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"Les Barricades Mysterieuses"(F.Couperin)を弾いてみました! [ピアノ]

やっとアップできます。
・・・と言っても非常に不完全で満足はできないのですが、夫がICレコーダーを使うと言っているので(ゴスペルの練習のため)、慌てて朝録音しました。

寝ぼけた状態で弾き始め、あまりのひどさに何度か録り直しました。
昨日の夜はもっとマシでしたが・・・焦るといいことないですね。
その中で昨日の夜のレヴェルに最も近いものをアップします。
大きなミスはないのですが、落ち着いているときはもっといろいろ考えて弾いているのですがとにかくミスをしないように・・・が第一なのでこんなものです。
最大の問題は最初と最後のテンポが違うことです!
・・・というのはミスをしないようにゆっくり目で無難に弾き始めているのに、途中から興が乗って(ミスをしやすい山場をクリアしてから・・・)本来弾きたい速さになってしまっているのです。
本当は最初から速めでいきたいところです。
まあ、楽譜を手に入れて間がないのでお許しください。
ちょっとブログをお休みして練習に打ち込んでいたのですが、ネットオークションが連休明けの発送作業で忙しかった上(まるで仕事みたい!)、昨日は高速を使って2時間かかる場所に出かけていました。
暇なら一日頑張ってアップできたかも?



この曲は"Les Barricades Mysterieuses"というF.Couperin(クープラン)の作曲したもので、「神秘の障壁(防壁、バリケード)」と訳されます。
以前ソフィア・コッポラ監督の映画「マリー・アントワネット」の中で使われた音楽で記事にしたこともあります。この映画がきっかけではまった曲で長いこと弾きたいと思っていました。
この映画、パンクなロックばかり話題になっていましたが、同等の比重でクラシック・・・特にバロックやロココの面白い曲が使われているので、もっとそこに注目してほしいなあと感じています。(上にリンクした記事を書いたころに特集しています。)

とにかくこの曲を聴くだけで(弾くだけで)気分はヴェルサイユ!
私はクラブサン(この場合同じものでもチェンバロとは言いたくない。)を弾くマリー・アントワネット!

弾いているときの気分ですが、非常に優しい気持ちになれます。
ちょっぴり切ない感じでしょうか?
恋しているのだけど・・・気持ちを伝えたいのだけど・・・伝わらないもどかしさ・・・でしょうか?
相手も自分に好意を持っているようだけど・・・恋かしら?
でも二人の間には甘い気分が漂っている・・・そんな曲のように感じられます。
切ない気持ちでクラブサンを奏でている間、自分の心はかの人のもとへ自由にはばたくのです!



な~んちゃって!

この曲についてみどりのこびとちゃんも最近記事を書いていらっしゃいます


この曲、すごく変わっているのは最初から最後まで右手も左手もヘ音記号!
初めてだと思います。
それと4声みたいな感じになっていてそれぞれスラーがたくさん付いているのですが、かなりレガート奏法の勉強になります!
技術的に難しくはないのでしょうけれど、かなりたくさんの課題があります。
弾き終わった後はまるで指を広げる道具を使った後のような感覚になります。(笑)

下手に自分の感情をこめる余裕はないかも・・・。
この曲の感情に自分が支配されます。(笑)


ギターやリュートで演奏している人も結構多いですね。
YouTubeでいろいろ聴きました。


追記(5月11日)

bonnjourさんがこの曲についての記事を書いてくださっています。






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Wちゃん

この曲、僕も大好きなものの一つです。僕も弾けたらいいなー、ヤマハか何かで「この一曲だけ弾けるように」という大人(おやじ?)向け教室があったような気がしますが、ああいうので教えてもらおっかな~

と思ったりすることが何度となくあるのですが、二の足を踏んじゃうんですよね。きれいなおねいさんだったら困るな、なんて考えたりして。(^^; ウソです。続ける自信がないだけ。

こんなことではいかんのですが。
by Wちゃん (2009-05-09 10:54) 

