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河村尚子(モーツァルト・シューベルト・プロコフィエフのソナタ) [音楽鑑賞]

河村尚子のCDを聴いています。(偶然門前トラビスさんも関連記事を書いていらっしゃいますね。)
今聴いているのはDiscAUVRESから出ているものでW.A.MozartのピアノソナタKV.576とF.SchubertのピアノソナタD.959、S.Prokofievのピアノソナタop.14です。
商品情報はこちらをご覧ください。

3月にショパンアルバムを聴いていましたが、個人的にはこちらのほうが好きかもしれません。
今はこればかり聴いていますし、2枚を続けて聴き比べないと何とも言えないのですが。
忙しくて何かしながら聴いていますのでいい加減な感想になりますが、まずMozartの明るくて軽快なソナタで始まります。
最近Mozartをあまり聴いていなかったので、出だしからはっとさせられます。
それとこの曲は全体に明るいですが、ところどころKV.457でおなじみのパターンが出てきます。(KV.457はまともに取り組んだことがあるのです。)
このKV.576、うちに楽譜がありました!(有名かもしれないけれど初めて聴きました。)
弾いてみようかな?
Mozartは譜面が見やすいのでとっつきやすいのです。

河村さん、Mozartが合っているなあ~と思っているうちにSchubertのソナタになっているのですが、これはブックレットを見ないとBeethovenなんじゃないかと思うようなソナタだと思います。
歌曲の世界とはまったく違いますし、即興曲とも違うし、古典派の作品のように聴こえますね。

それに続くProkofiev!
まず私の中ではMozartとSchubertはともかくProkofievが組み合わされるのが意外ですが(こういうことはCDやコンサートではよくありますが)、このCDの中で一番はまったかもしれません。
他の曲も良いのですが、今のところProkofievです。
とにかくかっこいいですね~。
Track9のAllegro moderatoとTrack11のVivaceが特に気に入っています。

このCDの曲は何しろ他の人の演奏を聴いてないので比較してどうこうとも言えませんが、ショパンで感じたものとはまた違う魅力がありますね。

Prokofievは娘用に買った高い輸入楽譜があります。
もったいないので弾こうと思います。
結構好きな曲も多いし。
ただMozartと違ってぱっと譜読みして弾けないのが辛いですが。
(もちろん読むには読めるのですが、なかなかよい感じに弾けないのです。)
だからと言ってMozartが簡単と言う訳でもないのですが・・・。
Schubertもやはり娘用の輸入楽譜の即興曲集が・・・。
(即興曲はImpromptuですが”アンプロンプチュ”とカタカナで書くのはどうも抵抗があります。)

久しぶりにこの3人の作曲家に向き合ったかも・・・。


先日、このCDを検索中に青臭い演奏のように書いている批評家がいましたが、私はそんなことないと思います。






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コメント 27

Enrique

聞かずに感想ですが、Prokofievが得意な人は普通の曲(MozartやBeethoven,Schubert)が苦手だったりしますが、さすがプロ、どちらも弾けるのですね。アルゲリッチが若いころ、ChopinなどとともにProkofievを弾いていたのが思い出されます。Prokofievのピアノ曲は黒光りする機械のような印象を持ちます。
by Enrique (2010-06-02 11:41) 

Cecilia

Enriqueさん、nice&コメントありがとうございます!
私が好きなFreddy Kempfはプロコフィエフが得意のようですが(CDがあります。)、BeethovenのCDも出していますね。
Prokofiev、子供向きの小品もなかなかおもしろいです。
今のピアニストは何でも弾けないとだめなのでしょうね。
もちろん得意不得意はあるはずですが。


by Cecilia (2010-06-02 12:14) 

ピアノフォルテ

私も買わなくては・・汗。
コンサートで一番初めに聴いたのがスカルラッティだったのですが、
華奢で華やかな演奏で、すごく印象が強かったです。
モーツアルトも良さそうですね・・
ショパンもノクターンが今でも印象にのこっています。
ほんとにいろんな作曲家をどんどん弾いていかれますね。
すごいキャパだと感服です。
また生で聴きたい!
by ピアノフォルテ (2010-06-02 12:19) 

広島ピアノ

皆様から頂いたコメントを読んで頂き、その上そして私のつたないピアノまで聴いて頂き、大変恐縮です。本当に有難う御座います!
by 広島ピアノ (2010-06-02 12:40) 

Cecilia

ピアノフォルテさん、nice&コメントありがとうございます!
生で聴かれているのですね。
うらやましいです。
実はNAXOS MUSIC LIBRARYで他のCDも聴けることがわかり、今聴いているところです。
次回の記事はそれになるでしょう。






by Cecilia (2010-06-02 13:35) 

Cecilia

広島ピアノさん、nice&コメントありがとうございます!
時間がなくてなかなかゆっくりコメントを残せませんが、記事を拝見させていただきいろいろ考えさせられています。

by Cecilia (2010-06-02 13:37) 

