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ピアノ練習状況と今朝の音楽 [ピアノ]

例のピアノ、本番まであと一ヶ月以上ありますが暗譜が思いのほかはかどったので余裕が出てきました。
もちろん改善しなければならないところはたくさんあるのですが、ほかの曲もいろいろ弾いています。今までは暗譜するまでは・・・とほかの曲を弾くのを我慢していました。
本番の緊張感を感じたいのとアドヴァイスをいただきたいのとで娘達がお世話になった先生にワンポイントレッスンもお願いしています。
レッスンは来週なのですが、それだけでも心構えが変わってくるものですね。
ついでに別な曲も見ていただこうと思います。自分のレヴェルには分不相応だけれども時間をかけて譜読みをしてきたショパンの「黒鍵」ですが、「ゆっくりしか弾けません。」「練習方法を教えていただきたいです。」と前もって申し上げておきました。レッスンで見ていただこうと思うとやる気が出てくるものですね。
いかに難易度が高いとは言え数年もかかって譜読みか、と思われるかもしれませんが、集中的に弾く時期とまったく弾かない時期があって、なかなか(私なりの)完璧レヴェルに到達しなかったのです。
この曲ってたぶん譜読みにも弾き方にもコツがあるのだろうと思います。とにかく初見では弾けないので、楽譜をしっかり見て正しい音・指使いを確認しながらそれが定着するまでゆっくり弾いたり、片手で弾いたり、たまには速く弾いたり・・・いろいろしてきましたが、楽譜を見ながら弾いているうちは思うような手の使い方ができないと思うに至りました。暗譜さえしてしまえばこちらのものだ、とは思うのですが、モーツァルトと違って暗譜しにくいのですね。調号が多いと苦労します。それからアップライトで練習しているのでとても手が疲れます。グランドだと楽に弾けるんだろうなあ・・・。(ってあまり弾けない時にグランドで弾きましたが。)
上で集中的に弾く時、って書きましたがなぜか寒くなると弾きたくなるので困ります。毎年今ぐらいになると猛烈に弾きたくなり、いい感じで上達してもう少し・・・というところで寒さに耐えることができずに弾かなくなるというパターンです。
今年の冬は何とかして乗り越えたいですね。そのためにはピアノ部屋の暖房を変えるしかないのですが、まずそこにはエアコンがないです。ファンヒーターを置けば暖かいですが、ピアノに熱風が当たらないように、しかも手を温めることが可能な状態で置く、というのは結構技が要ります。娘達がピアノレッスンに通っていた頃は当然のように置いていたのですが、最近一番ピアノを弾くのが私になってから冷暖房設備を置かなくなりました。ピアノを弾くときに隣の部屋から持ってくれば良いのですがそれも結構面倒です。それに自分が弾きたくなるのは夕方からで隣の部屋は家族が使います。軽いものだと足元しか暖まらないのであまり意味がないのです。
やっぱり新しいファンヒーターか何かを買うべきでしょうか。

今年は矯正のせいで声楽に関することがほとんど出来ていません。歌うことはまったく可能なのですが、話しにくい装置がついているため滑舌が悪く本番に出る意欲が萎えてしまいます。それでも不思議なもので歌のときの方がきちんと発音できるのです。(滑舌が悪いと言っても周りの人はそれほどでもないと言っています。自分としてはかなり話しにくいのですが。)
そんなわけで今年は歌よりも楽器の上達にかけようと思っていたのですが前半はあまりはかどらなかったでしょうか。あ、でも1~2月はヴァイオリンを頑張りましたね!暖かくて楽器が弾きやすかった時期に何をしていたんだろう・・・という感じですが。

家族が全員外にいて昼間一人で過ごしている時は楽器弾き放題しやすいはずなのですが、ついついご近所にどう思われるか考えてしまいます。ご近所様にもオカリナ練習を一日に何度もされる方がいらっしゃるし、気にしなくても良さそうなのですが。でもさすがに本番予定の曲は消音機能だけでなく生で練習する必要から(消音だけで練習していると鍵盤をきちんと押さえられなくなってしまいます。)最近は生での練習を基本にしています。
今弾いているモーツァルトのソナタだけなら手が疲れるということはまったくないのですが、「黒鍵」は滅茶苦茶疲れます。でもだいぶすらすら弾けるようになりこの疲れに快感を覚えるようになってきました。
速く弾けるようになると短い時間に何度も弾くことが可能になります。きのうは何回弾いたでしょう。
音楽による心の高揚とスポーツをしているような感覚とで一通り弾き終わった後は大変な充実感を感じます。こうなったらはずみでエチュードOp.10-1も早く完成させたいものです。

今朝の音楽

Kreisler Plays Kreisler

Kreisler Plays Kreisler

  • アーティスト: Fritz Kreisler,Franz Rupp
  • 出版社/メーカー: Naxos Historical
  • 発売日: 2005/10/17
  • メディア: CD



