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ミス・ポター [映画]

ミス・ポター」を観てきました。

激しい映画を見慣れた人には少々物足りなく思えるかもしれませんが、封建的な時代に生きた女性の冒険談・・・・と言えるでしょう。

私には「ピーター・ラビット」シリーズ出版のいきさつや出版にあたってのこだわり・・・などの点で興味深いことが多かったです。

特に印刷工場の場面では例の「ピーターのお父さんの肉のパイ」のページの挿絵が登場し、思わず興奮してしまいました。

あの場面で初版本にはその挿絵が使われたことを強くアピールしているように思いました。

私の家族にとっては絵本の中でも最も・・・といってよいほど親しんだ絵本であるピーター・ラビットシリーズなので、湖水地方の風景や建物、ドール・ハウス・・・などを見ても「あ、あの絵本のあの場面・・・」というのがすぐに浮かんできてしまいます。

ところどころシリーズのキャラクターがアニメーションになって動き出しますが・・・私からするとそれは余分かなあ~という感じも。

次女は喜んでいましたけれど。

絵本を読んでいない人にはよいかもしれませんね。

このシリーズに関してはオタクともいえる私にはキャラクターは登場しなくても頭の中で動き出しますからね~!

それから見所はやはりビクトリア朝ファッション(ピーターラビットが出版される直前の年にビクトリア女王が亡くなっているのですが、少女時代のファッションはもろにそうですよね?)や調度ですね。

ビクトリア朝ファッションが好きな長女、セーラー服が好きな次女も喜んでいました。

ビアトリクスの少女時代のファッション、素敵でした!

長女によればメイドの服装もいろいろだったようです。(かぶりものに目がいったようです。)

ポター家のクリスマスパーティーも素敵ですね!

イングリッシュ・ガーデン好きの方々が喜びそうな場面もたくさんありましたよ。

後に結婚することになったウィリアム・ヒーリスとは少女時代から知り合いだったように描かれていますが、本当にそうなのでしょうか?

それから、私のおススメのNursery Rhyme Book(CDブック)、売店で売られていました!

私はピーターのストラップを買ったけれど、よく見ると普通のウサギさんですね。(でも可愛いですが。)

nyankomeさんが原作本について書いていらっしゃいますが、私も読みたいです。

 

Miss Potter [Original Motion Picture Soundtrack]

Miss Potter [Original Motion Picture Soundtrack]

  • アーティスト: Rachel Portman, Nigel Westlake, Nigel / Batt, Mike Westlake, Benjamin Wallfisch
  • 出版社/メーカー: Dramatico
  • 発売日: 2007/01/09
  • メディア: CD

サウンドトラック盤です。(こちらは輸入盤なので映画館で売られているものとはジャケットが違います。)

全曲試聴できます。(一曲あたりの試聴時間は同じですが、こちらだと全曲通して試聴できます。)

8曲目のMR.Warne!と9曲目のBeatrix&Normanですが、オルゴールに合わせて二人が踊る場面の曲・・・聴いたことがあるクリスマスキャロルのような気がします。(たぶんそうだと思いますが、わかったら記事にしたいです。)

この曲はエンディングテーマにもなっています。

 

 


映画には関係ないのですが、以前もご紹介したピーター・ラビットのバレエの音楽、当然ですがCDもありました。

DVDは持っていますが、CDもほしくなりました。

Tales of Beatrix Potter (Original Soundtrack Recording)

Tales of Beatrix Potter (Original Soundtrack Recording)

  • アーティスト: John Lanchbery, John Lanchbery, Royal Opera House Orchestra Covent Garden
  • 出版社/メーカー: EMI
  • 発売日: 1998/10/20
  • メディア: CD

こちらで全曲試聴できます!


追記

こちらでピーターのお父さんの肉のパイが出てくる場面の挿絵を見ることができます。

白黒の挿絵です。

私が先日手に入れたものの挿絵ではマクレガーさんの奥さんはもっと若々しく、背後に子供もいるのですが、こちらの挿絵ではおばあさんっぽいです。(この挿絵とほぼ同じものが福音館から出ている「ピーターラビットのてがみの本」の中で、マクレガーさんの奥さんの手紙の挿絵として奥さんだけが部分的に使われています。こちらはカラーですが。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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コメント 22

nyankome

記事の紹介をありがとうございます。
原作を今読みかけていますが、風変わりな(ファッションも古風な)女性だったようです。概ね事実に即しているようですが、一部脚色が加えられているようです。
面白そうですね。DVDが出ましたら観ることにします。
by nyankome (2007-09-23 12:06) 

アートフル ドジャー

 今秋の映画は力作多いですね~。御紹介の作品もそ~うですっが、個人的にはS・ヒックス監督の最新作もきになる所です。
by アートフル ドジャー (2007-09-23 20:45) 

c-tail

パイの挿し絵、始めてみましたがなかなかの雰囲気ですね。
ウィリアム・ヒーリスと子どものころからの知り合いという話は今まで聞いたことがありませんね~。
現地でのツアーでも、むしろ離婚後知り合った、という話だったような・・・
ウィリアムがいたからこそ湖水地方の権利の保護もより現実的なものとして進んだのかもしれませんね。
私はまだ見ていませんが、ピーターのアニメが動き出すというのは確かに違和感があるかも・・・
by c-tail (2007-09-23 21:34) 