センニン

河村さんはまだ聴いたことがありません。
時間を見つけてチェックしたいとは思うのですが...。
by センニン (2010-06-02 20:55) 

yablinsky

私にとってもProkofievはちょっと別な存在です。
こうして紹介いただくと私もこのCD聞きたくなります。

by yablinsky (2010-06-02 21:30) 

伊閣蝶

Ceciliaさん、こんばんは。
河村尚子さんの演奏を、私は昨年の6月、フェドセーエフとの共演によるチャイコフスキーのピアノ独奏曲第一番で初めて聴きましたが、音の粒が立ち上がってホールの中に次から次へと解き放たれるような感じを受け、大変感心しました。
肝心のピアノ独奏曲の方は、オケや指揮者との合わせが不十分だったのでしょう、実に残念な出来でしたが、少なくともピアノ独奏の部分はその美しさを堪能したところです。
ですからこのCD、大変興味深く感じました。特にプロコフィエフを是非とも聴いてみたいものです。
by 伊閣蝶 (2010-06-03 00:11) 

Cecilia

センニンさん、nice&コメントありがとうございます!
是非聴いてください。
私はNAXOS MUSIC LIBRARYで河村さんのほかの演奏が聴けることがわかりいろいろ聴きまくってしまいました。


by Cecilia (2010-06-03 04:54) 

Cecilia

matchaさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2010-06-03 04:55) 

Cecilia

yablinskyさん、コメントありがとうございます!
Prokofievお好きですか?
なんとなくわかるような気がします。
何度も聴いていたらやはり河村さんにとってこだわりがあるSchubertも良くなってきますが、Prokofievいいですよ~。
by Cecilia (2010-06-03 04:57) 

Cecilia

伊閣蝶さん、nice&コメントありがとうございます!

>音の粒が立ち上がってホールの中に次から次へと解き放たれるような感じを受け、大変感心しました。

CDでも音の粒が立ち上がるというのはわかるのですが、やはりホールで生で聴きたい演奏家ですね。
たぶん私には機会は訪れないのではと思うのですが。
このCDは相当前のもので2002年のもののようです。
・・・ということは2005年のショパンコンクールよりも前ですね。(20歳過ぎ?)



by Cecilia (2010-06-03 05:03) 

nyankome

一度コンサートで聴きたいなぁと思っていますが、まだ実現していません。
河村さんのBeethovenを是非聴いてみたいです。
by nyankome (2010-06-03 18:24) 

ながぐつ

Ceciliaさんの記事を見て、グレン・グールドの演奏するKV.576を聴きながらこれを書いています。めっちゃ早いです。あ、もうkv309になりました。
モーツァルトは大好きです。なんだかんだ言って、一番好きかもしれません。

プロコフィエフのピアノソナタは聴いたことがありません。Ceciliaさんがはまっていらっしゃるのが、どんなものなのか聴いてみたいです。

by ながぐつ (2010-06-03 19:51) 

伊閣蝶

すみません。先のコメントで、チャイコフスキーのピアノ「独奏曲」などと間違って書いてしまいました。
もちろん、ピアノ「協奏曲」第一番のことです。
申し訳ありませんでした。

by 伊閣蝶 (2010-06-04 01:19) 

門前トラビス

こんにちは~。ワタクシのブログを紹介くださって、ありがとうございます。

河村尚子さんのこのCD、アートワーク(特にジャケットの写真)がイマイチで、いかにも海外レーベルらしい無神経さがトホホ、ではありますが、演奏は素晴らしいですよね!

私も大好きで、出張時に、iPodで聴きまくっております。

モーツアルトのK576、軽く流さずに、しっかり弾いておられるのが嬉しい。出だしからウキウキするような節回しに、おお、と感激しますが、最終楽章の、フレーズを決めるたびに、どうだい!って感じで見得を切る(?)感じがなんともカッコいいですよね!
モーツアルトの人生とか、美学とか、ややこしい事にこだわって、結果「?」となっている巨匠たちの演奏より、よっぽど爽快、痛快ですよね~。

一方、プロコフィエフは、テクニック、強い打鍵、メリハリ、といった河村さんの美点が存分に披露される、まさに「河村節」の好演です。河村さんの、「楽曲を面白く聴かせる才能」は、ほんと、素晴らしいと思います。

で、個人的に一番すきなのは、シューベルトの20番。
シューベルトの「悲しさ」を強調することなく、第一楽章はキラキラと輝くような演奏で始まり、第2楽章の暗いメロディも、重たくなりすぎずに、歩むようなテンポでしっかりと演奏されていますよね~。いいなあ。
最終楽章(第4楽章)は、あのポップな(?)メロディを、走りすぎずに、テンポを落としてがっちり弾いてくれます。多くのピアニストが、高速で通りすぎる終楽章を、これほどココロに響くものに仕上げてくれるとは・・・恐るべし、河村さん!!

