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Recitativo [声楽]

声楽曲と言ってもいろいろありますが、普通はAriaと歌曲という分類をすると思います。(この中にも厳密にはいろいろあるのですが)

Ariaというのは簡単に言えばオペラやオラトリオの中の(歌らしい)歌で、日本語では”詠唱”と言われます。
Ariaってなんだか素敵な響きですよね。
女の子に”ありあ”なんていう名前をつけている人もいたりして・・・?(最近は漫画ちっくな名前が多いですね。いろいろチェックするのは趣味の一つです。)
ちなみに英語ではAir(エアー)なのですがイタリア語のAriaのほうが断然素敵だと思います。

今日の話題はAriaではなく、その前などで歌われるRecitativo(レチタティーヴォ)です。
Recitativoは日本語では叙唱(朗唱)と言われ、その中にもいろいろあるのですが、今日は主にRecitativo Seccoを念頭に置いて話したいと思います。

Recitativo Seccoとは”乾いたレチタティーヴォ”という意味で、バロックオペラやモーツァルト、ロッシーニのオペラで使われています。
こちらに解説がありますが、古い時代のものはチェンバロで薄く和声的背景が伴奏されています。

Lascia ch'io piangaで見ていきましょう。

ギター伴奏ですがパリゾッティ版のRecitativoと同じ歌い方です。



こちらも上と同じ歌い方ですね。



こちらは上の二つと違う歌い方で私が持っているInternational Music Companyの楽譜はこちらになっていますし、この曲が入っている"Rinald"というオペラの録音を聴くとたいていこちらになっています。


・・・ということでどちらのRecitativoの歌い方が良いかと言えば一番下なのではないのだろうかと思っています。(この中で一番勉強になるのは一番上の人の演奏ですが。)
Ariaの歌い方も若干違うのですが、どちらでも良いのでしょうけれどできれば古楽演奏でよく歌われているほう(つまりパリゾッティ版でないほう)で歌いたいと思う私です。

このRecitativoもオペラの中では♪・・・Signor,Ah!Per pieta.Lasciami piangere!♪の前にアルガンテのRecitativoが入っていたりします。
つまり歌い手であるアルミレーナとアルガンテの会話になっているのですが、この曲だけ取り出して演奏する場合はアルミレーナの独白みたいになっています。

このRecitativoの部分は複数の先生のレッスンで何度も見ていただいたことがあるのですが、苦労しました。
いまだに自信がありません。
・・・というのも長いこと参考にすべきCDがなかったからなのですが。(Ariaの部分だけというのはたくさんありますが)
参考にすべきCDがあったとしても、イタリア語がものになってないとさまになりませんよね。

一番上の人の演奏だとRecitativoの部分はとても芝居がかっているというか、より演技が入った歌い方になっていますよね。
場合によっては音をはずすことも必要ですね。
これが私たちにはなかなかうまくできないところなのですよね。
Ariaになってしまえば簡単なのですが(・・・というわけでもないけれど)、Recitativoははっきり言って難しいです。
とにかく歌うよりもイタリア語で何度も読む練習をすると良いらしいのですが、私はいつも拍子とか音符の長さが気になります。
実はずっと適当にやっていたのですが(オペラアリアのカデンツァも)、そういうことではいけないのではないのだろうかと言う気がしています。
かといって、楽譜どおりだとやはりおかしいので、基本はきっちりでも最終的には言葉に従って・・・というのが正しい歌い方なのでしょう。
基本はきっちりだとしてもメトロノームに合わせてRecitativoの練習をするのもおかしいですよね。(もしかしてやっている人もいるのでしょうか?)
声楽の人は皆私のように最初から拍子も音符の長さも無視してRecitativoの練習をしているのでしょうか。
プロの人は違うのではないのだろうかと思うのですが・・・。
最初から無視して良いのならどうして楽譜にはそう書いてあるのでしょう?
グレゴリオ聖歌みたいに縦線がなければよいのに・・・とか考えてしまいます。
単なる目安?