Cecilia

Wちゃんさん、早速のコメントありがとうございます!
この一曲だけ弾けるように・・・という教室、いいですね~。
まあできたらある曲をやることで自然にほかの曲も弾けるようになる・・・というほうが長い目で考えるとお得なのですが、そういうレッスンも良いと思います。
大人のピアノレッスンは有名な曲を簡単にして弾きやすくしてくれているものが多いと思うのですが、そういうのだと耳が肥えた人には不満でしょうし・・・、多少苦労しても原曲が弾けるようになるほうが達成感がありますよね!
きれいなおねえさん(おねいさん!笑)だったら確かに困るかも・・・。
マンツーマンだったら・・・ね。
娘たちのピアノの先生を探したとき、やっぱり男性は躊躇しましたよ。(笑)
確かに何か始めようとするとき続けられるかどうかは考えてしまいますよね。
だってやめるのはエネルギーが要りますもの。(「やめます。」って言うのは言いにくい!)
by Cecilia (2009-05-09 11:13) 

スザンナ

とても優雅ですてきな音楽です♪

>この曲の感情に自分が支配されます

この気持ちわかります!
優れている音楽に共通かな~ といつも感じています。
by スザンナ (2009-05-09 11:46) 

REIKO

私もこの曲、大好きです♪
書法も曲調も、他に類例のない、個性的な曲ですよね♪
楽譜だけは以前から持ってましたが、譜面を見ただけで「難しそ~~!」と挫折してしまいました・・・。

ビミョ~に転調していて、譜読みが意外と面倒なのと、保持するべき音とそうでない音を、楽譜どおり正確に弾くのが難しい気がします。
でもCeciliaさん、とても上手く弾いてらっしゃいますね!


by REIKO (2009-05-09 16:55) 

すとん

 クープラン…バロックの作曲家ですね。私はこの人の作品よりも、ラベルが作曲した「クープランの墓」と作品のタイトル名で知っています(って本末転倒ですね)。

 バロック音楽&鍵盤音楽に詳しくない身の感想としては、まさにバロックってイメージの曲ですね。Ceciliaさんが弾きたいと思って練習したのも分かるような気がします。この曲もおもしろいですね。

 それにしても両手ともへ音記号ですか? 聞いた感じは、そんなに低い音域の曲の印象はありませんが、たぶんそれはクラブサンの音色とも関係するんでしょうね。もしかすると、この曲はピアノで弾くと、結構地味めになるのでは?

 クラブサン…ラ・フォル・ジュルネに行って、イヤになるほど聞きました。おもしろいのは、ミュージシャンの方々が(英語で)話す時は「クラブサン」と呼んでいるのに、それを訳す通訳さんは「チェンバロ」って訳してました。もっともミュージシャンと言っても、あそこに来る大半のミュージシャンはフランス野郎なので、クラブサンと言っていたのか? それとも古楽の世界では、あの楽器はチェンバロではなくクラブサンと言うのか? ま、どっちでもいいのですが、おもしろく思いました。ちなみに曲は全部、バッハ(ドイツ野郎ですね)です。
by すとん (2009-05-09 18:43) 

Cecilia

Krauseさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2009-05-09 19:32) 

Cecilia

さとふみさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2009-05-09 19:33) 

Cecilia

スザンナさん、コメントありがとうございます!
きっと好みだと思っていました。
まあこの曲を嫌いだという方はいらっしゃらないと思いますが、有名で派手な曲の中に埋もれてしまうかも・・・と思っていました。
この曲も有名ですが、雰囲気はどちらかというと地味ですよね。
でも大人の趣味のピアノにはもってこいだと思いませんか?
by Cecilia (2009-05-09 19:35) 

Cecilia

REIKOさん、コメントありがとうございます!
やっぱりお好きでしたか!
いいですよね~。
このままロココ路線で突っ走りたい気分も・・・。
超有名なあの曲もあるし・・・。
この曲、簡単そうで難しいです。
とりあえずこの状態でアップしましたが、奥深いです。
平面的にならないようにしたいのですが、やっぱり電子音では無理ですね。
ピアノだと奥深さは出るのですが・・・。
本物のクラブサンで弾きたいです~!
保持するべき音とそうでない音・・・これはちゃんとできてないかもしれませんが、一応意識はしています。
でもそれだけに気をつけていると、曲のアクセントになって聞こえるべき音がおろそかになるので、そちらにより気を遣いました。

コピー譜3枚を並べて弾いたので、きつかったです!(笑)
by Cecilia (2009-05-09 19:42) 

