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Lavenders' Blue [音楽鑑賞]

昨日の記事と同じThe Broadside Bandの演奏、前にもいくつか聴いていたことに気が付きました。


Old English Nursery Rhymes

Old English Nursery Rhymes

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Saydisc
  • 発売日: 1996/09/17
  • メディア: CD



NAXOS MUSIC LIBRARYの試聴リンク

あのオルゴールの記事で取り上げたSaydiscのCDですね。
イギリスの古いNursery Rhyme(わらべうた)には昔から興味があり、ピーター・ラビットのわらべうた本(CD付き)の話題を何度かしています。


このCDのジャケットはケイト・グリーナウェイの絵で、以前彼女の花言葉の本を取り上げたことがあります
ケイト・グリーナウェイと言えば(これも話題にしたと思いますが)森永チョコレートのパッケージになっていたこともあります。
グリーナウェイのレターセットだか何かが当たるというのがあったように記憶していますが、それ欲しさに頻繁に買っていたように思います。(板チョコです。)
同じくらいはまったチョコレートとしてはロッテのモペット・チョコレートがあります。
こちらは可愛らしい少年少女のシール付きで、可愛らしく型抜きされたチョコレートが5個くらい入っているというものでした。(量より可愛らしさで勝負ですね。美味しかったけれど。)

それはともかくとして上のCDには"Lavenders' blue"が入っています。(19曲目)
懐かしい曲はたくさん入っていますが、この曲も含めイギリスの古いNursery Rhymeは”マザーグースの歌”として知りました。
メロディーを知ったのはほとんどNHKのラジオ放送の基礎英語です。
キャロライン洋子の歌でした。
録音して繰り返し聴きましたので今でもキャロライン洋子の歌声で記憶しています。
大学に入った時に購買部でマザーグースの楽譜付きの本(結構学術的)を見つけてすぐに買ってしまったほど好きでした。
特に好きだったのが"Lavenders' Blue"でした。



この演奏のように無伴奏に近いほうが雰囲気が出るかも・・・。(音程が不安定なのもまた良いですね。ささやくような歌声も。)

このような伝承の古い歌の常として、演奏によってメロディーが違うのですよね。
もちろん大まかには同じなのですが。
キャロライン洋子でなじんだメロディーはもう二度と聴くことはありません。
ちょっと演奏効果を高めるためか音の高低の差がありました。
古い歌というのは高低差が少なかったりしますよね。(つまり演奏するには素朴すぎる場合が多いです。)
ご紹介した動画以外にもっと歌詞がわかりやすいものもあるのですが、この曲の雰囲気を損ねる動画がついているので敢えてご紹介はしません。
伴奏もイマイチですし・・・。

こちらで英語の歌詞を見てみると、ラヴェンダーしか出てこない歌詞とローズマリーが出てくる歌詞があるのですね。
私が最初に知ったものはラヴェンダーとローズマリーと両方登場します。
この曲を知った時は中1でラヴェンダーもローズマリーも見たことがなかったのですが、憧れでした。
中3の時に友達が「なかよし」か何かの付録でラヴェンダーのサシェ(匂い袋ですね。)をくれました。
匂いが長持ちした記憶があります。(受験勉強で眠くなったら匂いを嗅いですっきりさせていました。)
ローズマリーも頭が冴える匂いですよね。

最初に知った歌詞では「ラヴェンダーは青く、ローズマリーは緑。あなたが王様がなったら私は女王様になるのよ。」「だれが君にそう言ったんだい?」「私の心がそう言っているのよ。」というやり取りでした。

上にリンクした英語の歌詞を見ると歌詞もいろいろだということがわかりますがやはり最初に覚えた歌詞が好きです。
ついでに言うとdiddle diddleというのがdilly dillyになっていたりするのですね。


大好きな曲が何曲も入っていますが"Three little kittens(3匹の子猫)"がありますね!(28曲目)
これもメロディー・歌詞が若干違いますが、大好きでした。






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Airs for the Seasons(James Oswald) [音楽鑑賞]

二日間更新できない間にはまっていたCDがあります。
James Oswaldという18世紀のスコットランドの作曲家の"Airs for the Seasons (四季のアリア)"です。

Airs For The Seasons

Airs For The Seasons

  • アーティスト: Marilyn Sansom,James Oswald,Janet See,Jeremy Barlow,Matthew Dixon,Richard Gwilt
  • 出版社/メーカー: Dorian
  • 発売日: 1998/05/19
  • メディア: CD



NAXOS MUSIC LIBRARYの試聴リンク

まずタイトルに惹かれ(Dorianレーベルというのも気になったし・・・。)、それぞれの曲に付けられた花の名前に惹かれ、聴いてみてすぐにはまって・・・、繰り返し聴いているという状況です。

一言で言えば”バロックのケルト音楽”ですね!
The Broadside Bandという古楽バンドのことはよくわかりませんがヴァイオリンはフィドルのような感じですし、フルートはおそらくはフラウト・トラヴェルソなのだと思いますがアイリッシュフルートというものもあるらしいですね。
オーボエも活躍しますがオーボエ・ダモーレでしょうか。

それから曲名になっている花ですが・・・最初はよくある癒し系CDのような感覚でCD会社が勝手に付けているのかということも考えたのですが、Dorianレーベルだしそういうことはないんじゃないのかなあと調べてみましたが、やはりもともと付いていたのですね。

これらの花々(ラナンキュラス・ヴェロニカ・オシロイバナ・アキノキリンソウ・レディースマントル・マートル・ナルシサス・ヘリオトロープ・イヌホウズキ・オリエンタルマロー・セイヨウサンザシ・クロッカス・ポピー・ベルヴェデーレ・スノードロップ)には作曲された当時スコットランドでは目新しかった植物もあるようです。

曲はどれも魅力的なのですが、これらの花の中で初恋にちなむ花と言えばスノードロップでしょうか。
(ここで強引に初恋の話題に戻ります。笑)
花言葉は”希望”・”慰め”・”純潔”・”初恋のため息”らしいです。

スノードロップは日本名を”待雪草(マツユキソウ)”と言うのですが、私にはこちらのほうが馴染み深いです。
マルシャークの「十二月物語」(「森は生きている」という題のほうがポピュラーですね。)でヒロインの少女が継母と継姉に命じられて雪の中探しに行く花です。

高校生になり、同い年の男の子の文通相手から誕生日にスノードロップのアクリル画をもらったことがあります。
彼が愛する花でした。
あ・・・今日はその記念すべき日なのでした。(笑)
書いていて気が付きましたが偶然で驚きました。
その男の子は恋の相手というわけではなかったですが(今で言えばブログのお友達みたいなもので長いこと顔も知らずに文通していました。)、先日も書いたようにナイーブな心の持ち主でした。
あの頃はスノードロップとマツユキソウが同じものとは知りませんでしたが似たようなものかなあとは思っていました。



追記(2月10日)

Papalinさんがリコーダー3重奏で「オシロイバナ」をアップしてくださいました!→こちらです。


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Little Cornard(Hills of the North) [音楽鑑賞]

発見があったので”初恋シリーズ”(?)はお休みです。

先日Signumレーベルの"The Hymn Album"を取り上げました。
イギリス的色彩の濃い讃美歌を素晴らしい編曲で演奏していますが、このアルバムを初めて通して聴いて気になっていた"Hills of the North"(Martin Shaw)という曲を今朝偶然発見しました。

朝の家族を送る前のひと時、近くに置いたままになっていた讃美歌をぱらぱらめくってみました。
何か調べようと思ったわけではなく、何の気なしです。
開いたページは讃美歌第二編の9番「聞きたまえや」でした。
歌ったことがない曲ですが、何気なく楽譜を頭の中で再生してみました。
(あれ、これは"Hills of the North"じゃないのかなあ?)と思い、作曲者名を見たらやはりMartin Shawによる1915年の曲でした。
ただし英語の題は"Little Cornard"でした。(Cornardとは英語読みでコルナルド?コーナルド?思わずフランス語のようにコルナールと読みそうになってしまいます。)
そういう地名もあるらしいのですが、聖人の名前っぽいですね。(まだじっくり読んでいません。)
"Hills of the North"という題の理由もよくわかっていませんが、詳細を知りたいです。
とにかくこの讃美歌は第二編に載っていますが、日本の教会で一般の会衆が歌うことはたぶんないでしょう。
知っている人も少ないと思われます。
手持ちの楽譜は♭3つのc-moll(ハ短調)で主旋律の最高音が2点Es(ミ♭)。
一般の人が歌うには高いです。
結構音の上下がある演奏効果の高い讃美歌です。
聖歌隊向けですね。

先日の記事にも貼り付けましたがもう一度・・・。


The Hymns Album

The Hymns Album

  • アーティスト: Anonymous,English Anonymous,John [Composer] Barnard,Thomas Campbell,Johannes Cruger,John Bacchus Dykes,James William Elliott,George Elvey,David J. Evans,William Gardiner,Walter Greatorex,George Frederick Handel,Stuart Hine,Thomas Jarman,Ken Naylor,Hubert Parry,Henry Purcell,William P. Rowlands,Martin Shaw,Cyril Taylor
  • 出版社/メーカー: Signum
  • 発売日: 2006/07/25
  • メディア: CD



NAXOS MUSIC LIBRARYの試聴リンク(13曲目です。)

CDの演奏は更にドラマティックな編曲になっていて、先日も書いたように荒涼としたイギリス北方の土地の丘で円卓の騎士がやってくるイメージ。
試聴でしかお聞かせできないのが残念です。
混声合唱のアカペラ部分がありますが、ブラスとティンパニー(ほかの打楽器も?)とオルガンが加わっています。

これからご紹介する動画で全体がお分かりいただけると思いますが、ちょっと不満な演奏しかありません。






これが歌詞らしいです。


Hills of the North, rejoice;
River and mountain spring,
Hark to the advent voice;
Valley and lowland, sing;
Though absent long, your Lord is nigh;
He judgment brings and victory.

Isles of the southern seas,
Deep in your coral caves
Pent be each warring breeze,
Lulled be your restless waves:
He comes to reign with boundless sway,
And makes your wastes His great highway

CDをよくよく聴いてみるとこの歌詞と違うところが多いですし(日本の讃美歌も違う歌詞が多いですものね。)、CDだと二番以降もあります。

イギリスではきっとポピュラーなのでしょう。
かなり気に入りました。
とにかく上のCDの編曲が素晴らしいのです!