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Enrique

ギター独奏曲でこの名のついた曲(F.モンポウのコンポステラ組曲の第4曲)を弾いたことがありますが,難解でどう弾いていいか全くわからなかったですね。この楽式名はマタイ受難曲の中でたびたび出てくるという認識(あれはSeccoなのでしょうか?)くらいしかありませんでした。

この曲自体は近代の器楽曲なので,古い形式の模倣なんでしょうけども,次の曲がAriaならずもCancionという,やはり歌です。つねづね,この曲を発表会等でやるとすると組曲全部弾くのは時間的にもムリだし,Cancionだけではものたりないなーと思っていたのですが,Recitativoとセットで弾けば良いのだと,こちらを読んで感じました。これがあれば,歌の美しさがひき立ちます(単に引き立て役でも無いのかも知れませんが)。

全然関係無いですが,フラメンコ・ギターでsecoという技法があります。低音弦を親指で消音してそれ以外をかき鳴らします。クラシック・ギターではめったに使わない技法(通常のrasgueadoは使います)ですが,やはり乾燥した感じを出す意味があるのだとふと再認識した次第です。

私も縦線にこだわってしまうのですが,五線譜は「リズムの表現が最も不正確」という話を聞いたことがあります。譜面の標準的な書きかたで形式的に区切っているという可能性もあるかもしれません。縦線が無いとよみにくいですから。

蛇足ながら「うた」に「乾燥」とか「空気」とか言う語が出てくるのは面白いですね。色々インスパイアされる記事です。
by Enrique (2010-05-10 11:30) 

matcha

アリアという言葉は、とても素晴らしい言葉だと僕も思います。
英語だと「深呼吸」ぐらいしか、連想しませんから・・・。
Recitativoは、経験がないので、難しいと思いますが、実感がありません。
朗読は、若干経験はありますが、二度としたくないと思いました。
あがり症に加え、小心者ですから・・・(笑・・・)。ですから、加山雄三のセリフ部分みたいなものは、勘弁していただきたい。
ても、反面やってみたい(怖いものみたさ)もありますね。ヴォイストレーナの先生いわく、「心のストリップ」=「演じ切る」だそうです。赤面ものでも、できないと・・・。いろいろ忠告もらいました。
懐かしいです。
すみません。長くなってますが、ちょっとCecilia さんに質問です。
女性のヴォイストレーナに1度だけ、診てもらったことがありますが、合唱団全体とパート練習くらいで終わりました。
女性から男声をトレーニングってユニークだと思いますが、教える側から見て、どう思います?やりがいとか・・。
逆に男性のヴォイストレーナが、女声をトレーニングは?
すみません。愚問かもしれませんが、取り上げて頂ければ幸いです。
by matcha (2010-05-10 13:28) 

Daddy恭男

rec. seccoはariaを歌い上げる前に独白や説明・紹介をするための部分ですので、旋律的にならないように描かれていると思われます。進行の上で一時的にでも非音楽的部分を回避したいがために導入されていると考えられます。作曲家が、おそらく、こういう節回しで進行して欲しい旨を楽譜に記していると思われますので、歌手のセンスを存分に発揮する部分であり、お手本はないと考えたほうが良いかもしれません。故に、レッスンでもariaほど時間を割かないのではないでしょうか。
この曲に関しては、同時代の他曲同様に単一楽器でrec.の伴奏があるのでseccoですが、旋律的要素が後の時代であればモーツァルトの伯爵夫人(フィガロの結婚)のaria前のようなrec. accompagniato的要素に近いものがあると感じます。そうすると、最初は淡々とした感覚ながら前のめりなテンポで徐々に感情をこめながらも朗々と締めるんでしょうか?
今日、リサイタルではこの手の曲は古典歌曲扱いなので、初っ端に何曲か唄い、声鳴らし&調子を見極め、メインの歌曲やアリアを唄うという具合だと思います。その場合、2番めの歌唱法が比較的オーソドックスだと思います。最初の歌唱法はオペラアリアとして演奏され、歌手個人の良さを出すカデンツァを選択したと思われます。
長々と書いてしまって申し訳ありません。Lascia・・・は女声向けですので私の意見は参考にならないと思いますから、流して読んでください。
by Daddy恭男 (2010-05-10 15:30) 