Cecilia

すとんさん、コメントありがとうございます!
やはりフランス近代の作曲家にとってロココのラモー、クープラン、そしてそれ以前ですがリュリは重要のようです。
こういう曲を弾いてしまうと普通の伴奏型の曲が陳腐に思えてしまいます。
ピアノで弾くとどうなるか・・・近いうちにできればアップしたいと思います。(本当は今日両方やりたかった・・・。)
ところでクラブサンはフランス語でチェンバロのことで同じです。
訳すときにチェンバロにしたのは多くの人に配慮したからでは?(そのほうがわかりやすいし。)
ドイツ野郎バッハの「フランス組曲」・・・これもアップしたいと思っています。
全曲はなかなか無理ですが・・・。
以前本番で弾いたものから手をつけていこうと思います。
「アンナ・マグダレナ・バッハのための音楽帳」の中にもクープランの曲がありますし、影響はあると思います。

いいなあ・・・ラ・フォル・ジュルネ・・・!
by Cecilia (2009-05-09 19:50) 

nyankome

素敵な演奏です。
プレリュード風の可愛い曲ですね。
YouTubeにギターの演奏がたくさん上がっていますね。
コード進行は単純ですが、ギターで弾くのは難しそうです。
この曲を聴いたのは、映画の中以外では、バロック・リュートによる演奏でした。
http://www.amazon.fr/Miguel-Serdoura-Barricades-Myst%C3%A9rieuses-Compilation/dp/B001LJL6ES
by nyankome (2009-05-09 21:01) 

スザンナ

nice忘れました^^;
by スザンナ (2009-05-09 21:04) 

かなりや♪

Ceciliaさんの演奏が聴けて、大変うれしいです。最近、ブログから少し遠ざかっていました(現実生活が動き出したかな?)ので、少しの間にたくさんの曲の演奏のアップがされていて、びっくり!感激です。お上手なんですね~。ますます、ICレコーダーがほしくなりました。といっても、yhooブロクには、mp3は掲載できないそうなので・・・裏技で載せている人もいるようだけど・・。いつの日か、MYsoundに投稿したいと思っています。
by かなりや♪ (2009-05-10 00:02) 

Cecilia

nyankomeさん、nice&コメントありがとうございます!
YouTubeで私が聴いたリュートはかなりゆっくりでした。
ギターはなかなか良い感じだと思いました。
nyankomeさんも機会があったら是非演奏してくださいね
バロックリュートの演奏、これから試聴してみます。

やっぱり本物のクラブサンで弾きたいです。
いろいろ聴くと差が歴然としますね~。
by Cecilia (2009-05-10 05:26) 

Cecilia

スザンナさん、niceを追加してくださってありがとうございます!
by Cecilia (2009-05-10 05:27) 

Cecilia

U3さん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2009-05-10 05:28) 

Cecilia

pianoさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2009-05-10 05:29) 

Cecilia

かなりや♪さん、コメントありがとうございます!
こちらこそご無沙汰してすみません。
私も現実生活が動き出しているのでブログどころではないのですが、少しでも演奏技術が向上することにつながれば・・・と現実の必要性もあり録音アップをすることにしました。
Yahoo!ブログのほうで無理であればso-netやココログなどに登録してそちらにアップしてリンクを貼るのも良いかもしれません。(その手を使っている人は結構多いかも・・・。)
私の場合は著作権が絶対に大丈夫なものばかりにしているので良いのですが、万が一新し目の作品ならMYSOUNDが無難だと思います。
私もかなりや♪さんのお歌を楽しみにしています♪

by Cecilia (2009-05-10 05:36) 

アマデウス

Ceciliaさんがヴェルサイユ宮殿で太陽王ルイ14世に
御前演奏をされている場面が浮かびました~☆
情景豊かな癒されるクラブサン曲ですね~☆

by アマデウス (2009-05-10 08:27) 

Cecilia

アマデウスさん、nice&コメントありがとうございます!
光栄なお言葉をありがとうございます!
それでは近いうちに幼いモーツァルトがシェーンブルン宮殿でマリア・テレジアと皇女マリーの前で御前演奏したかもしれない曲をアップしましょうか?(笑)
モーツァルトもいろいろやってみたい曲が多いのですが、好きな曲は声楽曲が多いのでアップはできないし・・・。
by Cecilia (2009-05-10 10:59) 

marie_therese77

久しぶりにCeciliaさんのブログに遊びに来たら、なんとCeciliaさんが演奏した音源のシリーズが始まっているではないですか!しかも当方が昨日取り上げた「神秘的な障壁」を演奏なさっていたとは!とってもお上手です。当方のブログ記事のリンクもありがとうございました。