ご紹介しました動画ではCDのハーモニーの素晴らしさが伝わりませんが、こういう曲はやはり単旋律では楽しめませんね。


追記

編曲と書きましたがCDのほうが本来の曲かもしれません。
Martin Shawについてはこちらをご覧ください。







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ペガサスの朝(五十嵐浩晃) [音楽鑑賞]

今日は前の記事関連で思い出した曲の話題です。

前の記事の「初恋」ほどはまった曲ではないですが時々頭に浮かんでくるもので、五十嵐浩晃の「ペガサスの朝」という曲です。

調べてみたら五十嵐浩晃は1979年のSDオーディションというCBS SONYのオーディションに村下孝蔵・HOUND DOG・堀江淳らと共に合格しているらしいです。

たまたま思いついて「ペガサスの朝」を聴いていたところに昨日の記事関連で村下孝蔵を調べていたらうまくつながったというわけです。

実は「ペガサスの朝」はまともに聴いたことがほとんどないに等しい曲でした。
調べたら明治チョコレートのCMで使われていたらしいのですが、あまり記憶にありません。
何かの歌番組で聴いたのだと思いますが、♪あ~つく~も~え~るっ、まるで~かげ~ろうさ~、あ~せの~し~ずくがっ、とても~きれいだよ~♪・・・の部分だけは妙に覚えていて、何かの拍子に頭に浮かんでくるのでした。

あらためて聴いてみるといろいろと突っ込みを入れたくなる曲なのですが、爽やかな雰囲気が初恋っぽい気分かなあと自分では思っています。

”ペガサス”というのは何の象徴でしたっけ?
ユニコーン(一角獣)が処女の象徴であるようにペガサスも何かの象徴だった記憶がありますが・・・。
思えば70年代後半から80年代にかけて”ペガサス”は良く使われる言葉だったように思います。
日本語でペガサスを意味する天馬・・・天馬ルミ子という歌手もいましたね~。
宝塚の「ベルばら」では♪ペガサスの翼にも似て~わが心震わす~♪という歌詞の歌もありました。
少女マンガにも登場することが多かったし、メルヘンチックなグッズにもよく登場していたような・・・。

何度も聴いているのですがどういう状況なのかわかりにくい歌詞ですね~。(こちらをどうぞ)
作詞は五十嵐浩晃じゃなくてちあき哲也という人なのですね。

恋の痛手を乗り越えてふっきれた歌なのでしょうか。

陽炎(カゲロウ)、汗のしずく、海、ペガサス、朝、サンライズ、風・・・・これらの言葉から爽やかな青春を感じます。(「陽炎や汗は爽やかではない!」と言われそうですが・・・。)

それにしてもこんなに何度も聴いたのは初めてです。(笑)


DREAM PRICE 1000 五十嵐浩晃 ペガサスの朝

DREAM PRICE 1000 五十嵐浩晃 ペガサスの朝

  • アーティスト: ちあき哲也,大杉実,鈴木茂
  • 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックハウス
  • 発売日: 2001/10/11
  • メディア: CD



全曲試聴できます。


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初恋(村下孝蔵) [音楽鑑賞]

初恋と言えば故村下孝蔵の「初恋」を忘れるわけにはいきません。
もちろん今回の”初恋”のテーマ(最初にテーマ設定したわけではないのですが・・・。笑)の最初から浮かんでいた曲です。

この曲、本当にはまった曲で私がカラオケでよく歌うもののひとつです。
私が歌うと高くなりすぎでイマイチです。(ただし声は乗りやすいけれど。)
やはり高い声の男性向きの歌ですよね。
それと当然ですがこれも男性による男性の気持ちを歌ったものです。
ご本人の作詞作曲ですから当然気持ちが入っていますよね。
私は高3の時にテレビで初めて聴いて非常に感動し、友達に「知っている?」と聴いたら自分のテープをダビングしてくれたのでした。(まだCDは普及していませんでした。この頃はもうあったと思いますが。)
それをもらった時期というのが大学受験前後でしたが、大学入学で上京した時の荷物に入れて、行きの車ではとにかく聴きまくっていたし(これしかなかったというのもありますが・・・。)、居候させてもらった叔父の家でも聴きまくりました。
親にはウォークマンを買ってもらって通学の時にも聴きまくりました。
(考えてみると不思議なのですが、親がそれほどウォークマンを買い与えようと思っていたわけではなかったと思うし、私もそれほど欲しいと思っていたわけではなかったのですが、なぜ買うことになったのかが気になります。買ってもらった後は確かによく使いましたが・・・。)
「初恋~浅き夢見し」に収録された曲はすべて気に入っていました。
(初恋/夢の地図/踊り子/冬物語/モ・ザ・イ・ク/おいでよ/青い嵐/挽歌/私一人/丘の上から)
特に「踊り子」が気に入っていたし、カラオケ曲にあるのでよく歌います。
この中のほかの曲はないですよね。
今はそのダビングのテープがないのでまたほしいです。


初恋~浅き夢みし

初恋~浅き夢みし

  • アーティスト: 村下孝蔵,田代耕一郎,水谷公生
  • 出版社/メーカー: ソニーレコード
  • 発売日: 1990/10/15
  • メディア: CD



全曲試聴できます。

それと彼のことを偲ぶHPがあることを初めて知りました。
彼の肉声が聴けるようです。

彼の歌が大好きでしたが、”ファン”と言うほどいろいろ聴いていません。
むしろ私にこのアルバムを聴かされた叔父の奥さんである叔母が非常にはまり、別なアルバムを買いまくったり、コンサートに行ったほどです。
(この叔母は私が聴くバロック音楽を「”皇室アルバム”みたいねえ。」と言っていました。)
ほかのアルバムも少しずつ聴いてみたいですが、とにかくこのアルバムは私にとって思い出深く、お気に入りです。

憂いのある曲も明るい曲も大好きですが、後者であってもどこかさびしさや胸の痛みを感じるのですよね。
上のアルバムで言うと「夢の地図」です。
まあこのアルバム全体の雰囲気がそう思わせるのかもしれませんが。

そこで「初恋」に戻りますが、こんな風に思われたことがないので、歌われている少女がうらやましいです。
私のイメージではきれいなまっすぐの黒髪で色白でほっそりした美少女。
♪放課後の校庭を走る君を見た♪とあるので陸上部のイメージがあったのですが・・・。
そしてやはり同時期にはまっていた「詩とメルヘン」という雑誌で知ったおおた慶文さんの絵のような雰囲気の美少女が浮かんできます。


おおた慶文(少女) 2010年 カレンダー

おおた慶文(少女) 2010年 カレンダー

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: エトワール (株式会社 ハゴロモ )
  • 発売日: 2009/09/23
  • メディア: カレンダー




この曲を聴いていた頃はもう初恋の時期ではなかったのですが(でも恋愛経験が豊富だったとは言いがたいので大学生になっても初恋の時期だったと言ってもおかしくないですが。)、私が中学生の頃こんなナイーブな心を持った男子は周囲にはいなかったと思います。(断言できるかも・・・。笑)
高校は女子高だったし・・・。
強いて言えば文通相手の男の子がこんな詩を書きそうでした。
(実際彼が書いた詩をもらったし・・・。)
強いてではなく、本当にそうだったかも・・・。



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初恋っぽい気分になれる曲・・・"Reality" [音楽鑑賞]

前の記事関連で思い出したことがあったので追記しました。

”初恋”っぽい気分の曲を思い出しました。
ただしクラシックじゃないのですけれど。
それに私はピアノで弾いていい気分になっていた曲で聴いたことはなかったのですが、調べてみたらピアノ曲ではありませんでした。
バンド演奏で、しかも歌付きで聴くとだいぶ印象が変わりますが、それでもやはり初恋っぽい新鮮さを感じる曲かなと思います。

その曲は「愛のファンタジー」でソフィー・マルソー主演の映画「ラ・ブーム」の主題歌です。(ラ・ブームの意味を初めて知りました。)

この映画、高校のときに友人の間で話題になっていましたが(友人と言ってもオケ仲間はこういう類の映画を観る人がいなかったので、クラスメイトです。)、観に行く機会はありませんでしたし、その後もまったく観ていません。
検索して音楽のところだけ動画サイトで少し垣間見ましたが、キスシーンがあるのですね~。
ヒロインは13~14歳なのですよね?
やっぱりフランス・・・!
驚いてしまいました。

「愛のファンタジー」は"Reality"という原題で、リチャード・サンダーソンという人の曲なのですね。
(フランス映画だけれどフランス人の曲ではないのですね?・・・いや、音楽がウラジミール・コスマという人のものらしいので作曲はコスマでサンダーソンは歌なのかもしれませんが。)


ソフィー・マルソー 「ラ・ブーム Perfect BOX」 [DVD]

ソフィー・マルソー 「ラ・ブーム Perfect BOX」 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 竹書房
  • メディア: DVD




ラ・ブーム/ラ・ブーム2 オリジナル・サウンドトラック

ラ・ブーム/ラ・ブーム2 オリジナル・サウンドトラック

  • アーティスト: リチャード・サンダーソン,クック・ダ・ブックス,ポール・ハドソン,レジメント,サントラ
  • 出版社/メーカー: ダブリューイーエー・ジャパン
  • 発売日: 1999/11/25
  • メディア: CD



"Reality"がどんな歌詞なのかわからないのですが・・・。(全部きちんと聞き取れない!)

追記

この曲について書いていらっしゃる方のサイトを見て内容を知りました。
やはり初恋にふさわしい甘~い内容ですね。








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Secret Kingdom [音楽鑑賞]

2月に入りました。
もうすぐ誕生日が来るのですが年齢のことは考えたくないです。(苦笑)
バレンタインデーが近いのと、昨日の記事の延長で”初恋”にちなむ歌を考えているところです。
”初恋”にちなまなくても良いですが、過去の自分とか今の自分にぴったりくる歌を考えているところです。(ポップスでも何でも良いけれど、できれば歌曲やアリアでないかな~と思っています。)
今の自分って・・・今誰かに恋しているわけではありませんが・・・。(笑)

恋や愛の歌というのは非常に多いですし、今まで何曲も歌ってきましたけれど、自分の気持ちにぴったりくるものというのはそう多くはないです。
曲として好きなものも多いのですが、歌詞が自分にぴったり来ないことも多いです。
宗教曲ならぴったりくるものが多いのですが・・・。

宗教曲の話題を続けるつもりでしたが、ちょっと気分転換でバレンタイン特集にしましょうか?(ってまた変わる可能性が高いです。)

自分にぴったりくるのは恋よりも愛の歌が多いかもしれません。
愛の歌なら浮かびそうですが、恋の歌・・・それも女性の気持ちを歌ったものというのがなかなか浮かんできません。
それと私は恋愛というものは片想い(片恋)が美しいと思っているところがあります。
これももう恋愛の必要がなくなったから思うことなのでしょうか?(ちょっと悲しいかも・・・)
イマドキの若者に人気の歌などでは恋に恋している歌が多いです。
恋に恋している歌というのも昔からあるのかもしれませんが、歌の歌詞で”恋愛(レンアイ)”と出てくるのは美しくないなあと思ったりします。(モーニング娘。の曲などに多いですよね!)
ついでに言うと”社内恋愛”と言う言葉も非常にひっかかるのですよね。
”社内”と付くだけでもう美しさがなくなる気がします。

やはり恋は”こひ”です。

それは置いておいて、自分の初恋の頃は歌と言えば宝塚のものばかり聴いていたし、宝塚とか「ベルばら」が私の恋愛観に与えた影響は大きいですね。(笑)
私の初恋は小6か中1ですが(小6のは恋愛と言えるかわかりません。)、小5になる前からよく聴いていた曲が頭の中をぐるぐるしています。
以前記事にもしたシンデレラの実写版映画の中の"Secret Kingdom"という曲です。
映画は一度しか見ていませんでしたが、その当時のタカラジェンヌが歌っていたレコード(「二人だけの王国」というタイトルで男役の八代東奈と娘役の優ひかりによる歌)を買ったので非常によく覚えていたのです。(映画を見たのは宝塚の舞台を東京に観に行った時で開演までの時間つぶしでした。思えば映画を観て、宝塚の舞台を観て・・・と盛りだくさんでした。)

