Handel's Harp(ATMA) [音楽鑑賞]
昨日は「じめじめしますね」、と書きました。
ですがもう梅雨明けしたみたいにカラッとした天気です。
とにかく暑いですね。
やっぱり暑いと音楽にも爽快感を求めたくなります。
昨日は随分いろいろ聴いていたのですが、今日の記事はやっぱりHandelつながりでいきます。
(本当は違う記事になるはずでした。)
Handelのハープ協奏曲、涼しくなる音楽として挙げる人は多いかもしれません。
この曲、Handelの曲の中では意識的に避けていたかも。
Handelはオペラやオラトリオ・・・有名なアリアも”編曲もの”は避ける・・・という聴き方をしてきました。
つまり歌もの中心に聴いてきたので(演奏も)、器楽曲はほとんど聴いていないに等しいです。
それとハープ演奏というのは”ハープのための曲”よりも”編曲もの”が多いと思いませんか?
ハープは好きですし、前にも書いたように憧れているのですが、聴くのなら”ハープのための曲”を聴くのが王道だというこだわりがある私です。
だけど現代音楽のハープ曲には興味がないですね。
やはり美しい曲でないと・・・。
まあハープなら前衛的な曲でも美しいかもしれませんが。
・・・というわけでHandelのハープ協奏曲ですが、これ最初に聴いたものがいけませんでした。
昔CDを買い始めたばかりの頃(独身時代)、近くの100円ショップ的なところで一枚1000円の安いCDを買ったのでした。
今なら一枚1000円なんて普通ですが、当時は一枚3000円が普通で、1000円のは海賊版みたいなものだったと思います。
ブランデンブルグ協奏曲全曲盤がどうしてもほしくてそれを買いました。
ドイツの室内オーケストラの演奏で悪くなかったと思いますが、ずっと”安いCD”という思い込みが強く、わけのわからないオーケストラの演奏というのが頭から離れませんでした。
今度ちょっと調べてみようと思いますが、まあまあ良い演奏だったと思うのです。
今回聞いたのものは大好きなATMAレーベルでかなり期待を持って聴きましたが、予想した以上に素敵な演奏でした。
NAXOS MUSIC LIBRARYの試聴リンク
リュートのStephen Stubbsが指揮です。(つまりリュートを弾きながらの指揮ですね。)
ハープはMaxine Eilanderで、演奏しているのはバロック・ハープらしいです。
Handelの頃のハープはどんな音なんだろうかと思っていたところでした。
またこのCDは歌も入っていてCyndia Siedenというソプラノが歌っています。
夜の女王も得意のようですが、声質はリリコっぽですね。
好みの声です。
オケはSeattle Baroque Orchestraです。
1曲目の「エステル」のアリア"Praise the Lord with cheerful noise"ではハープで奏でられる部分が「メサイア」の"For unto us a child is born"のメリスマ部分とまったく同じで驚きました。
11曲目の「オルガン協奏曲第5番」(ハープで演奏していますが)の3楽章はやはり「メサイア」の"How beautiful are the feet of them"を思わせるメロディーですし。
まあ同じ作曲家なのだから当然と言えば当然ですが。
7曲目の「ジュリアス・シーザー」(「エジプトのジュリアス・シーザー」というのもあり混乱しますよね。)の"V'adoro, pupille"もとても美しいですね。
歌いたくなってきました。
8曲目はお馴染み「リナルド」の"Lascia ch'io pianga"。
私の嫌いな編曲物ですね。(笑)
しかも歌手が参加しているのにハープのソロ。(リュートも入っていますね。)
でもStephen Stubbsの編曲が良いのか、聴いていて満足できました。(やっぱり歌のほうが良いですが。)
装飾のつけ方なども納得できますね。(ハープなので音が伸びない分工夫する必要がある。)
pvがありました!
"V'adoro, pupille"で始まっていますね。
ですがもう梅雨明けしたみたいにカラッとした天気です。
とにかく暑いですね。
やっぱり暑いと音楽にも爽快感を求めたくなります。
昨日は随分いろいろ聴いていたのですが、今日の記事はやっぱりHandelつながりでいきます。
(本当は違う記事になるはずでした。)
Handelのハープ協奏曲、涼しくなる音楽として挙げる人は多いかもしれません。
この曲、Handelの曲の中では意識的に避けていたかも。
Handelはオペラやオラトリオ・・・有名なアリアも”編曲もの”は避ける・・・という聴き方をしてきました。
つまり歌もの中心に聴いてきたので(演奏も)、器楽曲はほとんど聴いていないに等しいです。
それとハープ演奏というのは”ハープのための曲”よりも”編曲もの”が多いと思いませんか?