先日、フランス・バロック作品の音源を多数入手してから、このジャンルがちょっとしたマイブームになってまして、声楽曲だけでなく、たまには器楽曲も聴いてみるかと、昔から好きな「神秘的な障壁」を楽譜を見ながら聴いてみました。同じころ、Ceciliaさんがご自宅でこの曲を録音していたと思うと、妙なご縁を感じます。
by marie_therese77 (2009-05-11 11:36) 

Cecilia

marie_therese77さん、コメントありがとうございます!
ええ??
私はてっきり私の記事をご覧になってあの記事を書かれたのかと思っていました。
何と言う偶然!
偶然にしてはすごすぎる!
ちなみに先日コメントいただきましたシューマンも私の演奏でございます。
marie_therese77さんはじめ皆様耳が肥えていらっしゃるので非常にお恥ずかしいのですが、自分の向上のためとブログの文章を書く手間を省くためと、いろいろのネタ作りのためと、(古い曲ばかりなのは)著作権問題を気にしなくて良いためと、曲の大体の雰囲気をつかんでいただくため・・・などいろいろ絡んでおります。
一石何鳥でしょうか?(笑)
私はおととし知ったばかりの曲なのですがmarie_therese77さんは昔からご存知なのですね。
賛否両論ですがソフィア・コッポラ監督の「マリー・アントワネット」も是非ご覧ください。
フランス・バロックのオペラ鑑賞(ラモーとか)の場面もあるし・・・。
いろいろ調べましたがウィリアム・クリスティ指揮レザール・フロリサンの演奏を使っているんです。
by Cecilia (2009-05-11 13:09) 

marie_therese77

マリー・アントワネット、見ましたよー。一時帰国中に、吉祥寺の映画館の深夜割引(1000円)で。なんか尻切れトンボのストーリーでしたが、ソフィア・コッポラの、良い意味での少女趣味が炸裂したラブリーな作品でした。歴史ドラマは重厚な作品が多いですが、こういう切り口もあるのかと目からウロコでした。音楽は、どちらかというとロックの印象が勝っていたかも。
by marie_therese77 (2009-05-11 17:35) 

Cecilia

marie_therese77さん、再コメントありがとうございます!
ああいう切り口の映画・・・ということで。
私は重厚じゃなくて良いと思っていたので、結構楽しめました。
まあ確かにロックのほうがインパクトがありますしね~。
自分が興味があるからついついいろいろ気になっただけかもしれませんが、ロック対クラシックみたいな見方をする人が結構多いのが残念かも。
この監督にとってはきっとロックもクラシックもなく使ったのだと思います。
ソフィア・コッポラのほかの作品も気になります。
by Cecilia (2009-05-11 18:09) 

びっけ

こんにちは。
久しぶりに伺ったら、演奏された音源アップの記事が増えていて驚きました。
Cecilia さん、多才ですね!! 

朝、こんなバロック調の音楽を聴いて目覚めたら、一日、すてきな気分で過ごせそうですね。
映画『マリー・アントワネット』は、観ていないのですが、この曲を聴いて、ぜひとも観てみたくなりました!
by びっけ (2009-05-11 21:54) 

Cecilia

びっけさん、nice&コメントありがとうございます!
いや、多才というより器用貧乏かも・・・。(苦笑)
お恥ずかしい録音ですが聴いていただきありがとうございます。
映画、是非ご覧ください。
びっけさんならロックもいけるでしょうね。
クラシックばかり聴いている私ですが夫が聴くロックに馴染んでいるせいか、特に苦痛には感じませんでしたが、クラシックファンの方はちょっと辛いところも多いかも。
逆にロックファンの方々が映画で使われているクラシックをどのように感じられたのか・・・「なんとなく心地よい」とか「あまり意識しなかった」以外の感想が聴きたい気がします。
by Cecilia (2009-05-12 09:10) 

Cecilia

glennmieさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2009-11-13 13:34) 

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