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歯を見せて笑うこと

最近「歯を見せて笑っている」写真が非常に気になるようになってきました。
自分自身は歯並びが悪かったこともあって「歯を見せて笑った」写真は皆無に等しいです。
そもそもやはり日本では「歯を見せないで笑う」のが当たり前だったのではないのでしょうか。
「歯を見せて笑う」というのはやはりアメリカ文化であって、だから歯列矯正が盛んなのかもしれないと感じる今日この頃です。
矯正歯科のHPなどを見ると「笑顔に自信が持てるようになる」ことを盛んに強調しているように思えますし、私が通っている矯正歯科ではなぜか外国人女性(たぶんアメリカ人)の「歯を見せた笑顔」の写真が看板や診察券に使われています。(この矯正歯科の先生の治療自体は堅実なものなのでとてもギャップを感じます。)

最近長女が成人式の前撮り写真を撮ったのですが、「歯を見せて笑っている写真」には違和感を覚えました。もちろん家族や親しい友人の前で笑う時に歯が見えてしまうことはありますが、写真を撮るときに「歯を見せて笑った」ことはありません。(見本しか見ていませんが拡大したら歯磨きできてないのがもろわかりだったらどうしようかと心配・・・)本人に聞いたらやはりカメラマンに指示されたからそうしたとのことです。
また最近新聞の土曜版にある地域の町起こしスタッフが集合している写真がありましたが、一人を除いて皆が「歯を見せて笑っている」ことに驚きました。この一人の方は歯並びに自信がないのか、違和感を感じてできないのかわかりませんが、こういう人がいることにほっとしました。他の人たちはカメラマンの指示でそうしているのか普段から「歯を見せて笑う」のに慣れているのかわかりませんが、「芸能人は歯が命」の芸能人だけでなく一般人も「歯を見せて笑う」写真を撮るのは最近の傾向なんじゃないかと思う私。
時々思いますが、80年代のアイドルの写真では八重歯の人が多いし(最近は見かけませんよね。)、口を半開きにしてぽかんとした顔(ぼ~っとした顔)をしたブロマイドも結構ありましたよね。
最近の芸能人の写真では不自然なまでに美しい歯並びを見せつけるような写真が多いなあと感じる私です。・・・で、そういう顔を作るには結構ほほ骨を上げる必要があって大変だと思うのです。少なくとも今の私はかなり努力しないとそういう笑顔は作れないし、努力してほほ骨を上げてもそうはならないです。
万が一矯正が終了して自信がついたとしても性格的に「歯を見せて笑う」ことはできそうにありません。
やっぱり「歯を見せて笑う」のはアメリカ文化ですよね!?
私が書いているのは笑顔の時に写真を撮った結果偶然歯が見えた、というレベルではなく、奥歯まで見えるほどに口を横に開いた笑顔のことなのですが、私はどちらかと言えばおちょぼ口のほうで笑っても横に開きません。歯並びに自信がなかったというのも影響しているのかもしれませんが。これがうちの次女だと簡単に横に開くし、「歯を見せた笑顔」はいとも簡単に作れるのです。(作るという意識もないようです。)長女も歯並びは良いほうですが「歯を見せた笑顔」は日常的ではありません。
まあ私が矯正を始めたきっかけは審美目的ではないのですが、終了したら少しは人前で歌う時に口の中を気にしなくて済むかな、と思っています。写真撮るときは絶対に歯を見せまい、と思いますけれど。(意地でも。笑)
でもやっぱり自然に歯を見せて笑える人はうらやましいでしょうか。
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Enrique

>やっぱり「歯を見せて笑う」のはアメリカ文化ですよね!?
そうだと思います。写真で見ただけですが,すでに明治時代だったはずですが,私の曾祖母はお歯黒をしていました。歯を見せるのは「はしたない」事だったのでしょうね。万一見えても黒くして見えなくしてしまおうという,まあ歯のヴェールの様なものですね。西洋の歌を歌うわけですから西洋風で良いとは思いますが,蝶々夫人がお歯黒していても良いのかなと思ったりもしました。
by Enrique (2012-08-22 13:07) 

ユーフォ

考えて見れば歯を出して笑っていないような・・・。
私も自慢出来る様な歯ではありませんが
綺麗な歯を見せて笑うのは素敵ですね!
by ユーフォ (2012-08-22 18:05) 