YaCoHa

こんにちは。
別な映画でこの予告編を観て、気になっていた作品でした。
ピーターラビットの舞台の地域って、作者が土地の所有権を
買い占めて?原作の雰囲気を壊すことなく留めている、
といった話を聞いた事がありますが、今でもそうなのかな?
by YaCoHa (2007-09-23 22:27) 

Cecilia

nyankomeさん、nice&コメントありがとうございます!
本当に風変わりだったようですね!
ミス・ポター役の女優さんが風変わりぶりをうまく演じていたように思います。
しかし映画の中でノーマン・ウォーンに絵を贈る場面がありますが、その絵は実際には別の人物に贈られたものだそうで(後でパンフを見てわかりました。映画を観ながら「え、そうだったっけ?」と驚いてしまいましが・・・。)、伝記映画として徹底するか、女性としての生き方を描くならそちらをもっと強調するかしてほしかったような気がします。
これが映画が物足りなく思えてしまう原因のような気がします。
by Cecilia (2007-09-24 06:33) 

Cecilia

xml_xslさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2007-09-24 06:34) 

Cecilia

アートフル ドジャーさん、nice&コメントありがとうございます!
私は来週は「エディット・ピアフ」を観に行く予定です。
by Cecilia (2007-09-24 06:36) 

Cecilia

c-tailさん、nice&コメントありがとうございます!
この映画、フレデリック・ウォーン社がかなり監修しているようなのですが、フィクションも多いようで気になります。
一つはnyankomeさんへのコメントに書いたようにクリスマスの絵(うさぎたちが暖炉の前で横たわっている絵)をヒーリスに贈る場面ですね。
原作はどんな風なのでしょうか?
映画にする以上は、いろいろな効果も必要でしょうけれど、これはちょっと気になってしまう場面です。
今までヒーリスは私の中では地味な存在だったのですが、結構興味は湧きました。
ピーターのアニメも原画に近いものなのですが、基本的に大人が観る映画なので不要な気がします。
(でもそれがいい・・・という人もいるかもしれないのでよくわかりません。)
by Cecilia (2007-09-24 06:50) 

Cecilia

Yakohaさん、nice&コメントありがとうございます!
現在でもそうなんですよ!
現在はその景観を維持するのにポターの作品の印税、キャラクターグッズの利益・・・などが使われているようです。
キャラクターグッズが売れすぎると、絵本の世界が荒らされそうな気もしてしまいますが、このようなことに使われるのなら、どんどん売れてほしいものです。
「ぐりとぐら」の作者である中川李枝子さん・山脇百合子さん姉妹は「ぐりとぐら」のキャラクターグッズは作らない方針のようですが・・・。
この映画の影響で湖水地方への旅行者が増えることが期待されているようですね。
by Cecilia (2007-09-24 06:58) 

Papalin

当時のような本物の衣装を手に入れたいと思っているPapalinです。(^_^;)
by Papalin (2007-09-24 07:07) 

Cecilia

Papalinさん、nice&コメントありがとうございます!
Papalinさんはおしゃれでいらっしゃるようですね。
以前も書きましたが、うちの長女はロリータ服(一般的に知られているのはゴスロリですが、ロリータ服にもいろいろ種類があるのですね。)が好きなのですが、”ヴィクトリアンファッション”がキーワードのようで、あの時代の女性のようなボンネットまで売られているのでびっくりしています。
「不思議の国のアリス」のファッションもキーワードらしいです。(しかも名作と言われるテニエルという人の絵の雰囲気が・・・)
by Cecilia (2007-09-24 07:23) 

Cecilia

2ndLTさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2007-09-24 08:53) 

降龍十八章

どうりで昨日のアタック25の最終問題になっていました。なんでこんなマイナーな人の名前がクイズになるのかといぶかしく思っていました・・・
それにしてもピーターラビットは、キュピーマヨネーズのオリジナル・キャラだと思っていましたよ。
by 降龍十八章 (2007-09-24 21:07) 

Cecilia

降龍十八掌さん、nice&コメントありがとうございます!
マイナーではないですよ~!(笑)
そうそう・・・キューピーのキャラだったのですが、今は契約が切れたようで出ていませんよね。
ピーター柄のマヨネーズの瓶があったはずですが、いつの間にかなくしてしまいました。(どこに行ったのでしょう?)
もう10年近く前になりますが、ファミリアという子供服ブランドからピーターシリーズのお洋服やグッズが出ていたのですが、今は売られていなくて寂しいです。
by Cecilia (2007-09-25 03:42) 

降龍十八章

すみません。
私の中ではマイナー(短調?)でした。
もっともハリー・ポッターの作者の名前も知らないのですが・・・
by 降龍十八章 (2007-09-25 21:58) 

