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ヴァイオリンレッスン・2 [ヴァイオリン]

ヴァイオリン個人レッスンに行って来ました。
とりあえず継続しないこと前提のワンポイントレッスンで、”体験レッスン“扱いにしていただきました。

今出かける前なのでゆっくり書いている暇がないのですが、おおむねよく弾けているということでさらに良い音を出せるようにするための練習法を教えていただきました。(過分なお褒めの言葉をいただきました。お母様の知人ということで少々リップサービスもあるかもしれませんが、もっと悲惨な状況を想像されていたようです。独学者が本番を直前にして焦っていますので、自信を持たせるために褒めてくださっているというのもあるかもしれませんが、音程の取り方とか第3ポジションが使えていることなど褒めていただけました。)

とにかくいかなる時も弦に対して直角になるように弓を動かすことができるよう、鏡の前で練習することが大切だということです。曲の中でというよりも開放弦でそれぞれの弦を全弓で練習したほうが良いとのことです。それだけでだいぶ音色が変わってくるそうです。
また弓の持ち方に関して。前日の先生から「小指を離さないように」と言われていましたが、さらに細かく見ていただき、正しい構え方で持って弓を左右に振ってみて(ワイパーのような感じ)フォームが崩れないようになれば良いと教えていただきました。どうしても親指に力が入ってしまったり小指が突っ張ったりしてしまうのですが、一度できるようになればずっとできるとのことでした。
また弦の押さえ方ですが、例えば3の指を使うとき、私は1・2の指を離してしまうことが多いのですが(ヴィブラートをかけようと思うと3本の指で押さえられないという事情も)、それぞれの弦を基本の押さえ方に従って極力無駄な動きを少なくしてしっかり押さえたほうが良いということです。(←先生は別な言葉で言っているのですが私の解釈も入っています。時間がないのでまた適切な表現を思いつき次第書き換えます。)
また指使いは自分がやりやすいようにしてかまわないとのことです。
今回演奏する曲でG線(一番低い弦)をたくさん使うのですが、左手の肘を内側に入れて、ほかの弦を演奏するときよりもしっかり押さえて(3の指ならなるべく3本の指で押さえて。)くださいとのことでした。


弦のこと、弓のこと、楽器の調整などについても教えていただけたのですが、また追記します。


追記(2月24日)


★弦について

E線はPirastroですがG・D・A線はヤフオクで落札した時のままでした。つまり前の持ち主がつけていた状態のままでした。出品者はリサイクルショップでしたので持ち主ではありません。落札に関しては結構冒険だとは思いましたが、万が一のことがあっても許せる金額でした。ただ、前の持ち主がいつごろ張った弦なのかわからず、これをそのまま使い続けてよいのか疑問でした。音がちゃんと出るためそのままにしていたのですが、二人の先生は「張り替えなくて良い。」と言って下さいました。二人目の女性の先生と話していて、この3本の弦がDominantの弦だということがわかりました。一度使ってみたかったのですよね、Dominant。Pirastroと比較してどうなのかというのはいまひとつわからないし、Dominantだから特に良いとも感じられないのですが、それは私の弓のせいかもしれないし、技術のせいかもしれません。女性の先生には同じメーカーの弦で統一しなくても良いと言っていただけました。先生も違う弦を使っているとの事でした。ちなみにこの先生はGoldbrokatなどを使っているとのことでした。
調弦の際、微妙な部分はE線だとアジャスターを使用します。(アジャスターはE線だけにつけるものなのかすべての弦に使えるものなのかよくわかりませんが、両先生ともE線だけでした。)女性の先生が調弦してくださった際に微妙に高い弦ははじいて音を下げていましたが、これは他でも見たことがあります。自分ではなかなかできない、というかやってみたこともないのですが。

★弓について

帰り際に片付けるときに、「必ず緩めてしまってください。」と言われました。面倒なのでそのままにしていた私です。レッスンの最初の時に弓がちょっと張り気味なので若干緩くしたほうが良いとのことでした。木の部分と毛の部分の間隔の目安としては小指とか鉛筆の太さですね。あまりぴんと張ってしまうと長く伸ばしたい音で「ポン!ポン!」となってしまうとのことでした。
またしまう時には楽器と弓の松脂を拭くようにとのことでした。松脂用と汗拭き用の布は別なものにしたほうが良いとのことです。(当然ですね。)私は気がついたら拭いていたけれど毎回毎回拭いていませんでした。先生が汗拭き用に使用されているのはヴァイオリン用のようですが、私が使っているのはピアノ用。似たようなものですがやっぱり違いますね。めがね拭きのほうがヴァイオリン用クロスに近いです。
以前中国製ヴァイオリンと現在使っている鈴木ヴァイオリンの比較記事を書きましたけれど、やはり鈴木についていた付属の弓(どこの弓かさだかでない。)がいくら使っても良い音が出ないため今は長く使っていた中国製を使っています。その話を先生にすると「いいんじゃないですか。」という話でした。先生の楽器・弓ともにどんなものをお使いかと伺うことはしませんでしたが、「私もそんなに高いものを使っていません。」とおっしゃっていました。