伊閣蝶

歯を見せて笑うのは、かなり勇気のいることではないかと思います。
私自身、とても人様に歯を見せてしまう状況を甘受できませんし、そう思う人もかなり多いような気もします。
自分のこれまでの写真を見ても、やはり歯を見せているものはないようです。
それがもしかすると日本人の美意識なのでしょうか。
といって、歯のケアをいい加減にしているわけではなく、日頃からきちんとケアをしているから改めて見せる必要はない、ということなのかもしれませんね。
by 伊閣蝶 (2012-08-22 22:04) 

すとん

 私は、歯を見せるのは、笑顔(えがお)ではなく、笑い顔(わらいがお)だと思ってます。声を立てて笑っているから、クチが開くし、歯も見えるんだと思います。対して、笑顔とはクチを軽く閉じて微笑む(その結果、口角が少し持ち上がる)表情だと思ってます。

 日本語では「笑う」と「微笑む」は違う言葉ですし、違う動作であり、違う表情です。英語でも“smile”と“laugh”は違う言葉ですし、違う動作であり、違う表情です。でも、“smile”と“laugh”の違いは、日本語の「笑う」と「微笑む」という対立ではなく、日本語に訳すなら「笑う」と「大笑いする」の違いなんでしょう。つまり、彼らには「微笑む」という感性がない…のかなって思います。

 写真を撮る時、欧米人の感覚では“smile”をするものなんでしょうね。これは彼らの文化ですから、それはそれでOKです。

 でも、日本人の(昔の)感覚では、笑顔は「あなたには敵意はありませんよ」というシグナルであり、友好の表情ですから、写真の時は、笑い顔ではなく、笑顔が良いと思います。だいたい、笑い顔って、(昔の)日本人の感覚では、たぶん下品な表情であり、失礼な行いじゃないかな? だいたい、笑う時は、クチに手を当てて、歯を見せないようにするのが、本来の礼儀でしょ?

 他人ににっこりと微笑まれたら、こちらの気持ちも和らぎますが、「はははっ」って感じで、他人に笑われたら、ムッとするでしょ? なので、私は笑い顔の写真を見ると、ちょっとイヤな気分、あるいは作為を感じます。まあ、俗っぽく言うと「嘘をつかれているような気分」になります。

 でも、こういう感覚も古くさい感覚なのかもしれません。

 私は「歯を見せて笑うこと」にも違和感を感じますが、最近の若い女の子たちのお辞儀姿に違和感を感じます。と言うのも、若い女の子たちのお辞儀が、西洋の召使いたちのような「使用人のお辞儀」になっていて、妙にへりくだった感じでイヤなんです。『日本の古来からのお辞儀の作法と違う!』って感じるんですよ。

 まあ、若い人間を見てイラつくってのは、老人になった証拠、なんだと思いますが(笑)。


by すとん (2012-08-22 22:40) 

tm

個人的には笑顔で歯が出るのを気にしたことがありませんが、妹が歯茎まで出して笑う人(主に芸能人)のことをよく指摘していた影響を受けたのか、歯茎まで出している笑顔はちょっと美しくないなーと思ってしまいます。日本人の場合、出っ歯が多い(?)せいなのか、歯を出すと歯茎まで出てしまう人が結構多いような気がします。

そういえば、僕は今年アメリカに来て運転免許を取ったとき、写真撮影で「smile!」と指示されました。今確認したら、前歯が少し覗いている程度になっています。笑顔にしなかったらどうなったのか分かりませんが、国によっては、笑顔にしないと許してもらえないところもあると聞きますね。逆に日本では、笑顔だとやり直させられる、とも聞きます。

歯を出す出さないは別にしても、笑顔に対する態度には文化的違いがあるということでしょうね。
by tm (2012-08-23 01:11) 

Cecilia

Enriqueさん、nice&コメントありがとうございます!
蝶々夫人がお歯黒、なるほどですね。
明治初期の写真集(白黒に着色してカラーにしている!)を見るのが好きなのですが、お歯黒をしているところの写真は見ましたが、歯を見せて撮影しているのは見ていません。現代人が再現したものの写真は見ていますがだいぶ表情が変わってしまいますよね。お歯黒の時代でなくてよかったと思います。(笑)
虫歯予防効果もあったようですがどうなのでしょうか。
by Cecilia (2012-08-23 08:22) 

Cecilia

ユーフォさん、nice&コメントありがとうございます!
芸能人だけでなくテレビなどに出る人は矯正は当然という感じですね。
私としては生活に不都合がないのなら多少の凸凹は許容範囲だと思っているのですが、完璧なまでにきれいに見える歯は何か不自然な気がします。
でも自然に笑顔から白い歯が見える人はうらやましいですね。
by Cecilia (2012-08-23 08:25) 