Yakoha

こんにちは。
一番最初の動画を観て、凄い綺麗な歌声だ・・・というのはさておき綺麗なお姉さんだな・・・という方が気になっちゃいました。(笑;)
by Yakoha (2010-05-10 23:04) 

nyankome

最近アリアをレチターティーヴォ付きで歌う方が増えてきましたね。
確か森麻季さんだったと思いますが、レチターティーヴォは日本人には難しいというようなことを仰っていたように記憶しています。
一番上手なのは最初の方ですね。
歌い方は古楽系ではないようですが。
レチターティーヴォの起源は恐らく、カッチーニらが結成したカメラータらが提唱したした「歌うように語る」ではないかと思います。
セッコ、セミ・セッコ・・・、スパークリング・ワインの辛口度を表す言葉としても使われています。
by nyankome (2010-05-10 23:17) 

センニン

 シュワルツコップが日本でマスタークラスを行ったとき、受講した日本の学生に「あなたは(その言葉を)話せますか?」と問うたそうです。学生たちは歌はそれらしい発音で歌えてももちろん会話はできません。それでは全然だめという話なのですが、確かに会話ができるほどでなければ外国語の歌に本当の感情が込められるはずはないのだろうと思います。
 たしか岡村喬生さんが日経新聞に「マダム・バタフライ」に関して書かれていた事も興味深いです。台本や歌詞にどう考えても意味が分からない言葉(日本語の)が書かれているのだそうです。意味を訊ねても「日本人のお前にわからないのに我々にわかるわけがないだろう」と言われてしまったというのです。
 岡村さんはそれを機に明らかな誤りを直した版を作り、近々上演されるらしいです。
by センニン (2010-05-11 06:17) 

Cecilia

Enriqueさん、nice&コメントありがとうございます!
マタイ受難曲のレチタティーヴォはSeccoになると思います。
モンポウの曲でレチタティーヴォと言う曲があるのですね。
Recitativoの語源はRecitare(朗読する)だそうです。

>これがあれば,歌の美しさがひき立ちます(単に引き立て役でも無いのかも知れませんが)。

声楽を始めて、レチタティーヴォとアリアをセットで歌うものなのだと思いましたが、歌わないことも多いですね。
最近では時間の制約で歌いたくても歌えないことが多いです。
たしかにあるほうがよりアリアが引き立つような気がします。
もともとは引き立てるためではなく、オペラやオラトリオなどの台詞でしかないのでしょうけれど、アリアの直前の部分のメロディーは「これから歌ですよ~。」と言う感じがしますよね。

フラメンコ・ギターでsecoという技法があるのですね。
語源は一緒でしょうね。
イタリア語の初歩でHo sete.(私は喉が渇いた。)というのを学んだことはしっかり覚えています。

讃美歌集にグレゴリオ聖歌などのチャントが入っていると形式的に縦線が入っているものもあるのですが、最近のものはなくなっていたりします。
昔は縦線がないと歌いにくいと思っていましたが、最近は縦線がないほうが言葉に合わせて自由に歌えるような気がします。

>「うた」に「乾燥」とか「空気」とか言う語が出てくるのは面白いですね。

私もそう思います。
特にAriaはなぜ「空気」なのだろうかと昔から思っていました。
by Cecilia (2010-05-11 08:27) 

Cecilia

matchaさん、nice&コメントありがとうございます!
まずご質問にお答えします。
私は指導者ではありませんが、異性の声のトレーニングは難しいだろうと思います。
もちろん異性の先生についている人はたくさんいますし、コーラスでも当たり前のことです。
自分が異性の先生についていた時に同性の先生から学ぶことのできない多くのことを学びましたが、発声に関しては同性の先生でできる限り同じ声質(ソプラノならソプラノで、似たタイプの先生がより良いと思います。軽やかな声なのに重い声の先生だとちょっと・・・というのがあります。そこをわかって教えてくれる先生が多いと思いますが。)
もちろん何が何でもということではないのです。
異性の先生からも発声に関して大切なことを教えていただけるし、その先生次第なのだろうと思います。
しかし多くの場合は自分が受けたレッスンを経験から再考して弟子に与えるのではないでしょうか。
男性と女性では声の出し方が違うと思いますので同じようにはいかないのではないのだろうかというのが私の結論です。
それを考えて異性の弟子を教える必要があるし、弟子も鵜呑みにしない必要があるのかもしれません。