Cecilia

降龍十八掌さん、再コメントありがとうございます!
うちの夫は何度教えてもビアトリクス・ポターをハリー・ポッターと言います。
私もハリポタの作者、言えないです。(○○ローリング・・・でしたっけ??)
by Cecilia (2007-09-26 10:12) 

aosta

こんにちは。

映画館で予告編を見て、わくわくしてしまいました。
私も早くみたいな・・・

ビアトリクス・ポターの生涯については何も知りませんので、すごく興味があります。

ビクトリアン・ファッション、男性も女性もエレガントでため息が出るほど素敵で素よね。
以前見た「ネバー・ランド」、こちらはR・キャロルの物語でしたが、ケイト・ウィンスレットがとても素敵でした。
「タイタニック」の頃の、不器用な健康優良児的イメージから、病弱ながら誇り高いビクトリア時代の女性を優雅に演じていてとてもよかったです。

おまけです。
時代は違いますが「ラベンダーの咲く庭で」のDVDをみました。
大好きなマギー・スミスと大物ジュディ・ディンチの共演。
老嬢ジュディのなんと純真で可愛らしかったこと!

ごめんなさい。
映画の話、止まりません・・・
by aosta (2007-09-27 15:50) 

びっけ

こんにちは。
この映画、先週観る予定だったのに、用事が入ってしまって、まだ観れていません。涙。
Cecilia さんの記事を拝見して
(あぁ、そうか! ビクトリア朝のファッションも見所なのね!)
と気づきました。
ストーリー、音楽、俳優の演技、風景、ファッションも!
この映画への期待がますます高まりました。

☆ ミートパイのさし絵、ご紹介のサイトで見てきました!
  ありがとうございます!
  それにしても、マクレガー夫人・・・
  私のイメージよりも老け過ぎです。(^^;
by びっけ (2007-09-27 20:50) 

Cecilia

aostaさん、コメントありがとうございます!
私は「ピーター・ラビット」オタクでして~!!(笑)
映画自体の感想としては、伝記物と言うにはフィクションの部分があったり(ノーマンが結婚を申し込む、というかなり大事なシーンの後にビアトリクスが彼に絵をプレゼントするのですが、実際は別の人へのプレゼントの絵だったり。)、恋愛を描くにはあっさりかなという感じですし、ナショナル・トラスト運動への傾倒・・・ならもっと踏み込んでほしかった気が・・・。
アニメが動き出すのがよかった・・・という感想も見かけますが、私としては余分だったかな~と思うのです。
でもビアトリクスが封建的な家でどんなに不自由な暮らしをしていたのか、どんなに風変わりな娘だったのか・・・というのが伝わってなかなかおもしろかったと思います。

ビアトリクスが30代の頃のファッションはもうすでにヴィクトリアファッションとは言わないのでしょうけれど、華やかなパーティーの場面などなかなか楽しめます。

「ネバー・ランド」ってピーター・パンの作者のお話ではありませんでしたっけ?

そういえば「王は踊る」の記事はこちらです。(この後関連記事が続いています。)
http://blog.so-net.ne.jp/santa-cecilia/2007-02-11
by Cecilia (2007-09-28 08:24) 

Cecilia

びっけさん、nice&コメントありがとうございます!
正直なところの感想は↑のaostaさんへのコメントに書きました。
全体的に静かな感じのそれほど起伏のないストーリーですが、「こういうものだ。」と思って観ればおもしろいです。(大体最近の映画はやたら泣かせようとしますからね~。)
ビアトリクス役の女優さんは初めて見ました。
皆さん結構お好きな女優さん・・・ということでしたが、私は見ていてちょっと不思議な感じが。(敢えて風変わりな感じを出すのにああいう演技だった?)
悲しい場面でもうれしそうに見える(微笑んでいる)・・・のが気になったり。
でもあれはそういう演出だったのかもしれません。

ミートパイの挿絵ですが、私が先日手に入れた絵本(復刻本)ではもっと若い奥さんで(記事にも書きましたが、背後に子供もいるし。)、映画では印刷工場でその絵が出てきます。
リンクしたサイトの絵本は初版本の前の私家版のようですよ。
あの有名なピーターがにんじんを食べている絵が全く違う絵になっていますよね!
by Cecilia (2007-09-28 08:45) 

ピアノフォルテ

早く観たい!と思っているのですが、なかなかチャンスが作れません。
主演女優さん、お顔が微笑み顔っていうか・・
そう、いつも笑っているようなお顔なんですよ~。
「ブリジッドジョーンズの日記」でもそうでした。
彼女がどんな役作りするのか楽しみです。
予告の景色がすごく美しかったので期待大です!
他にも見たい映画がいろいろとあります。
by ピアノフォルテ (2007-09-29 07:48) 

Cecilia

ピアノフォルテさん、nice&コメントありがとうございます!
私は今日も映画を観に行きます。(笑)
主演女優さん”微笑み顔”なのですね~!
他の「ミス・ポター」関連記事では評判が良かったですよ。
今まで見たことのないタイプの女優さんだと思いました。
景色ももちろんですが、ファッションと調度・・・目の保養になります。
by Cecilia (2007-09-29 11:15) 

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