Cecilia

伊閣蝶さん、nice&コメントありがとうございます!
私は歯のケアがいい加減でした。歯並びが悪いことを受け容れてきたのは良いけれどあきらめの境地になってしまったのが間違いだったと思います。歯並びが悪いなら悪いなりに大事にすべきだったと思います。きちんとケアしていれば今頃もっと良い状態だったのに・・・と悔やまれます。
でも矯正をきっかけに目覚めることができて良かったとも思っています。
「歯を見せて笑う」ことは本来決して美しい歯を見せびらかすための行為ではなく(歯並びが悪いのでついこういう風に感じてしまいますが)、自分の素の部分やプライベートな空間を他人に教えるようなものかなと思っています。
どんなに親しくても遠慮したり見せない部分があるはずと私は思っていますが、内面的なものが伴わないのに笑顔だけ作るというのはやっぱり不自然なのではないのかと思います。
いろいろな(矯正)歯科医院のHPも見ているのですが、(矯正)歯科医師の写真も「歯を見せて笑っている」ものが結構ありますね。
by Cecilia (2012-08-23 08:37) 

Cecilia

すとんさん、コメントありがとうございます!
笑顔(えがお)と笑い顔(わらいがお)、なるほどですね。
コメントの「微笑む」でモナリザを思い出しましたが、モナリザだって口を開けてないし少し口角が上がっているだけですよね。
日本人の感性では抑制された控えめな表現が好まれますが(最近はそうでもないのかもしれませんが)、海外(欧米とひとくくりにしてよいかわかりませんが、欧米中心で特にアメリカ)では何かにつけはっきりと相手にわかるように「出す」ことが求められますよね。
「あなたには敵意はありませんよ」というシグナルを出すにしてもやっぱり「歯を見せて笑う」くらいしないと伝わらないのでしょう。

>なので、私は笑い顔の写真を見ると、ちょっとイヤな気分、あるいは作為を感じます。まあ、俗っぽく言うと「嘘をつかれているような気分」になります。

私も「嘘っぽい」感じがしてなりません。一人でうつっているものならまだ良いのですが、集団の写真で皆が「笑い顔」だと怖いです。

若い女の子たちのお辞儀ですか。その女の子というのはどういうタイプなのでしょう。
私は声の出し方にも流行があると思っていますがファストフード屋さんなんかで耳にする若い女性の鼻にかかった声の出し方も気になっています。

by Cecilia (2012-08-23 09:00) 

Cecilia

tmさん、コメントありがとうございます!
私も気になっていろいろ調べていて、アメリカでは身分証明書の写真にもSmile(つまり「歯を見せて笑う」)を求められるらしいと知り驚きました。
さすがに日本では身分証明書写真で歯を見せて笑うことは求められないし、逆にそんなことできませんよね。
でもいつかそうなる日も来るかもしれません。
とにかく雑誌やネット上では「歯を見せた笑顔」がいっぱい溢れていますから。
歯茎まで見える笑顔ですが、「ガミースマイル」と呼ばれていて気にされている方も多いようですね。そもそも気にしていたら歯を見せて笑えないような気もしますが・・・。私はそういう方が気になったことは一度もないです。出っ歯の方が気になったこともないですね。
同様に自分のような歯並びであっても他人は自分が思うほどには気にしていないのかもしれませんが(でも子供の頃はいじめられました。)、コンプレックスは根深いものがあります。



by Cecilia (2012-08-23 09:10) 

luky

白人は顔の骨格がいい人が多いモンゴル系は原始人の健康な顔、今は顔が細い固いものを食べないから、あごの骨が弱い、だから整骨医院に行くと若いのが皆細い顔、日本人も混血になると白人の顔のようなのが多くなり、いい人種ができる。
by luky (2012-08-30 01:03) 

Cecilia

lukyさん、nice&コメントありがとうございます!
私は細い顔の人がうらやましいです。
固いものを食べるのは苦手でしたが顎がしっかりしているのです。(だけど噛み合わせが悪いので「よく噛んで食べる」ことができません。
日本人は日本人なりの骨格で良いと思っています。(矯正歯科に行くとなぜか歯並びの良いアメリカ人の写真が多いですけれど。)
by Cecilia (2012-08-30 14:06) 

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