レチタティーヴォは声楽レッスンを受けなければ歌う機会がないと思います。
いろいろな歌を歌われるmatchaさんですから一度は経験されると良いかもしれません。
カラオケにはアリアはあってもレチタティーヴォがついているのはなかったですね~。


by Cecilia (2010-05-11 08:41) 

Cecilia

Daddy恭男さん、nice&コメントありがとうございます!
コメントからピアノよりも声楽の方かも・・・と思ってしまいました。
私のレッスンではあまりにもレチタティーヴォが下手だったせいかそれにかける時間が長かったという記憶があります。
まあ仕方ないですよね。
当時は本当に声楽もイタリア語も初心者でしたし。(今もそれほど成長しているわけではないのですが。)

>伯爵夫人(フィガロの結婚)のaria前のようなrec. accompagniato的要素に近いものがあると感じます。そうすると、最初は淡々とした感覚ながら前のめりなテンポで徐々に感情をこめながらも朗々と締めるんでしょうか?

♪E Susanna non vien~♪でしたっけ?(Dove sonoの前の)
Lascia ch'io piangaよりも旋律的ですね。
朗々と締めるのはアリアですが、レチタティーヴォは前のめりになっていますね。
このアリアを本番で歌った時、本当はレチタティーヴォから歌いたかったのですが、時間の関係で歌えなくて残念でした。

>今日、リサイタルではこの手の曲は古典歌曲扱いなので、初っ端に何曲か唄い、声鳴らし&調子を見極め、メインの歌曲やアリアを唄うという具合だと思います。その場合、2番めの歌唱法が比較的オーソドックスだと思います。最初の歌唱法はオペラアリアとして演奏され、歌手個人の良さを出すカデンツァを選択したと思われます。

いろいろな声楽リサイタルに行かれているということですね。
私の大好きな米良美一さんはたいていリサイタルの最初に"Ombra mai fu"を冒頭で歌われることが多いですが”声鳴らし&調子を見極め”の要素が大きいです。
ご本人は祈りをこめて歌っていると言うようなことを何かでおっしゃっていたと思います。

Lasciaが女性向きというか女性(ソプラノ)のアリアなのだということは割と最近知ったことです。

by Cecilia (2010-05-11 09:22) 

Cecilia

ユーフォさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2010-05-11 09:27) 

Cecilia

cfpさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2010-05-11 09:28) 

Cecilia

Yakohaさん、nice&コメントありがとうございます!
この方はプロの方のようです。
歌い方がとても好みというわけでもないのですが、ここに埋め込んでもよさそうな動画でなおかつレチタティーヴォ付きということで選びました。

by Cecilia (2010-05-11 09:30) 

Cecilia

nyankomeさん、nice&コメントありがとうございます!
>最近アリアをレチターティーヴォ付きで歌う方が増えてきましたね。

いえ、私からすれば昔から歌う人は多かったです。
もっとも私が声楽を始めた頃のことでそれ以前のことは知りません。

>レチターティーヴォは日本人には難しい

他の国の人はどうなのでしょうか?
イタリア語のレチタティーヴォをラテン系でない言語の人が歌う場合など。
日本人にはアウフタクトの感覚がつかみみくいとは思っていました。

一番上の方、プロなので下の二人よりはうまいです。
古楽系ではありませんよね。
パリゾッティ版と同じ・・・と書きましたがもろパリゾッティ版です。

>「歌うように語る」

私は「語るように歌う」という感覚でいました。
あくまでも語りということでしょうか。

>セッコ、セミ・セッコ・・・

Enriqueさんに書きましたが、イタリア語初歩で"Ho sete."(私は喉が渇いた。)を学びました。
喉が渇きそうなほど辛口なのでしょうか。(笑)
by Cecilia (2010-05-11 09:37) 

Cecilia

センニンさん、コメントありがとうございます!
私は語学はまったくだめですね~。
英語ですら危ないです。
ブログやっていると皆様の語学力に驚嘆します。
シュワルツコップは何枚かCDを持っています。