日本語の歌詞ではこうだったと思います。
間違って記憶しているところもありますが、だいたいこのような歌詞でした。
王子シンデレラ二人
♪秘密の国がある。城も王座もない。あなたと私それがすべての、この私の国。♪
♪あなたの王国で、私の夢が羽ばたく。私があなたに捧げるものは、ただ愛の花束♪
♪口先の歌声、儚い若さむなしく。あなたへの愛なしに私の生きる国はない。♪
♪あなたの王国で私とあなただけ♪
♪とこしえの幸せを、ただ二人で、二人だけで、いつの日までも、愛して・・・♪



映画のサントラ盤です。

The Slipper and the Rose (Original Soundtrack)

The Slipper and the Rose (Original Soundtrack)

  • アーティスト: Richard M. / Sherman, Robert B. Sherman,Christopher Gable,Edith Evans,Gemma Craven,John Turner,Julian Orchard,Peter Graves,Richard Chamberlain
  • 出版社/メーカー: Image
  • 発売日: 2001/10/02
  • メディア: CD



私の記憶では映画のミュージカルちっくな声よりも宝塚の八代東奈&優ひかりの声のほうが好きだったのですが・・・。(レコードのジャケット写真がこちらにありました。)
もちろん映画の歌も素晴らしいです。

こんな歌です。

とても素晴らしい曲だと思うのですが、日本では忘れ去られているのではないのでしょうか?
私はこういう曲で恋に恋していたかもしれません。
機会があれば是非誰かとデュエットしたい曲です。

ついでに宝塚のお二人のシングルレコードのB面にあった「私も愛されたことがある」(Once I was Loved)。
日本語の歌詞はよく覚えてないですが♪私も愛された・・・・(曲調が変わるところから)突然なくした幸せの輝き。だけどくじけない・・・♪・・・こんな感じだったような・・・。

この二曲はシャーマン兄弟によるものだったのですね。(こちらをご覧ください。)


二曲とも自分のかつての初恋や恋愛にぴったりくるわけではないのですが・・・。(現実は・・・。苦笑)
でもこの曲を聴くと気分は10代前半に戻ります。
Secret Kingdom、今でも憧れます。(笑)


2月2日追記

「私も愛されたことがある」の日本語の歌詞を更に思い出しました。

♪私も愛された。・・・(中略)・・・(曲調が変わるところから)突然なくした幸せの輝き。だけどくじけない。帰らない愛の日を、いつも心の中に、想い出の花、美しく咲け(く?)。♪





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「初恋」(石川啄木・越谷達之助) [音楽鑑賞]

石川啄木の詩(短歌)に越谷達之助が作曲した「初恋」を聴くと甘酸っぱい気持ちになります。


こちらで故山路芳久さんの「初恋」が聴けます。

この曲を初めて聴いたのはいつだったでしょうか。
記憶にあるもので一番古いのは私の先生のお一人(テノール)だったように思うのですが、その時も初めて聴いた気がしなかったように記憶しているのでそれ以前にも聴いているのかもしれません。
とにかく先生の歌で非常に心打たれた記憶があり、それ以来大好きな曲になったことは事実です。
少なくとも声楽レッスンを受ける前には知らない曲でしたし、大学で日本文学を勉強していた頃も特に啄木の詩に興味があったわけではありません。
教員になってから教材研究のために少しだけ勉強したと思いますが、詩を授業で扱うのは難しいです。
それと私が授業で使ったのは詩よりも「時代閉塞の現状」のほうが記憶にあります。
詩(短歌)は確か有名なものをいくつか扱ったのだと思いますが・・・。

学生時代なのか教員になってからか記憶にありませんが、私が興味を持って読んでいたのはローマ字日記
禁断の書を読むようなドキドキ感があります。(実際赤裸々なのですが・・・)
これ明治42年の日記なのですよね。

啄木・ローマ字日記 (岩波文庫 緑 54-4)

啄木・ローマ字日記 (岩波文庫 緑 54-4)

  • 作者: 石川 啄木
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1977/01
  • メディア: 文庫



なぜこんな読みにくい日記を書いたのか?
それは妻に見せたくないからですよね!
その妻こそ「初恋」の相手の堀合節子。
「一握の砂」は明治43年に刊行されたもの。
複雑な気持ちになります。

越谷達之助の歌曲は本当に美しく名曲ですが、啄木にとっては単に甘酸っぱい初恋の思い出じゃないのでしょうね。
「一握の砂」全体をもっとじっくり味わってみたいと思います。

「初恋」はやはりリリックで甘い声のテノールが似合いますね。
だけど声だけで聴かせるタイプの歌手の歌だとがっかりします。


そう言えば米良さんも歌っています。(試聴できます。)


この道/日本歌曲集

この道/日本歌曲集

  • アーティスト: 立原道造,原條あき子,北原白秋,久保田宵二,石川啄木,山田耕筰,林古渓,西沢爽,山村暮鳥,内山夏子
  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 1998/09/23
  • メディア: CD




歌う予定があるので記事にしました。
やっぱりソプラノには似合わない気が・・・。
大好きな曲なのですけれど・・・。


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フランス組曲~Magnificat~マタイ受難曲 [音楽鑑賞]

フルートの話題からまた宗教曲に戻ります。
急にバッハの"Magnificat(マニフィカート)"が聴きたくなりましたが、以前その中の6曲目の"Et Misericordia"が同じバッハが作曲したフランス組曲第1組曲の中の「サラバンド」に似ているということを記事にしました
今日はまた新たな発見(思いつきの段階ですが)がありました。

まずはフランス組曲第1組曲の「サラバンド」です。


"Magnificat"の"Et Misericordia"です。


似ているのはメロディーです。
ディテールが違いますが基本的に同じだと思います。
大きな違いはバスが刻むリズムなのですが、"Et Misericordia"のリズム(低音弦楽器が刻んでいる。)は同じくバッハの「マタイ受難曲」の最初の曲の低音のリズムと同じですね!



初音ミクですけれど・・・。(笑)

"Magnificat"はイエス・キリストの母マリアが受胎告知をされた後に神を讃えて語った言葉を音楽にしたものですが、その「憐れみは世々限りなく」というところですよね。


両方に共通するこの低音の♪チャ~ッチャ、チャ~ッチャ、チャ~ッチャ、・・・♪というリズムは私には葬送行進曲・・・つまりイエス・キリストの葬りのための音楽に聴こえていました。
「マタイ受難曲」の解説を見たら通奏低音の同音の繰り返しはイエス・キリストが十字架を負って足を引きずって歩く様子を描写しているのだということです。
"Magnificat"は誕生の前の喜ばしい場面の音楽ですが、同じような同音の繰り返しを使っているというのは意味があることなのだと思います。
イエス・キリストが生誕の前から十字架に向かっているという解釈、そして信仰が音楽に表れているのでしょうね。





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John Stainerのフルート曲 [音楽鑑賞]


The English Flute

The English Flute

  • アーティスト: York Bowen,Arnold Cooke,Edward German,Frederic Griffith,Michael Head,Christopher Redgate,Charles Stainer,John Tavener,Celia Redgate,Michael Dussek
  • 出版社/メーカー: Divine Art
  • 発売日: 2008/05/06
  • メディア: CD



NAXOS MUSIC LIBRARYの試聴リンク

前の記事の"The Crucifixion"の作曲家John Stainerは宗教音楽だけでなくフルート曲も作曲していたのですね!(最後のEtude in D minor, Op. 26です。)
宗教曲とのギャップが激しい超絶技巧の曲です。
かなり意外です。


NML検索して知ったCDですが、どの曲も非常に素敵です。
寛げる曲が多いでしょうか。
雨上がりの土曜日の気分になれるみずみずしい曲が多いような気がします。(あくまで自分の感覚。笑)
心が開放されますね。

CDタイトルの"The English Flute"ですが、イングリッシュフルートというものがあるのでしょうか。
演奏しているCelia Redgateのサイトを見ると古い木製フルートも(を?)演奏しているようですが・・・?
ジャケットの写真のフルートは黒いボディに銀色のキーのように見えます。

それから収録曲がフルート吹きの方々にとってポピュラーなのかどうかもわかりませんが是非聴いていただきたい気がします。
4~6曲目の作曲家のChristopher RedgateはCelia Redgateの身内でしょうか?(リンクしていますし・・・。この作曲家はオーボエ奏者のようですね。)
彼の曲もなかなか良いです!







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The Crucifixion(John Stainer) [音楽鑑賞]

昨日の記事の"God so loved the world"が含まれている"The Crucifixion"(「主を十字架に」または「磔刑」)全体を聴いて見ました。(この曲はカンタータに分類されるようですね。ずいぶん酷評されたらしいですがイギリスの教会でよく演奏され録音も多いようです。)
昨日ご紹介したCDと同じSignumレーベルのものでコーラスは同じHuddersfield Choral Societyです。



Stainer - The Crucifixion

Stainer - The Crucifixion

  • アーティスト: Neal Davies,John Stainer,Joseph Cullen,Darius Battiwalla,Andrew Kennedy,Huddersfield Choral Society
  • 出版社/メーカー: Signum
  • メディア: CD



NAXOS MUSIC LIBRARYの試聴リンク

全体を聴いてみてもやはり"God so loved the world"が一番好きです。
それとこの曲全体は受難を取り上げたものにしては明るい感じです。
ソロに女声がなくてテノールとバリトンという男声だけというのも珍しいです。
合唱はHuddersfield Choral Societyなので女声と男声の混声なのだと思いますが、全体的に男声の占める割合が高いです。
解説が手元にないので詳しくはわかりませんが、テキストは4つの福音書から取っているのかなと思います。
1曲目はゲッセマネの園のところから始まっていますね。
それと"God so loved the world"は受難の場面で出てくるわけではなくそれよりもずっと前のヨハネによる福音書3章16節に出てきます。(神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。)

まあ全部聴いても1時間程度ですし、非常に聴きやすい音楽なので疲れずに聴けると思います。
それとこのCD、二人の男性ソリストが素敵です♪
私は特にテノールのAndrew Kennedyが気に入ってしまいました。
・・・ということで動画です。(歌っているところも見ることができます。モーツァルトだと思いますが・・・。)


"The Crucifixion"でも端正でありながら甘いリリックな声が際立っていましたが、こうして見てみるととても”いい人”と言うのが表情でわかります。
とてもフレンドリーな方なんでしょうね。
そういう面が声に表れていると思います。
子供の頃の聖歌隊の写真が途中に出てきますが、動画がありました!
季節はずれですが「きよしこの夜」です。



こういう組み合わせでこういうアレンジは聴いたことがないですね~。
でもこの方、子供の頃からフレンドリーな雰囲気ですね。
すごく優しくて楽しいいい子だったと思うのですが、そのまま健やかに成長したのでしょうか。
屈折したところがまったくない方という印象です。
これから”おっかけ”になるかも?