ハープは好きですし、前にも書いたように憧れているのですが、聴くのなら”ハープのための曲”を聴くのが王道だというこだわりがある私です。
だけど現代音楽のハープ曲には興味がないですね。
やはり美しい曲でないと・・・。
まあハープなら前衛的な曲でも美しいかもしれませんが。
・・・というわけでHandelのハープ協奏曲ですが、これ最初に聴いたものがいけませんでした。
昔CDを買い始めたばかりの頃(独身時代)、近くの100円ショップ的なところで一枚1000円の安いCDを買ったのでした。
今なら一枚1000円なんて普通ですが、当時は一枚3000円が普通で、1000円のは海賊版みたいなものだったと思います。
ブランデンブルグ協奏曲全曲盤がどうしてもほしくてそれを買いました。
ドイツの室内オーケストラの演奏で悪くなかったと思いますが、ずっと”安いCD”という思い込みが強く、わけのわからないオーケストラの演奏というのが頭から離れませんでした。
今度ちょっと調べてみようと思いますが、まあまあ良い演奏だったと思うのです。
今回聞いたのものは大好きなATMAレーベルでかなり期待を持って聴きましたが、予想した以上に素敵な演奏でした。
NAXOS MUSIC LIBRARYの試聴リンク
リュートのStephen Stubbsが指揮です。(つまりリュートを弾きながらの指揮ですね。)
ハープはMaxine Eilanderで、演奏しているのはバロック・ハープらしいです。
Handelの頃のハープはどんな音なんだろうかと思っていたところでした。
またこのCDは歌も入っていてCyndia Siedenというソプラノが歌っています。
夜の女王も得意のようですが、声質はリリコっぽですね。
好みの声です。
オケはSeattle Baroque Orchestraです。
1曲目の「エステル」のアリア"Praise the Lord with cheerful noise"ではハープで奏でられる部分が「メサイア」の"For unto us a child is born"のメリスマ部分とまったく同じで驚きました。
11曲目の「オルガン協奏曲第5番」(ハープで演奏していますが)の3楽章はやはり「メサイア」の"How beautiful are the feet of them"を思わせるメロディーですし。
まあ同じ作曲家なのだから当然と言えば当然ですが。
7曲目の「ジュリアス・シーザー」(「エジプトのジュリアス・シーザー」というのもあり混乱しますよね。)の"V'adoro, pupille"もとても美しいですね。
歌いたくなってきました。
8曲目はお馴染み「リナルド」の"Lascia ch'io pianga"。
私の嫌いな編曲物ですね。(笑)
しかも歌手が参加しているのにハープのソロ。(リュートも入っていますね。)
でもStephen Stubbsの編曲が良いのか、聴いていて満足できました。(やっぱり歌のほうが良いですが。)
装飾のつけ方なども納得できますね。(ハープなので音が伸びない分工夫する必要がある。)
pvがありました!
"V'adoro, pupille"で始まっていますね。
先日、ライアーという小さな竪琴の演奏会に行ってきたばかりです。
ヘンデルとハープはとても密接な関係だったんですね。
Eilanderさんの解説もおもしろかったです。
トリプル・ハープはすごいですね。
3本弦の内側1本がクロマティックなんですね。
指の太い人は絶対無理でしょうね~^^
私も遂にNAXOSに登録しました。
by glennmie (2010-07-01 10:11)
私もV'adoro, pupilleは大好きなアリアです。
歌の旋律も素敵ですが、ハープの伴奏もいいですよね。
この歌でチェーザレがクレオパトラに「落ちる」(笑)ので、そのつもりで歌わないと!
動画の紹介、ありがとうございました。
トリプル・ハープは弦の数が多くて、調弦も演奏も大変そうですね。
真横から見れば、弦と弦の間隔は結構あるようですが、奏者の位置からだと見辛くないのでしょうかね~?
目が悪い人はダメですね(笑)
by REIKO (2010-07-01 10:45)
ハープは、小さい頃から好きな楽器でして・・・。
小学校の時、ハープを生で聞いたんですよね。
よく美しいお姉さんが奏でるものであると信じて疑わない自分が
今でもいるようです(汗・・・)。
音色が綺麗ですよね。
やはりこれも涼しさを感じさせてくれます。(キッパリ・・)
ヘンデル、いいですねぇ。
この暑苦しい時期に、ベートーヴェンなんか聞いてる場合じゃないですね。
有難うございました。
by matcha (2010-07-01 15:45)
glennmieさん、nice&コメントありがとうございます!
NMLに入会されたのですね。
絶対損はないです。
いろいろ検索していてnyankomeさんのブログで以前バロックハープの話題をされていたことを思い出しました。
この記事をアップした時点ではじっくりpvを見る暇がなかったのですが、解説があって、楽器の実物を見ることができて本当にありがたいです。
NMLだとブックレットを見るわけにはいかないのでそこがちょっと不便ですね。
どうしても必要な時はCDを買うほうが良いですね。
でももう売られてないCDを聴くことができたりメリットのほうが多いです。
あ、あと日本ではまだ店頭に並んでいないものも聴けたり・・・。(笑)
ライアーはシュタイナー教育で使うハープですね。
木村弓さんが弾いている・・・。
欲しいのですが・・・。
by Cecilia (2010-07-01 20:31)
ぶんろうさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2010-07-01 20:33)
REIKOさん、コメントありがとうございます!