岡村喬生さんのCDも著書も持っていますが、「マダムバタフライ」の件も知っています。
このオペラ、仏壇に向かってスズキがイザナギ・イザナミ・猿田彦に祈りをささげるのもおかしいし、ヤンキーと結婚するのにカトリックに改宗するのも変ですよね。(プロテスタントならともかく・・・)
岡村さんのブログ、たまに読んでいます。
by Cecilia (2010-05-11 09:43) 

パセリ

Ceciliaさん、お邪魔します。
先日は、ありがとうございました。

いくつか記事を読ませて頂きましたが、ためになるお話が盛りたくさん、とても勉強になりました。

このたびのレチタティーヴォに関しても です。
Lascia ch'io pianga の楽譜を見たとき、
私が知っている歌の前の部分にこのRecitativoというのがあって
「あら、こういう部分があるんだわ??」と。
(全くの素人なもので、笑)
その部分も、ちょっと音取りをしてみたのですが、どうやって歌ったらいいのかしら?という感じでした。

レチタティーヴォにも、色々歌い方があり、譜面も色々なのですね。

Ceciliaさんは、演奏活動などされているのですか?
きっと、素晴らしい演奏なんだろうなぁ…♪

また、お邪魔させて頂きますね o(_ _ )o
by パセリ (2010-05-11 10:08) 

Cecilia

パセリさん、nice&コメントありがとうございます!
最近非常に忙しいのと交流が増えたのとで自分から”新規開拓”がなかなかできない現状なのですが、先日はどうしてもコメントしたくなってしまってさせていただきました。
こちらのブログを見ていただけてとてもうれしいです。
パセリさんもお忙しそうですね。
できる限り記事を拝見させていただき、できるときにはコメントさせていただきますね。
今後もよろしくお願いいたします。
もちろん私のブログも”読み捨て”でいいですよ~。

一応何年かレッスンは受けましたが、今はしがない主婦です。
演奏活動と言えるほどしていません。
ブログには過去のものをいくつかアップしています。
声楽はこの記事から・・・。
http://santa-cecilia.blog.so-net.ne.jp/2009-06-04
最新のものは(去年のですが)こちら。
http://santa-cecilia.blog.so-net.ne.jp/2009-06-25
他の演奏はこの二つの記事の間にあります。
ピアノもアップしていますが、これはまあ置いておきましょう。
シューベルト歌曲もいくつかありますが、「野ばら」はないですね~。
素晴らしくないし、お恥ずかしいですが・・・。
Recitativo付きで歌っているのはベッリー二の「カプレーティとモンテッキ」、自分の弾き歌いで歌っているLascia ch'io piangaなどでしょうか。
本当に歌いにくいというか難しいですよね!
by Cecilia (2010-05-11 11:00) 

REIKO

レチタティーヴォって、譜面を見てもサッパリ読めない&歌えないです・・・(苦笑)リズムが難しくて。
「アリア」や普通の「歌」は、カラオケがそうなように、たくさん聴いていれば何となく覚えられる面も多いですが、レチはいくら聴いてもダメですね。
こういうのがちゃんと歌えるのが、プロなんだろうと思っています。

ですが高校の時、音楽のテストで選択曲の中に「オンブラ・マイ・フ」があり、もちろん歌うのはアリア部分だけなのですが、「では次、●●君」と呼ばれたある男子生徒が、「先生ッ!レチタティーヴォの部分から歌わせて下さいッ!」と言ったのに、ビックリした思い出があります。(笑)
当時私はまだ、アリアの前の「ヘンな部分」(爆)をレチタティーヴォと言うことさえ、知らなかったような・・・。

「Lascia~」のレチで、パリゾッティ版として流布している「Armida~」で始まる長いものは、どっから持ってきたかわからない(つまりヘンデル作ではない)もののようです。
パリゾッティの自作かもしれません。
最近知ったのですが、アレッサンドロ・スカルラッティのも、原曲を相当いじっているそうです。
「すみれ」なんか、一旦原曲をバラバラにしてから、切り貼り&再構成してるとか・・・。
by REIKO (2010-05-12 00:08) 

nyankome

「語るように歌う」ですね。(^_^;)
詩の朗読に節を付けて歌ったのが始まりでしょうけど、語りではなく、歌ですね。
by nyankome (2010-05-12 00:35) 

Cecilia

広島ピアノさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2010-05-12 08:19) 

