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「フランス組曲第5番」&Ave verum corpus [ピアノ]

今回の記事は昔の声楽発表会シリーズ番外編でピアノです。
はっきり言ってぼろぼろの演奏なのでここに取り上げる意味もなさそうなのですが、次の記事にアップ予定の発表会で同じ曲を弾いているため1ヶ月の違いを出すためにアップすることにしました。
お時間があって興味のある方だけお聴きください。
褒め言葉はなくて結構です。(笑)
前の記事からもう1年半経っています。
この発表会はこの年だけ師事していたピアノの先生主催の発表会で会場は渋谷のカワイの上のほうの階にある小さなホールでした。
とにかくこの先生が怖い先生(女性で当時40代)だったので、レッスンは常にびくびく物でした。(苦笑)
はっきり言って重箱の隅をつつくようなレッスンで、どうして自分にここまで要求するのだろうと思ったほどですが、副科ピアノでそこまでしてもらえたのはありがたいような気もします。
この先生、レッスンではさんざんけなすのですが(一番弟子らしい子もかなりけなされていた!)、他の人には「Ceciliaさんはうまい。」とおっしゃっていたらしいですが、本当はどうだったのでしょうか?
とにかく「汚い音!あなたのはこうよ!」(先生弾いてみる。)「ああ!汚くて真似できないわ!」と言われましたので・・・。(苦笑)
本番で間違ったらどうしよう・・・と思いましたが、予感的中でボロボロに!
練習では本当に良く弾けていたのですが。(あくまでも私の基準です。)
この頃はアパートに電子ピアノも置いていたし、ピアノ練習室には不自由していない時代でスタインウェイとかカワイのグランドを使った練習が普段に出来ていました。
曲はJ.S.Bachの「フランス組曲第5番」のアルマンドとクーラント。
また二台ピアノ(デュオ)をこのとき経験しています。
曲はW.A.Mozartの"Ave Verum Corpus"。
私は1stを担当しています。
2ndは当時の友人でピアノ専門の人です。(実はフルートのほうがより専門らしいですが聴いたことがないのです。)
まず「フランス組曲」 ですが、大学1年の時にチェンバロで遊んだ時に、友人が弾いていたのがこの第5番のアルマンドでした。
私はバッハはインヴェンションも経験がなく(大学生の時点では)、初めて聴く「フランス組曲」に憧れ、そこまでピアノをやっていなかったことが残念に思われたのでした。
別なメンバーも当然のような顔で弾いていたので余計悔しく思われました。
この先生につく前に声楽の先生のもとでインヴェンションを経験しましたが、「フランス組曲」をレッスンで見ていただけるようになったのは、自分の希望というよりはいくつかの選択肢の中から選んだという感じです。
確か最初はショパンを見ていただいたと思うのですが、モーツァルトのソナタかバッハの「フランス組曲」から選ぶように言われ、両方ともヘンレ版の楽譜を購入しましたが、バッハになったのですね。
このレッスンで驚いたのはトリルの入れ方でした。
友人たちは無数に入れていて、私も全音の楽譜で遊んでいた時は無数に弾いていました。
そしてそれが優美だと勝手に思っていたのですが、「トリルの付いている音から二度上から決められた数だけ入れる」という決まりがあることを初めて知りました。
後にいろいろな演奏を聴くと必ずしもこうではなかったのですが、とにかくきっちりした先生だったので(ピアノの先生はたいていこうですね。)、残す音、切る音に関してかなり注意されたし、音の長さに対して大雑把だった私には楽譜に向かう姿勢が出来上がったような気がします。
こういうことは声楽の先生のもとでは身につかないかも・・・。
本番の出来はともかく、電子ピアノもなく練習室を借りまくってがむしゃらににやっていた時代よりももうすこしゆったりと練習が出来た頃の演奏ですね。
"Ave verum corpus"は2ndの友人が二台ピアノ用に編曲しました。
まあ難しくはなかったので失敗はたぶんほとんどなかったはずですが、ペダリングに慣れてない私は「濁っている」と言われてもいまひとつわかりませんでした。
・・・というのは子供の頃はダンパーペダルが大好きで、思いっきりうおんうおんと鳴らしていたのです。
しかも声楽の先生のもとではあまり細かく指導されませんでしたし・・・。
「濁り」がわからない自分の耳にちょっと劣等感も感じたりして・・・。
まあとにかく悲惨な発表会でした。
でも意外なことに先生は怒ることもなく(ノー・コメントでしたが)、他のメンバーもそれぞれ失敗があったりしていますが、とにかく和やかな雰囲気で発表会は終わったのでした。
実はこの後現在の夫を連れて実家に帰省しています。(初めてのご対面のため)
それにしてもこの会場の花飾りは悪いとは言いませんが、前の記事の発表会で使われているものと比較するとお洒落度が違いますね。
この当時でもかなり昔っぽい花飾りのように思えます。
私が子供だった昭和50年代に戻ったようです。
あの頃はこんなのが普通でしたが。
カーネーションの配色(赤とピンク)とカスミソウ、フェニックス(?)の組み合わせでそう感じるのですね。
 

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コメント 6

さとふみ

トリルのいれ方(2度上から等々)というのは"決まり"があるわけではなく、ある流儀だとも聞きますが..
by さとふみ (2009-06-08 17:40) 

Cecilia

さとふみさん、nice&コメントありがとうございます!
トリル・・・と書いたのは正確にはプラルトリラーですね。
ロマン派のものとバロックでは奏法が変わってきますが、流儀というのもあるのかもしれません。
でもいくらなんでもロマン派の弾き方はまずいですね・・・。
この先生のようにかちっとしすぎるのもどうかという気もします。
by Cecilia (2009-06-08 19:21) 

nyankome

確かバッハは装飾の弾き方を残していたように記憶しています。
私はフランス組曲の演奏は好みです。
by nyankome (2009-06-08 19:38) 

Cecilia

nyankomeさん、nice&コメントありがとうございます!
手持ちのアンナ・マグダレナのためのクラヴィーア小曲集を見ても、「バッハの作品における装飾法に関してだけでも一冊の本ができるであろう。」とあります。
この先生の指導による演奏と同じような演奏は聴いたことがありません。
私も今はヘンレ版を元に、チェンバロ奏者の弾き方を参考に弾いています。
by Cecilia (2009-06-08 22:04) 

ながぐつ

アヴェヴェルムコルプス、いいじゃないですか~。
ピアノ連弾というのもいいものですね。
どこが濁っているのでしょう。ながぐつには全然わかりませんです。
フランス組曲もいいですよ。
歌にピアノにリコーダーにと、Cecillaさんは、ほんとに多才でですね。
聴き入ってしまいました。
by ながぐつ (2010-01-21 21:13) 

Cecilia

ながぐつさん、nice&コメントありがとうございます!
ピアノ連弾というか正確には2台ピアノ=デュオですね。
連弾は外国語だとどうなるのでしょうか。
(デュオになりそうですが・・・)
この本番のときは濁りは少なかったと思うのですが、その指導以来ダンパーペダルを使うのが怖いです。
常に濁っているように思えてなりません。
思いっきり使いまくっていた子供時代が懐かしい~!(楽しかったので。)
多才というより器用貧乏というのが正しいです。
あ、ヴァイオリンもありますよ。(笑。あとサックス。こちらはもう吹けないですけれど。)
by Cecilia (2010-01-22 08:54) 

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