ちなみに、河村さん、昨年の紀尾井ホールのリサイタルのアンコールで、シューベルトの20番の第3楽章を演奏されました。ものすごく嬉しそうにイキイキ弾いておられたのを観て、「おお、この曲が大好きなんだなあ」と感じ入った次第。

さらに蛇足ですが、コンサートやリサイタルの実績は十分の河村さんですが、録音点数は、それほど多くありません。しかしシューベルトの20番は、2回録音しておられます。彼女のこの曲への愛情が感じられます。
ぜひとも、19番、21番も録音してほしい!

さて、6月26日は、河村さんのショスタコーヴィッチのピアノ協奏曲1番のコンサートに行ってきます(新宿初台のオペラシティにて)。6月1日のウィーン交響楽団との共演に続き、新たな河村さんの魅力に出会えるのでは・・・とおおいに期待しております。

あれ、すっかり自分のことばかり書いてしまいました~~失礼しました~~。
by 門前トラビス (2010-06-04 06:55) 

Cecilia

SILENTさん、はじめまして。
niceありがとうございます!
by Cecilia (2010-06-04 08:15) 

Cecilia

nyankomeさん、nice&コメントありがとうございます!
もうすでに行かれているような印象でしたが違っていましたか。
NMLで河村尚子さん、アリス=紗良・オットさん、モナ=飛鳥・オットさんの演奏が聴けることを知り、今聴きまくっています。
by Cecilia (2010-06-04 08:18) 

Cecilia

nyankomeさん、nice&コメントありがとうございます!
もうすでに行かれているような印象でしたが違っていましたか。
NMLで河村尚子さん、アリス=紗良・オットさん、モナ=飛鳥・オットさんの演奏が聴けることを知り、今聴きまくっています。
河村さん、ベートーヴェンも合いそうですね。
アリスさん、モナさんのベートーヴェンも良かったです。
by Cecilia (2010-06-04 08:19) 

Cecilia

cfpさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2010-06-04 08:20) 

Cecilia

ながぐつさん、nice&コメントありがとうございます!
グレン・グールドのKV.576ですか!
それはめっちゃ速そうですね~!
モーツァルト、どこかでも書きましたがやっぱりオペラや声楽曲が一番好きです。
最近は彼に影響を与えた同時代の作曲家を聴いたりもして、いろいろ考えることのほうが多いのですが(つまり”モーツァルトらしさ”はどこにあるのかというところで)。

>プロコフィエフのピアノソナタ

河村さんの演奏を試聴していただけないのは残念です。
リヒテルの演奏ですが・・・
終楽章です。
http://www.youtube.com/watch?v=qGhSZn2NGfc&feature=related

by Cecilia (2010-06-04 08:40) 

Cecilia

yablinskyさん、niceありがとうございます!

by Cecilia (2010-06-04 08:41) 

Cecilia

門前トラビスさん、nice&コメントありがとうございます!
河村さんの別な録音を聴き、特にドメニコ・スカルラッティとドビュッシーに惹かれています。
印象として綺麗な音を出すピアニストでしたが、鋭い音の表現が素晴らしいですね。
(もちろんプロのピアニストは綺麗な音も鋭い音も出せないといけないと思いますが。)

>海外レーベルらしい無神経さ

最近聞いた話では海外で楽譜を出版する際に日本語でファックスを送ったらそれを表紙にされてしまったというのがあります。
知っていたらそれなりの字で書いて送ったのに・・・という話でした。

この演奏、相当若い頃のですよね?
今のアリス=紗良・オットさんくらい?
その頃からシューベルトのソナタD.959を大切に育てていらっしゃるのですね。
別な録音も聴いています。
聴けば聴くほど面白い曲ですね。
Scherzoが特に。

>モーツアルトのK576、軽く流さずに、しっかり弾いておられる

なるほど、そんな感じですね。
メリハリがあって気持ち良いと思います。
モーツアルトの人生とか、美学・・・未だに”疾走する悲しみ”がわからない私は感性が鈍いのだろうかと思うことがあります。

>ちなみに、河村さん、昨年の紀尾井ホールのリサイタルのアンコールで、シューベルトの20番の第3楽章を演奏されました。

上で書いたScherzoですね?
アンコールで・・・いいなあ!

>6月26日は、河村さんのショスタコーヴィッチのピアノ協奏曲1番のコンサート

楽しみですね。(私は記事を楽しみにしています。)
私はショスタコーヴィッチをあまり聴いていませんが、門前トラビスさんはお好きかもしれませんね。


by Cecilia (2010-06-04 09:30) 

Cecilia

伊閣蝶さん、再コメントありがとうございます!
レスが前後してしまいました。(申し訳ありません。)
”独奏曲”は”協奏曲”のことだろうと思って読んでいました。
一応書こうかとは思いましたが、やめました。(笑)
ご丁寧にありがとうございます。


by Cecilia (2010-06-04 12:52) 

Cecilia

artfuldodgerさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2010-06-07 08:17) 

Cecilia

ぶんろうさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2010-06-09 16:06) 

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