NMLで全曲試聴できます。(→こちら
以前にも聴いたことがありますが、ふと聴いてみたくなりました。
クライスラー自身が自作曲と編曲を弾いているものです。
以前聴いた時も演奏の新鮮さに驚きましたが、古き良き時代の香りがたっぷりの演奏に朝から癒されました。刺激的でもあるのですがすべての音が熟成していてまろやか。全然尖っていません。
大好きなマキシム・ヴェンゲーロフ(コンサートには行けませんでした。涙)も良いけれど、「中国の太鼓」にしても「愛の喜び」にしてもやっぱり本家本元だなあ、と思います。
こういう香りを感じさせてくれる演奏家ってなかなかないなあと思います。やはり時代の空気なのでしょうか。

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コメント 6

伊閣蝶

なるほどなあと、感心しながら拝読しました。
ショパンの「黒鍵」確かに厳しい曲ですね。
こういう発送が凄いなと思いましたが、自分で弾こうとは思いませんでしたから、なおのこと考え込んでしまいました。
ところで、クライスラー自身の演奏、これは聴きものと思います。
by 伊閣蝶 (2012-11-08 23:34) 

Enrique

古楽系の人は暗譜演奏はあまりしないようですが,モダン楽器では暗譜演奏が普通ですね。暗譜してしまえば,手の動きをつぶさに確認できますから,圧倒的に有利ですね。
それから,曲を仕込んで長く寝かせておくと,すっかり忘れてしまうだけと思っていたのですが,それなりに意味があるのだと最近考え直しています。案外熟成して良いのでは無いでしょうか。
by Enrique (2012-11-09 00:23) 

Cecilia

伊閣蝶さん、nice&コメントありがとうございます!
op.10-1とop.10-5(黒鍵)、弾いていて明るい気持ちになれるので聴くのも好きなのですが、下手でも弾いていると充実感が違います。
両方とも腕や指の柔軟性が必要で普通に弾けないため譜読みが何とかなってもすぐに弾けず苦労しました。それでもやはりショパンで、味気ないエチュードを何曲も弾くよりこの二曲だけでも継続して弾くことでかなりのテクニックが身につくように思います。芸術的に優れた作品だと何度でも弾きたくなる魅力があり、それに助けられて続いています。(寒さに負けますが。苦笑)
クライスラー自身の演奏、作曲家自身の演奏だからというのもありますが、今の奏者には出せない不思議な魅力があり、この差はどこからくるのだろうかと思いました。
by Cecilia (2012-11-09 08:47) 

Cecilia

Enriqueさん、nice&コメントありがとうございます!
古楽系の人もおそらく暗譜するほど練習はしているはずですが、一つの曲に関して「必ずこのように弾かなければならない」という決まりがなく即興的な部分が多かったりするので楽譜は”コード譜”のような感じで見ていますよね。チェンバロの方の楽譜を何度か見せていただきましたがチェンバロの譜面台に収まる程度で小さく、音符も見にくかったりします。(視力が悪い人にはきつい!)
暗譜してしまえば手の動きをつぶさに確認できるのですが、音と指使いをを正確に覚えるまでが一苦労です。
それからこのような曲の場合、指を寝かせることも必要かなと思っています。(でないと弾けない)これに関してはレッスンで教えていただく必要がありますね。
完璧に仕上げないで寝かせている曲、たくさんあります。
ドビュッシーもバッハももっと弾きたいのですが。
by Cecilia (2012-11-09 08:55) 

REIKO

「黒鍵」は、ショパンの中では昔から好きな曲でした。
家にサンソン・フランソワのレコードがあって、よく聴いていました。
(他の曲は殆ど記憶が無いのに、これだけ覚えてます)
今度しばらくショパンと音律について調べようと思って、先日楽譜を買い込んだので、「黒鍵」の楽譜も今横にあります。(笑)
変ト長調なんてほんとにイヤですよね。
ショパンは黒鍵が多い調の方が、音階など弾きやすい…と言ってたそうですが、やはり黒鍵は幅が狭いし高い所にあるので、狙いにくく勢い余って白鍵に滑り落ちたりするので、私は苦手です。
でも黒鍵の方が感情を込めやすいような気もします。
練習、無理せずに頑張ってください。
by REIKO (2012-11-11 00:27) 

Cecilia

REIKOさん、コメントありがとうございます!
ご無沙汰しています~。
サンソン・フランソワ、先日も少し聴きました。若いころの写真を見ましたが結構好みの雰囲気でした。(笑)
今まで鍵盤に対して垂直に置いた指で”まともに”弾こうとしていたため、指がよくすべり落ちてまともに弾けないことが多かったのですが、少し調べてみるとやはり指を斜めに構えるほうが良いようで、実行してみると確かによく当たるようになりました。
魔法のようによく弾けるようになり大感激です。
調号の多い「黒鍵」を弾きつつ、調号の少ないモーツァルトを弾くというのも世界が違いすぎて面白いです。
モーツァルトは今まで速く弾いてばかりでしたので、余裕ができた今ゆっくりとペダルを一切使わずに弾くことにこだわって練習しています。これがアラが目立つのでなかなか難しいのです。
by Cecilia (2012-11-12 08:52) 

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