうございます!
日本で出版している福音館書店のために弁護します。
c-tailさんへのコメントにも書きましたが残酷な場面はWARNE社のほうで削除されていたはずです。
今度復刻版ではない通常版も手に入れたいと思っています。
福音館書店の松居直さん(会長)はもともと絵本の編集をなさっていましたが、「残酷な部分を削るべきでない。」というお考えの方です。
松居さんのご著書の中でピーターシリーズについて書かれてあります。
「服を着て人間のようにうさぎがふるまう空想の世界と、うさぎがうさぎとして生活する現実の世界がとけあって一つになっています。」
又以前このシリーズを福音館から出版する時に編集に関わっておられた斉藤淳夫(あつお)さんのお話を講演会で聞きましたが、翻訳された石井桃子さんとの思い出話など興味深く聞かせていただきました。
その中でも動物たちの”冒険物語”という部分が強調されていましたね。
石井桃子さんはご自宅の庭の植物をピーターラビットに出てくるものになさったようですが・・・。(いまでこそイングリッシュガーデンがはやっていますが当時は珍しかったと思います。)

逆に「本当は残酷な~」シリーズのように読者の想像にゆだねられる部分まで文章にしてしまうのもどうか・・・という気がしてなりません。
大人は読んでもいいかと思いますが、敢えて読ませたくないですね。(以前中学生だった姪が読んでいて驚きました。)
うちではグリム童話は初版本があります。(私の趣味で購入。)
それを読んできている娘は「本当は残酷な~」シリーズを批判しています。
by Cecilia (2007-09-13 09:29) 

YaCoHa

こんにちは。
「母からもらったイギリス土産」・・・っていう響きがスゴイですね!ミス・ポターの映画は、(中学生の頃に好きだった女の子もピーターラビットが好きだったので;)実はスゴく観たい作品です。別な映画の予告編で観て以来気になっておりましたが、現地では去年の映画のようですね。
http://blog.so-net.ne.jp/Yakoha/2007-06-29
私が中学の頃に(マヨネーズのCMで興味を持って)買ったレターサイズの9巻セット(だったかな?)が、私にとっての「ピーターラビット」なので、たとえ原作があったとしても、残酷な表現があるのであれば私は絶対読みません。(笑;)まぁ人それぞれという事で・・・。
by YaCoHa (2007-09-13 23:45) 

びっけ

勤務先の小学校の図書室にピーター・ラビットの英語版があるのですが、これには、その!!のさし絵は載っていませんでした。
見てみたいなぁ・・・。
今度、書店の洋書コーナーで探してみま~す!
ピーター・ラビットシリーズでは『グロースターの仕立て屋』が特に好きです。
クリスマスが近づくと読みたくなります。
☆ ピーター・ラビットの歌曲、いいですね。愛らしい感じがします。
by びっけ (2007-09-14 00:25) 

Cecilia

U3さん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2007-09-14 05:04) 

Cecilia

Yakohaさん、nice&コメントありがとうございます!
先ほどそちらの記事を拝見させていただきました。
Yakohaさんも映画がお好きのようですね。
予告編を観るとついついいろいろ観たくなってしまいますよね!
私はエディット・ピアフの映画も観たいと思っています。

「母からもらったイギリス土産」・・・確かにスゴイ響きです。
母は外国に行きまくっていますよ。
姉は仕事絡みでよく行くし・・・。
私は日本から出たことがありません。(これも今時珍しいかも・・・。)

残酷・・・と言っても大したことないと感じてしまいます。
例の食卓の挿絵は楽しそうな家族の団欒風景に見えますし。
ピーターの立場でよくよく考えると残酷ですが。
でもお父さんの足が見えるパイはちょっと怖いかも・・・。

レターサイズって手のひらサイズ・・・ということですよね。
これはもともとこのサイズなのですよ。
可愛いから・・・とかいう理由ではなくポターが子供の手になじむサイズにしたのだそうです。
ですから絵ももともと小さいので、よくある拡大絵本には馴染まないのです。
是非お子様に読んであげてくださいね。
by Cecilia (2007-09-14 05:15) 

Cecilia

びっけさん、nice&コメントありがとうございます!
びっけさんの勤務先に置いてあった・・・という洋書絵本は通常版なのですね。(やはりなかったのですね。情報ありがとうございます!)
Amazonで検索してここに載せたかったのですが、なかなか出てこなくて載せることができませんでした。(検索がうまければ出せるのでしょうけれど・・・・)
「グロースターの仕立て屋」と言えばどうもグロースターの教会に行ったらしいですよ。(見学コースがあったようで。)
「グロースターの仕立て屋」に出てくるおしゃれなネズミさんたちが娘たちのお気に入りです。

ピーターラビットシリーズと音楽・・・と言えば、こちらのわらべうたのCDブックがお気に入りです。

http://blog.so-net.ne.jp/santa-cecilia/2006-04-20

大変気に入っているのですが、残念なことに誰の作曲(編曲)かなどの情報がないのです。
歌っている人の声も気に入っているのですが。
英語のわらべうたのCDは気に入るものがあまりなくて、長時間の鑑賞に耐えないものばかりですが、これはとてもいいです!
びっけさんも絶対気に入ると思います。
ちなみにうちの家族は全員気に入っています。
by Cecilia (2007-09-14 05:29) 

スザンナ

nice忘れました(^_^;) ポチッとしました! 
by スザンナ (2007-09-14 22:29) 

Cecilia

スザンナさん、niceの追加&コメントありがとうございます!
わざわざすみません。
ありがとうございます!
by Cecilia (2007-09-15 06:46) 

Cecilia

aoyamajinnさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2007-09-18 02:45) 

Cecilia

Krauseさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2007-09-18 10:27) 

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