ついでに・・・なんて言うと悪いですがバスのNeal Daviesのインタビューです。(音声のみ)


この方もご活躍のようです。
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英国国教会の音楽 [音楽鑑賞]

自分にとって懐かしい(または大好きな)宗教曲をYouTube検索していてJohn Stainerの"God so loved the world"が聴きたくなりました。
この曲のことは以前書きましたので詳しくはそちらをどうぞ。
検索で出てきたSt Pauls Cathedral Choirの素晴らしい演奏です。



これを聴いていて、(ああ!やっぱり英国国教会の音楽はいいなあ・・・)と思ったのでした。
そこで突然George Job Elveyの"Rejoice in the Lord(,O ye Righteous)"という曲を思い出したのですが、出てきません。(その曲は母校の入学式で初めて聴いて感動した曲なのです。後に毎年春に歌いました。上の動画の曲は母校の卒業式で歌った曲です。)
Elveyで検索したらSignumのこのCDが出てきました。
演奏はHuddersfield Choral Societyです。


The Hymns Album

The Hymns Album

  • アーティスト: Anonymous,English Anonymous,John [Composer] Barnard,Thomas Campbell,Johannes Cruger,John Bacchus Dykes,James William Elliott,George Elvey,David J. Evans,William Gardiner,Walter Greatorex,George Frederick Handel,Stuart Hine,Thomas Jarman,Ken Naylor,Hubert Parry,Henry Purcell,William P. Rowlands,Martin Shaw,Cyril Taylor
  • 出版社/メーカー: Signum
  • 発売日: 2006/07/25
  • メディア: CD



NAXOS MUSIC LIBRARYの試聴リンク

このアルバムは以前Hubert Parryの"Jerusalem"(先日の"Jerusalem"とは違います。)という曲を聴きまくった時に聴いたものです。(過去記事はこちら
1曲目ですが、EL&Pもアレンジしているイギリスではポピュラーなアンセムですね。
このCD、ほかにも知っている曲が多く、聴いていて(おお、あの曲!)というのがありますので、今日少しずつ追記します。

まず全体の感想から言うと(前に聴いた時は"Jerusalem"しか聴かなかったので・・・)、非常に華やか!
同じ"Hymn"でもこのアルバムはおそらく英国国教会(イギリス国教会・聖公会)で使われるものばかりで、”讃(賛)歌”と言うか”頌歌”と言うのがふさわしいものばかりです。
このアルバムでは神の栄光を讃える曲ばかりで、個人的な信仰とか感傷を歌ったものはないです。
英国国教会の讃美歌はそういう傾向があるのかどうかよくわかりませんがいろいろ聴いている限りではそう思います。

いやあ、本当に聴いていて力が漲ってくる感じ!
全能の神様を感じることができるアルバムだなあと思います。

しかし・・・正直これを聴いているとなぜか「大英帝国万歳!」「女王陛下万歳!」という気分にもなります。(笑)
まあ英国国教会ですから・・・。

前に"Jerusalem"を聴いたときもこのCDがもっとも気に入ったCDの一つだったのですが、全部聴いてさらに気に入りました。(試聴できるサイトを探したけれどなかったこともしっかり記憶しています。とてもご紹介したいと思ったのですが。今回はNMLで聴いていただけますね。)



追記です。

これ一枚を通して聴いているとイギリスで愛されている伝統的な音階が何となくわかるような気がします。

3曲目"Dear Lord and Father of mankind"(一曲目と同じParryの曲)はどこかで聴いたことがあると思ったら、讃美歌21の516番「主の招く声が」でした。

4曲目"Jesus Christ is risen today"はイースターによく歌われる讃美歌148番「すくいのぬしは」(作曲者不詳)です。
♪ハーーーーレールーヤ♪が特徴的です。

6曲目"Be thou my vision"は讃美歌358番「こころみの世にあれど」ですね。
手持ちの讃美歌を見るとAncient Irish Melodyとあります。

9曲目"Crown Him with many crowns"は讃美歌164番「こひつじをばほめたたうる」です。
上で書いたG.J.Elveyの曲だったのですね!
この讃美歌は母教会(洗礼を受けた教会)でよく歌われていました。
実は夫が大好きな曲で確か結婚式に使ったと記憶しています。
(別な讃美歌だったかもしれませんが結婚式に普通使わない讃美歌を1曲歌ったのでした。ほかは結婚式に使う讃美歌だったのですが。「「いつくしみ深き」は歌ったかどうか定かでありません。プログラムを出さないと思い出せません。)

11曲目"Now thank we all our God"は讃美歌2番「いざや共に」です。
Johann Crügerの曲で、Mendelssohnが「讃歌」で使っていますね。
これは母校でも母教会でもよく歌いました。
オルガン伴奏だけでなくブラスの響きが加わり非常にゴージャスです。


12曲目"Morning has broken"は讃美歌444番「よのはじめさながらに」で手持ちの讃美歌にはOld Gaelic Melodyとあります。


15曲目"Thine be the glory"は先日記事で書いた「ユダス・マカベウス」のメロディー、讃美歌130番の「よろこべやたたえよや」の"Tochter Zion"ですね。
あまりにもタイミングよく出てきたので聴きながらにんまりしてしまいました。


18曲目"This joyful Eastertide"は母教会の聖歌隊で歌った記憶があります!
♪よろこばしき~うた~をう~た~え~~~~~よ~や~♪という歌詞だったでしょうか。


22曲目"O Lord my God"、これはあの米良さんのクリスマスアルバムにある曲ですよね。
讃美歌第二編161番「輝く日を仰ぐとき」です。
これ"O store Gud"というスウェーデンの讃美歌なのですが英国国教会でもよく歌われるのでしょうか。


聴いてぱっと思いつく範囲で手持ちの讃美歌に載っている曲を挙げてみました。
ほかにも載っていそうな曲があるし調べればわかるのですが、面倒なのでやめておきます。(笑)

初めて聴いた曲で思わず惹かれてしまうのは13曲目"Hills of the North"(Martin Shaw)と最後の25曲目"Christ is made the sure foundation"(Henry Purcell)です。
"Hills of the North"はどんよりとしたイギリスの荒野を思わせる雰囲気で始まる”円卓の騎士”をイメージさせる音楽です。
パーカッションとブラスがカッコいい!!

"Christ is made the sure foundation"も同様にパーカッションとブラスがカッコいいですがオルガンも合唱も入りこのCDをゴージャスに締めくくっています。



追記(1月27日22時24分)

何気なく讃美歌を眺めていたらこのCDの2曲目"For all the saints"(Ralph Vaughan Williams )は讃美歌第二編4番の「この世にあかしをたて」だということに気がつきました。
歌ったことはないのですが、どうも覚えがあるなあと思っていたのです。





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The Lord is my Shepherd(Henry Smart) [音楽鑑賞]

自分にとって懐かしい(または大好きな)宗教曲シリーズに戻ります。

シリーズ化しようと思っていたわけではないのですが今はまっています。
もしかしたら今の藁にもすがりたい心境が宗教曲を求めているのかもしれません。(笑)

この記事でご紹介したいのはHenry Smartの"The Lord is my Shepherd"です。
英語の歌詞をご紹介しようと思って検索したのですがこれは聖書の詩篇23篇で、日本語の聖書にも古今いろいろな訳があるように英語もいろいろですので、歌詞で検索したら実際に演奏したものと歌詞をアップしている方がいらっしゃいました。
こちらです。(どこの国の方のブログでしょうか??)
混声合唱になっていますね。

YouTubeでは女声合唱とデュエットでアップされています。
私も女声合唱で経験していますが、本来はソプラノとアルトのデュエットなのだと思います。
昨日はこの曲が一日中頭の中をぐるぐるしていました。
詩篇23篇はたくさんの詩がある詩篇の中でももっとも好きなもので暗誦するほど覚えていますが、日本語よりも英語のほうがすらすら出てくるのはこの曲のおかげです。
非常に美しい曲で大好きです。
大学を卒業してからまったく歌う機会がありませんが、誰か一緒に歌ってくれる人はいないかなあと思っています。
内容が内容だけにこのような宗教曲に興味がある方でないと誘うにも誘えないし・・・。
まあ詩篇23篇と言うのは詩篇のなかでも非常にポピュラーで、今すぐには出てきませんがほかにも多くの作曲家が音楽を付けています。
讃美歌も多いですが。


女声合唱版。
私が経験した形にもっとも近いです。
これよりも多い人数でしたが、同じような女子大生ばかりなので。
雰囲気や声質が非常に似ています。


女声デュエット版。
貫禄のあるお二人ですね。
不満なのは二つのパートのバランスがイマイチなところが多いところです。













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Emma Kirkbyの「9つのドイツ語アリア」 [音楽鑑賞]

nyankomeさんがヘンデルの「9つのドイツ語アリア」の記事を書いていらっしゃいました。
nyankomeさんはちょっと前にもNuria Rialの同じ曲のアルバムの記事も書いていらっしゃいましたが、今回はEmma Kirkbyのアルバムです。
BISから出ている・・・ということはNAXOS MUSIC LIBRARYで聴けるかも・・・と思って探したらありました!
日本では最近発売されたばかりのようですが・・・。
・・・ということで早速聴いてみました。


Neun Deutsche Arien

Neun Deutsche Arien

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Bis
  • 発売日: 2010/01/26
  • メディア: CD



NAXOS MUSIC LIBRARYの試聴リンク

前の記事ではヘンデルと言えば多くの方が思い浮かべるようなヘンデルらしさに関係する話題でしたが、このアルバムの「9つのドイツ語アリア」はヘンデル臭さが少ないような気がします。
ヘンデルの曲と知らずに聴いたら誰の曲かわからないかもしれません。
もちろん細かいところにヘンデルらしさはあるのですが。
この曲について私はいろいろな人のアルバムを取り上げてきました。
お気に入りのアリア集です。
できることなら本番で歌いたいものです。(ピアノ伴奏だけというわけにいかないので実現が難しいのです。)
それとNuria RialのCDがほしいです!
Philippe Jarousskyとも共演している若手ソプラノで清楚な声の歌手です。

さて、Kirkbyの演奏ですが・・・
還暦を過ぎたそうですが古楽界の大御所的存在なのですよね??
軽やかで温かみのある清楚な歌声からは大御所的な雰囲気はまったく感じられません。
演奏活動も忙しいようですが、まだまだ活躍できる歌手ですね。
この曲に合った声だと思います。
このブログで交流させていただいている方でファンの方は多いですよね。
古楽が好きな方でKirkbyを知らない方はいないというほど有名な歌手です。
私はブログを始めるまでKirkbyって知りませんでした。
たぶん最初に知ったのはスザンナさんのブログだったと思います。
(「誰、その人?」という状態でした。)
皆様の評判を聴いて(これは聴かなくちゃ・・・)と思っていたところ、NAXOS MUSIC LIBRARYでも聴けたのでいろいろ聴くようになりました。
・・・ということで私の中では評判先行型の歌い手なのです。
あまり知られてない歌手を発掘するのが最近の趣味なのですが、結局好きになるのは自分で聴いて良かったという歌手で、評判先行型の歌手はじわじわと好きになっていくことが多いです。(好きにならないことも多いです。)
皆さんがKirkbyのお話をされるので(どこが良いのだろう?)と考えることが多いです。
まずKirkbyは上で書いたように清楚で温かみのある軽やかな声です。
実は少々翳りのある声が好きだったりする私からすれば明るい声に聴こえるのですが、ちょっとElly Amelingにも似ているかなという印象があります。
それから超絶技巧の曲も歌っていますが、Cecilia Bartoliのようなバリバリ系とも違います。(Bartoliはうまいと評判ですしうまいのですが私の好みではありません。)
Kirkbyの歌い方は非常に自然というか技巧を感じさせません。
そこが素晴らしいところであり良さなのでしょうね。
彼女が世の中に出てきた時は非常に新鮮な存在だったのでしょうね。
大曲も歌っているのかもしれませんがダウランドの小曲などが似合う歌手なのだと思います。