実際に触ってみないとわかりませんが弾きにくそうです。
そこいくと現代のグランドハープは格段に弾きやすいのでしょうね。
今日は一日"V'adoro, pupille"が頭の中をぐるぐるしていました。
是非楽譜を手に入れて歌いたいです。(これも例の"Dank sei dir Herr"と同じ3巻ですね~。International music companyの。)
Handelは本当に良いメロディーを考える天才ですね。
やはり音楽というのは愛されてなんぼですよね。
by Cecilia (2010-07-01 20:38)
matchaさん、nice&コメントありがとうございます!
今はベートーヴェンとか受け容れられないですね~!
バロックのすかっとした曲が良いです。
ハープは美しいお姉さんの楽器というイメージは確かにありますよね。
でもこのCDの(動画の)演奏家は結構立派な体型の方のような・・・。
指も結構痛くなるらしいし・・・。
そういえば日本の若手では竹松舞さんという可愛いらしいハーピストが・・・。(実はまともに聴いたことはまだないです。)
by Cecilia (2010-07-01 20:43)
krauseさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2010-07-01 20:44)
ギターもそうですが,ハープもオリジナル曲が少ないので,編曲ものが多くなるのは致し方ないのでしょうね。いきおい鍵盤曲などからの編曲が多くなりますでしょうか。これはCeciliaさんも歌っておられた有名な歌をハープで弾いているということですね。
使っているハープはモダン・ハープよりも弦の張力は緩そうですが,半音を弾き分けるのは難しそうです。
by Enrique (2010-07-01 22:34)
このアルバムは持っています。いつか記事にしようと思いながら忘れていました。
動画のトリプル・ハープ(アルパ・ドッピア)とダブル・ハープの解説が興味深いですね。
ブックレットを読み返そうと思ったのですが、すぐに出てきなさそうなので諦めました。(^_^;)
by nyankome (2010-07-02 00:47)
Enriqueさん、nice&コメントありがとうございます!
このアルバムはハープのためのオリジナル曲とハープが使われるアリアが多いです。
"Lascia ch'io pianga"はこのアルバムでは珍しく編曲版になっています。
普通は編曲版が当たり前ですね。
弦の張力、やっぱり違うのでしょうか。
by Cecilia (2010-07-02 03:44)
nyankomeさん、nice&コメントありがとうございます!
検索中にそちらの記事を発見し、もう一度読ませていただきました。
このアルバムをすでにお持ちだったのですね。
また出てきて聴かれたら記事にしてくださいね。
Stubbsのリュート、良いですね~。
動画に出てきましたがとても小さなリュートに見えますが、あれは普通のリュートでしょうか。(小さく見えるだけ?)
by Cecilia (2010-07-02 03:52)
伊閣蝶さん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2010-07-04 09:06)
ご紹介のCD,当方も注目しておりました。
古楽バンドによるヘンデルの作品4-6のハープによる録音は意外に少なく,古くはハインツ・ホリガーの奥さん,ウルズラ・ホリガーとイングリッシュ・コンソートによるもの,アンドリュー・ローレンス=キングとムシカ・ダ・カメラによるものくらいしか思い浮かびません。
このすばらしい演奏からすると,もう決定盤でしょうか。
それにしても,英系古楽バンドによるヘンデルの演奏,やはり合いますね。
マリー・アントワネットの影響もあり,18世紀後半以降にはかなり流行し,作品も豊富なのに,現在,ピリオド・ハープによる録音は本当に少ないです。その中で,長澤真澄さんのナーデルマン(リンクさせていただきました。)や
http://www.amazon.de/Amusette-Douce-Harfenmusik-Masumi-Nagasawa/dp/B000RBIDW4/ref=sr_1_4?ie=UTF8&s=music&qid=1278234205&sr=1-4
ホフマンの録音
http://www.youtube.com/watch?v=Ip0wcc3-J1c
は古楽フリークの乾きを癒してくれます。
>ブランデンブルグ協奏曲全曲盤
当方,リヒター,ミュンヒンガー,コッホ,レーデル,ヴィンシャマンの演奏をエアチェックしたり,LPを借りたりして聴いておりました。
長々と失礼いたしました。
by fallschirmjager (2010-07-04 18:31)
fallschirmjagerさん、コメントありがとうございます!
ナーデルマンというハープがあるのですね。
初めて知りました。
試聴させていただきましたが、乾きを癒してくれそうな音色ですね。
今回のATMA盤は本当に何気なく聴いてみましたが、私も決定盤ではないのだろうかと思っています。
ピリオド・ハープによる録音はきっとこれから増えていくのではないのでしょうか。
by Cecilia (2010-07-05 08:14)