Cecilia

REIKOさん、コメントありがとうございます!
Lascia ch'io piangaをレチタティーヴォ付きでMIDIでアップしている方がいらっしゃいました。
http://j-ken.com/category/all/data/704865/
MIDIの打ち込みだけなら楽譜どおりでもおかしくないかもしれませんが、歌詞がつくとそのままでは変です。
レチタティーヴォ、音大生や音大出た人でも皆がうまいとは限りませんね。
プロはうまいと思いますが、日本人の演奏はどうかなあ??
レチタティーヴォで感激するほどうまい演奏はあまり聴いたことがないです。(うまいのはやはり外国人の演奏です。)

私がレチタティーヴォというものを初めて知ったのはヘンデルの「メサイア」ですね。
こういうものがあると知って面白いと思いました。
そして真似して遊びました。(笑)
これ、大学1年の頃のことで高校時代は当然知りませんでした。
REIKOさんの思い出の男の子は音大受験向きの勉強をしていたのでしょうかね。

>「Lascia~」のレチで、パリゾッティ版として流布している「Armida~」で始まる長いものは、どっから持ってきたかわからない(つまりヘンデル作ではない)もののようです。

検索でそのような情報を得ました。
International Music Companyの楽譜(一番下の動画の演奏)もArmidaで始まりますが、これも同じことでしょうか?

>「すみれ」なんか、一旦原曲をバラバラにしてから、切り貼り&再構成してるとか・・・。

そういう感じがしますね。
by Cecilia (2010-05-12 08:51) 

Cecilia

nyankomeさん、再コメントありがとうございます!
いえいえ、nyankomeさんが最初に書かれたことも間違いではないと思っています。
なるほどなあ~と思いましたので。

高校生の頃、当時は声楽とは無縁でしたが日常会話も歌だったらどんなに楽しいだろうと思っていました。




by Cecilia (2010-05-12 08:57) 

パセリ

Ceciliaさん、おはようございます。

早速、拝聴させて頂きました、ありがとうございます。
いや~~凄いですね、プロの方のCDを聴いてるみたいです。
美しいソプラノ、声量も素晴らしいですね。
…もう何て申し上げていいやら です。

仰るように声楽をアップされている方って少ないな~って思ってたのですが、Ceciliaさん、たくさんアップされてたのですね。
そして、どれも素晴らしいです!感動しました。

昨日から、昨年の6月の記事をずっと拝見させて頂いてますが…

6月24日にアップされてるモーツァルト、本番だったのですね。
お疲れ様でございました。
お嬢様の伴奏も素晴らしいですね。

ご自分で伴奏されながら歌われたりもするのですね、凄いです。

Ombra mai fu こちらもレチタティーヴォ付きなんですね。
うっとり聴かせて頂きました、名曲ですね。

Lascia ch'io pianga 素敵ですね。拍手がありましたね。
大好きな歌で、時々歌ったりしてるんですが…好きかってに。
とても勉強になりました、って全然真似できませんが(当たり前!)
もう、辞めようかと(笑)

また引き続き、色々と聴かせて頂きますね、
ありがとうございました。

by パセリ (2010-05-12 09:20) 

Cecilia

パセリさん、再コメントありがとうございます!
そしてたくさん聴いていただいてありがとうございます!
いや~本当にお恥ずかしい・・・。
でも声楽仲間の方には大変さもわかっていただけるので割り引いて聴いていただけそうな気もするのですよね。
もっと出せるはずの高音域がなかなか出せないし(思いっきり練習できないのが大きな原因)、長く伸ばす音が上ずる傾向があるし、発音悪いし、ブレスが続かないし・・・欠点多いですが自分の歌声は嫌いではありません。
パセリさんは合唱だけで声楽レッスンは受けていらっしゃらないのですよね?
それなのに素晴らしいお声だと思います。
お年がわかりませんが長く楽しんでくださいね~。
Lascia ch'io piangaも是非歌ってください。

私が次に録音をアップするのはいつになるかわかりませんが(本番直後だと身近な方にばれやすいと思うので。)その時はまた聴いていただけるとうれしいです。




by Cecilia (2010-05-12 09:55) 