最近では情念のこもった歌い方をするようになったそうなのですがどんな風なのか聴いてみたいです。
このアルバムはなかなか良いと思います。
気持ちよく何度でも聴けます。
ロンドン・バロックのアンサンブルも素敵です。
Handel以外ではLottiの"Missa Sapientiae"という宗教曲も収録されていますが、まったく宗教臭さを感じません。

とにかく「9つのドイツ語アリア」はお勧めです。






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O Divine Redeemer(Repentir) [音楽鑑賞]

グノーの"O Divine Redeemer"(Repentir)も大好きな宗教曲のひとつです。
以前記事で書いたように私はホセ・カレーラスとジェシー・ノーマンのCDでこの曲を知りました。
グノーなので本当はフランス語なのですが英語でもよく歌われていますね。

YouTubeでスペイン語の演奏を発見しましたが、素晴らしい演奏なので何度も聴いています。
この方は明らかにプロですし、撮影もプロですが、ここに貼り付けても大丈夫と判断したのは某教団の宣伝用だからです。
ご紹介するということはその教団の宣伝をするみたいでだいぶ考えたのですが、この方の演奏は本当に素晴らしいと思うし、心打たれるものがあるので貼り付けることにしました。



歌っている方がどこの国の方かわかりませんが、お名前はJuanさんということしかわからないです。
フルネームで載せてほしいですよね。
これだけ歌えるということは教団の音楽活動だけでなくオペラなどで活躍していてもおかしくないですよね。
もちろんオペラよりもこのような宗教曲向けの声ですが、声も歌い方も表情も素敵です。
音楽性も好きですが、この曲の内容が胸に迫ってきます。
(英語の歌詞は過去記事をご覧ください。)
それとこの方目が可愛いです♪
私、かなりファンになりました。
つくづく某教団・・・というのがひっかかりますけれど・・・。

ほかにも良い演奏の動画が多いのですが、これほど迫ってくる演奏はなかなかないと思います。

ところでLDS church musicと画面に出ていますが、この曲はその教団のものではなく本来カトリック教会のものですよね。(・・・というかカトリックの信徒であるグノーの曲ですが・・・。)








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Hear my prayer~O For the Wings of a Dove [音楽鑑賞]

ここのところ聴きたくなるのはやはり宗教音楽で懐かしい曲をYouTubeで検索しまくっています。
どうしても知りたい曲がなかなか出てこないのは残念なのですが・・・。

以前記事で取り上げたMendelssohnの"O For the Wings of a Dove"(鳩のように飛べたなら)の動画です。



この聖歌隊は子供から大人までいますが、少年だけでなく少女が多いのが珍しいですね。
日本の児童合唱はほとんど少女ですが、海外の児童合唱は少年少女もありますが少年が多いですから。
特に教会音楽は少年合唱が普通ですよね。

この演奏は"Hear my prayer"は入ってなくて、"O For the Wings of a Dove"だけですね。(全体の曲は"Hear my prayer")
それでも6分かかりますが、全部入れたらかなりの長さに・・・。(演奏にもよりますが10分以内でしょうか?)
ソロの少年が素晴らしいので取り上げることにしました。
この聖歌隊は有名なところなのでしょうか??
でも何度か見てみるとこの少年は少女に見えないこともないです。
それにこの少年以外の少年が見当たらないのはなぜなのでしょう?
やっぱり少女?
少年だと思うのですが・・・。
それと少女たちがあまりまともに歌っていないように見えます。
きれいな合唱なので歌っているのだと思いますが、見た感じはそこら辺の子供を呼んできて結成した聖歌隊に見えます。

1927年の録音(!)もあり、こちらは"Hear my prayer"からですね。
(※この部分に動画を貼り付けていましたが動画削除に伴い削除しました。2013.2.14)

この曲はやはり少年のソロが良いですが、もともとは成人女性のソロを想定して作曲されたとか?
それでは私が歌ってもいいですね?
(歌う機会がないですけれど・・・。)
オルガンでは何度か演奏したのですが・・・。(いつか気が向いたらオルガン演奏でアップするかも?)
成人女性の演奏でこれというものは聴いたことがないです。
今回いくつか聴いてみましたが透明感がないのでイマイチだと感じます。
青く澄み切った空に解き放たれるような声で歌ってほしい曲です。(でも曲のイメージはけして青空ではなくて曇った空なのですが・・・。darkという言葉が出てきますし。全体の歌詞はこちらをご覧ください。詩篇55篇から作られた曲だったのですね。)

少年合唱マニアの方なら何度も耳にされている曲だと思うのですが(少年合唱のソリストの定番曲ですね。)、日本の教会では歌われることがないような気がしますし、ご存じない方が多い曲だと思います。
私は過去記事に書いたとおりAled Jonesの歌で知りました。

去年はメンデルスゾーンも記念の年だったのに特に何も書かなかったのでその意味も込めて書きました。(こじつけですが・・・。)
こういう曲を聴くと(やっぱりメンデルスゾーンはいいわ~ん!)と思うのでした。




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The Holy City(Stephen Adams) [音楽鑑賞]

別な曲をYouTube検索中に出てきました。
Stephen Adamsの"The Holy City"(Jerusalem)と言う曲です。
(※この部分に動画を貼り付けていましたが動画削除に伴い削除しました。2013.2.14.)


このテノールの方、素晴らしい声ですね。
高音が少し残念なところもありますが、歌い方が気に入りました。
この曲に合っています。
ちょっとだけカレーラスに似ているところもあるような・・・?
私のテノールの先生にも少しだけ似ています。(声が。音楽性がかなり近いです。)
オルガンの伴奏も素晴らしいし、この教会の建物がまた良いです。
残念なことと言えば(演奏しているはずの)前奏が切れていていきなり歌が始まっています。

この曲を知ったのはジェシー・ノーマンの演奏でした。



アメイジング・グレイス

アメイジング・グレイス

  • アーティスト: マクギムシー,ヨン,グノー,シューベルト,フランク,アダムズ,ギブソン(アレグザンダー),ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団,バワーズ=ブロードベント(クリストファー)
  • 出版社/メーカー: マーキュリー・ミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 1998/04/25
  • メディア: CD



こちらで全曲試聴できます。

内容的には聖書の「ヨハネの黙示録」に出てくる聖なる都のことを歌っていて、S.E.ウィーザリーの詩だということです。(原詩とあるので歌詞は少し手を加えたものなのでしょう。)

詩はこちらに書いてありました。

シャルロット・チャーチが歌っているのも聴きました(見ました)が、非常に舞台栄えする曲のせいかオペラ歌手が歌うことが多いですね。
シャルロット・チャーチ(何歳の頃かわかりませんが10代後半でしょう。)の線の細い声だとどうかとも思ったのですがなかなか良い感じでした。
彼女が精一杯歌うときは唇が震えるのですが、そこがまた可愛いですね。
今はこのような曲は歌わないのでしょうか。



それにしても輝かしい歌です。




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"Nearer,my God,to Thee" [音楽鑑賞]

前の前の記事で「主よみもとに近づかん」という有名な讃美歌の話題になりました。
♪しゅ~よ~みも~とに~、ち~か~づか~ん、の~ぼ~るみ~ちは~、じゅ~じ~かに~、あ~り~とも~など~、か~な~しむ~べき~♪の”ありとも”というのはなんだろうかと思っていましたが、「主よみもとに近づかん、昇る道は十字架にありとも、など悲しむべき、・・・」なのだということがわかりました。
曲の切れ目と詞の切れ目が一致していないためおかしかったということですね。

YouTubeに解説付きでアップされていました。


このYouTubeの演奏は古いほうの讃美歌(日本基督教団出版局の讃美歌320番)で、新しいほうの讃美歌21(434番)では歌詞が変わっています。
こちらに新しい歌詞と原語の歌詞が載っていました。
解説もありますのでご覧ください。

讃美歌21のほうがより原語に近い訳なのだと思いますが、♪あ~り~とも~など~か~な~しむ~べき~♪になじんでいるのでちょっとさびしい気が・・・。


この讃美歌は”お葬式の歌”として有名です。
讃美歌では”向上”のところに分類されているのですが、教会でも普段の礼拝では滅多に歌われず、葬儀(告別式)で歌われています。
教会によっては普段の礼拝でよく歌っているところもあるのかもしれません。
でもクリスチャンであっても多くの人はこの讃美歌を”お葬式の歌”として認識し、普段に歌うことは「縁起が悪い」と感じている人が多いような気がします。
私も自分のお葬式ではこの曲を歌ってほしいですが、この曲はお葬式のための曲ではなく殉教とか信仰上の試練を歌ったものだと思っていましたので、”お葬式の歌”という扱いをされているのが気になって気になって仕方がありませんでした。

大体、♪主よみもとにちかづかん♪・・・これだけで「私はもう死にたいです。みもとに召されたいです。」と言っているような印象がありますよね。
♪昇る道は十字架にありともなど悲しむべき♪・・・本当は「昇る道は十字架にあると言ってもどうして悲しむことがあるだろうか、いや悲しむことはない。」という意味ですが、”昇る”=「死んで天国に行く」ような感じがしますし、「など~べき」の本来の意味を知らないと”悲しむ”だけが強調されて聞こえますよね。

私はタイタニック号が沈没するときに演奏された讃美歌というところから「お葬式の讃美歌」になっていったのではないのだろうかと思っています。

ちなみにSarah Flower Adamsによって詞が書かれたのが1841年、Lowell Masonによって作曲されたのが1856年、タイタニック号の悲劇が1912年です。
宮澤賢治の「銀河鉄道の夜」では讃美歌306番と出てきますが、この「主よみもとに近づかん」ですね。(宮澤賢治の時代の讃美歌では306番だったということですね。)
この作品の初出は1934年でタイタニック号の悲劇をモデルにしたところがありますよね。

1950年代の映画でしょうか?
昔の「タイタニック」の動画から・・・。(原曲の"Nearer,my God,to Thee"が聴けます。)







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Higher Ground [音楽鑑賞]

昨日の夜になってふと思い出した曲はある讃美歌です。
讃美歌と言っても私の手持ちの讃美歌には載ってないし、私が所属する教派では歌われていません。
学生の頃にちょっとだけ行ったことのある別な教派で歌われていて非常に記憶に残っている曲です。
何度も歌ったわけではないのに歌詞もほぼ鮮明に覚えています。(・・・・・は覚えてないところ)
もちろんメロディーはばっちり覚えていました。

♪恵みの高嶺を
日ごとに慕いて
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
光と喜び愛とに満ちたる
恵みの高嶺を登らしめたまえ。♪

若干違うのかもしれませんが上のような歌詞でした。

讃美歌や聖歌は一行目の歌詞が曲名になることが多いので”めぐみのたかねを”や”恵みの高嶺を”で検索してもずばりそのものだというものが出てきませんが”恵みの高き峰”や”めぐみのたかきね”というのが出てきました。
現在「新聖歌339番」に載っているらしいです。
このブログをお読みの方でご存知の方もいらっしゃるかもしれません。(きっといらっしゃると思いますが。)

この讃美歌結構好きだったのですが、手持ちの讃美歌にないのは非常に不満でした。
私が記憶している歌詞はおそらく旧「聖歌」のものかと思ったのですが、それとも違うようですね。
讃美歌のややこしいところは教派によって使う讃美歌集・聖歌集が違っていて、(同じ曲もたくさんあるのですが)信仰理解の相違のために訳が異なる点です。
旧新でも違いますしね。

気になるとオリジナルが知りたくなる私(笑)、さらに検索してオリジナルを聴くことができました!

