「小公子」の無声映画(1921年) [映画]
昨日の記事に引き続き、「小公子」ネタです!
気になったので1921年の無声映画を見てみました。(題名は"Little Lord Fauntleroy")
今まで無声映画を敢えて見ることはなかったのですが、面白いの何の!
まず、第一にこういう古い映像は妙に動きが速いところやぎこちないところがありますよね。
セディの動きが滑稽なところが多いのは予想したとおりでしたが、このセディ、金髪のしっかりした縦ロールに常にフォントルロイスーツ!(最初のほうで理髪店を眺めながら縦ロールの長髪を嫌がっているようなそぶりをしていますが、最後の場面でそれを切っていますね。)
確か字幕が出てくるところにOld Fassionって出てきますが、確かに周りから馬鹿にされそうですね。
よくわかりませんが・・・本人は早くオールドファッションをやめたいのに、母親がいつまでもそれにこだわっていて、本人も母を悲しませたくないのでそうしているように思えました。(父親のジェームス・エロルの幼い時の縦ロールの写真が出てきます。)
でも小説が発表されて30年程度で作られた映画なので、書かれた時代の空気はかなり濃く出ているのでは・・・と思います。
この映画を見る限り、セディは結構やんちゃというか、子どもっぽいです。
本当の子ども・・・というより宝塚の娘役が無理して子どもっぽくしている感じです。
それが滑稽なことをしているので余計おかしいのですね!(おかしかったのはぐらぐらする歯を抜こうとしてドアと歯に糸を結びつけているところ。)
調べてみたらセディはMary Pickfordという女優が演じているようですね。
しかもMary Pickfordは一人二役でエロル夫人も演じているのです!
でも同じ画面に出ているところもあるのにどうやって合成しているのでしょう!?こんな昔にそんな技術があったのでしょうか?
しかも明らかに身長差がありますし、エロル夫人の体型は結構グラマーなのに、セディはどうみても子どもの体型です!
この映画のセディ、いろいろな仕草を見ている限り、けして”良い子”とは思えません。(物を置く時に投げたりしている!)
すぐにつっかかるし、つかみ合いの喧嘩もしています!
内容的に言えば、原作どおりではないです。
昨日の記事の1936年版は原作どおりと言ってよいですが、こちらは当時の風俗を出したい映画・・・という感じがします。
あと映像は古いのに音楽は鮮明で新鮮だと思いました。
しかもなかなか魅力的。
基本的に同じような音楽を数種類くらい繰り返し使っているだけなのですが、イギリスらしい雰囲気の素敵な音楽です。
(「クラリネットをこわしちゃった」に似た曲もありました!これは滑稽な部分に使われています。)
ラグタイムみたいな曲もありますね~。
Nigel Holton作曲でチェコのMartinu Philharmonicの演奏、指揮はHugh Munro Neelyだそうです。
これMary Pickfordの古い映画に新しい演奏をつけているのでしょうね、きっと。(昔の音楽を再現しているのかも?)
1980年代前半にリッキー・シュローダー主演の"Little Prince"の映画がありましたね。(「チャンプ」の子役です。私はジョン・ボイドが好きだったのですが・・・。)
それももう一度見てみたいです。(すっかり忘れていました。)
気になったので1921年の無声映画を見てみました。(題名は"Little Lord Fauntleroy")
今まで無声映画を敢えて見ることはなかったのですが、面白いの何の!
まず、第一にこういう古い映像は妙に動きが速いところやぎこちないところがありますよね。
セディの動きが滑稽なところが多いのは予想したとおりでしたが、このセディ、金髪のしっかりした縦ロールに常にフォントルロイスーツ!(最初のほうで理髪店を眺めながら縦ロールの長髪を嫌がっているようなそぶりをしていますが、最後の場面でそれを切っていますね。)
確か字幕が出てくるところにOld Fassionって出てきますが、確かに周りから馬鹿にされそうですね。
よくわかりませんが・・・本人は早くオールドファッションをやめたいのに、母親がいつまでもそれにこだわっていて、本人も母を悲しませたくないのでそうしているように思えました。(父親のジェームス・エロルの幼い時の縦ロールの写真が出てきます。)
でも小説が発表されて30年程度で作られた映画なので、書かれた時代の空気はかなり濃く出ているのでは・・・と思います。
この映画を見る限り、セディは結構やんちゃというか、子どもっぽいです。
本当の子ども・・・というより宝塚の娘役が無理して子どもっぽくしている感じです。
それが滑稽なことをしているので余計おかしいのですね!(おかしかったのはぐらぐらする歯を抜こうとしてドアと歯に糸を結びつけているところ。)
調べてみたらセディはMary Pickfordという女優が演じているようですね。
しかもMary Pickfordは一人二役でエロル夫人も演じているのです!
でも同じ画面に出ているところもあるのにどうやって合成しているのでしょう!?こんな昔にそんな技術があったのでしょうか?
しかも明らかに身長差がありますし、エロル夫人の体型は結構グラマーなのに、セディはどうみても子どもの体型です!
この映画のセディ、いろいろな仕草を見ている限り、けして”良い子”とは思えません。(物を置く時に投げたりしている!)
すぐにつっかかるし、つかみ合いの喧嘩もしています!
内容的に言えば、原作どおりではないです。
昨日の記事の1936年版は原作どおりと言ってよいですが、こちらは当時の風俗を出したい映画・・・という感じがします。
あと映像は古いのに音楽は鮮明で新鮮だと思いました。
しかもなかなか魅力的。
基本的に同じような音楽を数種類くらい繰り返し使っているだけなのですが、イギリスらしい雰囲気の素敵な音楽です。
(「クラリネットをこわしちゃった」に似た曲もありました!これは滑稽な部分に使われています。)
ラグタイムみたいな曲もありますね~。
Nigel Holton作曲でチェコのMartinu Philharmonicの演奏、指揮はHugh Munro Neelyだそうです。
これMary Pickfordの古い映画に新しい演奏をつけているのでしょうね、きっと。(昔の音楽を再現しているのかも?)
Little Lord Fauntleroy (1921) (Silent) (Col)
- 出版社/メーカー:
- メディア: DVD
1980年代前半にリッキー・シュローダー主演の"Little Prince"の映画がありましたね。(「チャンプ」の子役です。私はジョン・ボイドが好きだったのですが・・・。)
それももう一度見てみたいです。(すっかり忘れていました。)
たねさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2008-03-31 11:52)
アートフル ドジャーさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2008-03-31 18:22)
Krauseさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2008-03-31 18:23)
サイレントはあまりたくさん観ていないのですが、チャップリンの幾つかと、「イントレランス」、「戦艦ポチョムキン」(乳母車の階段落ちのシーンで有名)は観ました。
音声が無い分、演技が大袈裟になる傾向がありますよね。
by nyankome (2008-03-31 21:17)
nyankomeさん、nice&コメントありがとうございます!
チャップリンももう少しじっくり見てみたいです。
そういえばちょっと前の記事で「サウンド・オブ・ミュージック」の原作と映画の両方をリーダーでやった・・・と書きましたが、チャップリンの伝記と「「ライムライト」もやりましたね~。
この「小公子」、大げさなんていうものではないですね~。
このような小公子を見るのは初めてです。
by Cecilia (2008-03-31 22:25)
xml_xslさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2008-04-01 03:17)