★楽器の調整

一人目の先生に楽器の調整(今回の場合は駒とアジャスター)をしていただける信頼できる楽器屋さんを紹介していただいたのですが、私が弓の毛替えをしていただいた楽器屋さんはそこよりずっと名前が通っているけれど評判が悪いとのことでした。というのは腕の良い職人さんが担当してくれるとは限らず、経験の少ない若手に担当させることが多いからなのだそうですが、二人目の先生はその評判の悪いところで調整されているとのことでした。(もちろん一人目の先生がおっしゃったことは言いませんでした。)おそらく二人目の先生の楽器は腕の良い職人さんが担当されているのでしょう。
とにかく一度持って行ってある程度調整してもらったら良い状態で使えるとのことですので、今度近くに行く際に持って行くつもりです。
私の楽器を私の中国製弓で演奏してくださいましたが、まるで別な楽器のようにすばらしい音色でした。今度共演する知人の楽器と比較し「弦の高さが違うのでは?」「駒を調整したほうが良いのでは?」とお聞きしてみましたが(以前触らせてもらったときに弦が自分のものより低くてとても弾きやすかったからです。)、「高いとは思わない。このままで良いと思います。」とのことでした。





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伊閣蝶

これまたワクワクするような情景が目に浮かんできます。
G線の場合はしっかり押さえる必要があるということで、例えば3の音なら三本の指でしっかり押さえる、というのも納得させられますね。
しっかり押さえるのがやはり基本だということでしょうか。
ワイパーのように振ってみてフォームが崩れないように、というご指導も、とてもわかりやすいように思われました。
それにしても、さすがに向上心の高いCeciliaさん、頑張っておられるなと感動しております。
by 伊閣蝶 (2012-02-23 12:09) 

Cecilia

伊閣蝶さん、nice&コメントありがとうございます!
この記事に追記したいのですが、ゆっくりになると思います。(早くなるかもしれませんが)またご覧ください。
左手の指の押さえ方が甘いとやはり音色が変になります。また弓によってかなり変わるというのは自分でも経験済みですが、持ち方によっても相当変わります。
高価な弓を買うことは当分無理ですので、せめて技術的なものでカバーしたいと思います。でも今回の本番ではできる限りしか無理ですね。
二人の若くてフレッシュな先生たちにたくさん教えていただくことができ、とても楽しい二日間でした。
by Cecilia (2012-02-23 21:01) 

朝比奈 千歳

多趣味であることは素晴らしいことかと思います。
ただ聴いてるだけの私がお恥ずかしくなります・・・

私は小さい頃は音楽とはほぼ無縁の生活だったので、絶対音感は絶望的で、楽器は弾けることはないでしょう。

巧くなるといいですね。これからの楽しみが増えて何よりです。
by 朝比奈 千歳 (2012-02-26 21:37) 

Cecilia

朝比奈 千歳さん、nice&コメントありがとうございます!
多趣味すぎてどれも中途半端です。(苦笑)どれかひとつでも極めたいものですが・・・。
私も絶対音感はありません。(絶対音感とは基準になる音がなくてもわかる音感です。)相対音感も完璧ではありません。・・・というかそんなに耳が良くないです。せめて優秀な相対音感がほしいです。でもヴァイオリンの先生には褒められたので鍛えれば何とかなるでしょう。大人でも向上する可能性はありますからね。絶対音感は幼い子供でないと無理ですが。
楽器はその人の情熱次第です。音楽を聴くだけでも楽しいですが、演奏の悦びはまた格別です。
ヴァイオリン、毎日の練習は無理ですが「愛の挨拶」「愛の悲しみ」が弾けるようになりたいです♪
by Cecilia (2012-02-27 06:22) 

Cecilia

きゅーさん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2012-02-27 20:04) 

Cecilia

九子さん、niceありがとうございます!
by Cecilia (2012-02-28 04:53) 

伊閣蝶

追記、興味深く拝読しました。
私は、先にも書きましたが弦楽器には全く疎いので、なるほどなるほどと感心しながら読んでいます。
楽器は生き物だといいますが、弦楽器は特にその傾向が強いのでしょうね。
私の知人は趣味でチェロを弾いていますが、本当はガット弦を使いたいものの、高いうえに寿命も短いので通常使うのはスチール弦にしていると言っておりました(ガット弦はここぞという時に使うそうです)。
チェロのようにある程度大音量を期待される弦楽器では、やはりスチール弦でないと耐えられないのかな、などとも思っています。
ヴァイオリンの弦はいかがなのでしょうか?
弓のHairも、従来の馬の毛は用いなくなっているのでしょうか?
などと素人丸出しの疑問で恥ずかしい限りですが。
しかし、こうしてレッスンのお話をお伺いしていると、私もまたレッスンを再開したくなりました。
手始めに、ピアノのレッスンを再開してみようかな、などとちょっと思っています。

by 伊閣蝶 (2012-02-28 12:06) 

Cecilia

伊閣蝶さん、再コメントありがとうございます!
ガット弦、私も憧れていますが使う機会はないような気がします。ここぞと言う時も訪れないと思います。(笑)それにスチール弦でもいろいろとグレードがありますね。ガット弦を使ったことがないので、しっかり弾いたら切れてしまうのかとかそういうこともよくわかりません。
弓の毛は馬の尻尾のはずですが、最近はどうなんでしょうか。今度調整に行った折にでも確認してきます。余談ですが、ヴァイオリンではなくチェンバロの話。弦をはじくのに鳥の羽の軸を使うというように学校の音楽鑑賞の時間に学び、その後そういうものとして記憶して来ましたが、今作られているチェンバロ(モダンチェンバロではなくバロック時代のものを再現したようなチェンバロ)ではプラスチックを使っているのだとか。なるほど・・・と思いつつちょっとがっかり。(笑)ヴァイオリンの弓も馬の尻尾でない・・・ということになっていたらがっかりすると思います。(笑)
私こそ・・・一応経験者ですが・・・知識がないため素人丸出しです。
ピアノ!昨日はある場所で伴奏してきましたが、こちらも何とかしなければとの思いがあります。ヴァイオリン以上に切実なものがあります。伊閣蝶さん、是非再開してくださいね。
by Cecilia (2012-02-29 03:37) 

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