"I'm pressing on the upward way"(Johnson Oatman Jr. によって1898年に作詞され、同じ年にCharles H.Gabrielbによって作曲されています。)というのが出てきましたのでYouTubeでその曲名を入れたら出てきました。
YouTube検索を進めたらこの曲が"Higher Ground"という曲名で知られているようだということも知りました。

原曲の歌詞などはこちらで見ることが出来ます。(音声も出てきますのでヴォリュームに注意!)

やはりというか日本語の歌詞とはだいぶ違いますが、信仰的な理解では同じようなものだと思います。
(”高き嶺”は"Higher Ground"なんだなあ!)とか(の最後には必ず"Lord, plant my feet on higher ground."が出てくるなあ!)とか(原曲には「乳と蜜の流れるカナンの土地が出てくるなあ!)とかいろいろ発見が・・・)

信仰的に高い境地を目指す清教徒的な讃美歌だと思います。
音域が幅広く、”歌った気”になれるし演奏効果が高いと思います。
だから好きになったのでしょう。
こういう幅広い音域の演奏効果が高い曲は私の手持ちの(旧)讃美歌では500番台に多く、教会のご婦人方の愛唱歌が多いのもそのあたりです。
しかしながら500番台は感傷的なものが多いと言うことで教会の礼拝では用いられないことが多かったです。
"Higher Ground"ももし私の手持ちのものに採用されたとしたら500番台になる可能性が高かったでしょうし、
500番台のものが大幅に削られた(新)讃美歌の「讃美歌21」には当然のごとく採用されていません。(当然なのかどうなのか知りませんが、編集委員が知らない曲だとは思えません。相当有名な讃美歌でしょうし。)
歌っていたら涙が出そうな感じの讃美歌ですね。

YouTubeで発見したものからいくつか・・・。

フラウト・トラヴェルソの演奏。(フラウト・トラヴェルソは樹脂製ですね。)

二番目の変奏がフラウト・トラヴェルソらしくて(バロックっぽい)いいですね~。

ピアノ演奏。

目の前に讃美歌を置いて弾いているけれどそのとおりではなく、カッコいいアレンジになっています。
和音の使い方がしゃれています。

やっと発見したソプラノ独唱。

教会の礼拝での歌ですね。
教会で信仰と無関係に歌っている動画も多いですが、いかにも音楽伝道という雰囲気です。
最後はどんどん高くしていって更に演奏効果を高めています。(笑)
この方9人も子供がいるようです!
ピアノ伴奏は旦那様で牧師のようですね。(Rev.とあるのでただのPastorではなさそう・・・。)

もうひとつソプラノとヴァイオリンとピアノの演奏で気になったものが・・・。

上のソプラノの方より素人っぽい(上の方もプロではないと思いますが声楽をある程度やっている方でしょう。)ですが、清楚な声の方ですね。
顔も可愛らしいけれど素朴でまじめな雰囲気・・・。
これはキリスト教伝道&信徒のためのテレビ番組なのでしょう。
残念なのはヴァイオリンが歌と同じメロディーでまったく聴こえてこないことです。
もっと工夫すれば良いのに・・・と思いますが、アマチュアの演奏ではこういうパターンはありがちですね。
ヴァイオリンの方はさらに素朴です!

やはり私の所属する教派にはない匂いがある方々の演奏が多いようです。

この曲を知った十代の頃の私は純粋でした。
真面目に”恵みの高嶺”を目指していたかもしれません。

そうそう、「主よみもとに近づかん」という有名な讃美歌がありますが、あの曲も大好きでした。
私の理解では”みもと”というのは”恵みの高嶺”と同義だったのですが(つまり信仰的な高い境地)、この曲が好きだと大学である職員(牧師の資格がある)の方に言ったら「ああ、お葬式の曲ね。」と言われたのでした。
”恵みの高嶺”を目指す曲だと思っていたのにお葬式の曲と言われてショックを受けたことは忘れられません。
まあこの曲の話題はまたいずれ・・・。
























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オルゴールの話題の続き [音楽鑑賞]

昨日のオルゴールの記事で話題にしたSaydiscのオルゴールのCDにはまっています。

ゴージャスな響きはサンプリング音源を使った打ち込みのCDにはないもので、本来”癒し”を目的に作られたのではないオルゴールたちはまさに”ミュージックボックス”であり、”音楽”を楽しむもので、非常に動的なものだと思いました。
正直CD一枚分をまるまる聴いているとおなかがいっぱいになりそうなほど華やかなものばかりなのですが、非常に楽しいです。
音色は”癒し”効果がありますが、”癒し”目的ではないというところが重要だと思います。

さて今日のCDはこちらです。

The Three-Disc Symphonion and Other Victorian Musical Boxes

The Three-Disc Symphonion and Other Victorian Musical Boxes

  • アーティスト: Music Box Anonymous
  • 出版社/メーカー: Saydisc
  • 発売日: 2006/07/25
  • メディア: CD



NAXOS MUSIC LIBRARYの試聴リンク

The Three-Disc Symphonionとありますし、ジャケットの写真から判断して3枚のディスクを同時に鳴らしてオルゴールの音楽に深みを持たせているのではないのだろうかと想像します。(例によってNMLで聴いているので解説がないためわからないのです。)
ジャケットを見ると3枚のディスクのオルゴールによるものだけでなく別なヴィクトリア朝のオルゴールの録音もあるようですが・・・。
(追記:Symphonionというのはディスクの名前のようですね。レーベルみたいなものでしょうか。下の動画から考えても3枚同時に鳴らしているわけではなさそうです。)


いろいろ聴いているとオルゴールと言うより本当に自動演奏楽器なんだなあと思いますが、主旋律以外の伴奏部分を工夫しているものが多く、そこの部分を注意して聴いてみたらいろいろ発見がありそうですね。
この部分での技術が”癒し系”オルゴールのCDや現代の家庭用オルゴールとの差だと思います。
アルペジオとかスケールを多用していますよね?

ところでこのCDに収録されている曲に"Sailor's Hornpipe"というのがありますが(7曲目の最初なので試聴できますね。)、この曲時々思い出して気になる曲です。
Promusでも演奏されるようですが、イギリスの人にとっては愛国的な曲なのでしょうか?
この曲を知ったのはリコーダーの演奏会とディズニーアニメだったのです。
ほぼ同時くらいだったでしょうか?
娘達が小さい時で、長女がミッキーが好きだったので朝のディズニーの番組を欠かさず見ていた時期があったのです。(テレビチャンピオンのディズニー王選手権とかも録画して何度も繰り返して見ていたし!)
なぜディズニーのアニメでこの曲だったのかはわかりませんが、英語圏の子供の愛唱歌だからなのでしょうか。
船乗りさんたちの映像だった記憶が・・・。(この曲の前に"Sailing,sailing"?という曲があって、"Sailor's Hornpipe"と共に歌われていましたが日本語吹き替えヴァージョンでした。)
Hornpipeと言うとヘンデルを思い出しますが、どうしてHornpipeなのかは調べないとわかりません。
ちょっと奥が深そうですね。

マスカー二の「カヴァレリア・ルスティカーナ」の間奏曲による"Ave Maria"(8曲目後半)もため息が出るほど美しいです。

9曲目ではオルゴールに自動演奏の太鼓やベルもついているようです。

10曲目後半の"Love, Love from the Geisha"って何でしょう??
非常に気になる曲名ですよね!



"Sailor's Hornpipe"

この方達楽しそうです!(遊んでいるのでしょうか?)


マスカーニの"Ave Maria"(「カヴァレリア・ルスティカーナ」の間奏曲もありました!)


これは3枚のディスクというわけではないけれど伴奏が凝っていますよね。
どういう仕組みなのでしょうか??
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オルゴールのCDは2種類あります。 [音楽鑑賞]

雪が結構積もっています!
家にいるだけなら良いのですが、今日も明日もあさっても・・・出かける用事があるのです~!
交通の便が悪いところに住んでいるので非常に困ります。
まあ何かあると困るので多少の出費は仕方がないのですが(車で行くところを電車やタクシーを使う。)、早く解けてほしいです!
あとどれだけ降るのでしょうか。

今日の話題はいろいろ悩みましたが(昨日ちょっと暇にしていたので、いろいろ聴いたりしていたのでネタがたまっているのです。)、オルゴールについてです。

先日某所で1時間ほどオルゴール音楽を偶然耳にしました。
あれはCDではなく何かのラジオ(有線?)ではと思うのですが、普段は流れていても気にならないことも多いオルゴール音楽がやけに気になったのです。
オルゴール音楽と言ってもよくある癒し系オルゴール音楽のCDにあるようなポピュラー系音楽のオルゴール版です。
ある曲が気になって気になって仕方がなかったのですが曲名がまったく思い出せず10分ほど悩みました。
そこでその曲が千住明の「君を信じて」(NHKの朝の連ドラの「ほんまもん」のオープニング曲)だったということに気がついたのですが、久しぶりに聴きました。
この曲すごく気に入っていたのでヴァイオリンの楽譜まで買ったくらいなのですが、オルゴール音楽になってしまうとわかりにくいですね。
知っている曲でも何の曲か悩むことも多いです。
まあ普段はそういうことが気にならず、何となく気分よく流れていて、気にすることもない・・・というのがこの手の癒し系CDなのですね。

オルゴール音楽のCD、私は買うことがありません。
いや、正確には一枚持っています。
でもそれはよくある癒し系ではなく、清里の”萌木の村”にあるホール・オブ・ホールズ(オルゴール博物館)で購入した、本格的で大掛かりなオルゴールの録音です。
よくあるオルゴールCD、これは本物のオルゴールを録音したものはほとんどなくて、オルゴールの音をサンプリングしてコンピューターでMIDIのように打ち込んだものでしょう。(詳しい方教えてください!)
その録音の技術もおそらくいろいろあって、サンプリング音源が良いほど質が高くなるのでしょうし、手間のかけ方が違うのだと思います。
買う側の人は本物かどうかなど考えずにオルゴールの音色で癒されたくて買う人が多いのでしょうね。
癒されたくて買う人がどれくらいいるのかわかりませんが、喫茶店とか雑貨店とか・・・寛ぐことを目的とした場所を経営している人が買うことが多いかもしれません。
私はこの手のものを買うことはないし、クラシック音楽鑑賞が趣味だという人の多くは買わないのではないのだろうかと思います。
音楽で癒されたければ自分の好みに合った曲から選ぶでしょうし、わざわざオルゴールの音色のものを買う必要はないのです。
本物のオルゴールの音色には癒しの力があると思っていますが、サンプリング音源を使った演奏をわざわざ聴きたいとは思いません。
でも流れていれば拒否する必要もないので何となく聴いています。
普段は気にすることもないです。

巷にはオルゴール音楽のCDが実にたくさんありますが、これらの曲をすべて本物のオルゴールを製作してから録音すればおそろしくお金がかかることでしょう。
昨日検索で見つけたサイトでもそのことが書かれてありました。
サンプル音源を使った打ち込みならコストがかからずに済むのですね。
・・・でこの手のCDは流行曲がほとんどで、次から次へ新しいものを作る必要があるわけです。

