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季節はずれのクリスマス(2) [音楽鑑賞]

Christmas Carols from York Minster

Christmas Carols from York Minster

  • アーティスト: Henry John Gauntlett, Franz Xaver Gruber, John Henry, Jr. Hopkins, Felix Mendelssohn, Arthur Sullivan, Christmas Traditional, John Francis Wade, John Wainwright, Francis Jackson
  • 出版社/メーカー: Collect
  • 発売日: 2000/10/23
  • メディア: CD

こちらで全曲試聴できます。(ジャケットは違いますが同じです。)

季節はずれのクリスマスの第二弾です。(笑)

このCD、メーカー:Collectとありますが、Chandosレーベルのものです。

私はNAXOS MUSIC LIBRARYで聴いているのですが、実はこれ(↑)と同じジャケットのクリスマスのCDがいくつもあるので見落としそうになっていました。(この前の聖ジョン・カレッジのクリスマスのCDもNMLでは同じジャケットになっていました。もしかするとChandosからセットで販売されているのかもしれません。・・・ということで追記しました。)

同じジャケットのいくつかのCDを含め、ChandosからはたくさんクリスマスのCDが出ています。(これから特集します。)

今は声楽曲・・・しかも伝統的なキャロルが入っているものを中心にご紹介しようと思っています。

 

さて、キリスト教に興味のない方や、このような合唱曲に興味のない方にはおもしろくもないネタだと思いますが、クリスマスキャロルのCDはおもしろい・・・と宣言させていただきます。

このCDも先日ご紹介したCDも・・・そしてこれからご紹介予定のCDも同じChandosレーベル、同じイギリスのキャロル中心、同じようなイギリスの教会の聖歌隊(そうでないものもあるようですが。このヨークミンスター合唱団は聖歌隊ではなさそう・・・)、そしてほとんど同じ曲のラインナップ・・・ですが・・・

一枚一枚違うんです!!

まずアカペラで勝負しているか、オルガン伴奏か、オケの伴奏か、ブラスの伴奏か・・・というだけでもかなりの違いがあるのですが、同じ曲でもアレンジが違うので全く違う曲として聴けるのですね。(聴き比べ・・・の醍醐味も味わえますが。)

先日ご紹介した聖ジョンカレッジがソプラノが主役の基本的な合唱だとするとこのヨークミンスターの合唱はどちらかというと低音が主役で(ボーイ)ソプラノはデスカント・・・みたいなアレンジになっているものが多いです。

同じ歌詞を同時に歌わない動きのあるおもしろいアレンジで和音の使い方がちょっと現代的な響きでした。

 

私は実はアレンジ物が苦手で、大抵はアレンジなしの”もともとの曲”を聴くことが多いのですが、このクリスマスキャロル物は事情が違います。

キャロルはそのまま歌うだけなら単旋律になってしまうし、讃美歌集に載っているものを歌うだけならたぶんどこも同じ合唱になってしまうことでしょう。(きれいはきれいかもしれないですがおもしろくないですよね!)

それぞれのアレンジのおもしろさを堪能できるのがクリスマスキャロルのCDのおもしろさ・・・と言えるでしょう。

しかも私が感心するのはどこの演奏も表面的な新しさを追いかけているのではなく、”英国の響き”を感じさせてくれる点です。(しばらくChandosのCDが続くのでこう書かせていただきます。)

いろいろ聴いていたらイギリスの近現代作曲家のアレンジによるものも結構多いのですね。

ドイツとかフランスのキャロルもおもしろいのですが、やはりキャロルと言えばイギリスが充実しているように思います。

この合唱団のキャロルのトップは"The first Nowell"(「まきびとひつじを」で有名ですよね。)ですが(←下線部に注意!)、この曲何も考えずにフランスのキャロルだと思い込んでいました。

だって「最初のノエル」って言うんですから。

でもフランス語ならNoelですよね!

なぜ"The first Christmas"じゃないのでしょうか。

メロディーの雰囲気はもろイギリスですね~。

この曲、私はリコーダーの本で初めて知りました。(姉が使っていた中学の音楽の教科書の器楽編。当時は器楽編がありました。私の時はなかったけれど。)

リコーダーに向いている曲ですよね。

それこそいろいろなアレンジがあります。

こちらの解説で何かわかるかもしれません。)

そうそう・・・ 

このCD、"In Dulci Jubilo"(いろいろなアレンジがありますが、去年のこちらの記事の"In Dulci Jubilo"と同じだと思います。)と同じメロディーの"Good Christian men Rejoice"が両方とも入っています。(前者は9曲目、後者は最後。)

同じメロディーなのですが、聴き比べると雰囲気が違うのですね~!

あとここの合唱団の特徴がよく出ているのは"Ding Dong! Merrily on High"(12曲目)だと思います。

他の合唱団と明らかに違うアレンジです。

 

 

 

 

 

 

 


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nyankome

"Silent Night"も入っていますね。
そう言えば、私が「きよしこの夜」の記事を書いたときに頂いたコメントを思い出しました。
もう2ヶ月もするとクリスマス・シーズンですよね。季節外れではないように思います。これからの記事も楽しみにしています。
by nyankome (2007-10-04 20:16) 

降龍十八章

きっと、歌うときの歌詞の都合ではないでしょうか?
クリスマス~では長くなりすぎるという単純な理由では・・・
by 降龍十八章 (2007-10-04 22:27) 

Cecilia

nyankomeさん、nice&コメントありがとうございます!
「きよしこの夜」もアレンジによって違いますね。
クリスマスシーズンのコンサートに向けてあちこちで練習が始まっていることでしょう。
私はNMLでクリスマスの素敵なCDをたくさん発見し、クリスマスシーズンまで待てずにこうして聴いています。
by Cecilia (2007-10-05 23:24) 

Cecilia

Krauseさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2007-10-05 23:24) 

Cecilia

イリスさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2007-10-05 23:25) 

Cecilia

xml_xslさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2007-10-05 23:25) 

Cecilia

降龍十八掌さん、コメントありがとうございます!
確かにクリスマス~では長いですね!
ザ~・ファ~スト・ノ~エ~ル~だと流れもきれいですね。
by Cecilia (2007-10-05 23:33) 

Papalin

たしかに ♪ノ~エ~ル ノ~エ~ル♪ですね。
降龍十八掌さんが仰るように、歌詞の都合かもしれませんね。
by Papalin (2007-10-06 08:40) 

Cecilia

Papalinさん、nice&コメントありがとうございます!
「さやかに星はきらめき」・・・日本語より英語が好きですが、フランス語を聴いたらやはりそちらがよくなりました。
ノエル・・・という言葉も好きです。
ビッシュ・ド・ノエル(薪の形のクリスマスケーキ)が食べたくなります!
by Cecilia (2007-10-06 12:17) 

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