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シギスヴァルド・クイケン指揮ラ・プティット・バンドの「フィガロの結婚」 [音楽鑑賞]

シギスヴァルド・クイケン指揮ラ・プティットバンドの「フィガロの結婚」を聴いてみました。


Mozart:Le Nozze Di Figaro

Mozart:Le Nozze Di Figaro

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Accent
  • メディア: CD



NAXOS MUSIC LIBRARYで試聴できます。→こちら

部分的にアリアだけを取り出して聴いているだけでは他の演奏との違いがわかりにくいので、通して何度か聴いてみました。
まず出だしの序曲の初めで「低い!」と思いました。NMLで聴いているためブックレットを見ることができず詳細がわかりませんが、ラ・プティットバンドなので当然ピリオド楽器を使っているはずですね。私にとってラ・プティットバンドはバッハ以前の音楽のイメージが強く、モーツァルトはかなり意外だったということもあって聴いてみました。木管楽器(だけではないですけれど)の響きがモダン楽器とは違うためモーツァルトの時代の響きを再現しているという点は当然ですが、アリアよりも合唱や重唱においてラ・プティットバンドが演奏する意味があるような気がしました。アリアはピリオド楽器に合わせたピッチで歌っているということくらいしか感じられなかったのですが。あとさすがにチェンバロの♪チロリ~ン♪はモダン楽器との演奏よりしっくりきますね。
歌手もなかなか良い感じだと思います。(マリー・クイケンはシギスヴァルド・クイケンの娘さんのようですが、NMLでは何の役かわかりません。でもたぶんバルバリーナでしょう。)
CDしか出てないようなので映像を見ることができないのが残念ですがこの演奏はもしかすると演奏会形式かもしれません。(拍手があるのでライブ録音ですね。)
上で書いた合唱と重唱の件ですが、オペラの合唱というのは歌手同士の声の揺れがぶつかってハーモニーとしてはイマイチになることが多いですよね。演技とかそれぞれの歌の巧みさによって気がつかないことが多いかもしれませんが、映像なしで演奏を聴くと耐えられない方もいらっしゃるかもしれませんね。特に音律に詳しい方々には。私はそれほど鋭敏な耳を持っていませんが、それでもオペラの重唱合唱はイマイチだと感じたことが何度かあります。
その点このCDの合唱重唱は映像がなくてもハーモニーを楽しむことができるように感じました。
モーツァルトのオペラの魅力はアリアの素晴らしさはもちろんですがやはり重唱にあるように思っていますが、音として音楽として純粋に楽しむことができるように思いました。演技を見ることができればなお楽しめるのかもしれませんが。もちろん宗教曲の透明感のあるハーモニーとは質が異なりますが、私が聴いてきた「フィガロの結婚」の中ではそのような部分で傑出しているように思われます。他の音源はアリア中心に聴いてきたため、重唱をきちんと聴くことができてないとは思いますが、何度か聴いてみての感想です。

追記

NMLの試聴でどんな風に聴こえるかとチェックするため、ログアウトしてしばらく試聴で聴いてみました。
それは良かったのですが、今度もう一度ちゃんと聴こうと思ってログインしようと思ったらできません!間違ってトライアル会員で聴いてしまった場合(つまり試聴で聴くということ)、もう一度ブラウザを立ち上げればよいらしいのですが、なかなかもとに戻りません・・・。
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コメント 7

伊閣蝶

心温まるお見舞いのコメントをありがとうございました。
おかげさまで平熱に戻りましたので出勤しております。

ラ・プティット・バンドの「フィガロの結婚」、私も意外な感じがしましたが、彼らのことですから、音の一つ一つにまで気を配って作り上げていることでしょう。
ご指摘の通り、演奏会形式での上演なのかもしれませんね。
私は、どちらかというとCDでオペラを聴くことが多かったので、その意味でも楽しめそうな気がします。
それにしても、シギスバルト・クイケンの娘さんが歌手をやっておられるのですね。これも興味深いところです。

by 伊閣蝶 (2011-11-01 13:09) 

Cecilia

伊閣蝶さん、nice&コメントありがとうございます!
私の周りの方で体調を崩されている方が多いです。喉の痛みは大丈夫でしょうか。引き続きお大事に。
私はやっと最近咳が出なくなりました。2ヶ月かかりましたね。長かったです。もうこの冬は風邪をひきたくないです。

ラ・プティットバンドの「フィガロの結婚」ですが、検索してみたら他の方が書いておられました。どうも後半の曲順が変わっているようですね。(最近主流の曲順らしいですけれど)スコアと照らし合わせて聴いてみたいとも思っています。
マリー・クイケンはラ・プティットバンドのマタイ受難曲で歌っていますね。
http://ml.naxos.jp/album/CC72357
でも他のソプラノがいるのでどこで歌っているのかわかりにくいですが。
by Cecilia (2011-11-01 13:57) 

Cecilia

xml_xslさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2011-11-01 17:07) 

伊閣蝶

ご心配いただき、ありがとうございます。
咽喉に違和感はありますが、痛みはだいぶおさまりました。
しかし、Ceciliaさんの咳は、結局この二ヶ月間止まらず仕舞いでしたか。
本当にひどい症状ですね。いろいろとご苦労もなさり、本当に大変なことであられたと存じます。
どうか、引き続きくれぐれもお気を付け下さいますように。

フィガロの結婚、後半の曲順が変わっているとのこと。そんなことが試みられているとは全く知りませんでした。
これはやはり上演当初の曲順に戻した、ということなのでしょうか。

ところで、マリー・クイケン、そうでしたか、マタイ受難曲でも歌っているのですね。
早速確認してみたいと思います。
by 伊閣蝶 (2011-11-01 18:37) 

Cecilia

伊閣蝶さん、再コメントありがとうございます!
喉の痛みも嫌ですが私の場合、その後が咳き込みでひどくなるパターンが多いです。喉の痛みがあるうちのほうがまだ歌えたりします。
お互い気をつけましょう。

ところでフィガロの曲順の件ですが以下のブログで情報を得ました。
でもよくよく読むと1965年以降主流の曲順のようなので珍しくないですね。
http://blogs.yahoo.co.jp/geezenstac/48927871.html
コメントいただいてからあらためてラ・プティット・バンド(クイケン指揮)の「マタイ受難曲」を聴きましたがOVPPのとても美しいハーモニーで驚きました。


by Cecilia (2011-11-02 08:24) 

Cecilia

noveさん、はじめまして。
niceありがとうございます!
by Cecilia (2011-11-02 08:24) 

Cecilia

ユーフォさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2011-11-18 08:22) 

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