そういえば先日偶然聴いたものは流行曲ばかりかと思ったらなぜかモーツァルトが出てきたり、どういうジャンルなのかと思いました。
同じオルゴールの音色なので違和感はなかったのですが。

・・・というわけでオルゴールのCDを聴いてみました。
NAXOS MUSIC LIBRARYで!!(笑)
オルゴールやハンドベル、カリヨンの音色が聴きたいときはSaydiscに限ります。(限らないかも?)
イギリスのレーベルなのですが、変わった楽器の演奏とかイギリスのいろいろな地方の民族音楽が充実しています。(前にこんなCDも聴きました。)



Sublime Harmonie: Victorian Musical Boxes

Sublime Harmonie: Victorian Musical Boxes

  • アーティスト: Charles d' Albert,Vincenzo Bellini,Georges Bizet,Luigi Denza,Charles Gounod,George Frederick Handel,Eugene Ketterer,Felix [1] Mendelssohn,Olivier Metra,Jacques Offenbach,Robert Planquette,Research Composer,Franz Schubert,A. Schweichert,Arthur Sullivan,British Isles Traditional,Music Box Traditional,Scottish Traditional,Giuseppe Verdi,Richard [Classical] Wagner
  • 出版社/メーカー: Saydisc
  • 発売日: 1993/02/01
  • メディア: CD



NAXOS MUSIC LIBRARYの試聴リンク

このCDがヴィクトリア朝のオルゴールによる録音だということを今知りました。
(NMLだと詳しい解説がないのでわからないのです。ジャケットに書かれていることも拡大しないとわからないですし。)
オルゴール自体はヴィクトリア朝のものなのでしょうけれど、曲のディスク(円盤)やシリンダーなどは後につくられているのではないかと思いますが・・・。

NMLの試聴だとそれぞれの冒頭しか聴けませんが、このCDでは1トラックに複数曲が入っているのです。
オルゴールの1サイクル(?)に複数曲入っているということなのでしょうね。
NMLの曲目のところに記載されてない曲もあります。(「フニクリ・フニクラ」が4トラック目の最後にありました!)
基本的にオペラの曲がほとんどですね。(曲目は試聴のところをご覧ください。)

聴いていて非常に豊かな気持になりますね。
こういうのを聴くと、やはりよくあるオルゴールCDとはまったく違うことがわかります。
物凄い値段がするオルゴールなのでしょう。(まず買えないほど価値が高いはず。)
とても聞き流すことができず、聞き入ってしまうような音色ですし、編曲も凝っています。
単旋律ではなく伴奏部分が充実していますね。

オルゴールの癒しの音色のCDを買い求められるのならこのようなものをお勧めします。

オルゴールではないですが、長女を出産したばかりの頃1000円でクリスタルハーモニーとかいうCDを購入したことがあります。
あれは絶対クリスタルの音ではなくて打ち込みの音でしたね!
あの頃はMIDIの打ち込みの技術も発達していなかったと思います。
でもどうなんでしょうか。
オルゴールよりはコストがかからないでしょうし・・・。
とにかく癒しの音色を期待したけれどまったく良くなかったので結局ほとんど聴いてないのです。






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「お使いは自転車に乗って」「茶目子の一日」「煙草屋の娘」 [音楽鑑賞]

「お使いは自転車に乗って」という曲をご存知でしょうか?(リンクからお聴きください。)
轟夕起子が歌っていますが映画「ハナ子さん」の主題歌だったようです。
タンゴのリズムに乗った明るくてはつらつとした音楽で、宝塚出身の轟夕起子の昔風のソプラノが良い味です。
昭和18年(1943年)の映画で轟夕起子は26歳くらいでしょうか。
「ハナ子さん」がどんな内容だったのか非常に気になりますが映画も見てみたいし、原作の「銃後のハナ子さん」も読んでみたいです。

この曲は以前NHK-FMで偶然聴いてから気になっていましたが、何と鈴木静一の曲なのですね!
鈴木静一と言えば以前記事に書きましたがマンドリン曲で有名な方ですよね。

・・・で鈴木静一をwikipediaで調べてずっとYouTubeで気になっていた「茶目子の一日」を歌っている平井英子は彼の妻だったということを発見!
おまけに「煙草屋の娘」も歌っていますね~。(←これ米良さんも歌っています!)



平井英子は童謡歌手から武蔵野音大に入って声楽家になったようですが、鈴木静一と結婚して引退したようです。
上の動画の歌はいかにも童謡歌手という歌い方ですが、ピアノを幸田延子(幸田露伴の妹)に師事、中山晋平にも師事(童謡ですね?)したようですね。


「茶目子の一日」、かなり笑えますがあの頃こんなアニメがあったんだなあ~と感動しました。

追記

「煙草屋の娘」
お聴きください。平井英子の成人してからの歌(?)、なかなか良いですね。(米良さんのもご紹介いたいですが・・・!)
この曲も鈴木静一の曲なのですね!







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Fritz Wunderlich [音楽鑑賞]

前の記事に追記しています。
コメント欄に貴重な情報もありますので是非ご覧ください。


さてmatchaさんのブログでFritz Wunderlichが話題になっていたので聴いてみました。
NAXOS MUSIC LIBRARYでいくつか聴けることは知っていたのですが、お勧めの"Granada"を聴いてショックを受けました。
Mario del Monacoではないですが"黄金のトランペット”という形容がぴったりの輝かしいテノールです。
早くに亡くなったようですが、長生きしていたらもっともっと活躍していたのでしょうね。

"Granada"です。


本来スペイン語ですがドイツ語も良いですね。
今いくつか聴いてみましたがやはり衝撃的なのはこの曲かもしれません。
3大テノールも素晴らしいのですが、この曲に関してはここまで衝撃を受けなかったと思います。

この人のすごさは声の力だけで勝負できる歌手で、ドイツものはもちろんイタリアものもばっちりなのですが、リートや宗教曲もこなすマルチぶりにあると思いました。

YouTubeの動画を辿ればいろいろ見ることができますが、気になったものをいくつか載せてみます。



でもこの"Ombra mai fu"を聴くとイタリア語のディクションがちょっと・・・というところがあります。
例は"Soave"という単語です。(笑)




Mozartの「魔笛」からタミーノのアリアです。




Schubertの「エオルスの竪琴に寄せて」です。



Pergolesiの「音楽教師」というのが・・・!




J.S.Bachの「マタイ受難曲」のアリアです。(福音史家です。)



Rossiniの「セヴィリアの理髪師」のアルマビーヴァ伯爵ですね。






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ロンドの形をしたガボット(リュリ) [音楽鑑賞]

sungenさんのブログでMIDIによる”リュリのガボット”を聴かせていただきました。
この曲は私が持っているカワイの楽譜に載っていて、いつかこの話をしたいと思っていました。
昔家でよく弾いていた曲で、これもぱぱっと練習してブログにアップしたい曲のひとつです。
気になっていろいろ検索したら、ピアノよりもヴァイオリンの演奏が多いですね。
あとフルートの演奏がいくつか。

ヴァイオリンの演奏が多いのはなぜか?
それは鈴木メソードのカリキュラムにあるからなのですね~。
調べてみたら、第2巻くらいにあるようです。
ということで鈴木メソードでは小さな子供たちが取り組む難易度の低い曲という扱いで、YouTubeで”Lully Gavotte”で検索すると子供の演奏とかヴァイオリンを始めたばかりの大人の演奏が出てきます。
鈴木メソード、以前”ヘンデルのブーレ”(私の演奏をアップしています。)の時にも思いましたが、海外でも普及していますね~。

この”リュリのガボット”、カワイのピアノ楽譜は中級以上の扱いです。
ヴァイオリンの場合はピアノ伴奏があってメロディーだけなので・・・。
ピアノだけできちんと弾こうと思うと案外難しいです。

私は昔からこの曲が好きでしたが、リュリの曲を聴きなれた耳で聴くと、(これ、本当にリュリの曲なの?)と疑問に思えてきます。
リュリの曲だとしたら一体どこに入っているガボットなのか?
あ、このガボットは"Gavotte en Rondeau"(ロンドの形をしたガボット)です。

ヴァイオリンの演奏でこんな動画を発見しました。(静止画像ですが・・・)
最初にちょろっとチャイコフスキーの曲(「白鳥の湖」のマズルカでしたっけ?)がありますが・・・。

小学校1年生の鑑賞教材だったのですね!
ヴァイオリンを弾いているのはGeorg Kulenkampffです。
こういう演奏を聴くとリュリも「金婚式」のマリーと同時代の人のように思えてきますが、さすがに素晴らしい演奏です。

同じようにロマンティックな演奏がこちらにもありました。(演奏はVirgilio Ranzatoです。ニコニコ動画なのですが埋め込めなくて・・・。)

バロックダンスの教室らしい動画にもありました。

こんな踊りなんだ~と思いましたが、ピアノはロマンティックですよね・・・。
やっぱりリュリという感じがしません。


やはりリュリのガボットと言ったら曲は違いますがこんな感じだと思いますが・・・。





ところで問題の”リュリのガボット”の楽譜はこちらです。



1月12日追記

glennmieさんが素晴らしいピアノ演奏をアップしてくださいました。
皆様、是非聴きましょう!!








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お気に入りのアリア"Verdi Prati" [音楽鑑賞]

昨夜左手の薬指を突き指しました。
驚くべきことに指が逆方向に曲がりました。
手のひら側に曲がるべき指が手の甲側に曲がったのです!
第1関節なのですが、慌てて戻したら無事に戻って痛いながらもちゃんと動くのですが、さすがに朝になっても腫れています。
見た目は大したことなく(ほとんど目立たないし赤くないです。)、若干腫れていると言う感じでしょうか。
ちょっと様子見ですが、何ともないといいです。

さて相変わらずヘンデルの曲が頭の中に流れています。
今日ご紹介したいのはオペラ"Alcina"(アルチーナ)の中の"Verdi Prati"です。






おなじみtwalker742さんですね。
ちょっと装飾が多すぎる気が・・・。





バスの方が歌っているのを初めて聴きました。
この方、なかなか良いですね~。


Philippe Jarousskyがヴェルサイユ宮殿の鏡の間でEnsemble Artaserseのアンサンブルで歌っている映像がありましたが贅沢ですね~。
今年の来日が楽しみになる映像です。


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"Berenice"のMenuet~"Now,on land and sea descending" [音楽鑑賞]

ヘンデルで思い出した曲がありました。
大学の聖歌隊でよく歌った曲なのですが、もともとは宗教音楽ではない曲を使っていることだけは覚えていました。(楽譜にあったので)

曲名は"Now,on land and sea descending"(夜のとばり降り)です。
基督教音楽出版から出ていた女声用のコワイアブックにあった記憶があります。(現在手元にないのです。)
今見てみたけれど、あのグリーンの本は今ないようですね。
夕方の礼拝などで歌った曲です。

歌詞を手がかりに検索してみたら、これはヘンデルの"Berenice"(ベレニーチェ)というオペラの中のMinuet(メヌエット)だということがわかりました。

NAXOS MUSIC LIBRARYでも"Berenice"を全部聴くことができませんでしたが、Chandosから出ているCDに抜粋で収録されていてMenuetを聴くことができました。


Handel at the Opera

Handel at the Opera

  • アーティスト: George Frederick Handel,Simon Standage,Collegium Musicum 90
  • 出版社/メーカー: Chandos
  • 発売日: 2000/04/25
  • メディア: CD



NAXOS MUSIC LIBRARYの試聴リンク(15曲目にあたります。)

私が歌った"Now,on land and sea descending"はロングフェローの詩で、次の通りです。
別な曲で出てきましたがこちらのサイトからコピーしました。


1. Now, on land and sea descending,
brings the night its peace profound;
let our vesper hymn be blending
with the holy calm around.
Jubilate! Jubilate! Jubilate! Amen!
Let our vesper hymn be blending
with the holy calm around.

