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先入観

ドイツ歌曲って”暗い”のでしょうか?
ある方と話していてそういう話題になりました。

たとえば二つ前の記事で載せた"Botschaft"は私は明るい曲だと思っています。
底抜けのあっけらかんとした明るさではないけれど、ブラームス特有らしい(いろいろな人がそう言うので・・・。)”土臭さ”とかドイツの冬の厳しさなどは感じられません。
ブラームスにしては明るい曲なのだろうと思います。

もちろんこの曲では惨めな状態にあった男性の心情が歌われているので”暗さ”もある”明るさ”ですね。

私はドイツ歌曲だから暗いとか、イタリア歌曲だから明るいとは思わないほうです。(それは当然ですよね?)

もちろんその国の気候からくる国民性の違いと言うのは曲にも反映されるものだと思いますが、先入観で曲を理解したくないです。




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Cecilia

Krauseさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2009-02-20 08:08) 

mitkaffee

言語そのものの発音の違いはあるかなあと思います。

私の場合、イタリア語で歌うときもっと明るく発音するように言われる音(おん)があります。
それとプロの歌手になると、ベルカントとドイツリートの発声の違いからくる音色でしょうか?
by mitkaffee (2009-02-20 11:46) 

marie_therese77

一般的に言われている国民性を投影して、外野(非ドイツ人&非イタリア人)が暗い、明るい、といっている気がします。ただ、ドイツリートは文学的な精神性を重んじているのに対し、イタリア歌曲は言葉の響きと音楽の美しさを追求している印象があります。

歌曲とは関係ないですが、ドイツ人の酔っぱらいはめちゃくちゃ陽気です。イタリア人はアルコールが入る前からめちゃくちゃ陽気です。飛行機や列車でイタリア人の集団と乗り合わせると、賑やかすぎて閉口します。ただ、イタリア語のお喋りは音楽的なので、聞いていて楽しい気持ちになることも。
by marie_therese77 (2009-02-20 12:53) 

すとん

 私は、ドイツ歌曲は十分“暗い”と思いますよ。

 “暗い”という言葉にも色々な意味があって、この場合の“暗い”は“根暗”の“暗”と同じ意味の『生真面目な』って意味でしょ。ドイツ歌曲って、一般的に言って、真面目だし、真剣だし、深刻だし、理性的だし、理知的だし…、まさに“生真面目”な世界を歌った歌曲群だと思いますよ。

 だから『ドイツ歌曲は暗い』と思います。
by すとん (2009-02-20 20:01) 

nyankome

歌曲の場合、言語の持つ流麗さやイントネーションetcの影響はありますよね。イタリア語やフランス語は歌うような感じを受けますし、ドイツ語はカチッとした感じを受けます。
by nyankome (2009-02-20 21:28) 

Cecilia

mitkaffeeさん、コメントありがとうございます!
ベルカント式発声とドイツ式発声のことに関する素朴な疑問を記事にしたことがあります。
http://santa-cecilia.blog.so-net.ne.jp/2008-03-05
プロでもこのどちらかで歌っている場合がほとんどで上手に使い分けている人はいないと思っています。
ベルカント系の歌手のドイツリートはひたすら明るいし、ドイツリート系歌手のイタリア物は何だか暗めの音色です。
発音も確かに絡んでくるとは思います。
by Cecilia (2009-02-21 08:21) 

Cecilia

marie_therese77さん、コメントありがとうございます!

>一般的に言われている国民性を投影して、外野(非ドイツ人&非イタリア人)が暗い、明るい、といっている気がします。

私もそんな気がします。

>ただ、ドイツリートは文学的な精神性を重んじているのに対し、イタリア歌曲は言葉の響きと音楽の美しさを追求している印象があります。

そうですね。
ですから一時期はドイツリートのほうが音楽としては上だ・・・みたいに思っていました。
ドイツ人やイタリア人の酔っぱらい・・・楽しそう!
楽しいだけなら良いですが・・・。

by Cecilia (2009-02-21 08:27) 

Cecilia

すとんさん、コメントありがとうございます!
仰るとおりだと思います。
ただ、”暗い”の一言で片付けたくないと思うのですよね。
自分自身、語彙が少ないので反省しますが、一体どういう暗さなのか言語化できるようにする努力も必要かもしれません。
イタリア人の悲しい気持ちを日本人の感覚で表現すると全く違うものになる(全くではないかもしれませんが)と思いますが、どこが同じでどこが違うのかを知ろうとする努力が必要ですね。




by Cecilia (2009-02-21 08:37) 

Cecilia

nyankomeさん、nice&コメントありがとうございます!
確かにラテン系とゲルマン系の違いはあると思います。
でもドイツリートでも流れるように歌う必要がある曲はたくさんあります。
言葉がかちっとしているので難しさを感じることも・・・。
by Cecilia (2009-02-21 08:44) 

の

新鮮なブログへ、、、ハイ!来ました(^^)/
お久しぶりです
ドイツは直立不動で歌う深みある渋い花瓶!
フランスはパンを持って歌ってる繊細な絵皿!

こんなコメントしか出来ないですヨ
 

by (2009-02-22 11:10) 

U3

わたしは「隠れ根暗」です。
ゲルマン民族っぽいかも(笑)
by U3 (2009-02-22 20:51) 

Cecilia

のさん、nice&コメントありがとうございます!
花瓶と絵皿・・・!
なるほど~!(笑)
最近伝統工芸の技のすごさを思い知らされている私です。

お暇な時にお立ち寄りください。
介護大変ですね。
by Cecilia (2009-02-23 07:18) 

Cecilia

さとふみさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2009-02-23 07:19) 

Cecilia

U3さん、nice&コメントありがとうございます!
私もどちらかと言えば”ネクラ”なほうですが、”ネアカ”とか”ネクラ”とか分類されるのは嫌ですね~。
by Cecilia (2009-02-23 07:22) 

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