Cecilia

伊閣蝶さん、はじめまして。
niceありがとうございます!
cfpさんのところでのコメントを拝見させていただきブログも拝見させていただいています。



by Cecilia (2010-05-12 09:58) 

REIKO

>思い出の男の子は音大受験向きの勉強をしていたのでしょうかね

いえ・・・確かその男の子はお医者さんの息子で、医学部を目指していたと記憶しています。
音楽はあくまでシュミだったと思うのですが、音楽の時間、先生が音楽室に来る前に、カッコ付けてショパンを弾いたりする、目立ちたがり屋でした。
何かにつけて、そういうのが鼻につくタイプ・・・(笑)
なので「レチタティーヴォの部分から歌わせて下さいッ!」ってのも一種の見栄で、「オレはこんなのも歌えるんだぞ!」ってアピールしたかったんだと思いますよ~!
ホントにヤな奴~~~~!!(^ ^;)

>(一番下の動画の演奏)もArmidaで始まりますが

ヤーコプスの全曲盤で確かめると、大体こちらと同じですが、この部分はアリアよりもかなり前で、その後にアルガンテのレチが割って入っています。
アリアの前は「In questi lacci avvolta, non e' il mio cor soggetto d'un amoroso affetto. 」で、ここがパリゾッティ版などでは全く抜けてるんですよね。
(International Music Companyの楽譜にもないのでしょうか?)
全音の「ヘンデル アリア選集」には、この部分だけ(4小節)がレチタティーヴォとして載っています。

たぶんパリゾッティ(だか誰か知りませんが)は、この部分だけでは短すぎるので、その前のレチも収録したが、アルガンテとの掛け合いでは独唱に不向きなので、アルガンテ部分をカットし、それに伴い原曲のレチを改変したのではないでしょうかね~?
とにかくあの「イタリア古典歌曲集」は、色々と編者の恣意的な手が入ってるようなので・・・。
by REIKO (2010-05-14 01:35) 

Cecilia

REIKOさん、再コメントありがとうございます!
その男の子、目立ちたがり屋ですね~。(笑)
私の周りには幸か不幸かそういうタイプはいませんでした。

ヤーコプスの全曲盤は聴いてないのでわかりませんがNAXOS盤(Maron指揮)と大体同じですよね?
International Music Companyの楽譜のレチはパリゾッティ版とメロディーが違うだけですね~。

>たぶんパリゾッティ(だか誰か知りませんが)は、この部分だけでは短すぎるので、その前のレチも収録したが、アルガンテとの掛け合いでは独唱に不向きなので、アルガンテ部分をカットし、それに伴い原曲のレチを改変したのではないでしょうかね~?

私もそうだと思っています。
いつまでも「イタリア古典歌曲集」をそのまま歌うのではなく、どなたかが学問的に手を加えてほしいと思う私です。
もちろんピアノ伴奏で歌えるというところは大切にしてほしいのですが。
by Cecilia (2010-05-14 10:19) 

marie_therese77-bonnjour

街中や飛行機でイタリア人の集団と遭遇すると、ものすごくにぎやかというか、歌っているみたいに話してますね(というか、さえずっている?)。イタリア語は、なんと音楽的な言語なのだろうといつも感心します。彼らにとってイタリア語で書かれたレチタティーヴォを歌うのは、呼吸のように自然なことなのでしょう。その昔、イタリア語という基盤があって、演劇をやるのにセリフを歌っているように語ってみたらそれがオペラという音楽形式に発達・洗練されていったのだから、当然のことですが。

イタリア語を母語としない多くの歌手や声楽愛好家にとっては、イタリア語の歌は大なり小なり借りもの感がするのは致し方ないことだと思っています。だからこそ、母国語の歌で自分の魂を表現しようとする歌手が多いのでしょう。
by marie_therese77-bonnjour (2010-05-28 23:24) 

Cecilia

marie_therese77-bonnjourさん、コメントありがとうございます!
イタリア人の集団に遭遇したことはないのですが、想像はできます。
楽しそうですね。
とにかくイタリア語は学んでいて楽しい言葉でした。
おっしゃるとおりそのまま音楽になりそうな言葉だと思います。
フランス語もJarrouskyなどが話しているのを聴くと聞き惚れてしまいますが。(笑)

by Cecilia (2010-05-29 01:51) 

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