2. Soon as dies the sunset glory,
stars of heaven shine out above,
telling still the ancient story,
their Creator's changeless love.
Jubilate! Jubilate! Jubilate! Amen!
Telling still the ancient story,
their Creator's changeless love.

3. Now, our wants and burdens leaving
to God's care who cares for all,
cease we fearing, cease we grieving;
touched by God our burdens fall.
Jubilate! Jubilate! Jubilate! Amen!
Cease we fearing, cease we grieving;
touched by God our burdens fall.

4. As the darkness deepens o'er us,
lo! eternal stars arise;
hope and faith and love rise glorious,
shining in the Spirit's skies.
Jubilate! Jubilate! Jubilate! Amen!
Hope and faith and love rise glorious,
shining in the Spirit's skies.



こうして見てみると、私たちが歌ったほうはこの通りではなく一部を使用しているようです。

Now, on land and sea descending,
brings the night its peace profound;
let our vesper hymn be blending
with the holy calm around.

Now, our wants and burdens leaving
to God's care who cares for all,
cease we fearing, cease we grieving;
touched by God our burdens fall.

As the darkness deepens o'er us,
lo! eternal stars arise;
hope and faith and love rise glorious,
shining in the Spirit's skies.

Now, on land and sea descending,
brings the night its peace profound;

だったと思います。
しかも最初のほうにwith the holy calm aroundとありますが、calmではなくpeaceだったと記憶しています。

Menuetのほうは4分近くありますが、たぶん2分程度。
こちらのオルガン演奏が近い感じです。



個人的にはこちらの演奏のほうが好きです。


本来Menuetなのですから舞曲らしく演奏すべきなのでしょうけれど、厳かで荘重な感じが合うメロディーです。
でもオペラの中でどんな場面で使われていたのか気になりますね。


小学生のリコーダーアンサンブルもありました。(香港の小学生のようです。)


コーラスの楽譜だとこんな感じです。

今晩はこの曲がずっと頭の中に流れていました。
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お気に入りのアリア(ヘンデル) [音楽鑑賞]

そろそろ通常モードですが、まだお正月気分です。
ヘンデル・イヤーは終わりましたがヘンデルの気分なので今日はその話題です。
まずお気に入りのアリアをYouTubeからご紹介します。

"Oh Had I Jubal's Lyre"(オラトリオ「ヨシュア」)

画面にPurcellと出てきますが、ご本人が訂正文を書いています。
オハイオに住んでいる16歳のHeidi Middendorfさんという方らしいですが、非常に清楚でリリックな良い声ですね~。(動画の最後のほうにご本人の顔が!)
メリスマがちょっと不安定でゆっくり目ですが私はこれからに賭けます。
この曲はキャスリーン・バトルで知りました。
長いことバトルくらいしか知らなかったのですが、いろいろ聴いていたらルチア・ポップとかモンセラ・カバリエなんかも歌っていました。
ちょっと意外です。




"Let the Bright Seraphim"(オラトリオ「サムソン」)

これはキリ・テ・カナワで知りました。
トランペットも歌も景気が良いですね。
歌うならトランペットに負けない輝かしい声が必要な気がしてきました。

この曲について以前書きました


ヘンデルのお気に入りのアリアはたくさんあるのですが、今日は景気の良いアリア(ソプラノ)に限定しました。
両方とも歌ってみたいです。(楽譜はあるのですが~。)
"Oh Had I Jubal's Lyre"のほうが音域的に楽です。

しんみりした曲も好きなのですが、私が取り上げる曲は景気が良い感じとかすかっとする感じのものが多いかもしれません。
あまり難しく考えず、感覚的な聴き方をしています。
それと声楽曲なら自分が歌って楽しいもの!

ところで下の動画はプロの演奏ですが、トランペットのGabor Boldoczkiという方のオフィシャルなものです。
この方、ECHO KLASSIK2008の"Instrumentalist of the Year Brass 2008"に選ばれていますね。
ソプラノの人はIngrit Kertesiという方らしいです。











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ペルゴレージ生誕300年 [音楽鑑賞]

今年はショパンイヤー&シューマンイヤーということで特にピアノ関係の方が盛り上がり始めているようです。
シューマンなら声楽関係の方も盛り上がり始めていると思いますが、私にとってはシューマンよりもペルゴレージ生誕300年のほうに関心がありますね。
昨日nyankomeさんも"Stabat Mater"(悲しみの聖母)の記事を書いていらっしゃいました。

私のほうからは"La Serva Padrona"(奥様女中)を・・・。
順不同だと思いますし、字幕がルーマニア語のようなのでわかりにくいと思いますが、楽しい雰囲気は伝わると思います。(あらすじがこちらにありました。)



"Stizzoso,mio stizzoso"(怒りんぼうさん、私の怒りんぼうさん)というアリアでこの動画ではAnna Moffoが歌っています。
相当古い動画ですが、あの当時これだけ軽快に歌えているというのがいいですね。
古臭い感じがしません。
私としてはもう少し軽い声の人に歌って欲しい気もしますが、これもなかなか良いです。
それにしても偉そうなSerpina(セルピーナ)です。(笑)



Serpinaのもうひとつの有名なアリア"A Serpina penserete"です。






これは最後の場面ですね。


このオペラはIntermezzo(幕間劇)で短いです。(約1時間?)
以前も記事を書きましたが、中学3年の時に「バロック音楽の楽しみ」という朝のラジオ番組(FM)で知って、それ以来"Stizzoso,mio stizzoso"を聞き覚えで歌っていました。(はまります!)
もうひとつ関連動画で出てきませんでしたがSerpinaがまんまと奥様の座をしとめる相手の主人Uberto(ウベルト)のアリア"Aspettare e non venire"も気に入って、よく歌っていました。(これもはまります。)



La Serva Padrona

La Serva Padrona

  • アーティスト: Jozsef Gregor,Giovanni Pergolesi,Pál Németh,Capella Savaria,Aniko Peter Szabo,Katalin Farkas
  • 出版社/メーカー: Hungaroton
  • 発売日: 1994/09/01
  • メディア: CD



NAXOS MUSIC LIBRARYの試聴リンク
曲の順番はこちらでわかりますね。





La Pettie Bande : LIVIETTA & TRACOLLO / SERVA PADRONA

La Pettie Bande : LIVIETTA & TRACOLLO / SERVA PADRONA

  • アーティスト: Giovanni Pergolesi,Sigiswald Kuijken
  • 出版社/メーカー: Accent
  • 発売日: 1999/01/01
  • メディア: CD



こちらで全曲試聴できます。


ペルゴレージ:歌劇《奥様女中》全曲 [DVD]

ペルゴレージ:歌劇《奥様女中》全曲 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • メディア: DVD



上の二つは同じくSigiswald Kuijken(シギスヴァルド・クイケン)指揮La petitte bandeのものですが、同じではないのでしょうか?
下のDVDのほうが新しい演奏かなと思いますが・・・。(ちょっと動画で見て欲しくなりました。)









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"Dank sei dir,Herr"はヘンデルの曲じゃない? [音楽鑑賞]

Handelの"Dank sei dir Herr"という曲をご存知ですか?
私の大好きな曲で以前も記事を書きました。
これ「エジプトのイスラエル人」の中の曲だという情報を得て必死に探していたのですが、いくら探しても出てきません。(「エジプトのイスラエル人」有名なオラトリオ以外にもうひとつあるようなのですが・・・)

歌詞の中に紅海を渡るという内容が出てくるので、いかにも「エジプトのイスラエル人」に出てきそうなアリア(「アリオゾ」という題でご存知の方もいらっしゃるかも。)なのですが、きのうこの曲はヘンデルの曲ではなくてSiegfried Ochs(1858~1929)の曲らしいということを知りました。
曲の雰囲気は"Ombra mai fu"とか"Lascia ch'io pianga"に近くて、いかにもヘンデルらしい感じがするのですが。

私の手持ちのヘンデルの楽譜にはありませんが、同じシリーズで持ってない楽譜にはこの曲が載っているようです。
もう何年も前からその巻を買うつもりでしたが、とにかく一曲だけほしいのでネットでどうにかして出てこないか検索していたのですが・・・。


Kirsten Flagstadの演奏です。


この曲は軽いタイプの声には合いませんね。
FlagstadとかLeontyne PriceとかJessy Normanみたいな人の声が合います。(ドラマチックな声の人)

またやはり宗教的な内容が前面に出てくる曲ということもあって、YouTubeで見ていても信仰深い人の歌がやはり心を打たれる良い演奏が多いように感じました。
プロテスタントでもなぜかバプテスト教会での演奏が多いような気がしました。(日本では「ああ感謝せん」という題でプロテスタントでも福音派の教会で歌われることが多いように感じています。)




美しい方ですね。
声もなかなか良いですが、説教壇で歌っているのが不思議。
英語で歌っていますね。




個人的にこちらの韓国人の方がいいなあと思いました。
これはドイツ語ですが同じ人が韓国語でも歌っています。



この方、すごく信仰深そうですよね。







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バッハのオルガン小曲集 [音楽鑑賞]

バッハのオルガン小曲集(Das Orgelbuchlein)が聴きたくなって聴いてみました。

初めて聴いたのは3年前に"In dulci jubilo"(甘き喜び)を聴きまくっていた時です。
"In dulci jubilo"は日本ではポピュラーとは言えませんが、ヨーロッパやアメリカのクリスマスのCDには大抵入っている定番で、バッハも少なくとも3曲以上オルガン用に編曲していますし(私が知りえたのが3曲でした。)、合唱にもしています。

オルガン小曲集は待降節用、クリスマス用、新年用、清めの日用(?)のコラールの編曲なのですね。(それ以外もある?)

いろいろ聴いてみてもやはり"In dulci jubilo"がやわらかい音色と希望に満ちた雰囲気でお気に入りです。
この小曲集、小曲集というから易しいオルガン曲を集めたものかと思いましたが、そんなことはありません。
1曲1曲は1分とか2分の短い曲ですし、小難しいこともない(・・・と私は思います。むしろコラールをもとにした聴きやすい音楽だと思っています。)のですが、バッハの世界が宇宙のように感じられます。
"In dulci jubilo"1曲を聴いているだけで、大きなものに包まれている感じがしてきます。

NAXOS盤もなかなか良いです。

J.S. バッハ:オルガン小曲集 1 (リュブザム)

J.S. バッハ:オルガン小曲集 1 (リュブザム)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Naxos
  • 発売日: 1994/12/01
  • メディア: CD



NAXOS MUSIC LIBRARYの試聴リンク

オルガン小曲集1なのでまだまだあるということですね。
このCDはクリスマス曲中心ですし、他に聴いたものもクリスマス曲中心でしたので全部聴いているわけではないのですが。


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